熊本県の動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」で飼育されているクマ数頭が、同じ檻で飼育されている1頭のクマを襲い食べてしまうというショッキングな出来事が発生しました。
2014年12月8日発売の「週刊ポスト」が詳細を伝えています。
惨劇は11月23日午後1時過ぎに発生しました。
「ライブドアニュース」の「熊本県『阿蘇カドリー・ドミニオン』でクマ共食い エサ争い原因」という記事から一部引用します。
同誌によると惨劇が起きたのは11月23日午後1時過ぎのことだった。「ベアバレー」の檻のひとつから、突然、「ヴォー」「ゴォウアー」というクマの奇声が響き渡った。目撃者は1頭のクマの上に6~7頭のクマが折り重なるように襲いかかっていたと証言している。
「『バリバリ、ボリボリ』という音が響き渡り、生臭い匂いが漂ってきたんです。音は骨が砕けた時のもので、クマが食べられてる……そう気がついて、背筋が凍りつきました」
現場に居合わせた熊本市在住の主婦・Aさんは週刊ポストにそう語っている。
同誌が取材した飼育担当者によると、ヒマラヤグマの檻の中で、客が与える売り餌のチキンの取り合いになったのがきっかけのようだ。襲われたクマは程なくして死亡してしまったという。クマのケンカは勝っているほうに加勢する傾向もあるのだそうだ。
弱肉強食の野生の世界では普通のことなのかもしれません。しかし自然から離れて生活している私たちには衝撃的な出来事です。
私は、以前熱帯魚を飼っていた時のことを思い出しました。水槽でたくさんのグッピーを飼育していました。そこに新しく買ってきたエンゼルフィッシュを入れました。すると数日のうちにエンゼルフィッシュがほとんどのグッピーを食べてしまいました。「どこがエンゼルだよ」とツッコミを入れざるをえませんでした。
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「週刊ポスト」記者の文学的才能
それともう一点、この「週刊ポスト」の記者は文学的にとても優れているところがあります。それは擬音の使い方です。
突然、「ヴォー」「ゴォウアー」というクマの奇声が響き渡った。
「ヴォー」「ゴォウアー」は怖いですよね。昼下がりの静かな動物園に、野生むき出しのクマの雄叫びが響き渡る様子が伝わってきます。大きな動物特有の、大きな体と大きな肺に共鳴するウーハー重低音の鳴き声が見事に表現されています。
この鮮やかな擬音表現は、「電撃オンライン」の記者が声優の堀江由衣さん(ニックネーム・ほっちゃん)のライブでのファンの声援を表現した、「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」に匹敵します。
私、近添真琴も、ライターとして立派な擬音語が使えるように精進しようと決意しました。
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