少し古い話で恐縮だが、『Oggi』(小学館)7月号の小特集があまりに衝撃的だった。
で、衝撃的だったのサイゾーウーマンあたりがまた女性誌レビューでもやってくれるのかと思っていたら全然やってくれないので取り上げてみたいと思う。『Oggi』といえば、『CLASSY.』(光文社)、『MISS plus+』(世界文化社)、『BAILA』(集英社)などと並ぶ、アラサ―・コンサバ系女子向けの女性誌だが、7月号の特集は「今、なんとOggiモテ現象」と題して、「Oggi女子がモテる」という特集だった。




何が衝撃的って、「婚活が生まれて6年経つのにおんなじことやってる」ことなのだ。
「Oggiモテ」特集の記事自体は、
1:1991年~2013年の「モテの歴史」を再検証
2:「Oggiモテ」カップル(全員共働き)にインタビュー
3:覆面男子座談会

といった内容で手堅くまとまっているという印象。で、この特集、趣旨としては
・Oggi女子は知的・堅実・向上心がある
・Oggi女子は自分で稼いでいるので安心

という、「優良投資物件」のようなアピールを特集全体で醸し出している。だが、どうも、「売れ残りの優良物件アピール」のように思えてしまうのだが、それはまぁいい。
だが、私はこう思うのだ。
「そもそも、「婚活」ってあんたらを結婚させるために作られた言葉なんですけど…」
と。
「婚活」という言葉が初めて世に出たのは雑誌『AERA』2007年11月5日号「結婚したいなら”婚活”のススメ」である。その記事では婚活している女性が4人登場する。うち「婚活の実例」として紹介されている2人はTV局の報道記者、IT企業勤務と見事なまでのキャリア女子(残り2名の勤務先についての記載はなし)。また、その『AERA』の記事から約1年後の『AERA』2008年10月30日号の特集も凄い。なんせタイトルから「結婚だけできない!」というまるで他には全てを手に入れたかのような口ぶり。で、登場する人たちももちろんキャリア女子たちばかり。

つまり「婚活」という言葉は、1:仕事、2:夫、3:子供という女の3大幸せの総取りを目指した言葉だった。そこには暗黙の了解として仕事については「手に入れているのが前提」になっていた。で、それが言葉が一般化するのにあたってそうした意味が薄れて「結婚に向けて前向きになること」ぐらいの意味になっている。
つまり、何が言いたいのかというと、2007年に「キャリア女子向け」に作られたはずの「婚活」が回りまわって6年後の2013年に「Oggiモテ現象」として「優良投資物件」アピールという形で再点火されているのだ。なぜ、再点火が必要なのかは推して知るべきだが、結局、「婚活」という言葉が5年経って当のキャリア女子を大して幸せにしていないのではないかと疑いたくなってしまうのは私だけだろうか。