魚を骨ごとすり身にして油で揚げた愛媛県民のソウルフード「じゃこ天」の販売が好調だ。きっかけは秋田県の佐竹敬久知事が四国の食に関して発した「貧乏くさい」という発言。秋田県庁には批判の声が殺到した一方、秋田県民からは注目が集まり、1・5倍の売り上げを記録した愛媛のじゃこ天メーカーも。四国4県と秋田県の合同イベントも東京で実施されるなど全国的に広がりを見せており、関係者は「結果としてじゃこ天を知ってもらえるきっかけになった。食べたら『貧乏くさくない』とおいしさをわかってもらえるはず」と話している。
【写真】小魚を骨や皮ごとすりつぶして揚げた愛媛県の郷土料理「じゃこ天」
■苦情や批判、関心も
「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」
秋田県内で10月23日に開かれた会合。佐竹知事は全国知事会で訪問した四国地方の食事をこう表現した。
じゃこ天は愛媛県南西部の郷土料理で、ホタルジャコなどの小魚を骨ごとすり身にし、小判型に成形して揚げたねり製品。小魚の凝縮されたうまみとジャリジャリとした食感が特徴。そのままあぶって酒のつまみやおやつ、みそ汁の具としても親しまれる愛媛県民のソウルフードだ。
発言は、ニュースなどで取り上げられると瞬く間に拡散され、佐竹知事は2日後の記者会見で「不穏当で不見識だった」と謝罪する事態に。秋田県には「他県の食べ物をバカにするな」といった苦情や批判の電話・メールが650件以上届いた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd6605a68a3e703f527cfee6831cdb8574a8640a

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