GW谷間の水曜日、さすがに薬剤説明会なし

当科では毎週水曜日に薬剤説明会(弁当付き)をしています。ほぼ1年中、毎週開催されています。よく毎週説明会ができるなあ、といつも思うのですが、さすがにGW中はないようです。来週水曜日はGWの谷間の平日になりますが、医局長の話ではどこの会社もこの日は説明会開催の希望がないとのこと。製薬会社は1,2日は休みで、9連休なのかもしれないですね。羨ましいかぎりです・・・。(N)

CheckMate-057試験の3年生存率、PD-L1発現<1%は11%vs9%

CheckMate-017, 057試験の3年生存率が昨年発表され、ニボルマブ投与群の扁平上皮癌、非扁平上皮癌それぞれの3年生存率は16%, 18%とのこと。対照薬のDTX3年生存率はそれぞれ6%, 9%と報告されています。PD-L1発現別では扁平上皮癌では1%未満では13%1%以上では14%で、ほとんど差がないようです。一方非扁平上皮癌では1%未満では11%1%以上では26%で、1%未満ではDTX9%とあまり差がないようです。なので、〇社のMRさんは扁平上皮癌のセカンドにはニボルマブ、という宣伝になるのでしょうね。この報告をみて、DTX群でも6~9%の患者さんは3年生存している、というのも印象的です。これらの患者さんがDTX治療後、どのような治療を受けたのか、知りたいところです。扁平上皮癌ではEGFR遺伝子変異もあまりないでしょうから、行われたのは化学療法、BSCでしょうか?それでも3年生存できる患者さんが数%ですが、おられるということですので、進行肺癌と診断され、TKIやICIが使用できなくても、希望はある!(N)

免疫チェックポイント阻害剤、3剤使用できるようになりました

今週3剤目の免疫チェックポイント阻害剤が発売になりました。他剤同様まずセカンドラインからの使用ですが、これでセカンドで使用できるICIは3剤となり、その使い分けが問題です。先行2剤を発売している会社は当然のことながら、今回発売されたアテゾリズマブを意識して、自社製品の差別化を強調する情報提供をするようになりました(例えば、〇社はこれまで以上に扁平上皮癌のセカンドにニボルマブ、〇社はPD-L1発現がある場合はペンブロリズマブ、といった感じです)。アテゾリズマブはPD-L1レベルの発現に関係なくDTXよりも効果に優れており、その使用にPD-L1の発現を調べる必要がないようですので、この点でニボルマブの優位性が失われる?そうはいってもPD-L1高発現のほうが効果は高いようですが、アテゾリズマブの臨床試験に用いられたPD-L1の免染キットは今臨床で使用されているキット(ペンブロリズマブの臨床試験に使用されたもの)とは別物であり、現在報告されているTPSの値をそのまま使うのは問題あり?一番いいのは同じキットを使ってPD-L1の発現を調べて、ICI同士を比較することでしょうが、そのような試験はされていないとのこと。

ICIともファーストラインで化学療法との併用で臨床試験が行われており、有望な結果が得られたものもあるようです。化学療法をすると、免疫は低下(抑制)状態になり、素人考えでリンパ球の機能も低下しそうな気がします。そこにICIを投与してもリンパ球が元気がないので、効果も落ちそうな気がしますが、現実は化学療法により腫瘍細胞のPD-L1発現が亢進するため、ICIの効果が高くなるようです。

ICIは1年間使用すると1,000万円以上かかります(それでもニボルマブ発売当初よりも1/3位にはなっています)が、これに化学療法、さらには血管新生阻害薬も併用となると薬剤費はもっと高額に!今後は当然費用対効果の観点からの評価も必要になってくる??

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