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黒河大河

『婚活という「不都合な真実」』(後篇)

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(「週刊メルマガクリルタイ」Vol.89(2011/07/27 配信分) の原稿を再掲)

■自業自得!

republic1963(R):さっきから面食い面食いって言ってるけど、要するに相手への要求水準が高いってことだよね。

黒河大河(黒): ですね

R: それって結婚できなくても自業自得なのでは?

黒: 実は「贅沢言ってられん!」と思い、全然可愛いと思えない娘と付き合ったりしてみたこともあったんですが。全然本気になれず、その場で泣かれるという手痛い経験を何度かしているので。

R: なんだなんだそれは!鬼畜の所業か。

黒: 結局、要求水準高い人が妥協して付き合っても、お互い幸せにはなれないんですよ。なので、自分は幸せになりにくい恋愛体質なんだと思います。

R: いちいち腹立たしいな(笑)。じゃあ、結婚しなくていいじゃん。

黒: そこは難しいところで、最初に言ったように、孤独で生きると寂しくつまらない老後になることは、この歳になると想像がつくわけですよ。

R: なんか黒河さん、『AERA』に出てくるお局OLみたいなこと言ってるね(笑)。じゃあ要求水準落とせよ!

黒: でも、今言ったみたいに、妥協して結婚しても幸せになれないこともわかっている。

R: じゃあ結婚しないでいいでしょ。

黒: 要求水準落とせっていうのはその通りなんですが、「じゃあどうすれば要求水準て落とせるの?」っていう。気持ちの問題なので、惚れられない相手には惚れられないですよ。

R: 申し訳ないけど、じゃあずっと独身でいるしかないんじゃないかな。そんな完璧な人間いないよ。

黒: 自分もそう思ったので、一生独身も止むなしなのかなという結論になりました。実は自分の場合、最初に付き合った人がほぼ理想通りで、その味を知ってしまったので、分不相応にグルメになりすぎてしまった。毎日松阪牛食ってたのに、今更吉牛食えるかっていう。ていうか、逆にrepublicさんは、「こいつには惚れれないな」とか思うことってないの?

R: うーん、一番嫌なのは「友達の知り合い」の話とかする人かな。私の友達の知り合いの有名人がどうとか。それお前関係ねーしっていう。

黒:ははは!俺、ちきりんにフォローされてるもんねー(どやァ!

R: 俺の友達がちきりんとマブだからさ!っていう。そういう事言う人、意外に多いよ。友達の知り合いが有名企業に居るとかさ。

黒:ははは!

R: でも、難しい話で要求水準を落とせっていうのはどうしょうもないんですよね。本人の努力次第でどうにかなる問題ではない。私が「婚活」を語る白河桃子みたいな人を胡散臭く思うのはそういうことなんですよ。自分の人生に対する要求水準を下げるのは容易なことではないのに、そこをうやむやにしている。もし本当に要求水準を下げさせるのなら、国なり家なりが何らかの方法で強制的に下げさせるしかないと思うよ。保守主義でもなんでもなく。誰もが「年収700万以上」とか「年下のカワイイサブカルメガネ女子」とか言い出したらきりがない。

黒:うん。

R: もしくは主体的に「結婚しない」選択肢を選ぶしかないのではないかな。

黒:婚活トークでは、女性がよく「理想が高すぎる」って叩かれるけど、「実際に理想を下げるにはどうすればいいか?」ってトコまで突っ込んで話してる人って見たことないんですよ。それは要するに、「無理」ってことなんじゃないかと。


■わたしはこれで婚活やめました

黒:実はまさにそれが原因で私は婚活やめることにしました。

R: へ?

黒:さっき言った通り、要求水準を下げられる見込みもないし。かといって理想通りの人と婚活で出会える見込みはないなと思ったので。「婚活疲れ」とかいわれていますが、見合いパーティとか、思ってたより結構へんこんだし、最悪、もう一生独身でもいいやと。

R: まぁ、独身でいる覚悟なら別に止めやしませんが。さすが「恋愛力」が高い黒河さん、違いますなぁー(笑)。

黒: 今の要求水準が高い状態で他の人と付き合っても、お互い幸せになれるとは思えんのでしょうがないです。当面、新しい趣味とか開拓して、「独身力」上げて理想の彼女が現れるのを待つことにします。

R: いいんじゃないんですか。結婚すればいいってもんでもない。主体的に結婚をあきらめるという選択肢もアリだと私は思います。

黒: 「婚活の時代」の次は独身で人生を楽しむ力=「独身力」が流行りますよ、間違いなく。婚活疲れして独身覚悟した人たち向けに(笑)。

R: どこの「おひとりさま」なんだという気もしますが(笑)。



■俺、人生詰んだ

R: 「はてな」の有名ブロガーである「シロクマの屑籠」のシロクマ先生曰く、自分に厳しい人は他人にも厳しく、要求水準が高い傾向がある、と。要するに、自分も他人も「許しなさい」と。そして「許せない」人は自己愛の発達が未熟なままで成長してしまった人なんですよ、とのことです。「ほんの少しの幸せや賞賛」では自己愛が満たせず、自己愛を満足させるのに「もの凄い幸せや賞賛」が必要になる、燃費の悪い人になってしまっている、と。実際にそれだけの「幸せや賞賛」を得る実力を持ってるなら、それでもバランスとれるんですが、このバランスが悪い人は、人生において幸せや満足を感じることが難しくなってしまうんだそうです(笑)。

黒: それってまんま、俺のことだよ!

R: 婚活だけに限らず色んな事に言えますよ。で、自己愛の成熟っていうのは青年期までにほぼ決まってしまうので、おっさんになってから「要求水準を下げる」ってのは非常に難しい・・・というか無理ら
しいですよ。シロクマ先生曰く。

黒: 俺、人生詰んだ。

R: さようなら。

黒: 見捨てる早いよ!

R: いやいや。結論がでてるからね。完璧な人間というのはいないわけですから。要求水準を下げるのが無理なら、それを実現させるか諦めるしかない。

黒: 要求水準高い人は、妥協して結婚しても誰も幸せになれないから、結婚諦めなさいということか。それか、要求水準満たせる幸せの青い鳥をさがすか。

R: うん。

黒: もうゲームでもやって暇つぶして生きることにするよ(笑)。

R: 万が一、理想通りの女性がゲットできる可能性もあるわけだから。

黒:そう結論ついてしまったわけです。でもねー、要求水準高い人に無理に結婚させるのは、ホント一番やばいと思うんですよ。お互い色々要求するので絶対夫婦ケンカとか多くなるし、子供にも悪影響
あるでしょ。下手すると虐待とか、普通にありえる。

R: ただ、「天下国家」を考えている人からすればそんなこと言っているわけにいかないわけで。個別の幸せとかはどうでもいいからとにかく結婚して子供を産んでほしいのだから。

黒: 長い目で見たら、「天下国家」的にもまずいと思うんだけど。ものすごく壮大な話すると、そもそも分不相応なまでに人に夢見させて、要求水準を上げて競争を煽る、この競争社会自体が、長い目で見たら人類を衰退させる結末しか産まない、とも言えるのではないか、と。

R: いや、そんなの知らないけど(笑)。今の婚活論壇の人達は、基本的に、天下国家の視点から少子化対策どうするかっていう人と、「いかに自分がスペックの良い相手をゲットしたか」って人しかいないから。前者からすれば「御託はいいからとっとと結婚しろ」って話だし、後者はいかにして自分の成功体験を語るかってことしか考えていない。まぁ、あなたは諦めるしかないよ(笑)。

黒: 諦めるか、奇跡の出会いを待つしかないかー(棒読み)。

R: うん。おあとがよろしいようで。

(republic1963、黒河大河)

婚活という「不都合な真実」(前篇)

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(「週刊メルマガクリルタイ」Vol.88 (2011/07/20 配信分) の原稿を再掲)

■「婚活」ってなーに?

republic1963(R): 婚活を始めた理由から教えてください。

黒川大河(黒): 私は今年35歳なんですが、歳食って、周りも既婚者が増えて話も会う時間も合わなくなってきて、このままだと寂しい老後送ることになるなって感覚が強くなってきて。歳食うと若い時より感受性も鈍って、趣味も昔みたいに「ハマって」楽しむことも難しくなってくるから、ますます独りで生きるのが寂しいだろうと。このまま孤独な老後を迎えるのは、絶対つらいだろうって思ったためです。

R: 黒河さんはお見合いパーティやイベント婚活に参加されてたんですよね。婚活にも色々方法があると思います。職場や友人の紹介とかではダメだった?

黒: 私はリアルの人脈が薄いんです(笑)。アテがないので、そういうのが可能な人は、そういう手段が一番堅いでしょう。我々のような友達がいない人間は不毛と知りつつもお見合い業者に頼って婚活という未知なる海に漕ぎ出すしかないのです(笑)。republicさんはネットの婚活サイトをメインに利用していたということなので、今日はその辺の話も聞かせてもらえると嬉しいです。

R: ではまずここで婚活についてもう少し細かく分類してきたいんですが。婚活=結婚のための活動といっても色々あります。でも基本的には、ナンパ(多数対多数)-お見合い(1対1)と、オンライン(ネット利用)ーオフライン(ネット利用しない)という形でマトリックスで分類できます。

○ナンパ-オフライン型:お見合いパーティ、異業種交流パーティー、合コン、イベント婚活、(狭義の)ナンパ など
○ナンパ-オンライン型:ネットのオフ会など
○お見合い-オフライン型:結婚情報サービス、地方自治体のお見合い、会社の同僚など人づての紹介 など
○お見合い-オンライン型:出会い系サイト など

そもそも、ナンパや合コン、人づての紹介といったすでに定着している「出会いの機会」はナンパ-お見合といった形式に限らずオフライン型がメインだったんですね。よくはてなの人達がいう「自然な出会い」というやつです(笑)。そうした機会で結婚できる人は「婚活」においてはそれほど問題ではなく、それではうまくいかない人がするのが、狭義の「婚活」だというのが私の定義です。

黒: そうでしょうね。リアルの交流で結婚相手探せるなら、わざわざ業者やネットに頼る必要ないわけですから、そういうことができない、人脈やコミュニケーション能力が低い人が、「仕方なく」婚活やってるっていうのは、厳然たる事実だと思いますよ。

R: どうも黒河さんは、婚活はルックスや職歴といった諸々の能力が低い人がやるものって思っていませんか?

黒: 歳食うと、周りもみんな結婚して紹介できる相手も限られてくるから、候補自体がどんどん減っていくってのはあると思います。能力がある人は、「自然な出会い」で普通に結婚できるので。あとは、理系の職場で周りに男ばかりとか、看護師で女ばかりとか、性別に偏りがある職場の人か。実際、婚活の場では理系男子と看護師女子はかなりの頻度で見かけました。

R: 私は婚活をする理由は色々あると思いますよ。年齢というのもそうですが、転勤などで人のつてが全くない都市に来てしまったとか、離婚などをして現在の人脈を一度リセットしなければならないとか。私は、まさに黒河さんのような婚活を差別している人によってどんどん結婚が難しくなっている気がしてならないですね。

黒: 差別してるつもりはないです。自分も婚活に頼らないといけないような人脈とコミュニケーション能力しかないわけで、自虐ですよ(笑)。

■悪かったな、最後の砦の住人で

R: いや、バカにしている気がしますよ。ネット婚活バカにするな!

黒: バカにしてないですって!僕みたいな面食いの人には向かないって話で。ネット-お見合い型でも容姿とか気にしない人なら、全然アリじゃないでしょうか。時間とリスクが高いから、効率悪い気がするので、私はどちらかというとナンパ-オフライン型の方が性に合ってる気がします。

R: 逆に聞きたいけど、ナンパ会場には可愛い子がいっぱいいるんですか?

黒: いますよ、可愛い子。ただし、可愛い子はみんな20代中盤とかなので、自分みたいなおっさんにはつらいです。で、20代後半になるとと単に可愛い子が減る。たぶん、可愛い子は20代中盤でたいがい結婚しているのだと思われます・・・。

R: それってナンパ会場に限らないのでは。ネットだろうが、お見合いパーティだろうが同じだと思います。あなたの理想が高すぎるだけで。

黒: というか、参加者の年齢の比率が違う感じがします。実際、結婚相談所主催のイベントに行ったんですが、そこはかなり年齢層高かったです。で、自分が行ったら「黒河さんは容姿がよすぎて浮いてる」とか、「合コンとかで普通にモテそうなのに、なぜここに?」とか言われました。なので結婚相談所は「最後の砦」っていうのは、参加者の人たち自身も思ってるみたいですね。…ていうか、今自分ものすごい嫌な奴発言してるな…。

R: ホント最低の人ですね(笑)。悪かったな、最後の砦の住人で。

黒: ネット婚活は最後の砦じゃないですよ! でもネットはいろいろ隠しやすいってのはあるんじゃないかと俺は思います。

■婚活サイト、その傾向と対策

R: 利用者から言わせてもらうと、嘘をつくリスクはネットだろうが合コンだろうが同じなのではないのでしょうか。嘘つく人はどこだろうとつきますよ。会う前に何度もメールのやり取りをしているので下手な嘘はばれますし。俺は単純に、「よい相手」というのが単純に決められない以上、出会う確率は登録している人数に比例していると思います。登録者数が多ければ多いほどカップルができる可能性も高い。その意味でネット婚活最強説。ただ、一言で「ネット婚活」といっても色々種類があるので、一概にはいえないですが。

黒: その辺の違いが解らないんで、解説していただけると嬉しいです。

R: 主に3つに分けられると思います。まずは携帯電話メインの「(狭義の)出会い系サイト」。これはよく雑誌の広告とかに載ってるやつですね。結婚相談所系サイトはオーネットやツヴァイなどで、基本的に登録や申し込みはネットでいいんですが活動自体はリアルのやりとりがメインなんです。最後がオンラインデーティングサイトは「エキサイト恋愛結婚」や「match.com」ですね。これらのサイトではPCがメインなのとリアルで会うのが最後なのが特徴です。この3つは費用が全然違いますよ。で、私がメインでやっていたのはオンラインデーティングサイトですね。

黒: オーネットは、ネット系じゃなくて「結婚相談所」っていう認識ですね。自分の中では。

R:その辺は会社のサービス内容によって違いますね。ノッツェなどはネットで相手の検索もできますし。ただ、ネットへの力の入れ方云々以前にネットでのバナー広告や露出が他のサービスとは段違いなので、ネット婚活=結婚上相談所系サイトって思っている人は多いと思います。さっき私の登録人数が多ければ多いほどサービスとして優秀といいましたが、オーネットはあれだけ広告をだしていますが、登録人数は3万5,000人ぐらいなんですね。

黒: 3万5,000って結構多いように思うんですが、マッチコムはどれくらいなんですか?

R: 国内で140万以上ですね。いずれも公称の数字です。多少は水増しされているにしても、そもそもお話にならない。

黒: しかも結婚相談所系は値段高いですからね。数10万かかるんでしたか?

R: 10万から、高いものだと50万単位でかかります。オンラインデーティングサイトでは月々1,500~4,000円ぐらいですからね。

黒: 結婚相談所系はそのぶん「覚悟」してる本気のひとが多いだろうから、本当に結婚したい人的には、分母は少なくても分子は大きいんじゃないですかね。逆にマッチコム系は、分母はデカイけど分子が小さいんじゃないかと。

R: みんなそういいますね(笑)。ただ、私はその理論はかなり疑問です。就職活動と同じですよ。「覚悟」してる人が就職できるとは限らないでしょう。婚活の成否は運に左右される要素が大きいので、どのサービスでもよい人と巡り合える可能性はあると思いますが、オンラインデーティングサイトと結婚相談所のどちらが「システムとして」優秀なのかは答えが明らかだと思いますよ。ただし、オンラインデーティングサイトは何があっても自己責任なので、そこは大きなリスクだと思いますが。

黒: それはrepublicさん自身の経験からそう感じてるんだと思うんですけど、実際に半年くらい活動した手応えはどんな感じでした? 何人にメールして、実際に何人会ったとか、一人あたり何通くらいメールしたか、とか・・・。

R: 実際会ったのは10人ぐらいですかね。一人あたり5~10通はメールしています。趣味とか、仕事のこととか色々話しますよ。オンラインデーティングサイトの弱点として、マメな人じゃないとむかないというのがあります。プロフィールなどもかなり細かく書かないといけないですし、メールで連絡しても断られるのもザラです。連絡来たとしてもメールでかなり細かくやりとりをしないといけない。黒河さんのように手っ取り早く相手を見つけたいっていう人にはあまりむかないでしょうね(笑)。

黒: 1人10通目のメールで会って10人に2年で会えたとして…。

R: 途中で音信不通になる人もいるので、会えるのは1カ月に1回ぐらいです。

黒: でも、1ヶ月かけて会って、「思ってたのと違う!」ってなる危険性は、ちょっと怖い…面食い派としては(笑)

R: 写真を見れるサイトもありますよ。

黒: 面食いでなければ、メールの内容で判断していけるから、むしろ効率いいのかもしれないですけどね。写真は、写り良いの選べば誰でも美人・イケメンになれるので、信用してないです…自分は。自分の写真観てて、そう思うし。

R:どれだけ外見重視なんだよ(笑)!

(republic1963、黒河大河)
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