2020年07月10日

#実践版 安岡正篤

本書の著者はSBIホールディングス代表取締役社長CEOで、SBIインベストメント代表取締役執行役員会長、北尾吉孝氏。

 

本書は2015年7月にプレジデント社より発行されている。

 

新型コロナウイルス感染症が蔓延している今日、日経新聞を見るのは結構シンドイが、そのなかでSBIホールディングス社関係のニュースがかなり気を吐いているのに気が付いた。

 

なんでこんなに元気なん?

日経新聞の某記事によると、SBIホールディングス社は地方創生を推進する共同会社設立に向けた検討開始したとのこと。そしてその社長に北尾吉孝氏が就任されるそうだ。

確かに、コロナ禍を背景にネット証券・銀行は益々元気だ。證券口座数ではSBIは野村證券を追い越して日本1位になっているようだ。

さて、本書を読了して思ったことは、陽明学者・哲学者・東洋思想家として有名な安岡正篤氏の教えを著者なりに消化し・愚直に実践されてきたことだ。

北尾吉孝氏が志の人なのか野心の人なのかは分からないが、強烈なパワーを発揮している人であることは間違いない。

本書は、まさに陽明学で言う「知行合一」を実践されている北尾吉孝氏の自叙伝そのものであると感じた。



chikointernational at 20:38|PermalinkComments(0)思想 | 北尾吉孝

2020年06月26日

#コロナクライシス


本書の著者は滝田洋一氏。

 

滝田氏は日本経済新聞編集委員でワールドビジネスサテライト(TV東京系列)の解説キャスター。

 

本書は本年5月に日経BP日本経済新聞出版本部より発行されている。

 

武漢発の新型コロナ感染症のニュースが本年1月に日本に飛び込んできて以来、WHOの緊急事態宣言に続きクルーズ船 (ダイアモンド・プリンセス)問題が発生。安倍首相の突然の小・中・高一斉休校要請、そしてついに緊急事態宣言の発出・・・解除と、めざましく事態は動いてきた。

 

毎日の新規感染者数は現在、全国的にはピーク時に比べ減少し、やや落ち着いてきたものの、東京ではまだ50人前後と高止まりしたままである。

 

本書の発行は本年5月22日付けであるが、それまでの一連の出来事を時系列で整理するとともに、なぜこのような大惨事が起きたのか、どこに問題があったのかを解きほぐしている。

 

日本における本感染症の第2波到来時期は不明であるが、取り急ぎ、時系列による整理を試みた本緊急レポートは極めて有用であると考える。



chikointernational at 13:22|PermalinkComments(0)危機管理 | 滝田洋一

2020年06月17日

#銃・病原菌・鉄

 

本書の著者はジャレド・ダイアモンド氏(米国カリフォルニア大学教授)で本書は2000年10月に草思社より単行本として刊行された本の文庫版(2012年2月)である。(訳者は倉骨彰氏)

 

本書は、学際的に広範囲な知見を統合し、人類の文明がなぜ多様な発展を遂げた末、世界の地域間で甚だしい不均衡が見られる現在の形になるに至ったのかという大いなる疑問の究極の要因を解明すべく、過去13000年の人類史を科学的な手法で考察、分析し、世界的なベストセラーになった本だそうだ。

 

出版当時、特に本書を手に取るチャンスはなかったが、新型コロナウィルスが世界に蔓延するようになり、再び手に取ってみた。(上下2巻の大作である。)

 

注目は、ダイアモンド氏が4部構の本のうちその一部を割き、病原菌が人類史上で果たした役割について考察している点である。

 

コロナ後の地政学的世界情勢の変化をどう推測するかについて考える際に、極めて参考になる歴史的考察がなされていると思う。

 

歴史や地政学に興味のある方には是非オススメしたい一冊。因みに、本書は1998年度ピュリッツァー賞一般ノンフィクション部門賞に選ばれている。



chikointernational at 10:43|PermalinkComments(0)歴史 | ジャレド・ダイアモンド

2020年06月05日

#コロナの衝撃 感染爆発で世界はどうなる?


本書の著者は小原雅博氏。小原氏は外務省出身で、現在は東京大学大学院法学政治学研究科教授。

 

本書は ディスカバー・トェンティワン社より本年5月に緊急出版されたもの。

 

本書は、まず序章で『感染症との闘いー新型コロナウィルスがもたらす複合危機』と題し、問題提起をおこない、第1章で中国武漢での感染拡大を振り返り、第2章と第3章では政治と経済の観点から新型コロナウイルスの影響を論じている。

 

終章においては、危機後の世界を展望しつつ、私たち一人一人がやるべきことについて考察している。
 

小原氏は、『新型コロナウィルスとの闘いを通じて、私たちは多くのことを学ぶはずだ。重要なことは、それを社会で共有し、そう遠くない将来に出現するであろう新たな感染症の流行に備え、必要な意識改革と具体的な行動を起こすことである。それこそが、感染症克服に近づく道である。』と述べている。

 

安全か、自由か。健康か、経済か。100年に一度の危機の本質に迫る価値ある一冊の本であると思う。



chikointernational at 11:23|PermalinkComments(0)未来予測 | 小原雅博

2020年06月04日

#見えてきた7つのメガトレンド アフターコロナ


本書は日経クロステックの副編集長、島崎翔氏他7名の日経クロステック関係者により執筆・編集され、日経BP社より7月16日に発行予定の日経BPムックである。(予約販売は6月2日より)

 

本書は、新型コロナ感染症の発生から、危機への混乱劇、そしてコロナショックにより崩れた既存秩序について考察され、「アフターコロナ」につて論考を進め、最終的に7つのメガトレンドを抽出している。

 

そのアフターコロナの7つのメガトレンドとは、

 

1.分散型都市:都市の将来像はトヨタ自動車が計画中の「Woven City」のような大都市集中型から地方分散型へ。
 

2.ヒューマントレーサビリティー:人々の行動を追跡する「ヒューマントレーサビリティー」が新たな価値を生む可能性。
 

3.ニューリアリティー:オンラインが揺るがすリアルの在り方。(オフライン vs オンライン)
 

4.職住融合:リモートワークの推進がオフィスと住宅に再発明を要請。(オフィスの自宅内を含む居住地分散化)
 

5.コンタクトレステック:「蜜」回避社会のキーテクノロジー導入への流れ。
 

6.デジタルレンディング(非対面融資):デジタルの力でお金の流れを滑らかに。(例えばLINE融資など)
 

7.フルーガル(倹約的)イノベーション:従来のサービスや製品、製造工程を再設計して新たな価値を産出。

 

本書には30人の各界の論客が「アフターコロナ」についてコメントを寄せているのが面白い。

 

現在の危機的な状況の先には何が見えてくるのか?

 

本書にはその答えが刷り込まれている。興味ある方な是非ご一読を。



chikointernational at 13:19|PermalinkComments(0)未来予測 | 日経クロステック