柳葉敏郎

2019年07月17日

よつば銀行 原島浩美がモノ申す!

よつば銀行 原島浩美がモノ申す!

【内容】
よつば銀行の頭取・鳩山英雄(古谷一行)は女性行員の積極的な登用を推進する『輝く女性プロジェクト』を発表。業績不振の台東支店・営業課長に大抜擢された原島浩美(真木よう子)もその一環だ。だがこの抜擢には頭取の座を虎視眈々と狙う副頭取・島津雅彦(柳葉敏郎)のあるもくろみが…。一方女性が課長に着任したことに対し営業課の反応は冷ややかで、特に次期課長と目されていた加東亜希彦(丸山隆平)は冷たい視線を送る。

周良貨原作、夢野一子作画による漫画『この女ひとに賭けろ』(全15巻、講談社刊)

第1話 ちょっと天然の課長 真木よう子がやって着た。
    美術品を通じて、人脈を作る。美術品の陳列の違和感。
第2話 暴力団でしょうか?鬼怒川温泉。子供の頃の夢。
第3話 黒田法眼のベンチャー企業の乗っ取り。黄昏窓際銀行員の活躍。
第4話 くらいと言われるダメ営業員の教育をする管理職の真木よう子。
第5話 シンデレラハウジング。
    銀行を騙して、融資を受ける。
第6話 真木よう子が、ヘッドハンティングされる。「ウフッ」
    女性の起業。差別と区別。
第7話 頭取と副頭取が手を組む。桜庭地所を任される。
    不動産バブルの清算と再生。
次期頭取に島津(柳葉敏郎)を推す声が高まっているといううわさを耳にした鳩山(古谷一行)は、最後の仕事として債務が膨らんだ企業を整理しようとする。しかもその指揮を島津に任せるというが、裏には鳩山の策略があった。担当となった浩美(真木よう子)は加東(丸山隆平)とターゲットの不動産会社に向かう。
第8話 桜庭地所で。逆転なるか? 島津をやっつけることができるのか?
桜庭地所の専務・中島(おかやまはじめ)がクーデターを起こし、新社長に就任。永松(林泰文)のもくろみ通り、桜庭(榎木孝明)は解任に追い込まれるが、それらを仕組んだのは加東(丸山隆平)だった。さらに、加東は桜庭地所・清算プロジェクトのリーダーに任命され、浩美(真木よう子)はその部下となる。

真木よう子:移籍後初、地上波連ドラ主演 キュートな銀行員に(転載)
女優の真木よう子さんが、テレビ東京系で2019年1月期に放送される連続ドラマ「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!〜この女に賭けろ〜」で主演を務めることが29日、明らかになった。4月に同局に新設されたドラマ枠「ドラマ Biz」(月曜午後10時)の第4弾で、真木さんにとって所属事務所を移籍後初の地上波の連続ドラマ主演となる。
 ドラマは、1993〜97年にマンガ誌「モーニング」(講談社)で連載された周良貨さん作、夢野一子さん画のマンガ「この女に賭けろ」が原作。都市銀行で働く女性総合職の主人公が、大胆な発想と行動力で業績不振の支店の立て直しなどを手掛け、上り詰める様子が描かれる。真木さんは、トラブルメーカーとうわさされるが法人営業課長に大抜てきされた原島浩美を演じる。
 浩美の決めぜりふは「恐れながら申し上げます」で、どんな相手にも臆せず正論を吐き、お客様第一の銀行員として、管理職として真っ当に仕事を進めていく。天然な鈍感さと強さを併せ持つキュートな銀行員だという。
 真木さんは「この作品のオファーをいただいた時に、原作となっているマンガがとても面白く、見る者を引きつけると思い、お引き受けいたしました。私が演じる原島浩美は物腰穏やかで、かつ天性の銀行職員という印象を受けました。何事にも穏やかな顔を貼り付け、核なる部分を切り込んでいきたいと思います。とにかく、真木よう子を崩して、『エンターテインメント』のドラマをより多くの方々にお楽しみいただけるよう、頑張らせていただきます」とコメントを寄せている。
 ドラマは、19年1月からテレビ東京系で毎週月曜午後10時に放送。
◇プロデューサーの阿部真士さんのコメント
強く、カッコいい女性を演じさせたら右に出るものはいないと個人的に思っている真木よう子さんに、あえて、物腰柔らかく、丁寧で、だけどちょっと天然な鈍感さを持つキュートな女性、原島浩美を演じてもらいます。少し前に真木さんと初めてお会いしました。柔和で、キュートで、芯の強さがある。ひょうひょうと見せかけて、でも、少しの不安だったり、実はドキドキしていたりという人間臭いところもありそうだな。そんな印象でした。
それって、本作の主人公・原島浩美なんです。「強い女性」を描くドラマというと、主人公は本当に強くて、動じなくて、スパッと悪を斬ります。ですが、テレ東の月曜22(午後10)時の枠の主人公はもう少しリアリティーがあります。つまり、我々と近い存在です。不器用で、だけど、普段は絶対に言えない正論を代弁してくれる。世の中の多くの人は会社員で、仕事の内容や人間関係に不満を持つ人がとても多くいます。グッとこらえる、理不尽も受け入れる、それが美徳であると我々は刷り込まれてきました。嫌な上司や生意気な部下や偉そうな取引先などに対して抱く疑問や正当性を主張できたら……そんな思いを本作の主人公・原島浩美は代弁します。ぜひ、ご期待ください。
最後に、いつも企画書はラブレターだと思って作ります。真木よう子さんに思いが届いた、その事実だけでご飯を大盛り3杯はいけます。ダイエット中ですが。思いに応えられるように、今回はマジで数字を獲(と)りにいきます。

【レビュー】
真木よう子の目の表情がなんとも言えない魅力がある。
銀行が頭取/古谷一行と副頭取/柳葉敏郎の派閥抗争に明け暮れている。
古谷一行は、たぬきぶりを発揮する。
柳葉敏郎は、ちょいワルな感じだが、職員に土下座したりする。
ちょっと、軽めすぎるのだ。
まぁ。こんな銀行では、先行き不安ではある。
もっと、やるべきことあるだろうがと思ってしまう。
そんな中で、総合職の課長を 真木よう子が演じる。
ちょっと、天然が入っていて、可愛らしい課長。
相手が何を考えているのかをうまくつかむ能力があり、
懐の中に飛び込む能力を持つ。
どんな偉い人に対しても、
「恐れながら申し上げます」という言葉で、
まっすぐな正論をぶつけることが、できる。
この大胆さが、なんとも言えない。
それを支える、先輩で部下の男が頑張る。
結構、ツボにはまっていて、面白い。
ひょっとしたら、会社を経営していて、
銀行に貸し剥がしがあったのではないか?
という問いかけも、半沢直樹をエスプリ化する。
それにしても、銀行が追い込みかけるのはひどい話だ。
真木よう子としては、よくできたドラマである。

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2018年05月19日

コードブルー1

コードブルー 1

ドクターヘリの医療現場に、4人のフェローがやってくる。
山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、浅利陽介。
それぞれ個性があり、成長物語。
山下智久 冷静で、積極的。若い。
「名医になること」を目標とする。
そして、名医とは何かを問う。
その場の状況の中で、どう判断するのか?
瞬時の決断が、要求される。
認知症のおばあちゃんと接する。

新垣結衣。知識は豊富である。
実技に不慣れなところがある。
柳葉敏郎の腕を切る事態の原因を作る。
性格的に、陰。

戸田恵梨香。優秀なんでしょうね。
自意識も確立しているが、危うさがある。

浅利陽介。ピエロ的な存在。
ドクターヘリの医者になろうとするが、まだ未熟。
未熟と向き合いながら、前に進もうとする。

柳葉敏郎。職人肌の緊急医。
若い者が嫌いで、孤立しやすい。
物事をズバリと容赦なく、話す。

偶発的な事故。そこで、どう判断するか?
優先事項を見極める。
医者は、命をコントロールできず、
ただ補助するだけのことしかできない。
医者は、神ではない。死の直前に立ち向かう。


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コードブルー

コードブルー

『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(コード・ブルー ドクターヘリきんきゅうきゅうめい)は、フジテレビ系で放送されているテレビドラマシリーズである。主演は山下智久[1]。
2008年7月3日から9月11日まで、毎週木曜日22時 - 22時54分に「木曜劇場」枠で放送された。便宜上1st seasonとする。
2009年1月10日土曜日21時 - 23時10分に「土曜プレミアム」「新春スペシャル」として、連続ドラマ最終回で描かれた事故から数週間後のフェロードクターの活躍が放送された。
2010年1月11日から3月22日まで、毎週月曜日21時 - 21時54分に、「月9」枠で2nd seasonが放送され、フェローシップの修了までが描かれた。他枠で放送されたドラマの続編を「月9」枠で放送するのは今作が初めてである。また「月9」枠で、救急医療を題材とした医療ドラマを放送するのも今作が初めてである。
2017年7月17日から9月18日まで毎週月曜日21時 - 21時54分に、「月9」枠で3rd seasonが放送された。
2018年7月27日に映画が公開予定。 「成田空港」と「海ほたる」での事故という設定となっている 。

翔陽大学附属北部病院救命救急センターに赴任してきた、フライトドクター候補生・藍沢耕作、白石恵、緋山美帆子、藤川一男は、4人の若き医師。フェロー(後期臨床研修医)として専門研修を受ける中で、人生と医師としての職務との間で揺れ動き葛藤しつつ、救急救命や災害医療に奮闘する姿を描いた物語。 1作目から9年経った3rd seasonでは、新たなフライトドクター候補生・名取楓馬、灰谷俊平、横峯あかりの3人が加わり、かつてフェローだった4人のドクターも再び集結し、後輩に指導しながら翔北救命を支える立場になる。

藍沢耕作(あいざわ こうさく)[注 2][注 3]
演 - 山下智久
本作の主人公。救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd seasonまで)→翔北病院の脳外科医→救命センターの医師、フライトドクター、専門は脳神経外科(3rd season)。
〈経歴〉上越大学附属病院→長岡救命センター→翔陽大学附属北部病院救命救急センター→翔陽大学附属北部病院脳外科→翔陽大学附属北部病院救命救急センター
奨学金で国公立の上越大学医学部に卒業後、上越大学附属病院を経て長岡救命センターで2年間勤務したのち、フライトドクターを目指すため翔北救命へやって来る。
両親は彼が子供の頃に離婚し、母親は自殺したが父親は健在であることが判明する。6歳から祖母・絹江に育てられたため、親との思い出がほとんどない。藤川曰く「永遠のおばあちゃん子」。
容姿端麗であることから女性の患者から好かれることが多いが、藍沢自身は恋愛やその手の話に疎い[注 4]。ペン回し(ソニック系)を頻繁に行う。食事の際は大体白石・緋山・藤川とテーブルが違う。
若くして経験を多く積み、自分の腕を磨くことに貪欲な野心家。目標は「人より多くのミッションをこなし、名医になること」。冷静沈着にして、患者に感情移入しないことで先輩医師からの評価も得ており、恩師でもある黒田からは「生まれながらの外科医だ」と評価される。
翔北救命赴任初日に初めて患者を診た時、他のフェローが戸惑う中で冷静に輪状甲状靭帯切開をする。その後、初めてのドクターヘリ出動では工作機械に右腕を巻き込まれた19歳の作業員の右腕切断を決行し、その時の気分を高揚した様子で語る。また、フェローだけで当直した際は黒田を待たずに緊急手術を決行する。しかし、黒田の右腕を切断した事をきっかけにして、今までは単なる処置の1つでしか考えなかった事が、次第に自らの決断で患者の人生を変えてしまうことへの迷いや心の痛みが生まれてくる。
親の真相が明らかになった時は、退院する絹江に対して母・夏美の墓参りを、これからは重荷を半分背負わせて欲しいとお願いする。
フェロー課程を卒業し、翔北病院の脳外科へ進む[注 5]。亡き母・夏美の墓参りで最初にフェロー課程修了を夏美に報告する。
3rd seasonでは、翔北病院の脳外科のエースとなっている。トロント大学の臨床医師として新海と共に推薦候補に挙がったこともあって現時点で救命に戻るつもりはなかったが、人手不足に陥り未熟なフェローたちへの指導もままならない救命の窮状を目の当たりにしたことから、推薦獲得のための症例数稼ぎも兼ねる形で救命に戻ることとなる。指導医としては横峯の面倒を見る事が多い。西条からトロント大学の臨床医師として推薦されるものの、天野奏の手術の責任を抱え込んで辞退を考えたが、白石の言葉も受け、2018年年明けからトロント大学へ行くことを決意する。
白石恵(しらいし めぐみ)
演 - 新垣結衣
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd seasonまで)→救命センターの医師、フライトドクター、専門は救急医、スタッフリーダー(3rd season)。
〈経歴〉明邦医科大学病院→翔陽大学附属北部病院救命救急センター
本作のヒロイン。温和で生真面目な性格で、医療の知識に富むが、同時に内向的で自己主張が苦手な側面がある。
「ドクターヘリの技術を故郷に持ち帰る」為に明邦医科大学病院より翔北救命にやって来る。
明邦医科大学の教授を父に持ち、自らも医師として患者に接する。暇さえあれば、医学書を読んだりする典型的な優等生。緋山曰く「医学書オタク」。受身姿勢で失敗を恐れる性格。
人と話をする時は相手が誰であっても決して名前を呼び捨てにしない[注 6]。手ぶら状態で走る時は、服の両側ポケットに入っているメモ帳が落ちないように押さえながら走る事が多い。食事の際は緋山とよく同じテーブルで話している。
フェローで最初にドクターヘリ出動するが、何も出来ずに終わってしまう。八街市内の化学工場で発生したボイラー爆発事故で現場に向かった際、消防の安全確認を受けずにボイラー室に入り、危うく落ちてきた鉄骨で大怪我を負いそうになる。とっさに同行していた黒田に庇われ自身は事なきを得るが、代わりに鉄骨の下敷きとなった黒田が右腕を切断する大怪我を負ってしまう。その切断が原因で外科医としての黒田の人生を奪ったと激しく自分を責め、田所に辞職願を提出するほど思いつめる。しかし、緋山と冴島、そして周りのドクター・ナースの支えで辞職願を撤回し、引き続きフェロー課程を続ける決心をする。
2nd seasonでは黒田からの「誰よりも多くヘリに乗れ!」を励みに必死に勤しみ、強い意志と的確な判断、そして患者に対して割り切ることのできる冷静さを得て急成長を遂げる。その反面、本来の暖かみが失われたのが元で周りの人物に激しい批判を受けてしまう。
父に対しては、フェロー課程修了後は東都大学循環器外科へ行くように勝手に薦められたり、患者から離れて学会や講演会ばかり出られたりして批判的だったが、父の真意を知り和解する。飛行機不時着事故で足の骨折をして入院し退院した父に、フェロー課程修了とシニアドクターとして引き続き翔北に勤める事を報告する。
3rd seasonでは、翔北救命センターのフライトドクターのスタッフリーダーとなり、「黒田先生の救命を超える救命を作る」という目標に奮闘するが、黒田を真似ようと仕事をするのは絶対無理と分かり、「強いリーダーシップもない、すぐへこむ、いつも迷ってばかり」の自分なりの救命を作り精一杯やっていく事を決意する。指導医としては灰谷の面倒を見る事が多い。
火事で住む場所を失った緋山を居候させている。服や物を部屋一面に散らかし放題にするのに頭を悩ませていたが、緋山がエボラ出血熱の感染疑惑により隔離病室で一夜を過ごすことになって、初めて家に居ないことに寂しさを感じ、今後も同居を容認するような発言をする。
最終回では、自分のことを「できる人間」と見て、できない者の気持ちはわからないと言った灰谷に対し、前述の1st seasonでの事故のことを話し、「あなたはきっと人の役に立つ医者になる」と励ます。
緋山美帆子(ひやま みほこ)[注 7]
演 - 戸田恵梨香
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd seasonまで)→青南周産期母子医療センター産科救急診療科の産婦人科医→救命センターの医師、フライトドクター、専門は産婦人科(3rd season)。
〈経歴〉聖秀大学付属病院→翔陽大学附属北部病院救命救急センター→青南周産期母子医療センター産科救急診療科→翔陽大学附属北部病院救命救急センター
私立医大を卒業後、聖秀大学附属病院での2年間のスーパーローテート研修を経て翔北救命へやって来る。
人一倍プライドが高く競争心が強いためやや傲慢なところもあるが、根は世話焼きで心優しいので、疎まれることはあっても本当に嫌われることはない。その反面、情に脆いところがあり、その性格が災いして後述の訴訟騒動を引き起こしてしまう。人の話を聞く時は、腕組み・足組みする事が多い。おにぎりは基本的に梅を食べ、前日の食べかけも気にせず食べる。また服や物を平気で部屋一面散らかし放題にしたままにするなど整理整頓には無頓着。食事の際に白石とよく同じテーブルで話している。
1st seasonでは、以前に先輩の手伝いという形で「救急搬送と胎児心拍」の論文を執筆した実績があることを尊敬する三井に誉められ、自信をもって初めてのドクターヘリ出動したものの、不測の事態にパニックを起こしてしまい何も出来なかった事に呆然とする。やがて、黒田、三井らに鍛えられて経験のない手術に挑み、順調に経験を積んでいく。その過程で得た患者との触れ合いが、常にどんな患者とも正面からぶつかり、絆を育んでいくスタンスを確立してゆく。
新春SPでは、列車脱線事故の救護作業中に高所から落下し、胸部の打撲による心破裂、心タンポナーデを起こし瀕死の重傷を負う。事故の混乱の最中で発見が遅れたが黒田によって発見され、一時心停止したものの藍沢の処置(心嚢穿刺)により心拍を回復し、翔北にて心臓手術を受け一命を取り留める。しかし、発見が遅れたために心停止時間も不明で、昏睡状態が続き脳へのダメージが懸念されたが、奇跡的に意識を回復し勤務にも復帰する。
2nd seasonでは、列車脱線事故で受けた手術跡を隠すため、ユニフォームの下にタートルネックを着ている。また、後遺症の不整脈(心房細動)に苦しみ、症状を一時的に抑えるために冷えたミネラルウォーターを頻繁に所持している。白石とは、克服治療の件でたびたび口論を繰り返すが和解する。白石に後押しされる形で心臓カテーテル治療を受け、手術は無事成功する。手術後からは心身ともに健康な状態に戻れたが、脳死状態の男の子の延命を中止した際、母親に書面での同意を得なかった事が問題となり、実際に訴訟に発展することはなかったものの1か月間の謹慎処分を命じられ、これがトラウマとなり患者と接する事に恐怖心を抱くようになる。その後の飛行機不時着事故の救命作業中に出会った母子との交流と橘の支えがきっかけで、医師としての自分を再び見つめ直す事が出来るようになる。最終的に、入院と謹慎によるブランクが難点となりフェロー課程を卒業出来なかったが、引き続きフェロードクターとして勤務を続ける。
3rd seasonでは、青南周産期母子医療センターの産科救急診療科の産婦人科医になっていたが、師弟関係でもあった三井から翔北に帰ってくるよう頭を下げられ翔北救命に戻ってくる。また、三井の休職理由を本人から聞かされる。指導医としては名取の面倒を見る事が圧倒的に多い[注 8]。
やがて、患者として運ばれてきた緒方のどこまでも前向きな姿勢に好感を抱き、青南周産期母子医療センター勤務時に書いていた論文を教授に横取りされて提出された事、代わりの新人が入ったため翔北救命以外に居場所がなくなった事を話してしまう。緒方のリハビリの手助けもする。エボラ出血熱の感染疑惑のため隔離病室に入った時も緒方が面会に訪れ、全ての感染症が陰性だったと検査結果が出た後、緒方と初めて食事デートに出掛ける。その後に緒方から障がいを持っている自分と付き合うと医者キャリアを疎かにすると気遣って別れ話をされるが、自分の気持ちを伝えてそれでも付き合うことを告白する。
出勤初日に住んでいたマンションが火事になった影響で、現在は白石の住むマンションに居候している。3rd第8回にて引っ越し先の部屋を見つけて当初は出ていくつもりでいたが、白石の説得を受け「大家が寂しがるからやめた」と、引っ越しを取り消す。3rd第9回で青南周産期母子医療センター時代の恩師である桜井から、周産期母子医療センターの医局長として推薦される。
冴島はるか(さえじま はるか)
演 - 比嘉愛未
救命センターの看護師、フライトナース。
岳南大学医学部教授を父に持ち、代々医師の家系に育つ。親と同じく医者の兄と姉がおり、二人とも非常に優秀だったため末っ子の彼女は、両親にとってどうでもいい存在と思い込む。医学部を受験するものの、試験に落ちてしまい看護学校に進む。卒業後は翔北病院に入り、最年少で看護師として抜群の技術と並みの医師以上の知識を持ち合わせるようになる。藤川も「そこら辺の医者より優秀だ」と評している。
時折言いたいことははっきりと言う性格で、歯に衣を着せない辛辣な言葉を投げかける[注 9]。年齢が近いフェロードクターに対しては慇懃に接するものの、本音は自分がなる事の出来なかった医師になりながら自分より経験と実力のない彼らのことを見下していたが、フェローのみの当直時に、救急搬送された患者をシニアドクター不在の中(連絡を受け、駆けつけた黒田が途中から参加)藍沢らフェロー全員が一丸となり命を救ったことを機に少しずつ認めていくようになる。
恋人である田沢とは、回復不能な病を抱えた彼を終始介護したりいずれは看取らねばならないという負担に耐え切れず、包丁で頸部を切り自殺未遂を起こされた事もあって会う事を避け続けていたが、しばらくの後によりを戻す。ドクターヘリ出動中で田沢の最期を看取ることは出来なかった。田沢のお別れ会に彼からプレゼントされたブローチを身につけて参列する。田沢の生きているときに叶えられなかったが、彼が待ち望んでいた花見に行った事で彼の留守電を消去し区切りをつける。
藤川のことを最初は煩わしく思っていたが、恋人である田沢の死後に元気をなくしていたところ、彼の言葉で立ち直り次第に心を開いていく。3rd seasonでは藤川と恋仲で同棲しており、妊娠7週であることが判明する。そのことを藤川に話そうとしたが先に彼が妊娠に気づいていたことを知り、彼からプロポーズされたが自分の仕事にやりがいも感じており色よい返事をしないままにする。ヘリ出動中に患者の吐瀉物を浴び、吐瀉物の匂いで意識を失って倒れる。ヘリに同乗した灰谷の話から、患者が自殺するために服用したシアンが原因であると藍沢が特定し一命を取り留め、運び込まれたICUにて回復した際改めて藤川からプロポーズされる。藤川を選んだ理由は、元気な時や疲れている時は一緒に合わせて歩いてくれるからと藤川が入院時に告白する。
妊娠が病院内に知れ渡った後はヘリを降り雪村のフライトナース指導にあたるが、子宮頚管無力症で倒れ、緋山が頸管縫縮術(マクドナルド法)で緊急で手術するも流産してしまう。流産後しばらくしてフライトナースに復帰し、以前のような働きぶりで雪村を圧倒する。流産のショックにかつて恋人を失くした経験も重なり、大切な人を失うことへの恐怖から藤川に患者よりも自身の身の安全を優先してほしいという本音を抑え切れなくなるが、最終的には藤川の選択を尊重する。
藤川一男(ふじかわ かずお)
演 - 浅利陽介
救命センターの医師、フライトドクター候補生(2nd seasonまで)→救命センターの医師、フライトドクター、専門は整形外科(3rd season)。
〈経歴〉信州記念病院→翔陽大学附属北部病院救命救急センター
東京にある大学の医学部を卒業後、信州記念病院より翔北救命にやって来る。
幼少の頃は喘息持ちで、現在の職務につけるのも微妙であったほど重かった。母親からは献身的な愛情を注がれている。
お調子者で明るい反面、臆病なのにかなり見栄っ張りな性格[注 10]で、フェローの中ではムードメーカー的存在。藍沢や黒田のいないところでは大口を叩くものの、本人が現れた直後に恐縮する事が多い。森本を上司であるにも関わらず、軽口を叩いたり同士目線で接したりして、梶と共にからかう事が多い。食事の際はよく白石と緋山のテーブルに話しに行き、藍沢や冴島も誘おうとする。
スキルは他のフェローに比べ見劣りするためヘリ出動を認めてもらえず、黒田から転院を薦められるほどであった[注 11]。南房総道トンネル多重衝突事故で、フェローの中では最後にドクターヘリ出動を果たす。2nd seasonまでにはヘリの出動回数は大幅に増え、藍沢・白石とほぼ同じになった事で「俺は黒田チルドレンの一人」と調子に乗って髭を生やし、黒田と同じタイプのメガネをかけるようになる。常に患者目線であることから橘からは一目置かれており、現場で患者を救えなかったことに対し心の痛みや迷いが生じることがある。フェロー課程修了を黒田に最初に報告し、現場で救える命と救えない命が必ずあることを改めて知りフライトドクターを続ける事を決意する。3rd seasonでは翔北救命センターの整形外科専門の救命医になり、フェローが失敗や悩みで落ち込んでいる時は温かく接する。
以前から何かと気にかけていた冴島が恋人の死を受け入れられずに苦悩する姿を見て、彼女を自分なりの言葉でかけ続け元気付ける。3rd seasonで、冴島と恋仲で同棲していることが判明しておりプロポーズの末に結婚する。
地下鉄崩落事故で親とはぐれた少年を2次崩落から庇い、瓦礫に下半身を挟まれたことで動けなくなってしまう。左足が瓦礫から解放された際にクラッシュシンドロームによる心室頻拍を起こしたため、右足が解放された際の再発を阻止するために右足の血流を遮断されるが、瓦礫撤去が難航し血流を遮断できる限界時間を迎えたため、藍沢により動脈のみを一時的に解放し静脈を遮断したまま足から帰ってきた毒素を含む静脈血のみを体外に捨てる瀉血が行われ、足を切断せずに一命を取り留めヘリ搬送され、その後は順調に回復する。地下鉄崩落事故の2次崩落で入院した際には、冴島を心配させないためにも一般整形に進む事を決意し整形外科部長からも歓迎されたが、冴島の自分の進みたい道を選んでほしいとの言葉でラストシーンでは足を引き摺りながらも救命に復帰する。

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2017年07月24日

アゲイン

アゲイン
《あらすじ》
スポーツ新聞社に勤めるも仕事に張りはなく、妻とも離婚。その元妻が亡くなって以来、一人娘の沙奈美とも絶縁状態の46歳、坂町晴彦(中井貴一さん)は、ある日、高校時代に所属していた野球部の元チームメイトだった松川典夫の娘・美枝(波瑠さん)が、訪ねてきた事で人生に変化が起きます。
長年音信不通だった松川は去年の震災で亡くなり、遺品を整理していた彼女は父親が坂町や元ピッチャーの高橋ら、チームメイト全員に宛てた27年分の年賀状の束を見つけます。
毎年書いていたのになぜ出さずにいたのか、彼女はその訳を知りたくて、年賀状の一番上にあった住所を訪ねてきました。
話をするうちに、美枝は学生スタッフとして働く<マスターズ甲子園>の大会へ参加してはどうかと坂町(中井貴一さん)に勧めるも、予測がつかないことは敬遠する、いわゆるサビついたオヤジである坂町は「今さら」と断ります。
しかし、実は坂町達が甲子園に行けなかった原因は美枝(波瑠さん)の父が、起こした28年前のある事件のせいでした。その事は美枝に話せるはずもありません。
あの日、夢を断たれた坂町は自らの思いにフタをしたつもりで生きてきました。
しかし、未だにあの甲子園に出てさえいればプロになっていたかも知れない、という思いを坂町は持っていました。美枝と接するうちに、坂町は大事な事に気付きます。
愛娘の沙奈美と、きちんと向き合わずにずっと逃げてきたこと、年齢を重ねるにつれ、思い出を上手に諦め、割り切ることで自分自身を騙し続けてきたことに。
「あの夏」に決着をつけなければ前へは進めないと考えた坂町はマスターズ甲子園への参加を決意します。そこで、元エースの高橋直之ら当時の仲間達に再会していきます。
また、事件のことを知りながらずっと姿を消していた元マネージャー・立原裕子(和久井映見さん)にも一通の手紙を送ります。現れた彼女の口から語られたのは、彼らが全く知らない真実でした。
《マスターズ甲子園の紹介》
高校野球部のOB/OGが、世代や性別関係なく、甲子園出場経験の有無や元プロ・アマチュアなども問わず、出身校別にチームを結成して憧れの「甲子園球場」を再び目指すための実在する大会で、年々その規模を拡大しています。元読売ジャイアンツの駒田徳広さんや、元テキサス・レンジャーズの福盛和男さんらも過去にプレーしています。現在の加盟校数は全国34都道府県約489校で、まさに全国の元高校球児たちの第二の夢となっています。
《出演者裏話》
また、今回元プロ野球選手の工藤公康さんを父に持つ若手俳優の工藤阿須加さんが出演していますが、
なんと野球経験はないそうです。しかし、過去にもドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」で廃部寸前の野球部を救うエースピッチャー役を演じ、そのピッチングが評価され今回、抜擢されました。実は、息子に恥をかかせられないと、父親の工藤公康さんがみっちり練習をつけていたそうです。
そして、もう一人野球経験がないのが、主演の中井さんです。
打ったり投げたりは芝居でできるけど、バッターボックスまで歩いたり、バットを手に取る仕草などで野球経験者でないことがバレてしまうので、そういうところを撮らないという約束をしてくれるならやってもいいなど、実は野球のシーンを怖がっていたそうです。
しかし、出来上がった映像に監督も原作者の重松さんも大満足とのことですから、そういうシーンにも注目して見てみると楽しめるではないでしょうか。
青春は取り戻せない事実、だけれども大人たちが胸に秘めている「もう一度夢に挑戦…」の思いを解き放ってくれるストーリーは、たとえ野球をやった事がない人にも共通する思いなのではないでしょうか。

【レビュー】
甲子園は 野球球児のひとつの目標である。
甲子園の土を踏む というのが、夢でもある。
高校野球の連帯責任性は、部員のひとりでも不祥事を起こせば
出場できない。そういう、事件を背負った 野球部員は
自分のチカラを 発揮できなかったと言う悔しい想いをもっている。
マスターズ甲子園は、そんな思いをもう一度と言う試みらしいが、
どうも、高校生の夢と中年の夢は違うような感じがする。
何を、いまさら。と言う感じなのだが、
坂町/中井貴一 や 高橋/柳葉敏郎は、それに取り組もうとする。
その中で、中井貴一は ムスメ/門脇麦と離れていたが、
甲子園でのキャッチボールでムスメとの、絆をとりもどす。
その触媒になったのが 波留/夏帆である。
やはり、センチメンタル中年物語である。 

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2012年06月20日

踊る大捜査線

最近は忙しすぎて・・・
また 本を読むのが楽しいので、
DVDやPPTVを見ていなかった。

みょうに 気分のテンションがさがったので、さてDVDでも見るか
と考えて 見たのが 『踊る大捜査線』の最初のドラマを見た。
織田裕二が若い。そして いかにも 織田裕二という感じ。

和久さんは やはり渋くて良いねぇ。
こういう 俳優さんが いなくなったんですね。
深津絵里の火曜日トラウマと 室井慎次に ずけずけという
そのアンバランスな 強さが 全体を 引き締めている。

人物造形がきちんとできているので、
みていても 安心できる ドラマだ。
サラリーマン あがりの 刑事 というのが 売りのひとつで
商社にもぐりこんでいく手法は なんとも言えず コミカルにしあがった。

織田裕二 いかりや長介 深津絵里 室井慎次 の
4人の物語 なんだねぇ。と 思った。
その周りを いろんな人が まわっている・・・。

ふしぎと 元気が出るのだ。

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2011年07月02日

SPACE BATTLESHIP ヤマト

SPACE BATTLESHIP ヤマト
2010年 作品

あらすじ
『西暦2199年、地球は謎の異星人「ガミラス」の攻撃で滅亡の危機に瀕していた。ガミラスの遊星爆弾による攻撃で海は干上がり、地球上の生物の大半は死滅した。残された僅かな人類は地下都市を建設してガミラスの攻撃に耐えていたが、地下にまで浸透してきた放射能によって人類の滅亡まであと1年余りに迫っていた。そんなある日の事、地球上にイスカンダルからのメッセージカプセルが届けられた。そこに記されていたのは、波動エンジンの設計図とイスカンダルの正確な座標であった。後日、地球防衛軍はそれらの情報に加えて、彼らには放射能除去装置を渡す意思があると発表。その情報を信じ地球の最後の希望を乗せた宇宙戦艦ヤマトはイスカンダルへと旅立った。』

放射能除去装置 と言う設定が おもしろいなぁ。
フクシマの後に 公開したほうが 人気が出たかもしれない。

沖田艦長(山崎努)が 
古代進(木村拓哉)の兄を見殺しにしたと思っている。
古代進は艦長を部下を見殺しにするオトコだと思い込む。
それが 戦争であることを 初めて知るのだ。

艦長は古代進に言う
『結果は悔やむためにあるんじゃない』

希望と可能性のために・・・

14万8000光年 に到着した 
ガミラス/イスカンダルの指定された 座標にすすむ。
ガミラスとイスカンダルの 裏と表の関係が おもしろい。

黒木メイサは 未来型戦闘員に あった雰囲気をしている。
技師長 柳葉敏郎。
地球防衛軍 司令官 橋爪功 が渋い演技。
声のトーンを変えている。

それでも 戦闘シーンが 未来においても
未だに 銃で行うのだろうか?
ワープできる技術がありながら・・・

ガミラスとイスカンダルが 結晶のように融合したりするので
カタチのないものとして存在している・・・・

結局 放射能除去装置 なるものが 
おまじないみたいなものだったのが
ちょっとばかし残念だった。
そこまでの想像力が 創造されていなかった。

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2011年04月17日

不毛地帯 唐沢版

2009年 テレビドラマ

不毛地帯は 前に見て ブログアップした。

壱岐正 仲代達矢 → 唐沢寿明
壱岐直子 秋吉久美子 → 多部未華子
川又伊佐雄 丹波哲郎 → 柳葉敏郎
鮫島辰三 田宮次郎 → 遠藤憲一
久松清蔵 大滝秀治 → 伊東四朗

役者が すこしづつ 軽くなってしまう。
仲代達矢の持っていた 苦しみ が
唐沢寿明では 表現しきれないなぁ。

作品の持つ 重みは 変わらないような気がする。
陸軍学校の首席で卒業 参謀となった壱岐正。
停戦のために 関東軍を説得しに行くが・・・
結局は 最後まで居続けて 捕虜となり
11年 シベリアに 抑留されていた。

防衛庁に就職を 要望されるが
近畿商事の 大門社長から こわれて 就職を決意する。
始めは 繊維 の 部門に 配属されるが…
結局 航空を扱う部門に配属を 希望する。

ロッキード を視察した時に 川又と会う。
そして 性能がすぐれているのに 
政治的に採用され おおきなおカネが動いている。

壱岐正は いろいろと画策して
結果として 川又を・・・・
ふーむ。
むつかしいのだね。
友人であり続けること・・・
そして 友人を失うこと。

不毛地帯とは シベリアだけでなく
そのあとの 心の不毛地帯なのだろう。

イスラエルの戦争に対する 商社の役割。
おもしろいなぁ。
商社の実態が ここまで明らかにされることに。

最後の エンディングソングが 大人だ。
いい味 している・・・。



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2011年03月04日

踊る大捜査線TheMovie2 レインボーブリッジを封鎖せよ

踊る大捜査線 TheMovovie2
レインボーブリッジを封鎖せよ
2003年

この映画が 
なぜ 1250万人も見る映画になったのだろうか。

警察は 組織を維持する そして 守り抜く
けれど トップが 判断を間違えると
危険がみちている・・・・

沖田仁美(真矢みき)管理官・警視正は青島刑事にいう
『事件は現場で起きてるんじゃないの、
会議室で起きてるのよ
・・・勘違いしないで』

所轄は所轄のことをやればいい
負傷しても 変えればいいと言う風に
現場を見下した意見をいう。

TheMovie で室井が本部長になったときには
幹部から あれこれと指示がされたが
沖田の時には ほとんどなかった。

すみれ(深津絵里)が負傷することで
沖田仁美は 本部長を外されて
室井慎次に交代する。

室井は 現場を信頼し 現場に権限を与える。
レインボーブリッジの封鎖も
事件は解決し、表彰もされるが 更迭される。

そして 犯人グループが リストラされた 5人組。
組織 対 非組織

青島刑事は言う 
『俺たちには優秀なリーダーがいる』と。

それにしても 深津絵里は キャビア
なんですね。ふーむ。
そんなところに こだわってもしょうがないけどね。



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踊る大捜査線The Movie(その2)

踊る大捜査線 The Movie 史上最悪の3日間
を もう一度 見直してみた。
1998年作品

やはり いかりや長介 の演技が いぶし銀の
ように 輝いている。
刑事としての誇り 勘を大切にしながら
コツコツ と仕事をつみかさねる。
歩く後ろ姿がじつにいいなぁ。しみじみとして。

川の溺死体が発見された。
その死体のおなかに テディベアが発見される。
それは 殺人サイト というなかで
テディ という名前が 犯人らしいことが
わかる。
それが 小泉今日子・・・・
実に妖しい。身体から発散する不思議なチカラ。
つきぬけている。

その一方で 副総監が誘拐される。
湾岸署に 捜査本部が設置され本部長に 室井慎次が。
所轄は 関与できない。
室井と青島との約束が・・・・
なかなか実現できない。

信念さえも貫くことができないと
嘆く 室井。

犯人像が プロファイルでは 誤って出される。
それで 青島は 小泉今日子に 犯人像を聞くが。
小泉今日子は 犯人像を ズバリと出す。

いかりや長介も 誘拐犯人の目星が付く・・・

ネットから ユースケサンタマリアも ちかづく。

警察幹部の会議室から
様々な意見が乱れ飛ぶが・・・全く責任は持たない。

テンポが 早くて 伏線が 生きてくる。
ゴルフのスモークボールが 危険を しらせる。

インターネットオタク が
ゲーム感覚で 犯罪を 楽しむと言うのが
この作品の特徴であるかもしれない。

1998年の段階で インターネット
そして チャット というのは
かなり時代の先取り感がありますね。

青島刑事が刺されて
室井が 病院に運ぶが
いかりや長介から・・・次々に敬礼していくのが
映画的な ドラマチックさを物語っている。

共感させる部分が ところどころにあるのが
特徴ともいえる。
うまい作品作りであるが
スケール という点で…。
ものたらない。

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2011年03月03日

青島俊作と黒田康作

織田裕二が演じる 青島俊作と黒田康作
二人の間には 大きな距離がある。

青島俊作には 自分の中に原則があり
その原則に基づいて行動して
組織 というか 警察という官僚組織の中で
さまざまな規制的事実 を打ち破っていく
ところに 共感を引き出していることだ。
それは 『若さ』 ゆえに 打ち破る力がある。

また 会社勤めをしてから 刑事になったことも
大きく影響している。
青島俊作は トップセールスマンだった。

所轄と本店という 警察の仕組み
現場たたき上げとキャリアという 選別
その組織構造における矛盾。

青島俊作が叫んだ
『事件は会議室で起きてるんじゃない。
現場で起きてるんだ!』
という言葉は 共感を呼ぶ 言葉となった。

スリーアミーゴの 保身の姿。
つねに 責任を転嫁しようとする 姿勢。
そして 手柄は自分のもの。

警察の仕事はミスのない捜査とスキのない接待
がモットーの署長。

ここには 大人のいやらしさが よく出ている。

そこで登場するのが
柳葉敏郎 が演じる 室井慎次 であるが、
結局は キャリアーの中間管理職として
苦悩の日々をおくる。
そして 現場を大切にしながら 決断をする。

この登場人物は キャラクターを背負っているが
しかし、大人 になり切れない 大人達の
肖像画が 埋め込まれている。

ここで登場した 黒田康作は・・・
大人として 成熟している。

他人(日本人)を守ろうとするという姿勢が
大きな意味を持っている。
そのために どんなキャラクターでなければ
ならないのか?
ということが 考えられている。

成熟した大人が どんな立ち振る舞いをするのか?
オトナらしさ オトコらしさ

ひょっとしたら 最近の映画で忘れていること
なのかもしれない。
草食系とか肉食系という 分類ではなく
もっと 醸し出した 熟成された 人間。
頼ることのできる人間。
それは 組織のチカラではなく
ニンゲンのチカラとして・・・。

ふーむ。
おもしろいニンゲンの造形であることだ。
43歳 等身大の男 黒田康作。

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踊る大捜査線3 ヤツラを開放せよ(その2)

踊る大捜査線 3 ヤツラを開放せよ
は 残念ながら 青島俊作は 頑張っているが
どうも 空回り気味だった。
何故なのかなぁ と思ったのだが・・・

警察内部の人々のキャラクターは よくできている。
小栗旬の 『死にたい奴は死ねばいい』という発言は
警察という枠からは はみ出ている。
青島俊作の『犯人を逮捕することが警察官のホコリ』
といって 危険な場面においても 犯人を助け出そうとする。
生きていることが大切だ と青島は思う。

小栗旬と青島の考え方の違いが浮き彫りになっていい。

和久さんの甥っ子の 伊藤淳史 は
私がすきな俳優ではない。演技がいつも大げさなのだ。
和久さんの持つ しみじみさがない。
和久さんの遺伝子を引き継ぐ人を 持ってこないといけない。

突然 和久ノートを読み上げるのは
出過ぎた真似だ。和久さんの言葉に対する 重さがない。

そして 室井慎次 柳葉敏郎・・・
これからの仕事は 政治だ と
確かに言いたいことがわかるが・・・唐突だね。
文脈が足りな過ぎる・・・。

湾岸署の署長に ユースケサンタマリアがなるが
あいかわらず ちゃらちゃらした 人づくり。
違うんだよね。ニンゲン造形が。
もうすこし ユースケサンタマリア も進化しないとね。

すみれ(深津絵里)はいい味を出していた。
涙を返せ・・・というのは いいが・・・
キャビア…というのがバブル的ですね。
内田有紀が 登場するだけで 画面が華やぎますね。
青島の相棒は 内田有紀がいいよ。

ということで 警察内部の ヒトタチは
一生懸命描かれるが…

犯人側が さっぱりわからない。
拳銃を盗んだ 若者グループ。
彼らはいったい何をしたいのだろう。

そして 小泉今日子。
死にたいのはわかるが どうやって
爆弾を仕掛けたのだろう?
ひとりで あれだけのことができるのだろうか。
何らかのグループが関与しているはずだ。
それも明らかでない。

警察を描くことに力を入れて
犯人がさっぱりよくわからない
というのが 今回の ヤツラを開放せよ
が つまんない作品になっているのではないだろうか?

引っ越しがテーマであれば 仕方がないけどね。

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2011年03月02日

踊る大捜査線 TheMovie3 ヤツラを開放せよ

踊る大捜査線 劇場版 3
2010年7月の DVDが手に入ったので
見ることにした。

踊る大捜査線 劇場版は 数々の実績を持っている。
『踊る大捜査線 THE MOVIE』
(東宝、1998年10月31日公開)
興行収入101億円(日本実写映画歴代興行収入 4位)、
観客動員数700万人

『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』
(東宝、2003年7月19日公開)
興行収入173.5億円(日本実写映画歴代興行収入 首位)、
観客動員数1250万人

『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』
(東宝、2010年1月クランクイン・2010年7月3日公開)
興行収入73億円、観客動員550万人

興行収入 歴代 1位と4位 という実績を
もっている・・・

テーマは 『引っ越し』
それは 和久平八郎(いかりや長介)が死んだことで
その思い出が 浸み込んでいるので 
引っ越しすることで 気分を一新しようとしたと言う。
それだけ いかりや長介の 存在が 
おおきかったのだろう。

青島刑事(織田裕二)は 係長に昇進。
引っ越し本部長に 任命される。
湾岸署は 引っ越しのさなかに・・・
そういうなかで 次々と事件が起こるが…。

湾岸署が 移転することで・・・署長、副署長が交代すると言う
スリーアミーゴス
神田 総一朗(北村総一朗)
湾岸署署長・警視正
秋山 春海(斉藤暁)
湾岸署副署長・警視。
袴田 健吾(小野武彦)
湾岸署刑事課課長・警部。

引っ越しの最中に 3つの拳銃が 盗まれる。
その一つの拳銃で ヒトが殺されるが…
それは 引っ越し業者のヒトだった…

所轄と本庁の対立を 鮮やかにさばく
あたらしい 補佐官(小栗旬)サーバントリーダー。

小泉今日子が あやしいニンゲンを演じる。
 

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2010年05月24日

容疑者室井慎次(2)

容疑者 室井慎次 を再び見た。

ひとりの女子の 恋沙汰に 警視庁と警察庁が振り回される
という 設定であるが・・・・
派閥争い・・・そして 出世。
うごめく 魑魅魍魎たち。

こういう人たちを 引っ張り出してくることに
意味がある 映画なのだろうか?
エンターテイメント といえば 
権力ゲームとしての 楽しみがある。

正義 勇気 オカネ 出世・・・・

が ちりばめられて・・・時代の変化の中でも
言葉が 変質しながら生きているような気がする。

しかし、見終わったときに
尻尾 を出しかけたが 結局 尻尾さえつかめない。

そういうのが・・・欲求不満として 残ってしまう。
法律あそび・・・・という表現が正しいのか 
よくわからないが 法律を振り回すところが
気に食わない・・・

無口 無骨 頑固 一徹・・・・それで
どこまで理解されるのか?
よくわからないが・・・
シンパシーを感じさせるように描いている。

壁とタマゴの関係が 浮き彫りになっていく。



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2009年09月14日

誰も守ってくれない

2008年 君塚良一 監督
この DVDが 2009年9月2日に発売されて・・・
雲南で もう見ることができるって すごいね。
情報の流通の早さに 驚く。

おさない姉妹を殺した事件があった。
その犯人が お兄ちゃんだった・・・・。

妹(志田未来)は 中学生 15歳。
警察は 被害者の家族を守る・・・というマニュアルに基づいて行動を始める。
(そういうマニュアルがあるのがいまの警察なんですね。
 規格品を作り上げていくという官僚的な発想。
佐藤浩市は 妹を 保護する任務となった。
なぜ そんなことをするのか? と疑問に思うが・・・
実際現場に行けば 明らかだった。

マスコミが押し寄せ 世間が情報を知りたいといって
どかどかと押し寄せる。
それが 暴力的でもある。

両親は 離婚し 妻の旧姓で再婚する。
名前を変更するのである。
そして 妹も 名前が変わる。

妹を保護して パパラッチの追跡を追い払う・・・
ホテルに行くが すぐさま報道陣が 着てしまう。
それで 佐藤浩市の自宅に行く・・・。
そこにも 新聞記者(佐々木蔵之介)が・・・・
佐藤浩市の3年前の事件を 暴く・・。

佐藤浩市は 妹の携帯電話を家にさがしに戻り・・・
それで 携帯電話を見つけるが・・・
母親は トイレで 首吊り自殺を図り、死んでしまう。

その情報を伝えていいかどうか悩むが・・・
妹のボーイフレンドが 母親が自殺したことを教える。
なぜ 母親を死なせたのか? 
妹は つよく 佐藤浩市に抗議する・・・。

結局逃避行をするが・・
(警察組織が 安全なところを確保できない ということ自体が
 設定上無理なんですがね。

逃避行先が 3年前の事件で 
子供なくした夫妻(柳葉敏郎・石田ユリ)の経営するペンションに向かう。
そこで・・・葛藤があり・・・
(この設定には 無理がありますね。
被害者の家族の言葉を盛り込みたかったんでしょうね。
「誰に、怒りをぶつけていいの かわからない」と言う言葉ですね。
妹は ペンションの場所を教えてしまう。

ネットでは 犯人探し そして 犯人の妹
さらには 佐藤浩市まで 身元が 明らかになっていく。
ネットの凶暴性が あふれ出している。

妹のボーイフレンドがペンションに来る。
そして 妹は 逃げ出すが・・・。
じつは それは罠だった・・・・。
一体 このボーイフレンド どんな神経をしているのだろうか?

松田龍平は何もしない役が一番あっているのかもしれない。
『背筋が凍る』という台詞がいい。

この主題の
誰も守ってくれない・・・という表現は優れている。
テレビの速報性、新聞の詳細性ということから ネットが加わってきた。
ネットがそこまでやらないかもしれないが ありうる話だと思う。
時代が大きな変化を迎えていることを痛感させられるドラマだった。
驚きました・・・。


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2009年02月17日

RUSH!

2001年作品 監督 瀬々敬久

キャストがそろっているのに 残念ながら Bクラスの作品。
ストーリーがめちゃくちゃ。ニンゲンが 野放図。
映画とはいえない 遊びの域を出ず。

焼肉レストランチェーンの在日韓国人のオーナー(峰岸徹)の
娘ソヨン(キム・ユンジン)を そこで働いているカップルから
昌也(哀川翔)に誘拐計画をもちかけられる。
実は ソヨンも その計画の仲間だった。

オーナーは 警察官である大杉漣に 5000万円渡す約束だったが
誘拐事件が起こったので 渡せないといわれて・・・
大杉漣にあっけなく 殺されてしまう。
この大杉漣がよくわからない 役回りである。

大杉漣の相棒が 阿部寛で、これも刑事なのであるが・・・
簡単に人殺しをしてしまう。
ふーむ。なにこれ・・・どうなっているの?

柳葉敏郎がでてきて 嫁が浮気するが
その嫁になじられて見捨てられて、嫁の相手と同行する。
温泉に行くのが 温泉のシーンはなく バンジージャンプ。
元プロレスラーの男とも一緒にいく。
よくわからないのだ・・・
柳葉敏郎の使った1万円札紙幣が 
オーナーから持ち出した5000万円の一部だった。

それで・・・・もうどうでもよさそうな映画なのでこれで終わり。
阿部寛,柳葉敏郎よ・・・台本読んで 選んで仕事しろよ。
いやー。麻生久美子も出てました。

結末は 2回ある・・・。
この企画 哀川翔 がつくったそうですが・・
コメディにもならない。



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2008年11月09日

パンドラ

2008年 テレビドラマ
脚本 井上由美子 『白い巨塔』『14歳の母』『火垂の墓』など

柳葉敏郎が 新境地を開いた。
いかりや長介の後を追うような・・・演技。

ガンの特効薬を開発した 鈴木医師(三上博史)
18年間 人に馬鹿にされ、無視されてきたが 成功する。
風邪のウイルスに ヒトデの再生能力を持つ遺伝子を組み込む。
これまでの技術は 風邪が治ると再びガン細胞が動き始める
という欠点を改良する。
愛美の身体から とりだした ウイルスの塩基配列が
たった、ひとつしか違わないことに おかしいと思うが・・

臨床実験については医学部長から拒否され・・
同僚の小夜子(小西真奈美)の協力を得る。
鈴木医師が偶然知り合った 愛美(谷村美月)。
愛美は肝臓の末期がんであり肺にも転移が確かめられ、
余命いくばくもない・・・人体実験を受け入れる。

ガンの特効薬は パンドラの箱を空けることになる・・・

パンドラとは ウィキペディアでは
『プロメーテウスが天界から火を盗んで人類に与えた事に怒ったゼウスは、人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るよう神々に命令したという。
ヘーパイストスは泥から彼女の形をつくり、パンドラは神々から様々な贈り物(=パンドラ)を与えられた。アプロディーテーからは美を、アポローンからは音楽の才能と治療の才能を、といった具合にである。そして、神々は最後に彼女に決して開けてはいけないと言い含めて箱(壺ともいわれる)を持たせ、さらに好奇心を与えてエピメーテウスの元へ送り込んだ。美しいパンドラを見たエピメーテウスは、兄であるプロメーテウスの「ゼウスからの贈り物は受け取るな」という忠告にもかかわらず、彼女と結婚した。そして、ある日パンドラ(エピメーテウスという説もある)はついに好奇心に負けて箱を開いてしまう。すると、そこから様々な災い(エリスやニュクスの子供たち、疫病、悲嘆、欠乏、犯罪などなど)が飛び出し、パンドラは慌ててその箱を閉めるが、既に一つを除いて全て飛び去った後であった。最後に残ったものは希望とも絶望とも、未来を全て分かってしまう災い(予兆)ともいわれる。それによって人類は希望だけは失わずにすんだと言われる。こうして、以後人類は様々な災厄に見舞われながらも希望だけは失わず(あるいは絶望することなく)生きていくことになった。』

ガンの特効薬 が パンドラ という設定が面白い。
本来ならば ガンの特効薬は 希望であるべきなのであるが・・・
人々に 災いをもたらす・・・。

欲望・・・うらぎり・・・罠・・・死・・・愛。

愛美は 援助交際をしていて 殺人犯の容疑者でもあり
執拗に的場刑事(柳葉敏郎)が追いかける。

鈴木医師は 医学部長の大田黒教授 の権威主義のなかに
ふりまわされる・・・
人体実験をした病院長 朋田は・・・
父親が 製薬会社のオーナーだった。
小西真奈美のボーイフレンドは 医療関係担当の新聞記者だった。
厚生労働大臣は 医療事故での損害賠償をするなかで
新薬の開発に・・・期待をかける。
首相は 前立腺のガンだった。
鈴木医師の発見は 波紋が どんどんと広がっていく。

母親がガンで死んだことで ガンを治したいという
素朴な思いを貫き通した 鈴木医師は 
周囲の思惑に翻弄されていく。

政府の言うことに従う鈴木医師は
表情が変化していく・・・・
そして 新薬が開発されるが・・・
その争奪戦の中で
鈴木医師は優位に立とうとするが・・・。



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2008年06月15日

点と線

北野武主演 テレビ朝日 ドラマ 2007年作

松本清張の原作にもとづいて・・・
そのころの雰囲気がよく出ている。
配役も、豪華である・・。

鳥飼刑事(北野武)は、中国の戦争から戻ってきた。
身体の中には、グラマンの破片が4つも入っている。
奥さんは 上海でであった。
53歳となり、係長(小林稔侍)からは退職しろと勧められている。
時は昭和32年(1957年)だった。

香椎海岸で 男女二人の死体が発見される。
青酸カリによる心中と係長は判断するが・・
鳥飼刑事は 不審な死だとおもう。

遺留品に食堂車のレシートが 一人分だった。
なぜ、二人で食べないのか?と鳥飼刑事の疑問だった。
死んだ佐山は 産業建設省の役人で、
汚職の鍵を握っていた。

情死したのは ときと言う赤坂の料理屋小雪の仲居だった。
警視庁の二課から三島刑事(高橋克典)が派遣されてきた。

安田社長(柳葉敏郎)とときの勤めていた料理屋の仲居達が
13番ホームから 15番ホームの
あさかぜにのる 佐山とときを 見たと証言をする。
東京駅の13番で見えるのは
わずか 4分の間に起こる 空白の時間 だった。

なぜ その4分 に佐山とおときが 偶然いたのか?
という疑問が すべてをとく鍵となる。

安田の背景をしらべ・・・
大臣とは関東軍で一緒だったことをしり、
安田の奥さん(夏川結衣)は 病床にいて、治らない病であることを知る。
奥さんの随筆から、
香椎海岸に新婚旅行に行き、時刻表マニアであることがわかる。

そのことから、二人の共犯であることを推察するが
安田が、二人が情死した時には
北海道へ 出張していた・・・
そのアリバイをとくには・・・。

鳥飼刑事がヨモギを取る安田に話しかける言葉
安田の奥さんに懸命に話す場面は・・・
点と線のモチーフがより鮮明に打ち出される。

鳥飼刑事の執拗な追及、そして、刑事としての直感。
それを裏付けるための努力・・
上司と衝突しても 追及の手をやめない・・

何のための捜査なのか?
『死んだものの無念が晴らすことができない』
と鳥飼刑事はいう。
戦争で闘い、死んでしまった戦友たちに対しても
何をすべきかを問いかける・・

東京オリンピック前の経済成長の只中
戦争を背負いながら生きているニンゲンの姿勢のたくましさ

北野武の爆発するエネルギーが抑制されていて、
好演だった。感心しました。

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踊る大捜査線TheMovie

『踊る大捜査線』MOVIEは、
1998年の作品・・・

700万人の観客 興行収益 50億円
その年の1位は
もののけ姫、1300万人の観客 興行収益 113億。

『「事件は 会議ではなく現場で起こっている」と叫ぶ青島。』
と書いた・・・・

これは、日本の本社と中国の支社との関係でもある。
中国という現場のなかで、
中国的な判断をする・・・・
それが、中国のルールに従っていても、
日本のルールに従っていない場合がある。
いわゆるコンプライアンスという問題である。

それは、日本にいて、日本の本社の会議で判断することとは
その温度差が違ってくる。
その判断は、正しい判断が下せるとはいえない・・・

本社に報告して、判断して、決定を受けるまでに
時間がかかりすぎて とうに解決しない状況になる。

そのとき 本店(警察)のルールは・・・
『現場の自主的な判断に任せる。』
ということになるのだろう。
青島 にまかせる・・・・
というルールができて、初めて・・青島は動ける。

室井慎次は決断する
本店のあれこれのやかましい責任を持たない指示を無視して
『青島 確保だ。』

青島の目の前に 吉田副総監誘拐の容疑者はいるのだ・・・。
確保の命令が正しい判断といえよう。

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容疑者室井慎次

2005年作品
この映画は、「踊る大捜査線」のコミカルな部分が抜け落ちていて、
口数の少ない「室井慎次」というひとりの人間を浮き彫りにさせる。

室井慎次(柳葉敏郎)は、殺人事件の被疑者の警察官が逃亡して、
トラックではねられるという事件の責任者だった。
その背景には、「警察庁」と「警視庁」の確執があった。

次期の警察庁長官をめざして、
ポスト争いにいそしむ、幹部たち・・
こういう姿が、浮き彫りになることは、意味があることだが・・・
現実にそのようなことがおこっているのだと思う。
後藤田・・・という有名な警察官僚出身の議員がいたが、
警察官の利権をつねに守りつづけた人間でもある。
激しい権力争いのご意見番でもあるのだろう。

その確執に巻き込まれながらも、
室井慎次は、自分の意志を貫こうとする。
警察官とは、何を重んじなければならないか?
というつよい信念のもとに

真実とはなにか?
それは、権力者によって、
いとも簡単にねじ曲げられるものでもある。
翻弄されながらも貫き通すことに、意味があるのかもしれない。
御大が出てきて、観覧車に乗りながら、
辞表をすすめるシーンなどが、・・・現実的でいい。
(昔ならば、料亭だったかもしれない・・・・・
「カツ丼」をほうばる室井慎次も、結構ほほえましい。
 
警察が、キャリアーとノンキャリアーで、出世のスピードが違う。
現場の警察官は、いつまでたってもうだつが上がらない・・
踊る捜査線は、そのような姿を浮き彫りにしていたが、
今回は、もう少し踏み込んだ・・警察像を描き出している。

弁護士も二つの類型化された・・・演出がされている。
踊る大捜査線は、こういう類型化した演出が得意なのだろう・・・

全く、依頼のない弁護士事務所・・・
所長(柄本明)は、タバコをくゆらせているだけ。
新人弁護士の田中麗奈は、
警察が何も対応してくれなかった過去を持ち、
「警察が嫌い」といってはばからない・・・
そんな新人弁護士が、容疑者室井慎次の弁護を引き受けた・・・
この田中麗奈は、よく走る・・
(最近の女優さんは、よく走るシーンが多い・・・
ごくせんの仲間由紀恵が代表
所長は、「勇気があれば・・・」と謎めいたことをいう。

一方は、超豪華なフロアーに事務所を持つ・・・
東大出のスーパーエリート弁護士(八嶋智人)であるが・・・
全く、子供のママに大人になった・・・ような人間が、
「法律」を振りまわす・・・

法律は、いったい何のためにあるのか?・・・
さえも、テーマとする。
「正義は、カネにならない。」と言ったりする・・・

つぎつぎと飛び出す・・・法律に基づく、脅かし・・・
これは、なにか、使えそうだと思ってしまった・・・
法律マニアには、結構おもしろいシーンが続出なんだと思う・・

室井慎次は、
『特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯』の容疑で逮捕される。
聞いたこともないような罪であるが、
警官が、警官を逮捕できる一つの方法か。
検察官の取り調べものらりくらりして・・・妙に、真実みがある。

青島刑事(織田裕二)が まったくからまないのが
このスピンアウト作品のよさかもしれない。

結局は、ちょっと間が抜けた女性に
振りまわされていることが判明する。
大きな仕掛けを組み立てながら、結構小さいエピソードで、
終わってしまうところが、踊る大捜査線のよさかもしれない・・・

雲南にいて・・・
パートナーの関係から、公安の方とよく食事をする。
公安の隊長さんの雰囲気は、柔軟で、さわやかな笑顔がある。
部下の人は、はっきりいって、剛直で、身体はがっしりしていて、
いかにも警官という感じである。
ただし、白酒で乾杯をし続ければ・・タダの人になってしまう。
これは、誰も同じですね。



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2008年06月14日

おもいでぽろぽろ

宮崎駿プロデュース 高畑勲監督
1991年作品

今井美樹と柳葉俊郎が声優であり、主人公。
二人の表情が、声から伺える。
しかし、絵は、ちょっと怖い顔で、もう少しうまく書いてほしい。

都会の女性が、田舎にあこがれる。
小学生のおもいでを持ちながら、生活している今井美樹。
このひきづりかたが、妙に笑えるし、同感してしまう。
小学生の頃のおもいでは、やはり、甘酸っぱい。

舞台は、山形。紅花の産地・・・
しかし、それは朝早くからの重労働・・・
農業は、やはり朝が勝負だ・・

柳葉俊郎の青年農民 有機農業をめざそうとする。
その木訥とした、農業への想いが、たまらなくかわいい。
時には、ダジャレをいって、おっちゃん風になる。
いるんだよね。
農業やっている青年は、どうも、おっちゃん風なのだ・・・
こういうテーマで、映画にしてくれるのは、とてもうれしい。
農業は、ある意味では地味で、評価されない存在なので・・



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