非モテにとっての婚活とは何かを考える当連載。
今回は世にあまたある婚活サービスの中身について検討します。
世の中には「婚活」サービスがあまたあります。携帯で登録できるカジュアルなものから紹介人を使った本格的な結婚情報サービスまで、一口に婚活サービスといってもその中身は色々です。
といってもそれらは比較的単純に分類する事ができます。
婚活サービスの分類基準は以下の通りです。


・ナンパ型:多数対多数でコミュニケーションをした上で本格的にやりとりする人を決める方式。合コンやお見合いパーティ(ねるとんパーティ)が代表例。手っ取り早く相手が見つかる一方で見た目の第一印象や瞬間的なトークスキルが必要とされる場合が多い。

・お見合い型:最初から1対1でやりとりを行う。(狭義の)お見合いや社内恋愛などが代表例。じっくりとやりとりした上で相手を判断でき、「自然な形」で関係を作ることができるが、とにかく時間と根気がかかる。また、相手を探すためにコツや人脈が必要。

・オフライン型:ネットを利用しない形での出会いのこと。最初からリアルで会えるので、見た目や文面で「騙された!」となる事が少ない。一方でやりとりできる人や人数が物理的に制約される。ほとんどの人は一定年齢を過ぎると会える人は減っていく(周囲が紹介できる人脈には限界があるため)。

・オンライン型:ネットを利用した出会いの事。やりとりできる人、人数が物理的に制約されない一方で写真やメールで受けた印象と違うなど、騙されたように感じられることも多い。


これを使って、
ナンパ(多数対多数)-お見合い(1対1)と、オンライン(ネット利用)ーオフライン(ネット利用しない)
という形で各サービスをマトリックスで分類できます。


○ナンパ-オフライン型:お見合いパーティ、異業種交流パーティー、合コン、料理教室などイベント型婚活、(狭義の)ナンパ など。
特徴:合コン・ねるとんパーティ系のサービスはほとんどが当てはまる。手っ取り早く出会え、結果も即日わかるが、第一印象のルックスの良しあしやナンパスキルの有無に左右されやすい。

○ナンパ-オンライン型:ネットのオフ会、ライブチャットなど
特徴:ネット経由の出会いでリアルで合コン化するものと、ライブチャット系のサービスが当てはまるが数はそれほど多くはない。ネットのオフ会にしろライブチャットにしろ結局きっかけがネットなだけで実質、ナンパなのでトークスキルが必要なのは同様。

○お見合い-オフライン型:結婚情報サービス、地方自治体経由のお見合い、会社の同僚、友人など人づての紹介 など
特徴:いわゆる「自然な出会い」(友人の紹介や会社の同僚)もしくは結婚情報サービスなどが当てはまる。結婚情報サービスもネットで大量に広告が出ているが実質はオフライン型のサービスである(ほとんどの場合ネットでの診断後、事務所に来社させる)。友人の紹介などの「無料サービス」は、一定年齢以上になると利用が難しくなるが、結婚情報サービスは費用がかなり高額。

○お見合い-オンライン型:出会い系サイト (含むオンラインデーティングサイト)など
特徴:出会い系サイトのほとんどが含まれる。ネットでやりとりでき、結婚情報サービスなどに比べると費用がかからないのがメリット。一方でとにかく根気が必要なのと、リアルでの出会いに関しては自己責任で行わなければならず、何がおこるかわからない。



そもそも、ナンパや合コン、会社や学校内といった人づての紹介のような「伝統的恋愛」は「ナンパ」「お見合」の形式に限らずオフライン型がメインでした。ですがこれら「伝統的恋愛」には一つ大きな弱点があり、それは「ある一定の年齢を過ぎると紹介が少なくなる」という事です。
我々婚活者が最もイラつく発言の一つが、

「誰か紹介して」→「紹介したいけど友達はみんな結婚してるし」

という死のコンボです(特に妻帯者にこの手の発言をする人間が多い)。
独身率は歳を経るごとに下がっている以上、当たり前の話ですが、歳を経れば経るほど周りで結婚する人は増えていきます。「友人3人たどれば大統領」なんて話もありますが、我々が毎日生きてきて出会える人も管理できる友人関係も有限である以上、歳をとればとるほど人づてでの婚活が難しくなることは目に見えています。このギャップを埋めるためには、人脈を一定のペースで広げ続けるか、何らかのサービスを使って「全く見ず知らずの人と出会う」ことしか方法はありません。
つまり、直接の対価(金)を支払うことで人脈の不足を補う事、これが婚活サービスの本質です。
「誰も適当な相手がいない」人はすべからく可及的速やかに「婚活」を始める必要があるのです。「誰もいない」人は自分の管理する友人関係に恋愛関係(結婚)に発展しそうな人が誰もいないということなんですから。
一方で、「婚活」を決意した時にまずあなたがするべき事もおのずから明らかです。それは周りの友人に「誰か紹介して」と、とにかく言いまくる事です。これによって開かれた合コンなどでうまくいけば良し、あわれ友人からシカトもしくは、合コンにおいて奮戦むなしく力尽きた場合、いよいよ「婚活」サービスのお世話になる必要があるわけです。ようこそ、婚活ワールドへ!

(republic1963)