【は行】

May 18, 2010

武士道シックスティーン

かわゆす

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May 17, 2010

ハートロッカー

危険は麻薬

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February 26, 2010

パレード

行定勲監督

犯人わかっちゃったんですけどおー。と結構最初から思っていた。
そういう映画じゃないんだけどね。

『愛妻家』のほうが好きかな。

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December 30, 2009

パブリック・エネミーズ

マイケル・マン監督

最後まで仲間を助けようとする男、デリンジャー。
冒頭からそれをエピソードで見せていて、このあたりは上手いと。

良くも悪くも、自らの美学を貫く男。
そこがかっこいい。

ラストはキャピタリズムや腐敗(警察含め)や時代に追われ。
ああいう結末になるだろうことは映画のシーンからなんとなくわかったけど、
折角警察に行ったのならば、裏をかいて欲しかった。

中盤まで面白く、ラストはやや陳腐さが鼻についてしまった。

ジョニデを観に行ったわけだからいいんだけど。


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May 02, 2009

バーン・アフター・リーディング

イーサン&ジョエル・コーエン監督

飲酒問題でCIAを辞めさせられたオズボーン(マルコヴィッチ)。その妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は保安官のエロオヤジ・ハリー(ジョジクル)と浮気中で、離婚を決意しオズボーンのPCデータをCD-ROMにコピー。ところがそのCD‐ROMがジムで働く音楽中毒・チャド(ブラピ)の手に渡り、全身整形をもくろむ同僚・リンダ(フランシス・マクドーマンド)とともに金をせしめようと計画する。

人生とはほんのちょっとしたきっかけで、こうも悪いほうに動くものか……

何度も語られるコーエン兄弟の「どんどん転がる負の連鎖」物語でした。
『ファーゴ』や『バーバー』と違うのは、妙な能天気さでしょうか。
しかし内容たるや真っ黒で、
錚々たる登場人物の中で、地に足をつけてる人間が誰もいないというのが、かなり怖い。

とある事情でハリーがパニックに陥り、浮気男のくせに妻のサンディに泣きつくのだけど、
これは彼女こそが「地に足をつけているもの」であり、「悪夢から覚ましてくれる人間」だと思っていたからでしょうね。
わたしもそう思っていたよ。
それがまあ、ああいう有様。

そう見せかけた設定や話の持って行き方には感服するけど、
欲望のままに生きる現代には、マージ(『ファーゴ』でマクドーマンドが演じた女性署長)はいないのだなあ。
「人生にはもっと価値がある」とは、もう誰も言わないのか。

なにせ国家機関(CIA)からして「複雑なことがわからない思考停止状態で、何でも金で解決する」時代だもんねえ(笑)


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April 09, 2009

フィッシュストーリー

中村義洋監督

彗星の地球接近によって滅亡しようとしている世界。2012年。
シージャックに遭った女子高生。2009年。
ノストラダムスの予言は当たるのか否か。1999年。
気弱な大学生が運命の女性と出会う。1982年。
そして早すぎたパンクバンドの最後のLPレコードが発売された。1975年。そこに収録された「FISH STORY」が、世界を繋ぎそして救うのだった……という話。

原作既読。相変わらず適度に忘れてるけど(笑)
タイトルがすべてで、つまりはほら話。
ただのほら話に、ありえねえだろー、と目くじら立ててはいけないのです。

世界が滅亡するという割には、スケールがこじんまりしすぎてたような気もするけど、へたれた雰囲気もまた一興。
こじんまりとした映画は好きなので、この映画もこじんまりと楽しめました。

もうすこし話が広がっているホラ話系の映画に、『ビッグ・フィッシュ』(以前の感想)ってのがあるのだけど、
『フィッシュストーリー』の方が、時代感覚がわかるというか、
ツボに入るコネタが満載だったせいもあって、それより好きかも。

早すぎたパンクバンドの音楽的状況は判らないけど、ゴレンジャーは判るぞ。カレーを勧めるお父さんに拍手(基地が喫茶店だかカレー屋だかだった)。……少年が食べてたのがオムライスだったのが不思議だけど。
うん、カップ焼きそばは焼きそばじゃないよね。
岩崎宏美の万華鏡とか、かぐや姫にオフコース、霊の声が入ってるとかあったなあ。ノストラダムスも騒いだなあ。しみじみ。
岡田眞善(翻訳した男)は、そりゃハーフじゃないって、クオーターだもの。(<岡田真澄の息子です)
そして正義の味方の空手特訓シーン!
『ベスト・キッド』ですか、彼は(リンクはアマゾン)。映画館で吹きだしてしまいました。


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March 31, 2009

プラスティック・シティ

ユー・リクウァイ監督

ブラジルの裏社会。コピー商品を売って儲けているアジア系ブラジル人ユダと息子のキリン。しかしキリンは、幼い頃にアマゾンのジャングルで両親を亡くした後ユダに拾われた日系の青年だ。彼らは歓楽街・スラム街において成功を収めていはいたが、しかしユダの失脚をもくろむ勢力から狙われていて……。

アンソニー・ウォンは裏社会が似合うなあ。
ぎょろ目と、ちょっと崩れたハンサムのせいかもしれない。

オダギリジョーはアフリカン風味(アマゾン風味かもしれない)のタトゥを入れた、二代目というか腹心の部下というか、ユダを慕う役割。
いわゆるヤクザ役なのだけど、あまり堕ちた雰囲気はなかったですね。
けっこう真っ直ぐで熱い性格にみえるから、
ラストで「あのシーン」になってしまったのが唐突に感じました。

裏社会勢力争いのドラマで進んでいたのが、突然よくわからないバトルシーンになってしまい、
これは空想なのか現実なのか混乱しました。
アマゾンに行く段になっては、ますます「?」マーク。

狙ってやってるんだとは思う。
誰もが判る映画がいいとは思わないし、またわたしの想像力が足りないから判らないだけかもしれない。
でも、例えばロドリゲスのようなハチャメチャさが前半になかっただけに、
「お約束」を踏み越えている映画だということに気づかないままきてしまいました。
前半と後半が分離してる、という印象かな。

どちらのパートも空気感がいいだけに、勿体ないなあ。


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February 15, 2009

悲夢

キム・ギドク監督

ジンは、別れた恋人を追って交通事故を起こす夢を見た。夢だと思いながらもその場所に行ってみると、現実に事故が起きていて、ランという女性がその犯人だという。しかしランには覚えがない。どうやらジンの夢に呼応してランが現実の行動を起こすようだ。ジンは未練の残る元恋人を夢で追い再会するが、現実のランが会ってしまうのは憎くて別れた恋人。ジンの甘美とランの苦痛が交錯し、ふたりは対応策を模索するのだが……。

オダギリジョーは海外が舞台である映画は撮っているのだけど(これとかそれとか)
海外の監督との仕事は今回初とのことです。
で、本格的なラブストーリーも今回初という謳いでしたが、
本格ってなに?(笑)というか、
「嫉妬の香り」とかいうトンデモドラマで愛に堕ちた男(爆)を見たことがあるぞというか(主演じゃないけどね)、
なかなか奇妙なラブストーリーでした。

夢は自由にならないし、夢でおこることに法則はないけれど、
でも物語にするには、ある程度、納得できるものが欲しいんだけどな。

慣習や感情感覚に違いがあるせいかもしれないけど、
警察の対応あれこれとか、監獄(病院?)でのあれこれとか、家の扉を開けたままあれやこれやをやってることとか、
ファンタジーを含んだ映画として誇張してるのか、一般的なことなのか、頭に疑問符がいっぱい。
なにより、ランの行動が理解外。
なぜあそこまで一方的にジンを責めることができるのか、別れた恋人に対して抱いてるのはどれほどの憎しみなのか、それともまだ愛情があってのことなのか、
単なる身勝手でヒステリックな女性にしか見えないんだけどなあ……。
ジンのほうの感情の流れは、それに反してよくわかります。
戸惑いながらも、水が流れるように、次第にランを大事に思うようになっていったのだなと。

愛しているから憎い、やりきれないから他人に攻撃的になる、寄り添う相手より憎いはずの相手のほうが好き、厄介な相手を愛してしまう、与えられた愛より与えられなかった愛に固執してしまう……

人の気持ちは矛盾に満ちているものだし、上記のような気持ちも感じられたけど、
無理に夢を見させられたような、不思議な映画でした。
(わたしが見た回では、ホントに寝た人がいたみたいで、いびきが聞こえたよ……。「壁男」でも似たようないびきを聞いたんだけど、同じ人なんだろうか)


しかし物語はともかくとして、
ヴィジュアル関係はため息ものでしたね。

ジンとランの関係はネガとポジのようなものだ、白と黒は同一の色だ……という考えが貫かれていて、
ジンは黒のコートで、ランは白の服で登場。

ジンは印章彫刻を作っていて、墨絵の世界に生きているような雰囲気なんだけど、
ランは服飾デザイナーで、部屋は極彩色の布また布。
ジンとランがこの部屋で会話するシーンで、一方を紗の布で隠しておくというのもよかったです。
で、とある夢の中では、ジンが白のコートになり、ランは黒の服になっています。
物語が後半へと進むと、ジンもランも黒の服に身を包むことに。
これは、ネガとポジではなくなってしまった……という暗示なのかな。
そしてラストは白の風景の中。

この白黒、主となる二色に加えて、蝶の藍や、青色を引き立たせる茶色が印象的。


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November 24, 2008

ハッピーフライト

矢口史靖監督

昇格試験を兼ねたフライトに臨む交パイの鈴木、初めての国際線に挑むキャビンアテンダントの悦子、辞め時を考えているグランドスタッフの菜採、罵倒されながらもメンテナンスに励む整備士、そしてお客も含めてさまざまな人たちが、成田発ホノルル行1980便に関わっていた。その便で起きたエマージェンシーとは……。

群像モノのコメディとして、老若男女誰でも楽しめる話に仕上がってました。
出てくるキャラクターやエピソードが美しく絡まりあって、最後はさわやかに終わって。
はずしてない面白さ、という印象でした。

矢口監督は、エンターテインメント職人を目指しているのかな。

「裸足のピクニック」「ひみつの花園」以来のファンとしては
スタントマンのかわりにいかにもな「人形」を使ったり、紙芝居のような止め絵にしたり、
そういう貧乏くさーい仕掛けが魅力だったんだけど、
すっかり資金が豊富になったのかそういう「へたれ」た演出がなくなってました。
残念。

あ、そのかわり、出演者にジオラマを利用させてたか(笑)


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November 10, 2008

僕らのミライへ逆回転

ミシェル・ゴンドリー監督

古びた半スラム街の時代遅れのVHSレンタル屋。店員のマイクには困ったお友達ジェリーがいて、次々にトラブルを引き起こす。そしてついに店長不在のある日、ジェリーが店中のビデオをダメにしてしまった。窮地にいたった彼らが取った作戦とはなんと、手作りのリメイクビデオをつくることで……。

バカ映画かと思ったら、映画バカの話でした。
これは好きだー。

ミシェル・ゴンドリーのキッチュな遊び心が満載で、
「恋愛睡眠のすすめ」(当時の感想)でも見られた手芸品っぽい大道具が大活躍(笑)
でも「恋愛……」がナイーブなガールズ仕様だったのに対し、
本作は、下品な悪ガキ仕様。
そりゃあ、ガエル・ガルシア・ベルナルとジャック・ブラックじゃ当然といえば当然だけど、
ジャック・ブラックは小学生の男子みたいなとこが、いいんだよねえ……。

トンデモリメイク映画を楽しんでいるうちに、
どんどんハッピーな気持ちになっていって、
ラストの「とある白い布」にはほろっときましたね。

これは何だろう、っって思っていたオープニングがラストに繋がってくるので、最初の白黒映画もお見逃しなく、ですよ。

見終わって、頭に浮かんだのは、かの水野晴郎のセリフ。

「いやあ、映画って本当ぉーにいいもんですねー」


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October 11, 2008

パコと魔法の絵本

中島哲也監督

患者ばかりか看護婦も医者までも風変わりな人が集まった病院で、成金のワガママ老人「大貫」は、嫌われ者として名を馳せていた。しかし大貫の悪評を知らないのか、少女「パコ」は無邪気な笑顔を見せ、なつっこく寄って来る。大貫に殴られた翌日も、いつもと変わらない笑顔を浮かべて。実はパコは事故の後遺症で記憶が一日しか持たないのだ。それを知らされた大貫は徐々に……という話。
原作は、後藤ひろひとの舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』

モチーフに使われていた飛び出す絵本そのまんま、色とりどりのおもちゃ箱みたいな雰囲気。
映画化にあたって、舞台から逸脱しないようにという注文をつけていたそうだけど、
たしかに、スクリーンを見ているというより、板(舞台)を眺めているみたいだった。

後藤ひろひとの舞台がというわけではなく、一般的な舞台演劇の印象だけど
 (舞台は観てない。彼の『ダブリンの鐘つきカビ人間』をWOWOWで観ただけ)
舞台を演じる人間はそれぞれ「これでもか!」と自己主張しながら登場し、物語を進行してるように思う。
それがたとえ脇役キャラでも、ワタシはこういう役割の人間なのよ!と、人目を惹こうとしてやってくる。
映画だとカメラがあって、視点が製作者側から観客に与えられるんだけど、
舞台だと平面の板の上だから、観客の目が自動的にカメラになる。
照明や舞台装置の助けはあるものの、「今ここが中心」という発信を行わないと、背景に負けてしまうからなのだろう。

一方、映画は物語を立体的に切り取れるものだから、
作り事を作り事として見せないよう「リアル」を求めるのが普通の描き方。
キャラがみんなで自己主張されると煩わしい。
もっと言うと、芝居くささが鼻につく。

本映画の最初は、その不自然さが目に付いて、少々引き気味だったんだけど、
 (加えて、あまりのハイテンションに、メンヘル系モチーフ? と思った程)
次第に馴染んできたというか、面白く思えてきた。

となると病院のロビーも舞台に組まれたセットに見えてきて、
今、画面では大貫と先生が喋ってるけど、映っていない右のほうでは消防士と木之元が喋ってる”ふり”をしているんだろう、なんて思ってしまう。
妙に画面の「前面」を意識した現れかたやミエのきり方も、舞台劇だと思い出させるような演出に見える。
(舞台芝居をネタにしたコントで「二人が向かい合うのでなく前方を見ながら会話」と使われるアレ)

舞台原作を、リアル方向に描くことに腐心する映画は沢山あると思う。
でも逆に舞台っぽくつくって、この映画ならではの個性として光らせてる。
CGと実写が混じる不自然さも、この効果で消し去ることができるし。

うん。面白いつくりの映画でした。

あ、話は割とベタ。
でもむしろ、ベタ万歳。
予定調和は最高の目薬だ! と思えたほど、面白くて泣かされた。

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September 10, 2008

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝

ロブ・コーエン監督

1946年、戦争も終わり、リックとエヴリンはロンドンの豪邸で静かな生活を送っていた。そんな彼らに、中国から預かった「シャングリラの眼」というダイヤを上海に戻しに行くという依頼がくる。一方、中国では皇帝陵発掘現場で、二人の息子アレックスが、呪術によって葬られた皇帝を発見。皇帝はかつて、中国を統一し、万里の長城をつくり、不老不死を求めてその発見の手前で呪術師に破れたのだった……。


こういうバカな映画は大好き。

万里の長城に秦の始皇帝(とは謳ってなかったけど、どうみても彼がモデル)に兵馬俑!
そのうえ、チベットにイエティにシャングリラ。
てんこもりでやりたい放題で、誰でも楽しめる。

楽しい大法螺なら幾らでも吹いてやろうじゃない、という軽さを感じます。


エヴリン役がレイチェル・ワイズじゃなくなったのは残念だけど、歳をとって痩せたかなと思えば(でも、マリア・ベロもまだ40歳あたりでしかないけど)。
それにひきかえ、ブレンダン・フレイザーとジョナサン(お兄さん)役のジョン・ハナーは、まったく変わらなくて、逆に驚き。
あんたたちゃ、よほど気楽に生きてるのか、と突っ込みたいくらい。

突っ込みといえば、ふざけているのかと思えるほど、
インディ・ジョーンズシリーズを楽屋オチに使っているような気が。
奇跡の泉はあるわ、息子は活躍するわ(もっとも二作目から息子は出てたけど)、
次は南米に行くぞ、って……。

とはいえ、アンデスでもミイラは作られていたから、クスコとかインカ帝国とか、
宇宙人に頼らなくても(爆)ネタはありそう。

4作目を楽しみにしてます(笑)


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September 09, 2008

ハンコック

ピーター・バーグ監督

不死身の男ハンコックは、ある意味ヒーロー。空を飛んで駆けつけ、怪力で事件解決に尽力する。しかし、そのやり方は乱暴で、事件のたびにとんでもない被害と損害が発生し、しかも本人は開き直るわ酒びたりだわで、ロスの鼻つまみ者だ。そんな彼がある事故をきっかけにPR会社の男と出会い、イメージ・アップ作戦のプロデュースを受けることとなったのだが…。

古今東西、スーパーヒーローは事件解決のたびに人的金銭的損害を及ぼしてきたよなあ……、と、
宣伝を見たときにはそのアイディアに「ナイス!」と思ったのだけど、
もっとぶっとんだ後半の展開に爆笑。
うまいねー。座布団一枚!

その勢いで、疑問を差し挟む余地を与えず、さくっと90分ほどで終わったのもよかった。

よく考えると、いろいろ変な気もするしね。磁石のような二人の関係やルールとかね。



さて、この映画の宣伝でウィル・スミスとシャリーズ・セロンが日本に来ていて、
スマスマの料理のコーナーにも出てたのね。
一方の組が「ミートボールスパゲティ」を作ってあげて、
「映画を見ればわかる」と言いながら、ウィル・スミスにはタッパー入りのスパゲティを差し出したのですよ。
映画より先に、その番組を見たので、ミートボールスパゲティがどう使われていたか楽しみにしてたんだけど、

それがミートボールスパゲティなのか!? という大胆なミートボールが出てきて驚きました。

日本人のイメージするミートボールって、ゴルフボールよりも小さくないですか?
スパゲティの中にミートボールがころころと入ってる、という図で。
でもシャリーズ・セロンが作ってたのは、ソフトボール並みだったよ!
スパゲティは付け合せみたいになっていて、ミートボールの表面に数本絡まってる、という映像だったよ。

たしかに、ミートがボールにはなってるけど、
それで中まで火が通るの? と訊ねたいよ。

そういえば、「カリオストロの城」でもルパンと次元が奪い合うようにミートボールスパを食べていたねえ。
ミートボールスパって、炭水化物と動物性蛋白がほとんど。
パワーの源として食べる物なのかもしれない。


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August 10, 2008

ハプニング

M・ナイト・シャマラン監督

ニューヨークはセントラルパークで始まったその現象。突然立ち止まり、また妙な言葉を繰り返し、いきなり自殺するという奇妙な惨劇が発生する。そんな人々の行動は、またたくまに周囲に広がり、アメリカ北東部を警告の嵐が襲う。どこに行けばいいかもわからず惑う人々。
フィラデルフィアの高校に勤務する生物教師のエリオットたちのもとにもその報は届き、同僚とともに家族と避難を始めるが……。

ごくごく普通のSF系ホラー(但し、さいえんす・ほらふき)もの。

なーんて、言葉で遊んでゴマかすしかないほど、感想の書きようがないよ…………。


シャマラン監督の映画って、怖いものみたさ、という部分があるんですよね。
物語が怖いという意味ではないですよ。
その手があったか、と膝を打つ話と(自分的には「ヴィレッジ」とか)、
とんでもなく脱力してしまう話が混在してて(自分的には「サイン」とか)、
ふたを開けるまでわからないところが、楽しみなわけ。

でも今回は、中途半端でした。
それなりには観られるけど、暇つぶしで終わっていくような話。

自殺の仕方とか追い詰められてく人々とか、
ドッキリはさせてくれるんだけど、
「そんな当たり前のオチでいいのか?」と問い詰めたくなるほど、普通に終わってしまう。
しかもラストのラストも、誰にでも予想のつく着地で終わってる。
たとえるなら、テストで70点取れる程度。

マーク・ウォールバーグも妻役のズーイー・デシャネル(メグ・ライアンに似ているような気がする)も、がんばってる姿は伝わってきたのだけど。


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August 05, 2008

百万円と苦虫女

タナダユキ監督

佐藤鈴子は、百万円を貯めては次の土地に移るという生活を続けている。それというのも、ある理由から実家に居辛くなってしまったからだ。その理由のせいもあり、地味で人付き合いの苦手な鈴子はますます人嫌いになっている。まずは海に、そして山に、誰も自分のことを知らない場所で生きようとした鈴子だが……という話。


とはいえ、人と関わらずに生きていくことなどできなくて、
他人と距離を保っているつもりだけど、
鈴子は基本一生懸命だから、他人に可愛がられる。
それはありがたいし、気持ちが暖かくなるし、嬉しいのだけど、
でもそれが顔の見える「個」から「集団」になると迷惑な部分もあるわけで、
またぞろ居場所を変えることになるわけです。

そうやって移動したとある場所で、
彼女は気持ちをぶつけられそうな相手を見つける。
どうやら相手もそう思っているみたいで、ちょっと幸せ。

……ただ、そうは問屋はおろさない展開が待っていて、
さあ、どうなるのかな、とクライマックスに進んでいく。


ああー、なるほどね。
女の子が好きそうな話だ。
鈴子ほどトンデモじゃないにしても、
「でもあたしにも似た部分はあるのよね」と共感できそうなアレコレを揃えてる。

うまいけどずるいなあ、と、ちょい斜めに見ながら、
まあ、こういう話もアリかな、とのんびり鑑賞。
このまま終わるのかなと思ってたけど、
でもラストはよかった。

作り物感が一気に払拭されました。

このビターエンドで、単なる甘い物語に終わらずにすみ、救われたと思うのよ。
(後でノベライズを確認してみたけど、あれで物語は終わってました)
ハッピーエンドの好きな人がみたら、
逆にラストこそがダメ、なのかもしれませんが。

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June 01, 2008

僕の彼女はサイボーグ

クァク・ジェヨン監督

大学生ジローは20歳の誕生日に不思議な美女と出会う。強烈な行動で印象を残した彼女は突然消え、しかし1年後、再び現われる。彼女はなんと、未来の自分が現在の自分を守るために送り込んだサイボーグ(注・該当個体はロボットかアンドロイドが正しい)だという。

綾瀬はるか、超プリちい!!

……な映画でした(笑)

あれこれのツッコミどころを数えるのは野暮かな。

郡上八幡で撮られたらしきシーンを見ながら、
「実はジローも過去からの時間旅行者だったというオチだろうか」と本気で考えたのはわたしです。


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May 17, 2008

ハンティング・パーティ

リチャード・シェパード監督

戦場レポーターサイモンとカメラマンダックは名コンビだった。ボスニア紛争のとある生中継までは。その日、感情的になったサイモンはブチキレてクビになり、ダックはNYに戻りリッチな生活を手に入れる。やがて紛争は終結。その地をレポートしようと訪れたダックの元に、サイモンが現れ、再起をかける手伝いをと持ちかける。それは戦争犯罪人フォックスのスクープ……。

ちょいとイカれたジャーナリストの話かとおもいきや、
なかなか男気ある役をやっていましたリチャード・ギア。

軽いノリを装って作ってあるけれど、意外と社会派のドラマで見所がありました。

エンドロールの「これは本人」「これも本人」……でもこのエピソードは本当だけど、実際は男性だった。
――という脚注(というのか?)に爆笑。


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May 05, 2008

不都合な真実

デイヴィス・グッゲンハイム監督

元副大統領(民主党・クリントン大統領時代)アル・ゴア氏による地球温暖化対策の講演会に、氏の半生をプラスしたドキュメンタリー。

映像素材が挟まってるせいとはいえ、なんてわかりやすい「講演」なのだろうとビックリ。
話しぶりも、人のひきつけ方も上手いなあ。

内容について感想ゆっとるより、むしろ実践せーや。

というとこでしょうね。
データで出ている数値の上下はあろうとも(上昇海面何センチが正しいかなど)
温暖化に向かっていることは紛れなき真実と。



てわけで、ええーと。
エコバッグと自転車行動メインってのと家の車がハイブリッドカー、ってあたりは実践中。

でも待機電力は三角。
パソはコンセント抜きをしてるけど、ビデオ機器等はタイマー録画のためにコンセントが抜けない。

緑を育てることもしてない。
……ってか、いつもいつも枯らしてしまいます。
実家では米や野菜を作ってるのに、なぜこうも不器用なんだ。


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May 04, 2008

フィクサー

トニー・ギルロイ監督

大手法律事務所に属するマイケルは、裏方であるフィクサー(もみ消し屋)を務めている。現在事務所では巨大農薬会社に対する集団訴訟案件を扱っているが、担当でマイケルの親友であるアーサーが、協議の最中、奇行に及んでしまう。事態の収拾を任されたマイケルは、やがてある証拠を手にする。

渋かっこええー! な話でした。

主人公は、裏仕事を請け負うフィクサーで、実力はあるのだけど表向きのポイントにはなっていない。メインの仕事に戻りたくてもその実力ゆえに戻してもらえない。その不安から事業に手を出すものの、店を任せた肉親の不始末を肩代わりしなくてはいけない。しかも事務所で合併話があり、それが成立すると表の実績のない彼はそれまでの働きを正当に評価してもらえず切り捨てられる可能性もある。私生活では妻と離婚。病気の父親も弟に任せておくしかない。本人もカード賭博にはまって苦しんだことがある。

ってな裏事情がつかみづらいまま、あれよあれよとストーリーが展開するため、
前半は頭の中に「?」マークが。
それに加えて、ノース社の企業弁護士の女性や親友弁護士やエトセトラ、わざと混乱させてるのかと思えるくらいに事件や人間関係の説明が不親切。

冒頭で出てきた交通事故の加害者って、メインストーリーとは無関係? だよね?
そんなに詳しく描写する必要があるんだろうか。とラストで思ってしまった。
(つーか、「あの夜」からストーリーをはじめる必要がどれだけあるの?)

とはいえ、状況がわかってきた中盤以降はいっぺんに引き込まれていきます。

なによりの魅力は主人公マイケル、それを演じるジョジクル。
清濁併せ持つ人間の強さと弱さ、表情ひとつに息を呑みますね。
そんな彼だからこそ、話がその後どう展開していくのかと、手に汗握ってしまいます。

特に、右手と左手に、赤い表紙のレポートと小切手を持ったシーンは最高。

もちろん山場の対決とラストのタクシーのシーンも。

ノース社の企業弁護士を演じたティルダ・スウィントンがアカデミー賞助演女優賞を受賞したのだけど、ジョジクルも主演賞やってもよかったんじゃないかと思えるくらいによかったです。
(「ゼア……」のダニエル・デイ=ルイスを観てないのでなんとも言えませんが)


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May 03, 2008

パラノイドパーク

ガス・ヴァン・サント監督

アレックスはカノジョよりもスケートボードに夢中な16歳。ある晩、ボーダーの溜まり場「パラノイドパーク」に一人で出かけた彼は、ひとつの事件に巻き込まれてしまう。
そして翌日、警備員の死体が発見された。普段と変わらぬ周囲、変わっていくアレックス。

友人への告白の文章&刑事の追及が冒頭にきてるので、
何によってアレックスが苦悩しているのか、後から納得する形になってます。
友人宅での「翌朝」が二回繰り返されていて、
アレックスの中でなにが揺さぶられているのかが、丁寧。

それにしても授業の真っ最中に呼び出しするのか。アメリカって。

先生(もしくは目上の大人)にはきっちり従いなさいという社会、なのでしょうか。



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April 11, 2008

バンテージ・ポイント

ピート・トラヴィス監督

スペインのテロ撲滅国際サミット会場で、衆人環視の中、アメリカ大統領が狙撃された。その銃声の後、広場に爆発が起きる。報道スタッフ、シークレットサービスの男、観客のカメラ、地元の刑事など、8つの視点から暗殺事件の真相が現れてくる……。

いやあ、面白い。
一瞬の隙も見逃せない。

同じ時間を視点を変えて繰り返すように見せつつ、少しずつ本当のできごとがわかっていく、という流れ。
犯人グループを炙り出すまでの話かと思ってたら、大統領が……というひねり、そしてラストのこれでもかというカーアクション。
90分という短い尺も緊張が途切れずよかった。

ロケ地はスペインではなくメキシコのようですね。
エンリケ役でエドゥアルド・ノリエガ(「オープン・ユア・アイズ」のハンサムさん)が出てました。彼、結構好きです。

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February 01, 2008

人のセックスを笑うな

井口奈己監督

みるめが通う美大にやってきた非常勤講師のユリ。偶然の出会いが重なるうちに恋に落ちるみるめ。ユリから絵のモデルを頼まれ、彼女のアトリエで関係を持つ。みるめに以前から恋していた同級生のえんちゃんは、ユリにイカれたみるめを見るのがつらい。しかしなんと、ユリには夫がいたのだった。茫然自失のみるめだが……。山崎ナオコーラ原作(読んでませんが、どうやら原作と映画は違う部分が多いらしい)
  
これはよかったですねー。
タイトルがナニですが、19歳の男子と39歳のヒトヅマがってのがアレですが、
そういうのは置いといて、画面の中に引き込まれていくんですよ。

「恋をしていることがありありとわかるシチュエーション」が、リアルで、心鷲づかみでした。

公式サイトを見ると、まだ全国で数館くらいしかやってないみたいなので、以下隠しておきます↓↓
続きを読む

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January 10, 2008

プラダを着た悪魔

デビッド・フランケル監督

ジャーナリストになりたいという夢をかなえるため、アンディはファッション誌のアシスタントとなった。しかしファッションに興味のないアンディには、それがどれほど羨望をもたれる仕事かわからない。アンディにとっては、単なる踏み台でしかないからだ。そんな一種「甘い」気持ちで臨んだその仕事には、恐ろしい苦労が待ち受けていた。アンディが仕えるスーパーカリスマ編集長のミランダは、厳しく、かつワガママ放題な「プラダを着た悪魔」だったから。

……正直、ビミョー。
決して悪くはなく、綺麗に収まってはいるんですけどね。

仕事と恋、その人にとっての仕事の意義、同僚&上司の軋轢、主人公の人間的成長、なんてのを盛り込んだ定番のテーマ。

ストーリー展開はおとぎ話のシンデレラ。
同僚はおしゃれでうるさい人で、ファッションに疎い主人公を馬鹿にする、姉。
上司は怖くてワガママで身勝手な、母。
でも大丈夫。
支援者の男性同僚が厳しくも優しく、主人公を変身させてくれる魔法使い(「プリティウーマン」におけるホテルマンと同じ立ち位置だ)なんだもの。

ただシンデレラと違うのが王子様とお城。
主人公は、自分が目指すべきお城ではない場所に行ってしまう。
出会った王子も本物ではなく、ベッドインまでしちゃったけど、別の人の支援者になってしまう。
悪人ではないのだけど、中途半端なキャラクターだったなあ。

そんなこんなもあって、主人公は最初のお城を捨て、本当に目指したかったお城に乗り込む。
いじわるな母も実はいい人で、最後には扉を開ける手助けをしてくれた。
めでたしめでたし。

って、あれれ? 本当の王子様はどこに行ったんだっけ?

実は王子様は、最初からずっと彼女のそばにいたんです。
でも、彼女の奮闘を見ながら「昔のきみは違った」とか「僕より仕事が大事なの?」とか拗ねちゃってます。

……いいのか、王子がそれで。

まあ、おとぎ話の王子ではなく現実の男なわけだからね。
成功がつかめない自分と輝いていく恋人(主人公)を比較して、落ち込むこともあるでしょう。
主人公のもともとの夢を知ってるだけに、努力の方向、夢の方向がずれてるんじゃないのという危惧があったのでしょう。
だから自分が「夢」に近づけたら余裕ができて、一度離れた彼女を赦し、ともに夢に進み歩もうと言ったのでしょう。
なるほど。

しかし。

…………いいのかなあ。そんな男で。

そりゃ現実は、そうだと思うよ。女も男も。
みんなそうだよ。ニンゲンダモノ(笑)

でも、そのせいで夢物語部分と現実のバランスが悪いような気がするのですね。

あまりにできすぎて、仕事のあれこれが夢物語に見えちゃたのですよ。
原作は自伝らしいから本当はつくりものじゃないのだろうけど、ラストであっさりと「本当の城の扉」を開けちゃってるところなど、やっぱり夢っぽく感じるんです。

夢を見せるなら最後まできっちりと見せて欲しかったですね。私は。

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November 13, 2007

ボーン・アルティメイタム

ポール・グリーングラス監督

「トレッドストーン計画」の最初の任務を思い出し、ロシアでの事件を清算したボーン。そんなころイギリスの敏腕記者ロスがCIAの「ブラックブライアー計画」を暴こうとしていた。それは「トレッドストーン計画」の次なる計画。ボーンは自分が失った記憶を求めにロスに接触するのだが……。ボーンシリーズ完結編。

アクションは最高。
格闘シーンも、チェイスシーンも、どれもこれも凄い迫力と雰囲気。
揺れる手持ちカメラも好きなので、かなり気に入った!
前方の席を取ったお陰で、映画の世界にどっぷり浸かれました。
(注・カメラに酔う人は後席から見たほうがいいです)

話の構成も面白い。
冒頭ロシアから物語が始まり、「たしか二作目のラストでアメリカに戻って本名を聞いてたはず……」と不思議に感じていたのが、思いも寄らないところで繋がってきて、そうきたか!という気分。
一作目のファーストシーンに繋がるかのようなラストシーン、エージェントのニッキーとヒロインのマリーを重ねるかのようなエピソードにも、にやり。
また、パメラとニッキーという女性二人が影の支援者のような存在に配置されたのも、
暴力より対話、現戦争への批判という流れがアメリカにあるようで興味深い。

マット・デイモンが素敵。
以前は線が細くて、ケビン・ベーコンみたく永遠の大学生(笑)かと思ってたのに。
男っぽく変身してて、いい年齢のとりかたをしてるなあ。

ただねえ……、


(以下ネタバレあり)↓↓続きを読む

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October 18, 2007

パンズ・ラビリンス

ギレルモ・デル・トロ監督

1944年、スペインは内戦終結後のフランコ圧制の時代。少女オフェリアと臨月の母親は、再婚相手ビダル将軍が陣を構える村へとやってきた。義父ビダルは息子の誕生を見るために、ゲリラが暗躍し、いつ戦場となるかわからない土地に母子を呼んだのだった。冷徹なビダルに馴染めないオフィリア。その夜、彼女は謎の迷宮へ妖精によって誘われる。現れた牧神(パン)は、オフィリアが地底の国のプリンセスだという……。

なんでも2006年のアカデミー賞で、
美術、撮影、メイクアップの部門で栄誉を得たそう。
テクニック的なことはわからないけど、オフェリアが体験する幾つかの「別世界」は、グロくも魅力的。

ダーク・ファンタジーという謳い文句でしたが、なるほど。
スペイン内戦やその時代の民衆の想い、レジスタンスの戦い、などがファンタジーの中に盛り込まれているもよう。
色々な部分に制作者の意図が隠されているようで面白いです。

古木の洞に住み着いて、花が咲くのを邪魔して、自分だけが肥えていく蛙、というのは、
体制側と反体制側の構図にも見えるし、
食器の上に山盛りになったご馳走を餌にして、それを盗んだものを襲う化け物は、
ビダルがゲリラに対して行なった戦法にも似ている。

とことん救いのない、暗く重い話なのだけど、
だからこそ「ファンタジーの世界」に入り込んだオフェリアに納得してしまいました。

ファーストシーンとラストシーンが繋がっているせいで展開が読めてしまうのが残念なのだけど、
美しくも哀しい、しっかりしたテーマの良作(残虐シーンのせいでRG-12だけど)。


少女オフェリア役のイバナ・バケロは、黒髪が印象的で可愛いですよ。
召使メルセデス役のマリベル・ベルドゥに見覚えがあると思ったら、「天国の口、……」の誘惑の人妻だったのか。

ギレルモ・デル・トロ監督は「ミミック」(<<割と好き)と「ブレイド2」(<<まあまあ。1の方が好き)しか観ていないのだけど、
フィルモグラフィーを見ると「デビルズ・バックボーン」が面白そう。
ラヴクラフト原作の映画化にとりくんでいるというニュースもあったし、ちょっと注目してみようかな。

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August 25, 2007

僕の大事なコレクション

リーヴ・シュレイバー監督

家族の「品物」をコレクションする癖のあるジョナサン。ユダヤ系アメリカ人である彼は、死んだ祖父と見知らぬ女性が写る古びた写真を祖母から渡される。その女性と自分のルーツを探すために旅立ったジョナサン。祖父の故郷ウクライナで待っていたのは、ズレてる通訳兼ガイドと、盲目だと主張しながら車を運転する通訳の祖父と、凶暴な犬だった。

不思議な味わいのロードムービーだなあと思ってみてたら、
思いの外深いものを含んでいて、
でも気持ちがちょっと柔らかくなる話でした。

イライジャ・ウッドは遠視用の眼鏡でもかけてるのかな?
ただでさえ大きな目が異常に大きく見え、不思議感を増してました。

ウクライナの夏の風景も美しく、過去と現代が重なっていく映像も綺麗。

通訳とジョナサンの人生がリンクしていくところは
祖父の態度から予想はついていたとはいえ、少し感動。

ラストの空港で、地上勤務のスタッフとホテルの女主人、ガムを買ってもらう少年と道で会った少年、と、同じ役者らしき人間が現れたときには、芸が細かいと思ってしまった。


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July 26, 2007

プロデューサーズ

スーザン・ストローマン監督

1959年、NY。ミュージカル製作のために有閑マダムにとりいるプロデューサーのマックス。そんな彼は、会計士のレオとともにある法則をみつけてしまった。それは、ショーがコケたほうが儲かるということ。そしてふたりは最低のミュージカルを作ろうと、怪しい脚本家に会いに行き……。

なんでも、68年製作の映画がもとで、01年にブロードウェイでミュージカルとなり、再び映画になった、らしいです。

元作もミュージカルも知らないのだけど、なかなか際どく危ない映画でした。
舞台設定が50‘sのままなので、ヒトラーを笑いものにしてる(?)んだけど、
これを現代に置き換えたらば、タリバーンやらフセインやら北の偉い人やら、ブッシュやら(同列かい!)でもいけるんじゃないかしらん?? 
……とは思ったのだけど、もうちょっと時間が要りますかね。

失敗に終わったほうが儲かるという法則が、いまいち腑に落ちなかったので、
頭の中で疑問符が増殖してしまい、
楽しさも半減してしまったのだけど、
……でもまあ、笑える話ではありました。

ヒトラーにメロメロ(?)なウィル・フェレルが、どこか宇梶剛士に似て見えて、
その怪しさに、すっかり気に入ってしまいました。
「奥さまは魔女」では「なんじゃこれ」だったんですけど


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July 20, 2007

フラガール

李相日監督

閉山が取りざたされるいわき市の炭鉱。起死回生策としてもちあがった「常磐ハワイアンセンター」ではフラダンスショーを計画していた。しかしダンサーの募集に応募はたったの四人。教師として招かれた女性はワケありのようす。あらくれ男たちの敵視、親との確執、いよいよ先細りの炭鉱事業。問題山積のなか、それでもダンサーの少女たちは踊りを習得し、いざ披露へ。実話の観光事業(昭和40年らしい)を映画化。

主演は蒼井優かと思ってました。
……松雪さんだったのか。ふうん。

それはともあれ、定形の感動作。
泣かせどころをちゃんと作ってあり、ヒットしたのもなるほどという感じです。
脚本に目新しさがないので、自分のなかではあまり「スゴイ」に当たらないんだけど。

でも蒼井優は、スゴイ。
「ニライカナイからの手紙」(リンクは過去感想)で沖縄の言葉を自由に操っていた彼女。
本作では東北弁(いわき弁なのか?)で語りかけてきます。
どっちもネイティブじゃないから細かなことはわからないけど、
「いかにもそう聞こえる」というのが、なにより大事。
最初のシーンで友人役の子と喋ってるシーンなどは、違いが際立ってました。

ラストの踊りもいいですね。

で? ほんとに蒼井優が主役じゃないんだ??
演技力やインパクトだけの問題じゃないですよ。
成長したり確執があったり周囲を巻き込んだり。
そういう主人公である「要素」は、
少女・紀美子のほうが、先生・まどかより多く持ってるのになあ。
謎。

(あ、兄役のトヨエツも良かったですよ。特に、ツルハシ持って橋の上に立ってるとことか)


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July 19, 2007

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

吉田大八監督

両親の死によって田舎に戻ってきた女優の卵・澄伽。しかし実際は実力のない勘違い女で、力不足ではなく妹の「変な漫画」のせいだと逆恨みしていた。そんな彼女が田舎に留まったことで、妹清深と連れ子の兄・宍道、兄嫁の待子との関係が狂っていく……という話。本谷有希子の舞台劇の映画化。

設定もキャストも破壊的でなかなか面白かった一作。

息苦しい田舎の見せ方もナルホド。
自意識過剰な澄伽のようすもナルホド。
天然(?)の兄嫁待子(永作博美)の、一見普通に見える「狂い」もナルホド。

うん、全員の狂いっぷりがお見事でしたね。

ただ着地点の「妹・清深が最後にしでかすこと」が、最初から見えてしまっていて(あの手紙も含め)、
ちょっと残念。

それまでの演出の問題なのか、CMの問題なのか。


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June 19, 2007

プレステージ

クリストファー・ノーラン監督

19世紀末のロンドン。“グレート・ダントン”ことロバート・アンジャーと、 “ザ・プロフェッサー”ことアルフレッド・ボーデンという2人のマジシャンがその腕を競い合っていた。ふたりはかつては同門。しかし、アンジャーの妻の水中脱出ショーにボーデンが絡み、それに復讐するアンジャーがボーデンの指を傷つけたことにより、確執は激化した。
そして、あるマジックに絡んで、事件はおきた。

賛否両論がわかれる映画だと思いますよ。
でもわたしは面白かった。好きだよ、こういうの。「メメント」のノーラン監督だってことは離れてもさ。

騙しと伏線の映画でございました。

主人公は、奇術師のライバル関係にあるふたり。

ひとりは育ちがよさそうな男で、水中脱出のショーの最中に妻を亡くしている。
もうひとりは野心がちでどことなく煤けた雰囲気の男。彼が結んだ紐により、ライバルの妻は死んだ。
かつては仲間だったふたりは、そのせいもあり、互いのショーの邪魔をし合う。

やがてひとりの男が死んだことにより、もう一方が罪に問われるわけです。
その罪と罰にからむ展開と、過去の彼らが歩んできた時間とが、平行して描かれる。

そしてふたりの男、どちらにも秘密があったことが明らかになっていく。

この秘密をめぐる展開が、なかなか面白い。以下、伏せてるけど少々ネタバレあり↓↓↓
続きを読む

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June 11, 2007

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

ゴア・ヴァービンスキー監督

海の死を司る男、デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れたのは、東インド会社のベケット卿だった。
彼は海賊を殺しつづける。そしてついに歌われた、海賊の歌。それは、伝説の海賊による海賊会議を呼ぶ。
その、伝説の海賊のひとりがジャック・スパロウだった。彼を助け出すために、ウィルとエリザベス、そして甦ったバルボッサ船長が、世界の果てに挑む……。

話全体としては、面白いと思うんですよね。

めちゃくちゃ長い映画だけど、謎があって、飽きない。
ロマンスもアクションも満載で、笑えて。

まあ、あそこで結婚式を行うということは、
続く展開は見えるので、ラストにも、ラストのラストにも納得。
まとめかたも、次への(次があるのか?)展開が残ってるところも、なるほど。

ただ、法則的なところに、疑問は残りましたね。

特に、例の女神と、デイヴィ・ジョーンズの関係。
自分を封印した海賊たちには復讐しなかったんかなあ? とか、
海の死をつかさどるものの役割とか、どうやってソレになるのかとか(前支配者を殺すってことだけ?)、なったあとの環境とか、そもそも、10年に一日の約束ってのは、誰と交わされてるのかとか。
ああ、ベケット卿なんて、結局なにしにきてたんだろうか、てのも。

さて蛇足ながら、
この映画、エンドロールのあとに、ちょいとしたエピローグがありまして。
普段、最後までみないひとは、ご注意。


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June 10, 2007

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

ゴア・ヴァービンスキー監督

身分違いの愛を実らせて、今、結婚式をとりおこなおうとしている、ウィルとエリザベス。
しかし彼らは、海賊ジャック・スパロウを逃した罪で捕らえられる。
助かる道は、ジャックの持つ「望むものをさす、壊れたコンパス」をもってくること。
さて一方、ジャックにも別の危機がせまっていた。
それは、海の男の死をつかさどる幽霊船の船長、デイヴィ・ジョーンズとの契約だった。

劇場でみるかどうか迷っていた先夏。
会社の同僚が
「思いっきり次に続く!だったよー」と言っていたので、
結局ビデオに。

うーむ、確かに「思いっきり」続いてましたね。

二時間半ほどの映画、十分楽しめて、飽きることはなかったのだけど、
でも最後は、「で?」という気分で終わりました。

呪われた海賊、宝にまつわるある魔術、
だけど戦うのは巻き込まれたパンピー、
知恵と力で勝利を勝ち取る。
という前作とは違い、
全員魔物級にパワーアップしていましたね。

ピノキオのように、怪物の腹の中から復活するという雰囲気も漂わせていましたが、はたして。

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May 18, 2007

バベル

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督

モロッコでのアメリカ人観光客銃撃事件。当初はテロかと思われたそれは、羊飼いの少年の起こした偶発的なものだった。使われた猟銃は、日本人が持ち込んだもので、彼には聾唖の娘がいた。聞いてもらえない自分の言葉と心に悶える娘。一方、狙撃されたアメリカ人夫妻が国に残してきた幼子の面倒を見るベビーシッターにも問題が起っていた。
モロッコ、アメリカ、日本、メキシコへと、舞台はさまざまに移り行く。そして……という話。

この監督の前2作「アモーレス・ペロス」「21g」は以前から興味があったので見ています(リンクは当時の感想)。
どれも複数の物語が並列で進んでいるんだよね。
そして時間軸がごちゃまぜの(1作目のまぜかたは、割とストレートだったように記憶してるけど)つくりは、今回の「バベル」も同じ。こういうのって、どっちかっつーと、マニアックな手法ではないかな?
オスカーで話題になったと聞いて、
商業的なことはわからないんだけど、
へー、一般受けしそうな映画を撮ったんだーと思ってたんだけど、

実際に見てみて、
……ええ、これ、そんなに一般受けする映画なの?? というのが、第一印象。

物語は、なかなかに重いものを含んでます。

バベルの塔の物語にちなむモチーフ。
言葉がつたわらない(神が人間の慢心を怒って言葉を裂いたのだという)という、
かなしさ。
むなしさ。
やりきれなさ。
せつなさ。
いかり。
それでも繋がろうとする、きぼう。

それは同じ言語を操ることができないからという理由でおこる
デスコミュニケーションだけではない。
親子、夫婦、そんな身近な関係でも、
こころが繋がらなければ
隔たりが起ってしまう。

だからこそ、みなが繋げたいと思っているのは、こころ。
それを繋げるためにあるのが、ことば。

前2作とは違って、今回の「バベル」では地球規模での繋がりと隔たりを描いてました。
そのスケールが面白かったんだけど、
でも一方で「いーや、いやいや!」と呆れる部分もありました。

例えばだけど。
ふつー、日本人は、猟銃許可証を持ってるにしても、
そのまんま猟銃を外国に持ちこめやしません。
ましてや現地のひとに簡単に与えたりしませんって。
「キル・ビル」的にぶっとんだ話なら、その程度の間違いは、まだ見過ごせるんですけどねえ。

リアルでヒューマンな物語だからこそ(そういう宣伝をされただけかもしれないけど)
細かいとこで、おかしいぞと引いちゃうんだよねえ。

面白かったけど、でもどこか、すわりが悪い。
いまの、単純な感想としては。

それは、物語や脚本の瑕疵よりも、「21g」とおなじく編集に納得いかなかったからなのかなあ。
撃たれた奥さんが助かることなんて、最初のころに(電話の台詞で)わかってたしねえ。

ここまで時間軸を混乱させる意味と意図が、わたしにはよみとれなかった、ってだけだけどさ。


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April 23, 2007

ブラッド・ダイヤモンド

エドワード・ズウィック監督

90年代末、内戦激しきアフリカはシエラレオネ共和国。ダイヤモンドの埋蔵量の多いこの国では、しかし密売・密輸出によりその富がテロ組織の資金源になっていた。物語は猟師ソロモンが反政府組織RUFにより襲われ、家族と引き裂かれ、ダイヤモンド採掘場に連れてこられるところから始まる。そこで偶然、100カラット近いピンクダイヤモンドを発見するソロモン。同じ頃、ローデシアジンバブエ)出身の密売業者ダニーがRUFからダイヤを購入するが、バレて留置場に……


とても重いものを含みつつも、ドラマ性があって面白い映画でした。
シエラレオネ・ローデシア・ジンバブエに、それぞれwikipediaのリンクをはってます。

キャッチコピーも、聞いたときは長いと思ったけど、とても的確。

ダイヤの価値を決める“4つのC”──
color(色) cut(カット) clarity(透明度) carat(カラット)
しかし、実は5つめのC<conflict(紛争)>が存在することを、あなたは知る─


まさに、その紛争を巻き起こすダイヤモンドと、
発見者であるソロモン、密売業者&武器商人であるダニー、そして紛争ダイヤモンドの裏側をスクープしたいジャーナリストマディーの思惑が絡んでいく。

ソロモンは家族を取り戻したいという目的があるのだけど、彼の息子があろうことかRUFに捕らえられ、少年兵士として洗脳されてしまう。冒頭、ソロモンたちが襲われたシーンで、少年兵がラリったように銃を乱射していて目を惹いたけど、「こういう風に戦士が作られていくのね」とよくわかる。

ダニーは自分しか信じないような男として描かれているけど、彼にもそう生きていくしかなかった背景がある。それは、ローデシアという国の歴史とも関わっていて、イギリス領から独立するときに、白人政権と黒人勢力がかなり激しい戦いをしているわけ。(この辺がくわしい)彼も幼い頃に、親を惨殺されている。出身地がローデシアなのかジンバブエなのか、という会話をマディーと交わすのだけど、そこに彼の歴史を見ることができる。

マディーは様様な紛争地域にでかけている女猛者。今回もダイヤモンドで利権を得ようとしているものを告発し、広く世界に訴えたいと思っている。ただあくまでも、彼女は外の人間。ソロモンやダニーほどの暗部は持っていない。でもだからこそ、少しでも「世に広く知らせる」ことでなんとかしたいと思っている。

これだけがっつりとキャラが決まった3人がどう絡むか、ダイヤを巡ってどう進行していくか、
冷たい現実を見せつけながらも、アクションシーンが満載で、飽きない。
マディーとのロマンスや彼女の結婚観はいらないと思ったけど、
ただ、ソロモンとダニーの家族観の違いは考えさせられましたね。

妻と子どもがいて平凡だけど幸せな暮らしが一番だと思うソロモンと、
大金を手にしてアフリカを脱出した結果、しかし結婚もしないだろうし子どもも持たないだろうと考えているダニー。
それぞれの背景からごく自然に導かれたビジョン(未来予想)でした。

そしてラストの大展開。
最高のシチュエーションで迎えた最期の時。……萌えるねえ(笑)

俳優陣も大活躍。
ディカプリオは『ディパーテッド』よりこっちのほうがいいですね。
過去を持つダークな主人公というところでは共通してるけど、
アフリカの強い太陽の下、輝いて見えました。


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April 05, 2007

バッテリー

滝川洋二郎監督

天才ピッチャー原田巧は、体の弱い弟青波のため、一家で母の故郷岡山に戻ることとなった。すべての物差しを「野球」ではかる巧は、それゆえに他人になじまず、家族ともしっくりいっていない。そんな巧はその街で、キャッチャー永倉豪と出会う。豪は、たやすくは受けられない巧の球を、見事受け止めたのだ。ふたりは春から、晴れて新田中学に入学するのだが……。

バッテリーともども、えらく大人びた小6(中1)やなあ、と思ってみてましたが、
中盤、ライバル横手二中の3年生キャラふたりが登場し、ぶっとびました。
……あんたら完全におっさんやん。
うーむ。彼らと相対すると、線も細いし、中1に見えない、……こともない(実際は、巧役の子が90年・豪役の子が91年の生まれ)。

家族と仲間の間で成長する物語、としては良い感じに収まってるのではないでしょうか。
春休み、家族でみるのによさげなつくり。

って、春休み終わるがな。

……えー、上映開始は三月あたまでして、いまごろ劇場で観たのはなぜかというと、
春のセンバツとプロ野球開幕に刺激されたからでございます(苦笑)

しかし野球モノというより、人との距離の物語。

いくら球が速くても、受け止めてくれる人間がいなくては、盗塁されてしまう。
かといって、手加減すれば滅多打ちにあうし、受け止めようとする人間にも失礼。
考えさせられる山場ですね。

ちょっと駆け足なところはあったけど、気持ちよく幕が下りて、晴れ晴れとした終わりかた。

巧と豪のふたりは爽やかでいいですねー。
岸部一徳、塩見三省、山田辰夫あたりは、顔だけで説明の必要がない感じ。
岸谷五朗は最高の「間」でした。エンドロールのシーンも芸が細かい。


山並み町並みも綺麗でした。
白い塀のこちらが川という巧の家。石段を上がって通う中学校。お寺から見える街。神社のうっそうとした雰囲気。どれも絵的にステキ。

岡山には親戚がいますが南部の方なんで、ロケ場所の見当はつかないけど、あの町並みはみてみたいな(美作・高梁・新見という北部地方が中心みたいです)。
岡山弁は、ちいちゃい子が使うと可愛いですよね。
あ、しかしなんでだか、菅原文太は広島弁に聞こえるんだな、これが(爆)


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March 24, 2007

パリ、ジュテーム

コーエン兄弟、トム・ティクヴァ監督 他

パリの街角を舞台にした18個の「愛」がテーマの物語。18人の監督により、それぞれが選んだ場所を舞台として描かれた5分の短編集。

同じようなコンセプトの映画に、99年作の「チューブ・テイルズ」ってのがありました。
こちらはイギリスの地下鉄を舞台にした9つの物語。
劇場で観てどの物語も気に入って、DVDを買ってしまいました。
いつかイギリスに行きたいな……と思ってはいるんだけど、それは果たせず仕舞。

さて、本映画「パリ、ジュテーム」も、同じようにフランスに憧れさせてくれるかな、と思って劇場に足を運んでみました。
劇場で観て良かった、と思えるほどには満足。
けど、さすがに5分は短く、面白さを感じる前に終わった話もあって、そこは残念。
(「チューブ・テイルズ」は全体の尺が88分。一本あたりだと7〜10分ってとこ?)

気に入ったのは、(以下、監督名〜作品名)

コーエン兄弟「チュイルリー」
スティーヴ・ヴシェミ主演。観光客としてわかるわかる、と思える話。

ウォルター・サレス「16区から遠く離れて」
切ないです。16区っていうのはお金持ち街らしいですね。

イザベル・コイシェ「バスティーユ」
これも違う意味で切なく愛しい話。
結婚は牢獄、でも脱獄の手前であることが起って……という話……、だと「バスティーユ」って名前からイメージしてたのだけど、どうやら今ここは市場街みたいですね。赤いトレンチコートの面影を追うにふさわしい街ってことなんかな?

オリヴァー・シュミッツ「お祭り広場」
アップから俯瞰に換わっていくようすが好き。

ヴィンチェンゾ・ナタリ「マドレーヌ界隈」
エンドロールと合わせてみると実に微笑ましい。イライジャくんのハート型に広がっていく血も可笑しい。
ええ、先日「NOTHING」でぽかーんとしてしまったあの「CUBE」のナタリ監督ですよ。やっぱこのひと、ワンアイディア短編のほうがいいんじゃないの? と改めて思った。

トム・ティクヴァ「フォブール・サン・ドニ」
ラストの一撃がきいてる実に可愛い話。ナタリーと、メルキオール・ベスロンとかいう男の子が走る様子が、とても愛らしくてはなマル。この監督も短編(「ラン・ローラ・ラン」は短編とも言えるし)のほうがパンチがあるんじゃない?


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March 18, 2007

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

マイク・ニューウェル監督

シリーズの4作め。 “三大魔法学校対抗試合”が復活し、ハリーが、なぜだか年令制限を破って参加(というか選ばれる)。争われるのは命をかける危険な戦いだった……。

飽きた飽きたといいつつ、結局観てるってとこがA型ですね。
WOWOWで(だったか?)撮ったのは12月だけど。

最大の危機とかいわれながら、のんびりダンスパーティとかしていて、しかも一年か半年くらい対抗試合がなされているように思え、
単なる「若き魔法使いたちの成長話」のいちエピソードなのか、次につなげるだけの話なのかな?

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March 14, 2007

パフューム ある人殺しの物語

トム・ティクヴァ監督

18世紀、パリ。悪臭漂う魚市場で産み落とされた青年は、人の悪意と利己主義の中で育つ。そんな彼には天性の才能があった。それは、すべての匂いをかぎ分けられること。しかも何キロも離れた場所の匂いでさえ、わかるのだ。長じた彼は、一人の少女の匂いに惹かれるのだが、ふとしたことで彼女を殺してしまう。彼女の匂いを再現しようと考えた主人公は……。

いやはや、「ある人殺しの物語」として、たしかに迫力のある話でした。
匂いというパーツを集めたアソート殺人、とでも言うべきなのかしら。
トンデモ物語が展開していくので、呆れながらも、惹きこまれていったんだけど、
楽しめたかと言われると微妙です。

誰もが嫌いな匂いというのは想像できるのだけど、
誰もが好きな匂いというのは想像できない。
それも、同じ反応をしてしまう好ましい匂いというのが、なおさらに。
(臭いほうは、同じ反応をしますけどね)

それでも同じ反応をさせるほどの最高の匂いなのだ、という説得が描かれてなかったように思う。……というか、わたしには伝わってこなかった、ということなんだけど。
判らないのは体臭の薄い日本人だからなのかな。

以下、ラストシーンに触れます。↓↓↓続きを読む

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March 01, 2007

墨攻

ジェイコブ・チャン監督

紀元前370年ごろの戦国時代。燕と趙の戦いの狭間にあった小国・梁は、趙に攻められ風前の灯だった。そこで梁は戦わずして城を守るという墨家に支援を求める。ひとりやってきた革離は、早速城の守りを固め…という話。

習ったはずですが、中国史は苦手です。
何から何まで全部漢字なので、よくわからなかった学生時代です。(そういう問題?)

とはいえ、大変楽しめました。

派手なアクションもいいですが、
軍師の話というのはやっぱ面白いのよ。
いかにして自分に能力があると認めさせるか、
言葉と行動と、両方の示し方。
また、「城」という素材を、どう攻め、どう守るか、
相手の出方を読んで、どう動くのか。
ゲーム感覚かもしれないけど、敵方の将軍もカッコよく、萌えるものがありました。

うん、戦いのアレコレは面白かったよ。
アンディ・ラウは当然のことながら、若君も弓隊のトップもステキです。

しかしいまひとつ、アンディ・ラウの立ち位置がわからない。

悟っているのか悟ってないのか、
対象となる国をどうしたいのか、
戦いたいのか戦いたくないのか、
などが、映画を見終わった後で、疑問として残りました。

先に見た人ふたりに、
「実戦は初めてだった」
「戦いの中で変化した」
と教えてもらってなるほど見かけの割に迷いがあったのかと納得はしたのですが。

それってつまりは、あれですかね、アンディ・ラウが

「坊やだからさ」

ってこと?


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February 12, 2007

バブルへGO!! 〜タイムマシンはドラム式〜

馬場康夫監督

突然の母の自殺。葬儀にまでやってくる借金取り。格差社会の底辺で生きる真弓の元に現れた「財務省の下川路」。彼は言う。母は、バブル崩壊を止めるためにタイムマシンで過去に行き、行方不明になったと。そして真弓も1990年に旅立った。そこで待っていた過去の日本、過去の下川路とは……!

見終わってひとこと。
おまえはビフか!!

ビフ、知ってますよね? 
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の敵役。パート2では、スポーツ年鑑を元に賭博で巨額の金を儲けるヒトです。
このスポーツ年鑑に当たるのが、週刊ダイヤモンド
経済雑誌です。時々、会社でコピーとらされてますけど(笑)、偉大な本だったんですね。……ってそれは関係ないけど。
こいつを元に、あいつはうまく立ち回ってきたに違いない。

つくづく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」映画でした。
やっぱりタイムマシンものはコレを超えられない。
超えたいなら、一昨年の「サマータイムマシン・ブルース」みたく、別のアプローチをするしかない。
ま、本映画は、わざと真似してるようなシーンもあったくらいだから、最初から同系統狙いかもしれないけど。

伏線の張り方と納め方もきっちりしてるし、
過去と未来のギャップ、親子愛など細かいくすぐりも頷けるし、
阿部寛のキャラクターはハマってていい味を出してるし、
それなりに笑えるんだけど、つまらないわけじゃないんだけど、
でもなー。どーも、いまいち。
斬新さがなかった。

阿部ちゃんはホントにいいキャラだったんだけどねえー。


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December 12, 2006

バッド・エデュケーション

ペドロ・アルモドバル監督

新進映画監督エンリケの元に現れた、寄宿学校時代の親友イグナシオ。俳優だという彼は一編の脚本を手渡す。その脚本にはふたりの過去が綴られていた。映画のネタを探していたエンリケはすぐに飛びつくのだが……という話。

ガエル・ガルシア・ベルナルの三役(二役?)と映像の美しさが、わたしにとっての見所でした。
湖畔(河かな)の風景、寄宿舎の雰囲気、エンリケの事務所、別荘(?)、そしてイグナシオの部屋のポップな色使いや小物。
太陽ふりそそぐスペインの光と影、空気の違いというものが、画面を通して伝わってくるよう。

ただ、話はよくわからなかったですわ(笑)
ストーリーはわかるんだけど、納得できないというか。
「弟」は、成功を望んでああいう行動にでていたと思うのだけど、引き換えのリスクが大きすぎるんじゃないかと。撮られた映画が公開されたらなにがおこったかすぐにバレるんじゃないのかなあ。

監督が映画に託した「思い」も難しすぎてちょっと……(苦笑)

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December 08, 2006

HAZARD

園子温監督

91年、退屈な日本に別れを告げたいと感じた大学生のシンは、「地球の危険な歩き方」という本に刺激され、単身アメリカへと向かった。危険を求めてダウンタウンに入り込んだシンはある日ストリートギャングのリーとタケダに出会い……という話。

けっこーストレートな青春暴走物語でした。

抑圧と脱出。刺激と危険。
世界を手に入れようと弾けていくシンたち。
その途上に待っていた高い壁。

世間と折り合いをつけることが習い症になってしまった自分から見ると、
束縛から逃れたい、体制とぶつかることに誇りを覚える、という彼らは、
実に無茶なんだけど、羨ましくもあります。

撮影は4年前で、NYでゲリラロケもしたとか。
主演のオダギリも線が細くて若いですねー。


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November 15, 2006

ブラック・ダリア

ブライアン・デ・パルマ監督

それは世界一有名な美しき死体。発見された「胴でニ分割された死体」は、さらに口を切り裂かれ、内臓を抜かれていた。アイス&ファイアーとあだ名される元ボクサーのロス市警の名コンビ刑事は別の事件を追っていたのだが、片割れのリーは異常なまでにこの事件にくいついていく。……という話。

猟奇殺人(?)の謎としては、ちょっと尻つぼみだったように思いますが、でも
巻き込まれた刑事二人と、ある女(ファム・ファタール的な)の気持ちの揺れ動き
プラス
古きLAのダークな雰囲気
は、
とても面白かったです。

すべてを明らかにできないからこそ、
想像の余地がある……という面白さですね。
報告書出したらバレバレじゃん? という部分もあったのだけど、
それは現代に生きる自分たちだから思うことで、
「闇に葬られる妖しさ」がなによりの魅力で、いわゆる時代感なのだなあ、とうっとりしました。

そしてラストの暗さがなによりイイ!! のですよ。
ここで「しゃんしゃん万歳」で終わらない余韻が、
謎の死体というイメージを永遠のものにしていて、よい感じです。

三角関係の頂点であり、運命の女を演じるスカーレット・ヨハンソンの白痴的美しさもハナマルでした。
(ところで、白痴って簡単に変換されないのね。差別用語でしたかね?)
しかし一方の、世界一有名な死体とくりそつな美女というヒラリー・スワンクは、
あの死体の女性とは似て見えませんでした。
……ええっと、綺麗だとは思うけど、美人だと思うけど(苦しい?)
肉感的という部分で、かなり違うような気がするのですが。


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October 31, 2006

ベルベット・レイン

ウォン・ジンポー監督

香港でボス「ホン」の暗殺計画が噂されていた。黒幕は、子分の3悪党なのか、狂犬めいた盟友「レフティ」なのか。一方、ボス暗殺のための鉄砲玉がくじびきで決められようとしていた。力によってのし上がろうとする「イック」と友人「ターボ」はそれに果敢に挑み……、という二つの話がからまる物語。

「インファナル・アフェア」の俳優陣が多く出ているということもあって、
特に、若手のふたりがショーン・ユーとエディソン・チャンだってこともあって、最初混乱してました。

そしてその混乱のせいで、
というか、本格ミステリにはよくある手なので、
「ある仕掛け」には結構早く気づいてしまい、
ナルホドなかなか面白い構成だなあ、と、物語よりも伏線の出し方に興味を惹かれてしまいました。

それだけに、もうひとひねりが欲しかった。
実は……、だけで終わりとは思わなかったですよ。
実は……、がわかって、だからこそ、もっと驚くべきものが隠されているのかと。
そして最後に見えてくるものが、
暗い方向ではなく、明るい方向に行って欲しかったなあ。
驚きもカタルシスもないのは、ちょい残念。

男の友情と駆け引きの物語としては、見甲斐があるのだけどね。
かっこいい、というより、濃くて熱い。
……あ、ちょっと腐女子萌え系な映画かもね(爆)
そういう意味ではオススメ映画ですね(<誰に?)


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October 21, 2006

パビリオン山椒魚

冨永昌敬監督

動物国宝にして御歳150歳のオオサンショウウオ・キンジロー。彼が本物かどうか確かめて欲しいという依頼をうけた天才レントゲン技師飛島芳一は、キンジローを盗み出すべく生誕150周年パーティに紛れ込む。そこで、サラマンドル・キンジロー財団の末娘あづきと出会い……という話。

「デタラメだが、深い愛の物語」とさんざん宣伝されていたので、
どれだけわけがわからない話かと思ってましたが、
ちょっとトンでる程度のデタラメさでした。

もっとふざけてる方が好きだけど、なかなか笑えて楽しめました。


といっても、ヘンなキャラクターが目白押しだし、
いきなり変身しちゃうひともいるし、
悪夢めいた部分があり、
すべてを綺麗に説明して、すべてを綺麗に片付ける映画が好きなひとにはむいてないかも。
感覚にあうかあわないかというジャンルの映画です。

基本は、ボーイ・ミーツ・ガールの恋物語。
プラス、横溝正史風、館の美人四姉妹愛憎劇。


がちゃがちゃしたキャラクターとはったり的なシーンが飛び出していて、ストーリーを混乱させてているけど、
でも、それぞれのキャラクターと行動は一致してるので、
めちゃくちゃな展開のようにみえても、楽しめました。

飛島芳一@オダギリジョーのキャラは、
天才レントゲン技師の前半と
猟師(山賊)風のダリ髭兄さんの後半で異なってます。
でも、まとってる鎧を変えただけで、
中身はナイーブさを表に出せない青年なんじゃないかな。


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October 05, 2006

冬の幽霊たち Winter Ghosts

稲葉耕作監督

映画の街夕張に突然現れた「幽霊」たち。なにをするわけでもなく、ただ、存在している。彼らの存在に、警察も役所も住民も驚くが……という話。

ほのぼの系映画、暖かい街を演出……という狙いはわかるのだけど、
んー、それだけ。

暖かエピソード満載はいいとしても、
幽霊が現れる前も後も、街を愛する住民たちの気持ちは変わらないんだよねえ。
その落差のなさが、物語としてはつまらない。

小学校の内部シーンは、直前に見た「river」とくりそつ。
同じところで撮影したんでしょうね。

夕張市の経済破綻の話題は、この夏列島に衝撃を与えただけに、
笑うべきところが笑えず、少々辛いです。


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September 20, 2006

8月のクリスマス

長崎俊一監督

若くして自分の死が近いことを知った「街の写真屋」である主人公。彼は誰も自分の人生に関わらせないよう、静かに死を待とうとする。だが小学校の臨時教員として彼の前に現れた女性は、彼の心に入り込む。彼女によって命の美しさを実感する彼は……という話。

ホ・ジノ監督作「八月のクリスマス」(98年)のリメイク。主演は山崎まさよし(原作の主演はハン・ソッキュ)と関めぐみ(同・シム・ウナ)

オリジナルを観たのは何年前だったろう。00年の末からつけてる日記にないことから考えてそれよりは前だろうけど、覚えてない。劇場で観ていないのはたしか。
そんなだから、ストーリーと雰囲気は記憶にあるけど、細かなエピソードは、これまた覚えていない。

というわけで、結末は知ってるけど、新たな気持ちでストーリーを楽しむことが出来ました。
気持ちのいい映画。

観ながら、「ああここ、オリジナルにもあったな」という部分を思い出したり、
「そういえばシム・ウナ(漢字で書くと、沈銀河だよ・素敵な名前だよねえ!)は今どうしてるんだろう」とか思ったり、
「この頃観た韓国映画の男性って、オジサンっぽかったけど、いつのまにイケメン中心になったんだろう」とか考えたり(笑)

全体にのったりと話が進んでいくんだけど、そのぶん、
主人公の気持ちが変化していく様子が、とても丁寧にみえる。
関めぐみも、最初は「小学校の先生役?」と驚いたけど、
生きている煌きを全身で表現している女の子という風に描かれていて、自然な感じ。

舞台は富山の高岡市のよう。
ロケがしやすい街だとどこかで聞いたけど、
SABU監督の「DRIVE」など、今までは普通に「ひとつの地方都市」という見方しか、わたしにはできなかった。
でも今回、主人公が「一番好きな場所」だという、坂の上から見た街と川の雪景色が、映画の雰囲気にぴったりで、綺麗な街だなあと感動した。

そんなしっとりした街に、「後姿」は似合うねえ。
雨の中、相合傘で歩いていく主人公と女の子のふたり。
救急車を見送る主人公の父親。
ちょっと長いくらいの「溜め」が余韻を感じて良かったなあ。

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September 08, 2006

ハードキャンディ

デイビッド・スレイド監督

出会い系チャットで知り合った32歳のカメラマンと14歳の少女。少女は彼の家に招かれるが、そこで待っていたものは……、という話。

キャンディ、もしくはキャンディ・バーとかチュッパチャプスな意味は、検索してください。
下手に解説すると、ロボットでうっとうしいTBが来そうな、悪趣味で怪しい意味です。

メインキャラはカメラマンと少女のふたりのみ。
彼らの行動と会話が、サスペンスたっぷりに描かれています。
そのやりとりの状況というか、「溜め」を、楽しみました。

そんな男、さっさと殺せ! どんどん切っちゃえ! と思いましたが、
映画の内容は、ただそれだけ、
見るべきものは、シチュエーションだけでした。

そのシチュエーションが面白い&参考になると思える方なので、私的には大満足なのですが、
「実は」のなにかしらの驚きがあったほうが、一般受けしたかも。

……ところで32歳って、そんなにオジサンですか? そうですか。
まあ少女に手を出しちゃいけませんけどねえ……。


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August 28, 2006

ファンタスティック・フォー

ティム・ストーリー監督

宇宙嵐の研究のために旅立った4人が遭遇してしまった事故。それにより、多種多様の超能力を持ってしまう。……しかしその能力を得たのは彼らだけではなく……という話。

能天気な展開でしたが、楽しかったです。

……いや本当に能天気で、最近のアメコミ原作モノが「正義とは? 悪とは?」「自分って、なに?」「進む道はこれでいいのか?」と悩んでいるのとは対象的。

もちろん悩んではいる(ひとり除く)んですけど、でもみんな「治ると思っている」
そして最終的には「治らない自分も、まあ、いいじゃん」と自信をもって前向きに進む。

なんという自己肯定。そして勧善懲悪。……よく考えると、ミッションに参加した仲間内のいざこざって気もしますが、ま、それはそれ。

あれこれ壊しても、なお清々しい映画でした。


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August 14, 2006

ハチミツとクローバー

高田雅博監督

浜美大は花本先生の家に集う学生たち。そこで建築科の竹本は先生の姪だという油絵科の新入生はぐみに出会う。彼女と、彼女の天才的な絵に、ひと目で恋におちてしまう竹本。その瞬間を目撃した真山は「ひとが恋に落ちる瞬間を初めてみてしまった」と驚きを覚えるが、真山もまた、年上の女性に心を奪われストーカーまがいの行動を取っているのだ。そんな真山に恋する山田も同じ美大の学生だ。やがて春のある日、彫刻科8年生の森田が放浪の旅から帰ってきた。

気恥ずかしいほどに初々しい映画でした。

AはBが好き。でもそのBは別のCが好きで……と哀しきループ。
自分の気持ちが届かない苦しさ、届いても叶わない辛さ、
いくら言い聞かせても変えられない自身の歯がゆさ。

学生特有の、なんとなくつるむ友人たち。
それぞれの中でカップルができたり、一方的な思いがあったり、苦しんだり。
そんな懐かしい風景に気持ちが暖かくなりました。
あとさき考えなく行動したよなあ。
なぜかいきなり海に行ったりするんだよなあ(笑)

今ドキの大学生ってこんなに純真なのかなあ。
……まあ、5人もいれば、ひとりくらいとんでもなくオンナ(か、オトコ)に手が早い人間が混ざっていそうな気もするけど。
でも、皆が、恋に、夢に、将来に一途だからこそ、気持ちを打つんですよね。

原作は未読なので、キャラと役者があっているかどうかはわからないけど、
どのキャラも魅力的で、また演技が上手かったです。
ぼやーんとして純粋で人がいい役がピッタリの櫻井翔(竹本)。
スマートな現役大学生……でいながらあるときストーカーという落差がぴったりのカメレオン役者加瀬亮(真山)。
関めぐみ(山田)も役によって全然違う雰囲気になるし。
無軌道な天才っぷりが似合う森田こと伊勢谷友介(本人も芸大出身・TRではぐみたいにどでかい不思議系の絵を描いていたっけ)。
そしてなおさらに不思議ちゃんな天才の蒼井優(はぐみ)。あまりしゃべらないけど独特の存在感。

そしてそんな5人の青春が、
写真だけでしかわからないけど、
花本先生の境雅人や、建築事務所の西田尚美や、なにものかわからないけど(西田夫?)田辺誠一に繋がっていくんだよなあ。
10年後か、20年後か、あの5人も
それぞれの道を歩んでいる自分たちを「懐かしく」「面映く」「愛しく」思うのだろうなあ。
きっと海で撮った写真を眺めながら。
境雅人の家に同じような大学生の頃の写真が飾られているのを見て、そう思いました。

櫻井・蒼井・……他、大学生組、現役青春バリバリの世代が観ると、また違った印象を受けるのでしょうが、
境・西田・田辺などOB組にいる自分としては、
「思いのままにいかない青春時代」に、なんだかしみじみしちゃいました。

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