【わ行】

March 25, 2009

ワルキューレ

ブライアン・シンガー監督
ナチス政権化のドイツにおいて、密かに、しかし幾度となく計画されてきたヒトラー暗殺計画のひとつ「ワルキューレ作戦」。それは軍内部と政府の要人が結びつき、愛国者シュタウフェンベルク大佐によって起こされたものだった。ヒトラーを暗殺し、同時にヒトラー親衛隊を決起させたとみせかけて、クーデター鎮圧のための予備軍を動かし、一気に政府機能を乗っ取ろうとしたのだ。そして計画は実行にうつされ、運命の日がやってきた……

人間には決断力が必要だ――

この映画を見てまっさきに思ったのはこれでしたね(笑)

ヒトラーの最期は世に知られていることなので、
作戦が失敗に終わるとわかりながら観ていたのだけど、
それでも歴史の「if」を考えてしまいます。

もしも、爆発後すぐに、オルブリヒト将軍が計画通りの行動をしていれば、
「狼の巣」からの指令が届く前に親衛隊は鎮圧され、山荘にいなかったベッペルスも逮捕でき、政権を握ることができていたかもしれない。
三時間のタイムロス、イコール、ナチス政権が「狼の巣」を爆破後の混乱から立てなおす貴重な時間だったともいえます。
通信が途絶えた時がチャンスだったというのに、保身やためらいが自らの首を絞めてしまったわけです。

また、もしもをさらに言うならば、
最初のチャンスで爆弾をしかけていたら、壕の中だから爆破の規模も大きく、確実にヒトラー他の連中を爆死させることもできたはず。

あー、惜しい。くやしい。

……と、こうやって結果を知っていてもなお歯がゆく思われるのは、
それだけ劇中のサスペンス効果が成功していたということかな。
面白かったですよ。

ところで。
史実からは外れるかもしれないと思いつつ、
実はこの作戦でヒトラーは爆死していたのかもしれないなんて、ちょっと妄想してしまいました。

だって、爆破後は観客に顔を見せてないんだもん。
もしかしたら、ヒトラーの影武者が用意されてたのかもしれない。
三時間という余裕の間に、入れ替えが行われ、彼の死は隠蔽されたのかもしれない。

あー、やっぱり惜しいなあ、オルブリヒト将軍のためらいの時間が。


chikachan112 at 19:18|Permalinkclip!

December 30, 2008

ワールド・オブ・ライズ

リドリー・スコット監督

フェリスはCIAの潜入捜査官。中東の国々でテロ活動の首謀者を追っている。死と隣り合わせの毎日だ。ホフマンはそんな彼の上司。CIAの本部や自宅で子どもの世話を焼きながら、携帯電話で指示を送っている。そんな彼らは今、とあるテロ組織のリーダーを捕獲するという任務にあたっていた。そしてフェリスがヨルダンに送られる……。

事件は現場で起こっているんだ!

…………(笑)
じゃないけど、
現場の状況はその地にいるものにしかわからない。
特に、宗教も習慣も考え方も全く異なる異国の地ともなれば。
だから現場で血まみれ泥まみれになっている男と指示を与えるだけの男、という構図は面白かった。

ただその舞台でのあれこれが、以前に別の映画で観たような展開。
潜入捜査官が中東でのやりきれない状況に心砕かれるとか、現地で女性と恋に落ちてそのせいで危うくなって……って。
うーんと、例えば、リドリー監督の弟、トニー監督の「スパイゲーム」でもなかったっけ。

人間は何度も何度も過ちを繰り返しているのだ、といえばその通りだけど、
過去の映画の繰り返しだと、展開がわかっちゃう。

というわけで、思ったよりストレートな展開でした。
緊張感はあったので、楽しめましたけどね。


chikachan112 at 21:45|Permalinkclip!

November 03, 2006

私の頭の中の消しゴム

イ・ジェハン監督

建築会社の娘が不倫の恋に破れて街をさまよっていたところ、ひとりの男と出会う。男は父親の会社の使用人であったがふたりは恋に落ち、父親は反対するが娘の一途な思いと、男が建築士になったということもあり、無事にふたりは結婚する。
が、しかし、ここからが本当のドラマの始まりだった。実は娘はある病魔に冒されており……。

原作が日本のTVドラマらしく、すいませんそれは観てないんですが、ワンクールのドラマを2時間弱にまとめるとここまで駆け足になるのかなあ、という印象。
主人公ふたりはともかく、
周囲の人間が現れては消え、問題をもちかけようとしてはなんともなく、
はてさて、結局意地悪そうな女性同僚とか両親の反対とか昔の男とかム所に入っていた母親とか、あのひとたちはなんの役割を果たしてるのかなや? ……と思う間に映画がクライマックスになってしまいました。
いや、コーラから伏線がはってあったことはわかってますけどね。

お嬢様方の紅涙をしぼった映画だそうです。
純粋な人は純粋に悲しめると思います。

わたしも施設では少々悲しい気持ちになったけど、
あのコンビニですっかり笑ってしまいましたよ。


chikachan112 at 22:10|Permalinkclip!

November 11, 2005

笑の大学

星護監督

話はいいんだけど、テンポの悪い映画でした。

最初は、わたしが元の舞台劇を観てる(TV放映だけど)から飽いているのかと思ったのだけど、
それだけでもない様子。
90分くらいの話に収まってるのかと思えば、2時間あってびっくり。

会話劇で笑いをとるなら、もすこし畳み掛けるようなテンポにしてもらいたいな。
というか、
畳み掛けるようにどんどんどこどこ話が転がるのが、
三谷脚本の面白さだと思うのだけど。

映画は、舞台と違って一瞬の映像で状況がわかってしまうから、
製作者が思っている以上に、「間」があいているように感じてしまう。
どうしてここまで無駄な間を作ったのか、わからないです。
「溜め」というのは必要だけど、
貯めすぎると、もうどうでもよくなっちゃう。

内容は、身につまされるようなダメダシが、
なにより笑える、というか、苦笑いさせられたのだけどね。

劇中の舞台、警察署は名古屋市役所の本庁舎らしいです。

chikachan112 at 20:50|Permalinkclip!