(1)北京、上海で加速し始めた「公衆無線LAN」計画
前回は中国のインターネット人口についてお伝えしました。
2010年以降、中国ではインターネット人口の伸びがやや鈍化していますが、その理由として挙げられるのが、「インターネットの普及率を高めるための新たな技術の欠如」でした。
しかしながら、1000元以下のスマートフォンがすでに中国で販売されていることや、「公衆無線LAN」が充実し始めていることから、中国のインターネット人口は再び増加傾向に向かうと考えます。
特に「公衆無線LAN」についていえば、北京や上海といった都市が次々に計画を打ち出しています。
北京に関しては、人民網に詳しいですので、少し引用します。
(引用元:人民網「北京の中心7地区、無料で無線LAN接続可能に 来月末から」)
北京市は無線通信インフラの建設に非常に積極的です。
「北京市第12期5カ年計画における都市情報化及び重大情報インフラ建設計画」では、2015年までに北京市を「中国最高レベル、世界トップレベルの無線都市(無線通信インフラを備えた都市)」にするという目標を掲げています。
(情報元:中国電子財務網「北京市“十二五”时期城市信息化及重大信息基础设施建设规划」)
(2)上海ではチャイナモバイルが2013年末までに公衆無線LANアクセスポイントを9万箇所設置
一方、上海でも大きな動きがあります。
上海市人民政府とチャイナモバイル(中国移動)は、2013年末までに上海に9万箇所以上の公衆無線LANアクセスポイント(WLAN接入点)を設置するとのこと。主要な駅や大学、病院や展覧会場、ショッピングセンターや高級オフィスビルなど、主要公共施設の80%をカバーするということです。
(情報元:財経網「上海打造无线城市 未来3年8成公共场所可无线上网」)
(3)チャンスをつかむのは誰か?
今後、公衆無線LANの充実によりインターネットの利用がさらに促されれば、それに付随して新たなサービスが次々に立ち上げられると考えられます。そして新たなサービスが多く生み出され、街中でインターネットを利用することの利便性が高まれば、人やお金がさらに集まり、産業として加速度的に膨れ上がるのではないかと思います。
マイクロ・ブログや共同購入サイトが中国であっという間に産業として膨れ上がったように、公衆無線LANを利用したサービスが突如として新たな産業に成長したとしても、何ら不思議ではありません。
さて、いったいどの企業が、次にくるであろう大きな浪をとらえることができるのでしょうか。関連企業の動向には注意を払いたいと思います。
ちなみにおまけですが、こちら↓のサイトに、いま上海で利用できる無線LANスポットが掲載されています。
らくらくプレスWEB「上海 無線LANスポット情報(WiFi SPOT)」
<関連株のチャート>
・聯想集団(0992.HK)(Yahoo Finance)
・中国移動(0941.HK) (Yahoo Finance)
・中国聯通(0762.HK) (Yahoo Finance)
・騰訊控股(0700.HK) (Yahoo Finance)
・アリババ(1688.HK) (Yahoo Finance)
・中興通訊(0763.HK)(Yahoo Finance)
チロ
前回は中国のインターネット人口についてお伝えしました。
2010年以降、中国ではインターネット人口の伸びがやや鈍化していますが、その理由として挙げられるのが、「インターネットの普及率を高めるための新たな技術の欠如」でした。
しかしながら、1000元以下のスマートフォンがすでに中国で販売されていることや、「公衆無線LAN」が充実し始めていることから、中国のインターネット人口は再び増加傾向に向かうと考えます。
特に「公衆無線LAN」についていえば、北京や上海といった都市が次々に計画を打ち出しています。
北京に関しては、人民網に詳しいですので、少し引用します。
北京の▽西単▽王府井▽オリンピック中心区▽北京南駅、北京西駅、北京北駅▽金融街▽燕莎ビジネス区▽中関村通りの7地区では早ければ(2011年の)11月末にも、携帯電話やタブレットコンピューター(PC)、ノートパソコンを使って無線インターネット接続が無料で楽しめるようになる。
(中略)
市の公益性無線ネットワークアクセスポイントの試験的設置はすでに最終段階に入っており、同7地区で今後3年間、無線インターネット接続サービスを無料提供する見通しという。
(引用元:人民網「北京の中心7地区、無料で無線LAN接続可能に 来月末から」)
北京市は無線通信インフラの建設に非常に積極的です。
「北京市第12期5カ年計画における都市情報化及び重大情報インフラ建設計画」では、2015年までに北京市を「中国最高レベル、世界トップレベルの無線都市(無線通信インフラを備えた都市)」にするという目標を掲げています。
(情報元:中国電子財務網「北京市“十二五”时期城市信息化及重大信息基础设施建设规划」)
(2)上海ではチャイナモバイルが2013年末までに公衆無線LANアクセスポイントを9万箇所設置
一方、上海でも大きな動きがあります。
上海市人民政府とチャイナモバイル(中国移動)は、2013年末までに上海に9万箇所以上の公衆無線LANアクセスポイント(WLAN接入点)を設置するとのこと。主要な駅や大学、病院や展覧会場、ショッピングセンターや高級オフィスビルなど、主要公共施設の80%をカバーするということです。
(情報元:財経網「上海打造无线城市 未来3年8成公共场所可无线上网」)
(3)チャンスをつかむのは誰か?
今後、公衆無線LANの充実によりインターネットの利用がさらに促されれば、それに付随して新たなサービスが次々に立ち上げられると考えられます。そして新たなサービスが多く生み出され、街中でインターネットを利用することの利便性が高まれば、人やお金がさらに集まり、産業として加速度的に膨れ上がるのではないかと思います。
マイクロ・ブログや共同購入サイトが中国であっという間に産業として膨れ上がったように、公衆無線LANを利用したサービスが突如として新たな産業に成長したとしても、何ら不思議ではありません。
さて、いったいどの企業が、次にくるであろう大きな浪をとらえることができるのでしょうか。関連企業の動向には注意を払いたいと思います。
ちなみにおまけですが、こちら↓のサイトに、いま上海で利用できる無線LANスポットが掲載されています。
らくらくプレスWEB「上海 無線LANスポット情報(WiFi SPOT)」
<関連株のチャート>
・聯想集団(0992.HK)(Yahoo Finance)
・中国移動(0941.HK) (Yahoo Finance)
・中国聯通(0762.HK) (Yahoo Finance)
・騰訊控股(0700.HK) (Yahoo Finance)
・アリババ(1688.HK) (Yahoo Finance)
・中興通訊(0763.HK)(Yahoo Finance)
チロ