『NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会会員のお母さんのお話』

私には男として生まれた性同一性障害の“娘”がいる。幼い頃から「ままごと」「お人形遊び」が好きで女の子と遊んでいた。「ウルトラマン」や「戦隊もの」には興味がない。しかしそれは上に姉がいるせいだろうと気にしていなかった。祖父母が買った黒のランドセルを見て息子は泣いた。小3になると息子は自分の事を調べ“性的マイノリティ”だとわかる。隠し通さねばと思い親にも言わなかった。

中学になると体はより男らしく、心はより女らしくなった。制服が着られなくなり不登校になる。家から出ても学校へ行けずに家の前に2時間いた事があった。心療内科に行っても解決するはずもない。誰にもバレたくない、バレたら生きて行けない。某私立高校を自分で見つけ必死で勉強した。合格する。3年間勉強だけをして大学合格する。

大学の寮に入ったが男ばかりである。体重が15キロ減って鬱状態になった。やっとメールで親に打ち明けた。心はずっと女性だったのだ。まさかうちの子が、親は頭が真っ白になり息子は死ぬのではないかと思った。『LGBTの家族と友人をつなぐ会』に出会ってやっと救われた。「一緒に頑張りましょう。」

息子は体を変えて戸籍も変えたいと言った。“性別適合手術”を受けるためには精神科医2名の診断書が必要である。日本では手術は3年待ちという。タイへ行って手術をした。術後は痛くて半年くらいは動けない状態。親が許せば名前を変えるのは簡単である。裁判所の事務官と話をした。戸籍は変わり、住民票も変わり、マイナンバーカードも変わり・・・・免許証などすべてが変わった。

家族が協力しなければ子供は死にます。1人では乗り越えられません。子供は自分が苦しむだけではなく親まで苦しむから言えないのです。カミングアウトされたら信頼されているのだと喜んでください。

知らないという事は罪である。

この“元息子”さんは青春時代をすべて違和感の世界で過ごしている。小学校から大学まで何も楽しい事が無かったと・・・


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泣いてる人もいましたね。