久しぶりにクリシーの静かな日々(2)

2014年09月12日

クリシーの静かな日々

クリシーの静かな日々

老人の部屋に 少女が 全裸で立っている。
奇妙な光景である。
そこから 二人のオトコが 放蕩を繰り返す。
そのうちに おばあちゃんを 訪ねてきた女の子。
その二人が 女の子と 結婚して
またしても 奇妙な生活が始まる。

まったく良くわからない 映画だった。

ヘンリー・ミラーの性生活/クリシーの静かな日々(1970)
『パリのクリシー広場を根城にする、アメリカ青年のジョーイは、毎日のセックスだけに生きがいを感じていた。そんな彼のもとに、次々と女性たちが通っていく……。ヘンリー・ミラー自身をモデルにしたセックス映画。』

そう。あのおじいさんが ヘンリーミラーだったのか。

感想
『エロチックな映画ではありません。れっきとした歴史物です。1930年代のパリのすがたがよく出ています。プルーストを崇拝するヘンリー・ミラーがよく分かります。プルースト・ファンにも見てもらいたいものです。一番傑出しているのが、当時のメトロを再現した場面。これは必見です。』

『それが小説家やらは当然の事にしても、彼等に関わる女達も様々な言葉を投げかけます。
曰く虫が林檎を食ったら残るものは…とか、
パリは流れてゆく街である〜貴方は流れるのが好きなのね〜とか、
ベルリンは魔法の街であるとか…
またオデッサからウィーン行きの電車の中で…って夫人は、人は侮辱に慣れるものであるとか、暴力は伝染するとか。まぁあの拳銃騒ぎな女が一番イっちゃってる…
何が硫黄の翼を持つターミネイティングエンジェルだよ。

プルーストを巡る旅…ジュミエージュの修道院〜
エトルタの断崖、浜辺…老いる石像(死を信じない男が掟を読み取って我々を窒息から救ってくれたそうな)…フローベルのカンマ…ヒトラーのパレード…そして次々に爆破されるユダヤ人の店…女達の店も燃えてしまい…

ヘンリーミラー(性的な描写が問題とされる)の文藝作品。
赤毛な女性との行為などは確かに何か生々しい。
監督は、クロード・シャブロル。退廃的?な娼館と忍び寄るナチスの影。
全編、マルセル・プルーストと彼の小説に関連する言葉が飛び交います。
マドレーヌが何か位は解ってた方が面白いかもですね。

少女を2人の男が共有する?妙な結婚式…
チャプリンな初夜コント?に癲癇女〜ウェディングドレスなドライブ〜
自然の中ではおかしな関係はおかしな関係でしかない。が、その頃のパリにおいてならば訳の解らない馬鹿騒ぎも成立するっつー事でしょうか〜マトモな神経ではおかしくなる〜ひとりになりたい時は群衆の中って街らしく。
まぁこの少女(ガキ)が捻くれ者っつーか、彼女は明らかにインクまみれになる作家の方が気に入ってるのだが、子供は子供っつーかね。あのミツコって2人の日本人?(何でワザワザお銚子を見せてんの?)女性が2階に上がったあと投影機?の前に立つ彼女をソファーに運び無理やり的にひとつにになろうと圧し掛かる作家な男〜I don't love you.と、その顔を避ける彼女の姿も何か生々しいです。
子供って事なのでしょうね〜小悪魔かもですが。仕舞いには両親を引っ張り出して大騒ぎをやらかすのだが…あの所々に炸裂する男2人のユニゾンな叫びやら、行進に紛れ込む可笑しな動きは面白い〜プルーストの実家がウチの前で…娘に聞いてませんか?「いーえ/いーえ」…後は両親に取り入る/取り入る〜

ヘンリー・ミラーがクリシーでアルフレッド・ペルレスと同居生活を始めたのは1932年(ドイツではヒトラー率いるナチスが230議席を獲得して国会の第一党となる)のようですが、本作は前置きの後、1935年パリと字幕されますね。ヒトラーが総統になった後という設定(ドイツ軍のフランス侵攻は1940年)のようです。

あーベッドルームに立つ少女か…
私は何も怖い訳じゃない〜ってカミソリが登場しますね。
(主たる物語の後の時代になる)このシーンが途中に何度か差し挟まれながら、
その時点からしたら過去(多分ジョーイなどという小説家は世間では知らない)
が進行してゆくって構成。

いきなり冒頭に猛禽類?な鳥が登場して車から誰かが降りてくる…冥界からのお迎えなのでしょうか?
恐らくこの老人(ってかジョーイ)は、名の知れた大家(小説家)で、金持ちなんでしょうね。
…得たものはあるが、失ったものもある。
これは一遍観て解る程、底は浅くないような気がしますね。』

chinadvddiary at 22:19│Comments(0)TrackBack(0) 外国映画 

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