2012年03月

午後、他の医療機関から患者さんの外来診療の依頼があった時の対応

今週外勤で大牟田に行きましたが、もう桜が咲いていました。木によっては結構咲いているものもありましたが、2分咲きといったところでしょうか。来週から4月ですが、一気に桜が開花しそうですね。田舎の方では菜の花の黄色、こぶしの白(もう終わりかけですが)、桜の淡いピンク、桃の濃いピンクが草や葉の緑をバックに競演していて、とても綺麗です。これからしばらくが1年中で一番綺麗な季節ではないでしょうか。

4月からは人も入れ替わりますね。循環器も内分泌・糖尿病も人が増えますし、消化器は例年のように多数の医師が入れ替わりますが、それに引き換え当科は1名の交替があるだけで、ちょっと他の内科が羨ましいですね。よそをみて羨ましがっていてもしかたありません。1年間はじっと耐えて、来年は人を増やしたいものです。

 

今日は珍しく午後から他医院から入院の依頼、救急車受診、他医院から診察依頼が立て続けにあり、外来が終わったのは6時半でした(もちろんずーっと外来していた訳ではありませんが・・・)。某先生は午後の外来は断っているとのこと。午後は基本的には入院患者の診療にあてないといけないのでその態度間違っている訳ではありませんが、午後紹介してくるのはそれなりの理由がある場合があるので、可能な限り私は断らないようにしています。病棟で患者さんを受け持っている先生はそういう訳にもいかないでしょうから、診療依頼断っても仕方ないのかもしれませんが、できたら受けてあげて欲しいですね。断っていると段々紹介してもらえなくなる可能性もありますし。紹介を依頼する立場からすると、いつでも気軽に見てくれる病院に紹介しようという気になるでしょうから。午後紹介があった場合の対応策を決めておかないといけないですね。来週カンファレンスの時にでも皆の意見を聞いてみましょう。

学会シーズン到来、しかし現体制では学会出席もままならず・・・

来週はもう4月でいよいよ春がやってくるという感じです。桜も咲き始めるし、何となく気分が明るくなります。日本人だからでしょうか。春になると学会シーズンです。呼吸器内科関係のメインの学会である呼吸器学会学術講演会も4月に開催されます。当科の先生にも学会に出席して新しい知識を吸収したり、刺激を受けたりしてほしいと思うのですが、医師5名の診療科ですので一つの学会に何人も出席したりすると病院の診療ができなくなってしまいます。筑紫病院の前に勤務していた大牟田病院は呼吸器内科の医師が8名位いたので3名位同じ学会に出席しても、診療に大きな支障はありませんでした。今思えば、良かったなあと思います。筑紫病院も一応大学病院なので、積極的に学会で発表して欲しいと思っていますが、そのためにも医師が最低あと1名は必要だとつくづく思いました。医師5名体制(外勤があるので実際は4名体制ですが)は現在の診療レベルを維持するだけで手いっぱいといった感じですので、学会や研究会にも満足に出席できないような状態です。前にも当ブログに書きましたが、当科の医師一人当たりの診療実績は病院の中でもトップクラスですので、それだけでも定員を増やしてもらう権利はあると思っていますが、前述したこれとは別の理由でも医師を増やす必要があると最近強く思うようになりました。当院に赴任して最初は呼吸器内科の診療を充実させることに精一杯でしたが、2年が立ち、こちらは何とか目安がついたような感じで、ようやく研究や教育のことを考える時間が出来てきたところで、上記のような考えをもつようになりました。何としても定員を1名増やしてもらわないといけないですね。以前は、当科に来てくれる人を探すことだけ考えていました。勿論そのことに変わりありませんが、今はそれはそれとして、医師の定員を1名増やしてもらうことが重要ではないかと思うようになりました(極端な話をすれば、入ってくれる医師のあてがなくても定員は確保しておくと言う事です)。4月から1年間は今年と同じ5名体制(でも実際は4名体制)でいくことが決まっていますが、来年は少なくとも定員は6名にしたいものです。何度も言うようですが、それだけの診療実績はあげていると思っていますし、先生方にもっと学会に行ってもらうためにも6名の定員は必要ですね。

田中先生、濱之上先生、牟田先生の送別会

321日(水)薬院で田中先生、濱之上先生、牟田先生の送別会を行いました。田中先生は私が筑紫病院に赴任した時、唯一私の赴任前から筑紫病院にいた先生で、私を含めて他の3名が筑紫病院は初めてでしたので、特に最初の頃は大変お世話になりました。医師が少ない中、2年間病棟医長として頑張ってくれました。最初の1年は特に医師が少ない中、赤木先生と共に奮闘してくれました。筑紫病院に来て初めてのスタッフでしたので、とても印象深い先生になりました。2年間大変お世話になりました。4月からは福岡大学医学部呼吸器内科のほうに戻られますが、今後の御活躍を期待しています。縁があったらまた筑紫病院に帰ってきてください。いつでも歓迎します。

濱之上先生は糖尿病内科でありながら、1年間呼吸器診療にも参加してくれました。呼吸器内科は患者数の割に医師が少ないので、1年間呼吸器内科の診療に参加してくれて大変助かりました。少しでも勉強になったでしょうか。呼吸器のわかる糖尿病医として今後の活躍を期待しています。

牟田先生は最初の頃、冬の呼吸器内科は忙しいという幻想?に怯えていたようですが、1か月もするとすっかり慣れていたようで、安心しました。一度冬の呼吸器内科を経験しておけば、今後多少の忙しさには動じなくて済むのではないでしょうか。

また4月から田中先生に代わって、福岡大学医学部呼吸器内科から出張となる児玉先生も出席してくれました。呼吸器だけでなく、麻酔に造詣が深い先生で呼吸管理などの面で教えてもらう事も多そうです。よろしくお願いします。

 

医師国家試験の話題になるかと思いきや、話題に中心はいつも通り竹田先生でした。今回の席が端っこだったのですが、話題では間違いなく真中にいました。

 

研修医の先生に呼吸器内科に対する興味を10点満点でアンケートをとってみたのですが、そのとりまとめをしてくれた上田先生からその結果の発表がありました。最高5点、最低4点とのことでした。ある程度予想通りの結果でしたが、01点がなかったのは意外でした。気を使ったのでしょうか。来年は6点以上と答えてくれる研修医が出るように研修方法も工夫しないといけないと思っています。20120321 004
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医師国家試験合格者発表、福大はワースト1って本当?

今年の医師国家試験の発表があったようです(3月19日だったようです)。福岡大学はワースト1だったとの情報を聞きました。教務委員会での議論では今年は合格率90%以上が狙えるのではないかとのことでしたので、楽しみにしていたのですが・・・。合格率の予想を在学中の試験成績から予測するのって結構難しいんだろうな、と思いました。私達の頃は通って当たり前、落ちたら恥ずかしい、という感じでしたが、今は様相が大分違ってきているのでしょうか。人と比べても仕方ないですが、ワースト1だとするとはやはり情けないですね。何が問題なのでしょうかね?全くの他人事ではありませんが、医学部先生方頭が痛いでしょうね。筑紫病院も研修予定の学生が試験に落ちると研修医の数が減るので、影響がありますが・・・。聞いたところでは筑紫病院での研修希望者(1年目)は8名で1人試験に落ちたとのことでしたが、そうだとすると今年よりもさらに研修医の数が1名減る事になります。

今日はこれから送別会ですが、今日の話題はこれで決まり??

臨床研究について思う事

2月は1カ月で13名位の肺炎患者さんの入院がありましたが、3月は約2/3が過ぎたところですが肺炎患者さんの入院は4名位です。気温も少しずつ暖かくなってきましたし、インフルエンザの流行(筑紫地区は小流行のようでした)も収まってきているようですので、一時期のような肺炎のラッシュ時期は終わった感じがします。1年半位前から肺炎の研究で入院した全肺炎患者さんを登録していますが、やっと100例前後になったところです。次の冬までみれば150例以上にはなるのではないかと思っています。肺炎の診療をする際に感じる疑問に答えてくれるような結果が出てくれるといいのですが・・・。ただデータの解析には多分多変量解析が必要になると思うのですが、自分たちでそれができるかどうか心配です。一応、統計解析ソフトは準備していますが、可能なら生物統計の専門家に解析してもらいたいのですが・・・。筑紫病院に来てもうすぐ2年が過ぎようとしています。臨床は勿論、研究も筑紫病院にきて全くゼロからのスタートでした。これまでは大牟田病院や産業医大との共同研究が主でしたが、これからは少しずつでも筑紫病院のデータを使った研究成果を出していければと思っています。皆さん、研究もよろしくお願いしますね。患者さんの事はよく診てくれるので嬉しいのですが、研究の事となるとどうもモチベーションが今一つといった感じがしています。これについては以前から思うところがあり、ブログに書こうと思って文章も書いているのですが、ついそのままになってしまい、そのままパソコンファイルに眠ったままになっています。そのうち、ネタがなくなったらブログにアップしようかな・・・。

臨床研究をするには当科にどの病気の患者さんがどの位いるのかをある程度把握しておく必要がありますので、遅ればせながら外来、入院患者さんの実態を調べようかと思っているところです。最初からしておけばよかったですよね。反省しています。

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