【BEST】

January 13, 2009

’08 BEST

前年に引き続き、あまり観に行けなかったのだけど、
区切りということで、個人的・去年の面白かった映画を。

邦画編
『人のセックスを笑うな』いじらしくもこっぱずかしい青春を懐かしんで。

『アフタースクール』伏線が綺麗に回収されて、悔しいほど面白い。

『歩いても歩いても』地味だけど、その地に足の着いたところがなんとも味わい深いのよ。

『K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝』年末映画に相応しく、楽しかったので、ちょいとオマケ。


洋画編
『潜水服は蝶の夢を見る』人間の力の奥深さに感動。

『バンテージ・ポイント』視点による話の切り替え方と後半のスピード感がマル。

『フィクサー』こういう男にこそ、「矜持」という言葉が似合うと思うなあ(笑)

『ミスト』悪趣味だと思いつつも、ラストの残酷さと哀れさに。

『幻影師アイゼンハイム』メインのストーリーもいいけど、警部が実においしい。「翻弄され警部」萌えってあると思うわあ(爆)

『僕らのミライへ逆回転』手作り映画もキャラクターもくだらなくてイイ。でもなにより愛を感じました。


個人的に、08年は、洋画の方が面白いものが揃ってた印象でしたね。それも、超大作より実験作の方が頑張ってたな。
注目の邦画も、ブームに乗って忙しく作りすぎてる感が否めないような……
まあ、死屍累々の駄作があってこそ、輝く作品が生まれるのだろうし、
面白くなくても数字の取れる映画があるから、実験作を作る余裕も生まれるのだろうけどね。

ともあれ、今年も心躍る映画に出会えますように……


chikachan112 at 22:13|Permalinkclip!

January 04, 2008

‘07 BEST

昨年は、時間的な理由で映画を観るペースが落ちてしまいました。
いきおい、観た映画=観たい映画になってしまいました。漏れ聞くストーリーとか監督とか俳優などで心に引っかかるもの。
そのため、大はずれはなかったように思います。が、反面、それなりのレベル(自分にとってです)じゃないと、「すげえ、これ!」とは思えなかったなあ。

観損ねたなかに、いい映画は、きっとあったと思う。
大抵ちょいとしたらDVDになったり、WOWOWなどで放送されたりする時代。
「時間が取れないから後日テレビで」と思ってスルーしたものも多かったなあ。

という能書きはともかく、昨年の「すげえ、これ!」映画。

昨年早々……というより、本当は年明け前に試写会で観たのだけど、『それでもボクはやってない
その時から、来年(07年)のベストだろうなと思っていたけど、結局そうなりました。がっちり実力派タイプのなかでは、これに勝るものは現れなかった。
ストーリーもテーマもしっかりしていて、ちょっと笑いもあって、主役の加瀬君も巧い。
邦画では他に、キサラギアヒルと鴨のコインロッカー。どちらもひねりのあるミステリ。
基本、「こうきたか!」というストーリーが好きなもので。
『キサラギ』は登場人物が少なく舞台も限定されている中での「こうきたか!」で、『アヒル……』は原作から考えてとても映像化できるとは思えなかったのに上手に処理してあった「こうきたか!」。
この3作、すべて名古屋にある「スターキャット系列」のミニシアターで見ました。
邦画の大作は、最初から観なかったものも多いなあ。大作で面白かったのは東京タワー オカンとボクと、時々オトン。オダギリジョーの映画は今年も色々観たけど、これとか『転々』の役とか、コスプレ系よりフツーの青年役がよかったなあ。

洋画も「こうきたか!」タイプの映画に面白かったものが多かったなあ。
スタイリッシュさに惹かれて観たら意外にアタリだったラッキーナンバー7
こっちのジャンルだったのかーと騙されたデジャヴ
プレステージも上手に騙してくれてありがとう、という話。
さて、「こうきたか」という映画の魅力は、カタルシスを得られて楽しいことだけど、
現実の厳しさや儚さに気持ちが重くなってもなお、観てよかったと思える映画も好き。
パンズ・ラビリンスは、映像の美しさが物語の残酷さを盛り上げていて、映画視聴が少なくなった後半期で特に面白かったですね。また13/ザメッティはは逆に、モノクロ映像のざらつき(&家族ぐるみの出演というインディーズ感覚!)が現実味を出していてよい感じ。


さて。今年はどんな映画と出会えますでしょうか。

chikachan112 at 20:59|Permalinkclip!

December 31, 2006

’06年 BEST

今年一年のマイベスト映画。
今年は今年のうちに書いておこうと思います。

今年も洋画より邦画を多く観ていたのだけど、
でもやっぱりメジャーな作品よりマイナーな作品から足を運んでしまいましたね。
きっとこの傾向は変わらないでしょう。
これだけDVDやCS放送が豊潤になってくると、
自分にとって「スクリーンで見る価値」がある映画はなにか、って考えてしまいます。

そんななか、メジャー作品で面白かったのが、「The有頂天ホテル」でした。あれこれてんこもり。映画は映画単体で魅力あるべきもの、という考えもあるんだけど、でも、これは正月という公開時期だったことも面白いと感じた要因のひとつです。2年前の「ラブアクチュアリー」とかこれとか、年末年始には大騒ぎ映画が相応しいんですよね。
ミニシアター系ではだんとつに「ゆれる」でした。脚本も演出も演技もすばらしい。オダジョもいいんだけど、香川照之が怖い。震えるほどすさまじい。香川照之見たさに、NHK大河までみちゃいましたよ。密やかな主従関係(?)に萌え。
怖いといえば「カミュなんて知らない」も、なまじなホラーよりよっぱど鬼気迫るものがありました。大学の映研の話で、柏原弟が実にいいかげん(でもいる)な男子をやってました。
ホラーで面白かったのは「輪廻」かな。これは驚かせてくれた。観ていないホラーも多いのだけど、他のはどうも期待はずれに終わってしまったなあ。
ほっとひと息つきたくなった映画が、「かもめ食堂」「間宮兄弟」。豪華なディナーではなく、まいにちのお惣菜のような存在。キャラクターがいいですね。
それから「それでもボクはやってない」もよかったのだけど、……これは1月20日公開だから来年に回すべきでしょうか?

洋画では頭をガツンと殴られるタイプの話が印象に残ってますね。
「クラッシュ」「ホテルルワンダ」「カポーティ」あたり。
あまり観ませんでしたね、洋画。
来年はもう少し観られるといいな。……いや、「ラッキーナンバー7」「ディパーテッド」「ヘンダーソン婦人の贈り物」「ホステル」(名古屋上映は来年なのですよ)と、観たいのが次々きてるので新春から忙しそうです。ああ、「バベル」はいつからだったかな。

邦画の近々期待は、「悪夢探偵」「エクステ」「ユメ十夜」「叫」、思ったよりゆっくり公開だったのねの「蟲師」、名古屋で公開するのかしらの「仮題・クローン人間は故郷をめざす」、かな?

と、まとめたところで今年も終わりに近づいてきました。
年末年始帰省の旅に行ってまいります。来年もよろしくお願いいたします。(なおTB反映、コメントのお返しは遅れます。すいません)


chikachan112 at 05:36|Permalinkclip!

January 03, 2006

’05年 BEST

‘05年も昨年と引き続き、邦画中心で観ることになりました。

やっぱり自分は、週に一本劇場に行けたら、かなりいい方だなあ。生活も仕事も修行(?)もあるしね。残りはビデオかDVDで。
そんなふうに感じています。
となると、はずれなくそこそこ面白いだろう作品も悪くないけど、そういうのはいつでも観れるし、その話でなくてもいい、と思うのです。大化け&拾い物かもしれないという作品のほうが、興味深いのです。
そしてそういう映画って、自分の気持ちに合う映画って、今は邦画の方に多いように感じています。……でも、観に行く時間がとれずに涙を飲んだ作品も多かったです。

もう一回観たいとか、これは自分の中で残しておきたいとか、
そう感じた作品が、’05年のマイベスト。(なお、東京公開とはズレてます)

『スクラップ・ヘブン』『空中庭園』『疾走』『メゾン・ド・ヒミコ』『is A〜イズ・エー』
この5本は、どれも「キツイ」系です。観た人間に突きつけられる問いと、痛みや惨さと、目を瞑れない現実を伴ってます。映画を観るという行為は、ひとときの愉しみだけど、そんな高揚した気分をもろくも打ち砕いてくれます。
でも、そのダウナーな気分ごと、閉じ込めて残しておきたい。今後、観る時々で何を感じるのか、どう変化するのか(しないのか)、追って行きたい。……そう思える映画でした。

逆に、オイシイ! 楽しい! 映画に魅せられたい。作り物を味わう気分に、どっぷりひたりたい。そんな気持ちもあります。
絶対外せないのは『運命じゃない人』。作りこまれた脚本に、キャラクターの味に、酔わせてもらいました。
同じく『サマータイムマシン・ブルース』も。
基本的に、時間いじりモノ、好きなんですよ。その分、厳しいけどね(笑)。

時間いじり流れですが、でもそれだけではない「切なさ」を感じたのが、洋画で
『バタフライ・エフェクト』
自分の一番大切なものがなんなのか、最終決断を迫られた主人公の選択に、感じ入りました。
『エターナル・サンシャイン』も気持ちに沁みる感じなどが悪くないのですが(今思い出すと、俳優の力では絶品だね)、他と比べると、脚本の巧妙さかげんで、自分の中では落ちます。

あ、そうそう、もう一度邦画に戻りますが、
『深呼吸の必要』『ニライカナイからの手紙』は、ほわんと暖かい映画でした。心の栄養。

さて来年も……じゃねえや、今年も、観たい映画が目白押しで楽しみ。
まずは、試写会が当たったー(はあと)の『博士の愛した公式』をはじめとした文芸原作モノ。『夜のピクニック』『陽気なギャングが世界を回す』『明日の記憶』などに期待。ミッチー繋がりで、リメイクの『日本沈没』。オダジョ期待で『ブラック・キス』『蟲師』『パビリオン山椒魚』『ゆれる』『有頂天ホテル』。あー、も、多すぎ! 宮崎あおい期待で『初恋』(<あの三億円事件!)『エリ・エリ・レマ・サバクタニ?』。
洋画はチェックが遅いのですが、まずは『フライト・プラン』が観たい。今度こそ(?)愛児が消えた謎は、理に落ちる展開となるのか?? ジョニデの作品群も楽しみ。全部観れるのかなあ……。


chikachan112 at 17:53|Permalinkclip!

December 31, 2005

’00年 BEST

さて、今年のmy best(新作ビデオ含む)。

まず洋画では、

『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(英 ガイ・リッチー)、この手があったか〜! で脚本バカウマ、音楽も雰囲気もcool! 
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(独 トーマス・ヤーン)、テンポがいいし、画面のカットの仕方がカッコいい。ラストシーンは涙。勿論音楽もいい。
『TUBE TALES』(英 オムニバス)、地下鉄モチーフで色んなタイプの話が満載。映像に凝ってるものあり、シニカルあり、心温まるものあり。どれも洒落てる。
『マルコヴィッチの穴』(米 スパイク・ジョーンズ)、最大級のインパクト。マルコヴィッチの頭の中は、もう爆笑! チャーリー・シーンも最後にやってくれた。

邦画では、

『アドレナリン・ドライブ』(矢口史靖)、とぼけた味や間合いがgood! 終わり方も爽やかでいい感じ。
『ワンダフルライフ』(是枝裕和)、心情描写を排したつくりのため、反って考えさせられてしまった。ラストの選択で泣き。
『MONDAY』(SABU)、小ネタでくすぐり、テンションが上がり、笑かす笑かす。人生も転がり転がり、めたくた堕とす。安藤政信が綺麗。堤真一は演技力抜群。

そしてなんと言っても、今年は韓国映画!!

『シュリ』(カン・ジェギュ)、銃撃戦にため息。DVDのメイキングを見て納得。
『クワイエット・ファミリー』(キム・ジウン)、「死体ころがし」ブラックコメディ。ホラーとコミカルの約束事の切り替えが上手い。この2作、メインキャストの二人が重なってるんだけど、とても同一人物とは思えない(笑)

ハリウッド・エンターテイメントをに入れなかったのは、その系統で、『シュリ』以上に面白いものがなかったから。『シュリ』は設定に穴はあるけど、スピード、アクション、危機に次ぐ危機の展開、メロドラマ……と堪能、堪能。

来年最初の劇場行きは『PARTY7』かな。楽しみ〜。
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chikachan112 at 17:19|Permalinkclip!

’01年 BEST

さてさて去年末に書こうと思っていた、個人的01年映画ベスト。

ラインナップしてみたところ、改めて嗜好が偏っていたことを感じる。

なにしろまだ『ショコラ』(2本しかレンタル屋に入ってなくて、借りられぱなしなのだ)と『アメリ』(東海地域は年末からの上映。しかもミニシアターでファッションビルの中だし混んでるし)を観てないのでハートフル路線が全滅。ちょいと興味ありの恋愛映画『イルマーレ』(韓国映画)もビデオ待ち。

それを差し引いても、やはり自分はサスペンス色の強いものに高得点を与えているようだ。
サスペンス色に加え、騙される爽快感、精緻な脚本、人の奥深さを感じられるようなもの、一方でテンポのいいコメディ、などにも弱い。

もちろん言うまでもなく、いい男にもかなり弱い。

というわけで01年ベストはまず、
『メメント』。自分の好みにピッタリ。面白かった、という気持ちと、このネタは使われてしまった、やられた〜という気持ちの両方である。
『トラフィック』。3つの物語をうまく並列した語り口、映像テクニックに脱帽。特にベネチオ・デル・トロのパートが好き。デル・トロ本人にもトロトロメロメロ。
『スパイ・ゲーム』。ブラピとレッドフォードの2大スター。映画を支えているスターの役割って大きいなとつくづく感じる一作。話はもう少し統一感が欲しい(判りにくいというわけではなく、融合できていない感じがするので)が、緊迫感があって面白い。仮想敵は……まあ、いかにも単純ハリウッド思考という気がする(笑)。
『J・S・A』。韓国映画からはこの1作。正統アクションものにおいては、邦画は韓国映画の足元にも及ばないんじゃないかと『シュリ』以上に感じた作品。男の友情と社会背景に涙。チョコパイのくだりは沁みる。
『処刑人』。キャラクターとノリで選んだ作品。ウィレム・デフォーのぶっ飛び方が最高。
『スナッチ』。実は迷った作品。前作の『ロック・ストック……』が面白すぎて、かつこの前作と手法が似ている所為もあり、ベストに入れるかどうか迷っていた。しかし2度3度と観ると、絵のテンポはかっこいいし、衣装や小物、雰囲気なども凝っているので。

邦画は、個人的には低調。邦画は惹かれる内容かどうかということ以外に、好みの監督か否かで観に行くことがかなり多い。そのためどうしても、上記『スナッチ』と同様、その監督の一番好きな作品と比べてしまうのだ。
『PARTY7』の石井克人は『鮫肌男と桃尻女』の方が、『Stereo Future』の中野裕之は『Samurai Fiction』の方が、『DISTANCE』の是枝裕和は『ワンダフル・ライフ』の方が面白かったと思ってしまう。
それでも懲りずに、今年も監督で観に行くだろうと思う。『渚のシンドバット』(あのあゆがブレイク前に出てるのだ)の橋口亮輔『ハッシュ!』も楽しみだし、三池崇史の……山ほどあって書けないじゃん……も楽しみだし、そろそろSABUの新作が出ないかなと楽しみにしている。

そんな中でも矢口史靖の
『ウォーターボーイズ』。悪くない。私の好みの”どこにいくのか判らない転がりストーリーとテンポのズレた笑い”は色を薄めたものの、話全体としてみれば、爽やかで楽しかった。
『GO』。こちらは原作の興味で観た一本。話も面白いし、演技派の脇役もいいし、何より脚本のテンポの良さが決め手。

01年注目の俳優は何と言ってもベネチオ・デル・トロ。
プラス、ブレイダン・フレイザーも良かった。『ハムナプトラ』のアクションも『悪いことしましョ!』のコメディも『ゴッド&モンスター』のシリアスも何でもこなすところが流石だった。
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chikachan112 at 17:12|Permalinkclip!

’02年 BEST

忘れてたわけじゃないんだけど、考える時間が取れなくて、今ごろ昨年の総括。

邦画がとても面白かった02年だった。反面、ハリウッド映画にワクワクできるものが少なかったように思う。その証拠に、ハリウッドは各国のリメイク流行りだし。

もっとも邦画も漫画や小説の原作が多く、オリジナルは少ないのだけど。
ただ、別の表現手段を取る創作物を、映画という、絵が動き音を発する表現力で作り変えるわけだから、出来上がったものは別のものだと私は思っている。
で、去年観たなかで一番面白かったのが……

『ハッシュ!』。監督本人もカミングアウトしているということで私小説(?)的な空気も漂うのだけど、ゲイとかノーマルとかそういう性的嗜好を超えて、人は一人ずつ孤独な存在なのだと既に知っている人間が、それでも誰かと関わりながら生きていく姿が、力強くて爽やか。人生って、ちょっといいものじゃん? と思える一作。
『ピンポン』もアタリ。こちらは、青春まっただなかのお話。爽やかさでは一番でしょう。主要人物5人それぞれのドラマを描いているところがいい。主役のペコ@窪塚くんより、屈折しているスマイル@ARATAの方が好き。
同じく青春、同じく松本大洋の原作『青い春』。これはちと痛い。痛いけれど、その痛さが突き刺さって切ない。ラストの黒い校舎や屋上に駆け上がる九条に涙。
痛いのが愛だと言い切る『殺し屋1』も、捨てがたい。バイオレンスというより、コメディとして面白かった。
『DRIVE』もコメディかな。セリフのやり取りなどがいい。話はちょっとばかりマンネリ化している気もするので、主役俳優の代わる次作がどうなるのか、興味津々。

邦画以外だと、やっぱりはずせないでしょうってのが……
『少林サッカー』。説明の必要はいまさらないっ。べたなギャグ。そんな使い方があったのかというワイヤーアクションとCG。映画を観ていて楽しくてしかたがない、終った後ももっと続きが観たいと思える、そんな感覚が体中に溢れていた。
『メルシー!人生』も、嬉しい笑いに包まれていた作品。そういえば、02年はフランス映画の面白さに目覚めた年だった。いや、目覚めたといっても、ユーモア系の映画だけで、ダバダバダ〜な男と女のまったり系は苦手なんですけど。この監督さんの『奇人たちの晩餐会』も面白かった。

ハリウッド映画ではイチオシが……
『ムーラン・ルージュ!』。DVDとサントラまで買ってしまった。話はベタだし、最初にラストが判ってしまうのが困り者なのだけど、ミュージカル映画がこんなに面白いものとは! 多分、70年〜90年代のロック系、映画音楽系の音楽を使っているのがツボにはまったのだろうと思う。
『マイノリティ・リポート』。いかにもハリウッド的な、いかにもスピルバーグ的な、甘い話だった。細かく考えると穴も多い。ただ、スピード感と未来世界の楽しさ(いや、その場にいたいとは思わないけどな)でもっていかれたという気分。その誤魔化し方に拍手。
『マルホランド・ドライブ』も、考えると私の頭では絶対判らないので、細かく考えないようにしている。デヴィット・リンチの集大成のようなごちゃまぜや妖しさが面白い。空気が肌に合う、とでも言うのかな。
他にも、『バンディッツ』のキャラのぶつかり合い、『ビューティフル・マインド』の全然ミステリーじゃないのに「ミステリー的騙された」のある面白さ、『アザーズ』のラグジュアリーな静かな怖さ、『ブレッジ』の重厚さ、『ロード・オブ・ザ・リング』の精巧さなどに興味を惹かれた。
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chikachan112 at 17:03|Permalinkclip!

’03年 BEST

年明けてるじゃん、ですが、03年マイベスト映画の話でも。

去年のハリウッド映画は、ウソくさくて、かつそのウソっぽさが痛快なものが面白かったです。これが正義だ!というものは反って「マジ嘘」に感じられてしまったような……。

というわけで、まずは

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
いやをい、それ実話(に基づく)じゃん! とつっこまれそうだけど。
主人公のやることが派手で、本当なのにウソっぽくって、ウソなのに本当っぽくて、とても楽しい映画でした。擬似親子&モノホン親子の関わりも甘めながらいい感じ。ちょっと長かったのが難だけどね。そして詐欺師映画をもう一本、
『マッチスティックメン』
ネタは途中で割れたけど(登場人物も少なかったしね)、ラストのキメ方とそれぞれのキャラがはなまるでした。これも話の面白さプラス人間ドラマとしてもいい感じでした。
『"アイデンティティ"』
こちらは話の構造が詐欺すれすれ。とはいえアイディアの勝利。ジョン・キューザックの顔がぶるぶるっと震えると「あぁんなこと」になってしまって、少々呆れました。
そして、世界そのものが嘘と虚栄で出来ていた
『シカゴ』
歌も踊りも愛憎劇も、すべて華やかでそしてほんのちょっとの哀愁を帯びていて、うきうき♪です。踊れなくても踊りたくなりそう。

ってあたりでハリウッドを離れて
『8人の女たち』
これもステキなミュージカル。衣装やセットなどのオシャレな雰囲気とどろどろ人間模様のダブル攻撃(?)が楽しかった。エマニュエル・ベアール萌え。

邦画は好きな監督さんの新作が来てなくて決めがたいのだけど、まずは
『アカルイミライ』
これが明るい未来なんだ!とか、大人世代と若者世代の断絶とは!とか、明確な説明は出来ないんだけど、何回か見直すと茫洋とした未来がくらげのように揺らめいていてテーマと内容のマッチ具合がいいです。不思議な気分にひたれます。
『ロボコン』
炎のようには燃えないけど、そこがまたいい青春映画。定番っぽいつくりだし地味だし間延びもしている。でも小さな声で「がんばれ〜」と声をかけたくなるのです。
『刑務所の中』
こちらはもっと燃えない、ひねもすのたりのたりかなの刑務所の中。エピソード集というか短編集みたいなもの。妙に癒された気分。

そして最後に、これを抜かしては語れない
『インファナル・アフェア』
香港映画に対する認識を新たにしましたよ。もう、吸い付くように画面を凝視してしまいました。二人の男のぶつかり合い、静かな緊張感、容赦のない展開。良かったです。この幸せを保つためには、2も3もリメイクも観ないでおいたほうがいいかなあ。

鑑賞直後の感じ方とは違う部分もあるけど、後で思い出すとしみじみ「もうけもん」だった映画をリストアップしてます。

さあ、今年は何を楽しもうか。
近々の目当ては『ミスティック・リバー』『ゼブラーマン』。『ロード……』のラストも捨てがたいし、早く来い来いの『1980』『幸福の鐘』に焦がれてます。
はっ、まだ『ラストサムライ』を観てないんですが……。
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chikachan112 at 16:56|Permalinkclip!

’04年 BEST

恒例の前年マイベスト映画。
 
今年はなんといっても邦画、邦画、邦画の嵐でした。今までミニシアターでしかかからなかったような小品もシネコンでかかるようになりました。それでも東京での上映開始から時間が空くものが多いし、来ないのもあるし(『クリスマス・クリスマス』はやっぱ来ないのかなあ……)、手放しOKではないけれど、面白い映画に触れることのできる機会が多くなったように思えます。嬉しい。

それでも人魚は幸せだったんでしょうと思えるラストがいい『ジョゼと虎と魚たち』、小さなドラマが積みかさなってしみじみさせてくれる『きょうのできごと』、ヒーロー憧れ物語として正しい『ゼブラーマン』(しつこいがラストソングは水木一郎にすべきだ!)、乙女のドキドキ感が可愛い『花とアリス』、それにプラスしてミッチーもいい(笑)『1980』、はっちゃけた男の子たちも負けていません『69』、突き放した視線が逆に暖かい『誰も知らない』、どう考えても話は滅茶苦茶なんだけど面白かった『SURVIVE STYLE+5』、思わぬ拾い物だった大共感の『恋文日和』、正当派友情物語にキャッチャーな衣装を纏わせた『下妻物語』

うっわー、これだけで9本にもなっちゃったよ。まだ『深呼吸の必要』『ホテルビーナス』も観ていないのに。

洋画は、観た映画の数が少なかったこともあって、ちょっと少なめ。それでも外せないのは『ミスティックリバー』。暗くて重い話なんだけど、その重みが丁寧でリアルでいいです。俳優陣も巧い。同じ時期に観た『フォーンブース』はスピード感もOK。『エレファント』も良かったなあ。他人を自分の価値判断に当てはめ判ると思ってはいけない、改めて思わされました。
ああ、それにしても洋画系は重いテーマが多いなあ。体重が重くなる話(『スーパーサイズ・ミー』)はまだ観てないけどさ。

それでも最後に最高にハッピーな一本を推したい。『ラブアクチュアリー』。おとぎ話もたまにはいいものです。そして映画から得られる幸せを噛み締めることのできるお話です。どうか、皆、幸せにと、願いたくなる美酒にも似たお話。
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