あの、マリッサ・メイヤー(google20番目の社員にして、元同社副社長、現YAHOO!CEO)が「在宅勤務者に出社勤務にするかもしくは退職するよう通達」したとしてニュースになっている。
「はてなブックマーク」などを見てみると社畜がどうしたとか言ってる人がいたが、そういう人はスティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実』(阪急コミュニケーションズ)を読んでからコメント書き込めよと言いたい。

グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へグーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ [単行本]
著者:スティーブン・レヴィ
出版: 阪急コミュニケーションズ
(2011-12-16)


そもそもgoogleとは極めて「大学」的な組織であり、今回のニュースは単に「(授業にでるかどうかはさておき)大学ぐらい来いよ」という程度の意味しかないと思われる。それはさておき、YAHOO!でこうした決定がなされたのは、その大前提として、在宅勤務という制度自体に意味がない(少なくともコストに見合わない)という事になるのではないだろうか。
そう、我々はいい加減認めるべきなのだ。少し前から「せんしんてきなはたらきかた」だと言われていたもののほとんどは、実は、メリットよりもデメリットの方が大きいのかもしれない、ということに。別に、こんなことはgoogleがどうだとか遠く離れたところにいるエリートさん達の事例を引く必要はない。我々の隣を見てみればこうした事例は枚挙にいとまがないのだ。

例えば、フレックスタイム制が単なる遅刻の言い訳になっていることに。
例えば、ワークライフバランスが単なる既得権の言い換えになっていることに。
例えば、原稿を書くのがwifi完備のカフェでも自宅でも、進捗に大して変わりはないことに(私は、ライターとしての原稿は毎回自宅で書いているが、それで困ったことなど一度もない。考えてみたら当たり前だけど)
例えば、CSRを声高に叫び、CSR経営を標榜する会社に限って社員を酷使し、赤字が出たらすぐ社員を無理矢理リストラしていることに。
例えば、イケダハヤトや安藤美冬が単なるヒモやプラチナディストリビューターでしかないことに。


結局「せんしんてきなはたらきかた」の多くは極めて高度な自己コントロール能力を求められるのだ。それをコントロールできる人はよいが、そんなことできないから我々は会社勤めをしているわけで。ほっとけばCIVでもGTAでもやってしまうからこそ、我々は今日も満員電車に揺られて会社に向かう。だけど、自分がコントロールできないのに「できる」と勘違いするよりはマシだ。