9d044282.JPGスーパー木田屋の店先では
一番めだつ一等席に
いちごパックが並んでいた。
ちかはそっと横目で
その赤い大粒のいちごを一瞥した。

ダンボールを切ってつくったのだろう
赤いマジックで365円と書かた値札・・・

春の誘惑。

手元の時計を見ると、混雑したレジに並ぶのには少し時間が足りない。

いちごパックのとなりのスキムミルクの山に視線を移して・・・
そのままそっと、立ち去った。

仕事を終え
くたくたの足元はふらっと先ほどの木田屋の前にすいこまれそうだ。

夜10時。

閉店まであと一時間のスーパーの店先は寂しげな電灯の光に照らされている。
売れ残りの野菜と・・・
売切れてしまったいちごパックの後の緑色の人工芝が
白く電灯の反射で光っている・・・

2〜3パックの売れ残りが、ちかに向かって目配せする。
売れ残りのいちご達・・・

買ってかえろかな。