2017年11月13日

『日本茶の「勘所」』を読む

日本茶の勘所
飯田辰彦さんの日本茶シリーズ第一作に当たる『日本茶の「勘所」』を読みました。
第六作『印雑一三一』、第三作の『日本茶の「未来」』、第五作『日本茶の「発生」』の順に読んでいったので、順序は逆になりましたが、あまり大きな影響はありません。
著者の日本茶に対する思いはシリーズに共通して貫かれているし、インタビューを積み重ねたドキュメンタリーなので、どこからでも入っていけます。
『日本茶の「勘所」』は日本茶の代表的産地で、日本茶の生産、開発、流通、流行、評価など、多くの面で歴史的に主導的役割を果たしている静岡県が話の中心となっています。
しかし、茶産地静岡といっても、一括りにできるわけではなく、各産地ごとの特性や生産者の思いなど、いろいろな流れが渦巻いていたのです。
「やぶきたの深蒸し」ばかりが静岡茶ではないし、その今を代表する「深蒸し」自体が、紆余曲折を経て生まれたということもわかりました。

かつての日本茶には香りがあった、といわれますが、私自身にその記憶はありません。
私の小中学生の頃といえば昭和30年代から40年代にかけてです。
家では夕食の後には必ずお茶をいれていました。
湯呑は使わないで、ご飯茶碗に急須から直接注ぐことも多かったと思います。
熱湯でいれていたので、熱くて子供にはそのままでは飲めません。
茶碗二つを並べて、右へ、左へと移して、少し冷ましてから飲んでいました。
ただ、渋いとか苦いという記憶はまったくないので、熱く入れても渋み、苦みがあまり出ないお茶だったのでしょう。
白いご飯茶碗の中の薄い黄緑色の水色は記憶にあるので、深蒸し茶のはずもありません。
そもそもそのころは、まだ深蒸し茶は市場に登場していなかったはずです。
あの頃は、子どもにも飲めるお茶があったんですね。
お茶は人肌のぬるめのお湯でいれるべし、ということを教わったのはそれからだいぶ経ってからのことでした。

今のお茶はおいしくいれるのに、技術が要求されるようです。
忙しくしているときに、十分に冷ましたお湯でお茶をいれること自体、なかなかハードルの高い要求です。
さっと入れて、ふわっと香がたって、熱くてもおいしいし、席を離れた後など、冷めてからもしっかり味わいを感じられる、そんな日本茶であってほしいのです。
そうなると、やっぱり釜炒り茶かな。これにしっかり萎凋が加われば、私にとって納得のお茶になります。
飯田辰彦さんがシリーズ五作プラスワンで訴えているのも、このことだと思います。

ところで、日本茶シリーズで未読は第二作『日本茶の「源流」』と第四作『日本茶の「回帰」』の2点となりました。
まだ未入手でいつ読めるかわかりません。
で、途中でちょっと浮気して『輝けるミクロの「野生」』に寄り道しそうです。
これは、ニホンミツバチのことを書いた本。
飯田辰彦さんのお茶の本の中で宮崎県の釜炒り茶の生産者の話が出てくると、かならず日向の養蜂のことに触れています。
豊かで汚染のない自然が保たれていないと成り立たない養蜂には、現代の農業を考える上で必要なヒントがたくさんありそうで、ひいてはおいしくて安全なお茶作りにも通じることだと思われます。
こちらの本も、楽しみです。

  
Posted by china_tea1 at 16:24Comments(0)clip!日本茶 

2017年11月11日

竹茶盤をボンドで補修

竹茶盤は、改まった茶席ではあまり使いませんが普段はテーブルの上で、地味に役立っています。
現在、私の家ではダイニングテーブルの上に小さめな竹茶盤を置いて、茶壺、茶海、茶杯をのせて出しっ放しにしています。
手頃なサイズで便利なのですが、使っているうちにつなぎ目などから水漏れしたり、スノコの隙間に水がはいって膨張し、歪んできて本体にはまらなくなってきたりします。
最近またいくつか不都合が出てきたので、補修することにしました。
なんだかんだでここ2、3週間使わなくて、よく乾いていたので、補修のチャンスだったのです。
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まずスノコを縦、横、しっかりと押し込んで四隅の緩みを正します。
次に木工用ボンドを水に溶きます。
工作でよく使う水性ボンドで、これをスプーンですくってポタポタ垂れるくらいまで緩めて使います。
これを爪楊枝の先につけて、少しずつ隙間やひび割れを埋めていきます。
白いボンドは乾くと透明になりますから、あまり神経質になる必要はありません。
濃すぎると隙間に入ってくれないので、適度に埋めることがポイントです。隙間に少しずつ流して、乾いて透明になりきったらまた足していきます。
薄めすぎると流し込むのは楽ですが、乾くのに時間がかかります。
そんなことを30分も繰り返して、隙間がボンドで埋まり、これ以上入らなくなったら終わりで、あとはしっかり乾かします。
こんな補修を年に1回くらいやっておくと、結構長持ちしてくれます。
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Posted by china_tea1 at 14:48Comments(0)clip!茶器 

2017年11月06日

南投茶博「千人茶会」運営のしくみ

 10月8日、台湾南投県で開催された世界茶業博覧会の「千人茶会」に参加してきたことは、前にちょこっと書きました。

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 この日は、350もの茶席がグラウンド一面に広がり、2000人を超えるお茶好きの人々が集いました。
日本から一緒に参加した5人の茶友のうち、3人が茶席を作りましたが、私は今回はサポート役。
それでも茶会の準備が始まるとあれこれと忙しかったのですが、少しは周りの状況を見る余裕がありました。
 そこで、これだけの規模の茶会がどうやって運営されているのか、「千人茶会のしくみ」のタイトルでまとめてみました。
 今回、現場で体験したことが中心で、正式な資料ではありませんが、今後、お茶イベントを企画する際の参考になれば幸いです。

千人茶会の様子は、HP「台湾島津々浦々」の「台湾のお茶」の中で報告していますので、そちらをご覧ください。→南投世界茶業博覧会・千人茶会

千人茶会のしくみ

【事前準備】
茶席(入れ手)希望者は事前にエントリー。約20日前に締め切られ、この時点で茶席数が確定し、1茶席当たり5人の茶席指定券と茶杯を準備する。当日入れ手には、客に渡す茶杯、記念品などのお土産セットが配布される。
客は当日先着順で受付し、茶席指定券が配布される。定員に達すると締め切られる。この茶席券を持った人は開始時点に指定の茶席に入ることができるが、実際にはオープンな会場なので、会場に入ることは可能だし、茶席に入ることも可能である。実際に5人を超えて、たくさんに人が集まっている茶席もたくさん見られる。ただし、椅子席の場合は5人しか入れないことになる。

【受け付け】
15時に受け付け開始。
事前エントリーした入れ手は受け付けをし、割り当てられている茶席番号をもらう。グラウンドには茶席番号の札が立っているので、指定の場所で茶席準備を始める。この時点では入れ手に茶杯、お土産セットはまだ渡されない。(以前、お土産と茶杯だけをもらって、茶席を作らないで帰ってしまう人がいたらしい。)

客は先着順で受け付けをして、指定の座席券をもらい、指定の座席に入る。この時点では、茶杯は配られない。(以前、茶杯だけもらって茶席に入らず帰ってしまう人がいたらしい。)
座席券の発券枚数は座席の数に限られているので、受け付けが遅いと券をもらえないことになるが、マイ茶杯を用意してくれば、定員オーバーになるが茶席に入れてもらうことが可能。

【茶席の準備】
15時〜16時。
入れ手は指定番号の場所で茶席準備を開始。はじめに席に入る客は茶杯を持っていないので、客5人と自分の計6個の茶杯の用意が必要。
客入りは16時だが会場には自由に入れるので、すでに席に着いている客も多い。

お湯は、特設の給湯テントが設けられるので、取りに行く。保温ポットでも直接水壺(土瓶など)に入れてもらってもいい。寸胴鍋で煮立てた湯を大きなやかんに移して給湯するので、少し温度が下がっている場合もある。
熱いお湯が必須な場合には、煮水器で再加熱するタイミングを考える必要がある。アルコールランプやガスコンロの使用は問題ない。

【茶席の開始】
開始時刻の16時30分になるとアナウンスがあり、1時間の茶席が始まるが、準備が整って客が入った茶席では、16時30分を待たずに茶席が始まっている。
最初の客には(まだ茶杯が配られていないので)自分が用意した茶杯を使ってもらう。
入れ手は客の茶席券の番号を確認し、回収しておく。

【茶杯とお土産の配布】
開始から15分ぐらいのタイミングで、スタッフが6個の茶杯とお土産セットの配布を始める。
入れ手は集めておいた茶席券をスタッフに渡し、配布品を受け取り、配られた茶杯を客人にひとり一個ずつ渡す。6個目は入れ手のお土産。
この時点で始めて客は茶杯を手にする。茶席が一区切りしたあとは、もらった茶杯を持って席を立ち、他の茶席に自由に移り、この茶杯を差し出すことでお茶を飲むことができる。
入れ手が用意した茶杯は、始めに入った客だけが使うので、茶席時間中に洗いに行く必要はない。

【撤収】
茶席は17時30分に終了。直ぐに片付けが始まる。茶殻など、水以外のゴミは基本持ち帰り。茶器の洗い場はないので、その場では湯で流すくらいしかできない。
撤収の手際はよく、18時を過ぎるころには、グラウンドは閑散となる。

  
Posted by china_tea1 at 18:02Comments(0)clip!中国茶・台湾茶 | 台湾

2017年11月01日

「べにふうき」についての誤解

このところ、和紅茶を飲む機会が多く、和紅茶の好適品種べにふうきがよく登場するので、もう一度どんなお茶なのか調べてみようという気になりました。
サイトをいくつか見ていると、「べにふうき緑茶の研究情報」というページに出会いました。
農研機構の野菜茶業研究所というところが出した論文です。

 ちなみにこの組織、どんなところかなと思ったら「農研機構 野菜茶業研究所は2016年4月1日より野菜分野は農研機構 野菜花き研究部門、茶業分野は農研機構 果樹茶業研究部門になりました。」などという説明が出てきて、何が何だかわからなくなったので、深入りは止めました。

 べにふうきについておさらいすると、
1993年に命名登録(農林登録)、1995年に品種登録(種苗登録)された、日本で初めての紅茶・半発酵茶兼用品種である。
母親がインド系の「べにほまれ」で、農業技術者の多田元吉が1887(明治20)年頃インドから持ってきた種子から選抜された品種として知られる。
父親が鹿児島県で育成された「枕Cd86」。「枕Cd86」は枕崎の枕で、マナスル登山隊の隊長を務めた槙有恒という人が現地から持ち帰り、鹿児島県に寄贈した種子から育成された品種。

【紅茶にすると効果がなくなる!】

 ここから本題ですが「べにふうきは花粉症にいい」とよく言われます。私も花粉症なので、どうせ和紅茶を飲むなら、べにふうきで作ったものがいいかな、などと思っていたのです。
 この論文もべにふうきに含まれ抗アレルギー作用があるという、メチル化カテキンをテーマにして書かれています。
 しかし、読んでみると「紅茶にすると酸化酵素の働きでメチル化カテキンが消失してしまう」ので、「メチル化カテキンを効率的に利用するするためには、紅茶ではなく、緑茶や包種茶に製造する必要があります」「強い火入れや焙じによってメチル化カテキンは減少しますので、火入れの際には注意が必要です」と書かれていました。

【花粉症対策で飲むなら緑茶で!】

 べにふうきに抗アレルギー作用を期待するなら、緑茶で飲むのがいいのだそうです。
 更に読み進めるとメチル化カテキンは「高温で溶け出しやすく、水に溶けて作用」するので、「熱湯でべにふうき緑茶をよく抽出してから、その抽出液を利用してください」とありました。
 この論文には、続いてべにふうき緑茶のおすすめの飲み方や、粉末の場合は作り置きしないように(光過敏性皮膚炎の原因物質であるフェオホルデヒドを生成する)といった注意なども書かれています。
 私としては、紅茶でもべにふうきは花粉症に効くと思っていたのが、「紅茶になったべにふうきでは、花粉症に対する効果が期待できない」とうことを知っただけで充分なのですが、「花粉症にべにふうき」と強く思っている方には、一読をおすすめします。

べにふうき緑茶の研究情報

  
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2017年10月30日

『日本茶の「発生」』を読む

日本茶の発生

飯田辰彦さんの『日本茶の「発生」』を読みました。
日本茶シリーズの第5作目に当たる著作です。
この本も「日本茶は萎凋を復活させて、香りのお茶を追求しなければ、未来はない」という主張に貫かれています。
著者は日本各地の茶農家を取材していますが、この本では滋賀県近江地方の茶農家を紹介しています。
私は、この辺りには出かけたことがなく、残念ながら土地勘はゼロ。
著者が記述する風景を想像するのですが、平地なのか丘陵なのか、はたまた山間部なのか、それすらもわかりません。
この本の帯には「近江の逆襲」と大きく書かれているのですが、その意味もピンと来ませんでした。
日本茶の歴史についての基礎がないのがバレてしまいますね。
でも読んでいく中で、いろいろ分かった気がします。

日本における茶栽培の先駆地であるこの地方には、茶栽培の歴史をそのまま引き継いでいる貴重な産地、茶園がたくさん残っていたのが、様々な理由で(この本には具体的な理由もたくさん述べられている)消えていっているようです。
それでもいくつかの産地、茶園では、茶栽培の伝統を受け継ぎつつ、現在の閉塞した茶葉市場の中でがんばってお茶作りをしています。
過疎化した集落に若い人が入ったり、無施肥・無農薬栽培に挑戦したり、在来品種を守り続けたり、萎凋や紅茶作りに挑戦したりといろいろな工夫をしながら、お茶作りという仕事を未来に残そうとしています。
この古くて新しい挑戦を「近江からの逆襲」を言っているのでしょう。

飯田さんの本を読みながら、これまで何回か台湾で行ってきた「日本茶の紹介」が、本当によかったのかと考え直してしまいました。
今の日本茶の現状を紹介してきただけではないのか、という疑問です。
高級煎茶を用意して、水出し、低温、高温と三煎いれて、味の違いを感じてもらっていました。
水出しの「旨み」には、みんなおーっという顔をして驚き、感心しますが、「好喝(おいしい)」とはなかなか言いません。
それはそうだよな、と思います。
すごいけれど、おいしいとは感じられない。これが正直な感想だと思います。
最後に茶葉にちょっとポン酢を垂らして食べてもらったりもしました。
これも、肥料いっぱい、たぶん農薬もふんだんに使った茶葉を食べてもらっても、どうなんだろうと思うようになりました。
パフォーマンスとしての日本茶紹介ではなく、自分で本当においしいと思える日本茶を正直に紹介しなくてはいけないのかもしれません。
上手に仕上がった和紅茶には、「好喝(おいしい)」という反応が返ってきます。
こんなところに、ヒントがあるような気がしています。

次は、いよいよ著者の日本茶シリーズ第1作目に当たる『日本茶の「勘所」』を読みます。

  
Posted by china_tea1 at 11:23Comments(0)clip!日本茶 

2017年10月27日

『日本茶の「未来」』を読む

日本茶の未来

飯田辰彦さんの『日本茶の「未来」』を読みました。
サブタイトルには「旨みの煎茶から香りの発酵茶へ」とあります。
著者の日本茶五部作の第三作にあたります。
私が読むのは、『印雑一三一』に続いて2冊目。
BookoffOnlineやAmazonの古本で手に入ったものから読んでいるので、順不同です。
「日本茶の未来」は、今の日本茶は萎凋の工程を省いてしまったので茶葉本来の持っている香りが奪われてしまった。肥料を多投した旨み第一の茶葉から作られる茶は本当の茶ではない。食生活も変化する中で、消費者が日本茶に求めるものを変化している。萎凋を復活して、香りのある日本茶を作らなければ、日本茶に未来はない、という主張に貫かれています。
しかし、香りのある日本茶を作るには、単に萎凋工程を入れるだけではだめで、土壌の管理、肥料や農薬の問題、やぶきた一辺倒からの脱却、消費者の意識改革など、多くの問題を一つ一つ解決していかなければなりません。
著者は、萎凋香のある茶づくり、香りがよい品種茶の育成、有機農法や無施肥農法の導入、半発酵茶や紅茶作りに挑戦し、日本茶の未来を切り開こうと奮闘している日本各地の生産者を訪問し、熱い筆致で応援しています。
私が日本茶の勉強会やイベントなどで出会って飲んだことのある茶葉の生産者も登場しています。
旨みを出すために肥料を多投することの問題点や、新農薬に頼ることの危うさなどにも、ページを割いて警鐘を鳴らしています。
品種「こがねみどり」の黄金色に染まった茶園の写真が表紙に使われていて印象的です。

お茶の話しとは全く関係ありませんが、古本を購入するたびに、古本で購入しても代金の一部が著作者に渡る仕組みは考えられないものだろうか、と思ってしまいます。


  
Posted by china_tea1 at 17:04Comments(0)clip!日本茶 

2017年10月13日

阿里山樟樹湖の茶園

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今日は、阿里山の茶園を見てきました。
去年、茶友の会で阿里山・台南を旅したときに訪ねた嘉義の陶芸家の奥さん、呉さんの案内です。
車で阿里山の石棹まで上り、そこから阿里山鉄道の奮起湖駅に向かいます。
奮起湖老街などを見て、樟樹湖へ。
(ここで念のため。奮起湖にも樟樹湖にも湖はおろか池もありません)
樟樹湖の茶は、去年の冬茶をわざわざ取り寄せて飲んだことがあったので、来られてよかった!
本当に、山のお茶、高山茶そのものですね。
感激しました。

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昼食は茶畑の間を登ったところにある何から何まで手造りの小屋で、目の前に広がる茶園を一望しなが食べるという、意外な展開。
この小屋がすごくて、一階部分には薪で炊く大きなパン焼き窯と3連のかまどが作られています。
二階部分が茶室とアトリエになっています。
建物も窓や棚などの造作も椅子も卓も飾り物も、ともかくすべてがオリジナルの手作りで、すごいの一言。
食事は、地元の食材ばかりを使った素食でした。
数えなかったけど、何種類の野菜が使われていただろうか。
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食事のあとは、ここの主人、簡さんのこれまた手作りの烏龍茶、白茶、紅茶のもてなしを受けました。
わざわざ手作りのお茶と言うのは、簡さんと奥さんの2人で手摘みして、自分たちで最後までこしらえたお茶だからです。
茶樹も在来の茶のタネから、裏の山で育てた有機栽培の樹だそうです。
家は茶農家だけど、このお茶は売り物ではありません。
簡素だけれども、とても贅沢で得難い時間を過ごしてきました。  
Posted by china_tea1 at 19:58Comments(0)clip!台湾 | 中国茶・台湾茶

2017年10月12日

台湾南投県世界茶業博覧会の千人茶会

1 0月8日、茶友の会のメンバー5人で「千人茶会」に参加してきました。
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千人茶会では3人が茶席を出して、私ともう1人はサポート。
会場は南投県の中興新村というところ。
グラウンドいっぱいにたくさんの茶席を広げて、一斉にお茶を淹れます。
台湾では、折からの国慶節の四連休中とあって、すごい人出です。
しかも、秋とはいえ、まだまだ夏の暑さが続いているので、午後3時から準備を始め、実際のお茶いれは、日がす少し傾いた4時30分からでした。
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普通は、グラウンドにシートを敷いてその上に茶席を作るのですが、今回は私たちのために主催者が椅子とテーブルを用意してくれたので、快適な茶席を作ることができました。
お客さんはほぼ台湾人なので、いれたお茶は日本茶です。

千人茶会の翌日からは、新竹の東方美人茶の農家や、陶芸作家のアトリエ、茶藝師の茶室を訪ねたり、三峡、鶯歌、台北の陶器店や茶葉店を回ったりして、お茶三昧の旅を楽しみました。
参加メンバーは昨日帰国しましたが、私は残って、このあと来台する旧友を迎え、もう少し台湾を楽しんで帰ります。  
Posted by china_tea1 at 09:59Comments(0)clip!中国茶・台湾茶 | 台湾

2017年10月04日

『印雑一三一』を読む

久しぶりに、茶をテーマにした本を読みました。
「印雑一三一」(鉱脈社)というタイトルで、飯田辰彦さんというノンフィクション作家の著作です。

印雑一三一
「印雑131」とは何のこと、と思われる人も多いと思いますが、日本茶の品種名の一つです。
最近、いろいろな日本の茶を飲むようになって、ヤブキタ以外の品種にも目が向くようになると、印雑という名前がよく出てくるのです。
印度の印、雑種の雑で印雑。
インドのアッサム種の茶葉の系統を引いた日本茶品種のことです。
印雑のことはさておいて、この本が面白いのは、著者の日本茶に対する思いが貫かれていることです。
著者の主張を要約すると、次のようになります。

日本茶作りの工程から萎凋を排除してしまったことで、日本茶から茶葉本来の香りが失われてしまった。
味と見かけばかりを追求し、肥料漬け、ヤブキタ一辺倒になってしまった。
これが昨今の日本茶リーフティーの衰退を招いた原因である。
日本茶作りに萎凋を復活してすべし。
肥料を減らし、味ではなく香りを追求すべし。
香味に優れた品種を植えるべし。
印雑一三一こそ、香りの日本茶にふさわしい品種である。

私の日頃の日本茶に対する不満を見事に代弁しています。
もっとも、「印雑131」がそれほど香りの際立つ茶葉だということは知りませんでした。
印雑131を両親のどちらかに持つ茶葉は飲んだことがありますが、印雑131単一のお茶も飲んだことがありません。
大いに興味をひかれます。

日頃、中国茶、台湾茶をよく飲んでいて、「香りの中国茶、味の日本茶」などと決まり文句のように口にしていましたが、「味の日本茶」というのは誤りかもしれません。
今の日本茶が「味の日本茶」として意図的に作られているだけで、日本茶にも、本来は中国茶や紅茶などと同じように香りが楽しめる潜在力があるようです。
この本、作品内に登場する茶葉がどこで買えるか、きちんと情報が載っているので、今度手に入れて、お茶仲間と飲んでみようと思います。  
Posted by china_tea1 at 11:35Comments(0)clip!日本茶 

2017年10月02日

墓参りで野点

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昨日は、両親の墓参りに行ってきました。
町田の郊外にあって、周りはまだまだ自然が豊か。
そこで、霊園の一角にある小公園でピクニックすることにしました。

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秋晴れのいい天気でした。
途中、スーパーで買い込んだ弁当などでランチをした後、お茶を楽しみました。
のんびり、2時間近く、お茶を飲んだり散歩をしたり。
いい場所に墓を用意してくれた両親に感謝です。

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その墓を掃除していたら、墓石の隙間からカエルが顔を出しました。
墓守をしてくれてるのだろうか。
次に来るのは来年の春か、一年後か。
それまで居てくれるかな。  
Posted by china_tea1 at 19:29Comments(0)clip!雑感 | 中国茶・台湾茶