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2013年01月

キモメンスゴレンVol.3「エア仕事論」にイラっとくる5パターン

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皆さんは「竜退治にはもう飽きた!」というキャッチコピーをご存知でしょうか。TVゲーム『メタルマックス』のTVCMにて、「元ジャイアン」ことたてかべ和也氏のが叫んだこのフレーズは「戦車と人のRPG」である同シリーズを象徴する名キャッチコピーとしてファンの間では語り草となっています。



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ですが、広大な世界にはたてかべ和也氏ならずとも「もう飽きた!」と叫びたくなるような様々な事象が存在することは論をまたないでしょう。今回はそんな中から、仕事における「もう飽きた!」の好事例、「エア仕事論」を
紹介します。「エア仕事論」とはその名の通り、「本人はドヤ顔で語るも、現実には何の意味もない仕事論」「仕事論のフリした自慢・アピール」の総称です。今回は数多くの「エア仕事論」の中から5つを紹介する事で現代社会に対する警鐘とさせていただきたいと思います。

1.コミットメントなき仕事論

コミットメント。様々な人によって指摘されていますが、ビジネスを進めていく上で基本中の基本となる能力です。ビジネス上のある事柄にコミットメント(責任を伴う約束)する以上、責任をもってその業務を遂行する必要があります。ところが、エア仕事論ではこうしたコミットメントは無視され、「自分が気持ちいいか」「自分が有利なポジションにつけるか」「PVが稼げるか」が優先されます。簡単に言えば、全てのエア仕事論はコミットメントなき仕事論だと言えます。
「あの人が気に入らないから俺は仕事しないよ」という人や、「前の会社では○○だった」「googleでは云々」「アップルでは云々」「ワークライフバランスが」「ダイバーシティが」などなど。「エア仕事論をぶつ前に事務員と不倫するのやめろ」(愛知・フレキシブルコンテナバック)「そんなこと言うならとっとと転職しろよ」(尖閣諸島・官房長官)、「あんたが勤めてるのは何の変哲もない日本の中小企業なんですが・・・」(岐阜県・童貞)といわれても仕方がないでしょう。

2.ノマド

「ノマド」とは遊牧民の事ですが、転じて「オフィスのない会社」「働く場所を自由に選択する会社員」といったワークスタイルの事を指します。当初はモバイルやクラウドを使った仕事術やツールの紹介であったはずのノマドですが、フリーランス礼賛と結びつき、現在ではノマドなんだかノ○ソなんだかエア仕事論なんだかよくわからないことになっております。それに伴い、「年収150万円で僕らは自由に生きていく 」(それ単に嫁さんが理解と稼ぎのある人ってだけだろ)とか「月5,000円でサバイバルキットを買えば大丈夫」(新手のネットワークビジネスか)などなど「ノマド的エア仕事論」も増殖傾向です。安易にノマドを信奉する皆さんには「歴史上ほとんどのノマド(遊牧民)は安定した収穫を目指して農耕民族に侵攻、征服後、農耕民族に逆制服(農耕民族化)された」という事実に思いを馳せてほしいものです。


3.「カンブリア宮殿は見ろよ」

『カンブリア宮殿』といえば、各業界の社長を招いての企業PR研究番組です。村上龍と小池栄子の名コンビもすっかり板に付き、テレビ東京の看板番組とも言えるこの番組。あなたは、放送翌日の会議などでやたらとどこかで聞いたような、もっといえば、昨日の夜中に両胸にスイカをつけたねーちゃんとドヤ顔のおっさんから聞いたのと全く同じ内容を話す上司に遭遇する光景に遭遇したことはないのでしょうか。「部長がドヤ顔で「カンブリア宮殿」の話をするのでますます見たくなくなる」(埼玉県・団体職員)「紹介されている事例を1つでも実行してほしい」(ユタ州・NPO)など、彼らの存在は若手社員からの評判が非常に悪いです。番組そのものよりも、「唯一の情報源」「単なる広報番組を先進事例の紹介だと勘違いする」上司の存在が「カンブリア宮殿を見てる人はイタい」という逆効果を生んでいる事実は我々の胸に刻まれるべきです。

4.ぼくがかんがえたさいきょうのますこみぎょうかい

あなたのフォロワーの中にはマスコミ業界の人間でもないのにやたらと「マスメディアの未来」や「マスコミ論」を語りたがる人がいないでしょうか。で、意外とそうした発言がリツイートされてたりします。
「マスコミに入ってから言え」(インターネット・こじらせ女子)「他にやることないのか」(樺太・製麺業)などなど、こちらも評判は悪いです。よくよく考えてみると、業界のインサイダーでもない人が考えた理論がそこまで正しいと言えるのでしょうか。自分の業界に置き換えてみれば、そうした現状が如何にバカバカしい事かよくわかります。しかもタチの悪い事に、そうした発言は就職活動の裏返しのルサンチマンである可能性が多く注意が必要です。ですが、よくよく考えてみると、我々の周りには「ぼくがかんがえたさいきょうのかちょう」や「さいきょうのしんきじぎょう」「さいきょうのえいぎょう」を開陳する人にあふれています。
「さいきょうのかいしゃ」トークはせめて飲み屋での泥酔時ぐらいにとどめておきたいものです。


5.中二病にいつまでも罹患

中二病。本来であれば「中学2年生程度の屁理屈で社会を否定し、結果何の行動も起こさなくなる「病」」の事を総称していますが、世の中には困ったことにこの病にかかったまま大人になって就職……はおろか、管理職になろうが50になろうが中二病がいまだに完治しない人がいます。いい年こいて「俺が中心にならない飲み会には参加しない」という人や、もう50にもなるのに、「俺に従わない後輩とは口もきかない」という人。いつまでたっても「ぼくにはもっとふさわしい仕事がある」と夢想する人。「ぼくはゆうのうなんだい!」というアピールに余念のない人……。
「ほんとに迷惑。早く魔眼に目覚めてダークフレイムマスターに転生してほしい」(岐阜・文化系童貞)「そんなに中二病がいいならアーカム財団にでも入ってろ」(梁山泊・ミニコミ編集)など、中二病を批判する前に自らを省みてほしいと思う事しきりです。


そもそも、エア仕事論とは全ての会社において、全ての安居酒屋で必須の概念でした。ただ、それらは翌日には酒とともにきれいさっぱり忘れ去られていたという意味で、大変健康的なものでした。ですが、今日では全てのエア仕事論はアーカイブ化され「痛い言動」として保存される一方、「事故物件」扱いを恐れない一部の人たちは、エア仕事論を語ることを仕事とするようになりました。我々にできる事は、彼らの発言の不備をあげつらうことではなく、彼らの発言をしっかりとアーカイブ化し、後世の人々に残すことなのではないのでしょうか。2010年代の日本に咲いたあだ花として……。




ビッグダディに見るDQNコミュニケーション-republic1963

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2012年末。年末の改編期には我々が心待ちにしている「アレ」が放送さた。
そう、「痛快!ビッグダディ(BD)」である。
何はなくともBDである!
BDとは整骨院を営む林下清志(通称ビッグダディ)一家、夫婦と子5男8女の合計16人(男6人・女9人)のどたばた劇や家族の絆を描いたいわゆる「大家族モノ」である。最初岩手に住んでいたビッグダディ達も奄美大島から愛知県豊田市、香川県小豆島へと移り、その間に妻(前嫁)と離婚→よりを戻して再婚→やっぱり離婚→18歳下の妻(現嫁)と結婚という波乱万丈な人生を送っている。
今回のBD18、ここしばらく封印されてきていた「バトル」が復活し、久々に見応えのある内容であった。だが今回、強調されていたのはBDが繰り出すDQNに特有のコミュニケーション技法、いわば「DQNコミュニケーション」とでもいえるものである。そこで今回は改めてBDにみるDQNのコミュニケーションの特徴について考えてみたいと思う。

  • DQNコミュニケーションの特徴1:怒る

今回放送分でBDが子供たちに対して大爆発した。理由はキノコ狩り時に子供たちが挨拶をしなかった、というのが理由だが、「怒る」というのは広く知られているDQNの行動様式である。さらに、BDの場合、子供に「笑ってた」等のいちゃもんをつけることで怒る事を正当化していた。こうした怒る理由をでっちあげることで自分を正当化するのはDQNの常とう手段である。さらに、こうした理由としてしばしば使われるのが「笑っていた」等の態度(=客観的な事実ではなく、恣意的に判断できるもの)である点には注意しておきたい。

  • DQNコミュニケーションの特徴2:子供

今回放送分で初めて明らかになった事実として「BDは子供のために現嫁との別居を決断した」というものがある。つまり、現嫁との同居では前嫁や前嫁との間の子供の話題がタブー化したため、子供の成長に悪影響を及ぼすというBDの考えが番組内で説明されたのだが、これはうそではないだろうが、本当にそうなのだろうか。そもそも、それが本当なら最初から説明しろよという気にもなる。というか、BDは現嫁との間にできた子供もいるのに、その子の事は心配しなくていいのだろうか。このように「子供」を錦の御旗とし、子供をダシにつかって一点突破を図るのはDQNの様式美と言っても良い。

  • DQNコミュニケーションの特徴3:疑う

今回の放送で主題となったのは、BDの二女の学校問題である。簡単に言って不登校になりかけているのだが、その解消のため、豊田にいる前嫁のところに遊びに行かせる→その時の写真を入れてた写真立てが破損という展開を辿るのだが、その後、写真立てを割ったのは現嫁ではないかとBDが疑い出すという超展開を見せる。そこまでこだわらなくても新しく入れればよくね?というツッコミも聞こえず、BDは別居先の元嫁の元に突撃したわけだが、こうした些細な理由で人を疑い、疑心暗鬼に陥るのはDQNに非常に特徴的な行動様式である。しかも、それを本人に言ったところで何が変わるとおもっているのだろうか。

  • DQNコミュニケーションの特徴4:ほのめかす

BDのDQNコミュニケーションの真骨頂は番組最後の現嫁とのドライブである。この番組上最大の山場において、BDは現嫁からの執拗な同居要請をのらりくらりとかわしていくのだが、この2人の会話がとても面白かった。何が面白いって、現嫁が「どうしても同居してほしい」と言った時にBDは同居するともしないともなんともいわないあいまいな態度を取り続けていた。こうしたBDのほのめかしメソッドは番組内で頻出しており、これが別居の理由なんじゃないの?と疑いたくなるが、基本的にこうした明確に答えを言わない、ほのめかす態度はDQNに極めて特徴的なものである。

こうしてみてきたBDシリーズ。「3月以降の契約は更新しない」というBDの意向もあるという噂もあり、今後もBDのシリーズが続くかどうかは不透明だ。だが、BDというコンテンツが今後どうなろうと、この世紀のDQN番組が成し遂げてきた事がなかったことになることはないであろう。
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