千野隆司の「時代小説の向こう側」

時代小説を書く楽しみと喜び。 その裏側を……。

湯屋のお助け人・神無の恋風 【新装版】

 曇天が続く鬱陶しい空模様です。ただひと頃のような猛暑ではないので、その分では助かります。蝉の音もまだ聞こえますが、夏が終わる気配がはっきり伝わってきます。

 九月の新刊のご紹介です。

湯屋のお助け人

神無の恋風

双葉文庫(660円+税)シリーズ第五弾です。

すべきことはひとつだけ
大切な場所と大事な人を守ること…。
全五巻、堂々完結!

写・湯屋5

 旗本家の次男、大曽根三樹之助は家を飛び出し大繁盛の「夢の湯」に居候している。
ある日、三樹之助と市保は、辻斬りの現場に居合わせた。どうやら物盗りではなく、材木問屋主人を狙っての犯行のようだった。
調べを始めると、ある旗本の次男坊に行きつくが……。若侍三樹之助の活躍を描く、大人気シリーズ新装版第五弾!
BOOKデータベースより

 家禄七百石の旗本大曾根家の次男坊三樹之助は、わけあって屋敷を飛び出し、湯島切通町の湯屋夢の湯の居候となります。湯屋には様々な人の出入りがあり、事件も起こります。三樹之助は、湯屋の幼い姉弟、おナツと冬太郎と親しみながら、夢の湯で起こる出来事に当たってゆきます。

 三樹之助には美乃里という将来を誓った娘がいましたが、大身旗本の嫡男小笠原正親の無謀によって自死をしてしまいます。三樹之助が実家を出た理由の一つがこれですが、そこに小笠原家と縁続きの大身旗本酒井家の出戻りの姫志保が現れます。

 志保は冷ややかで傲慢な女性に見えますが、湯屋に姿を見せるようになりました。そしていつの間にかおナツと冬太郎の姉弟と、気持ちを繋げてしまいます。幼い姉弟が絡むことで、それまで見えなかった志保の外見とは異なる姿が浮かび上がってきます。

 三樹之助と志保の間に、恋風が吹くのでしょうか。

 このシリーズは平成二十三年一月から始まり、本書は翌年の九月に刊行された最終巻の【新装版】です。新装版を刊行するにあたって、旧版の結末部分を大幅に加筆修正して、小笠原のその後と、三樹之助と志保の関係を明確にしました。二人の先行きを、恋風の行方を明確に知りたいという読者の皆さんの要望に応えた形です。

 本日発売です。ご購読ください。

待合室で

 まだ猛暑ですが、夕方になるとツクツクボウシが鳴き、夜には虫の音が聞こえてきます。小さい秋が、いつの間にか近づいて来ている気がします。

 

 コロナは第七波となり、罹患者は日々に三万から四万人を記録し、死亡者も増えています。親戚の○○さんが罹ったとか、近所の△△さんは後遺症で苦しんでいるとか、そういうレベルになりました。

 私はできるだけ外に出ず、今月になって電車に乗って出かけたのは二回だけです。一回は編集者との打ち合わせで、もう一回は通院でした。友人とBBQをする予定でしたが中止しました。年寄りが大勢で騒いでいるのはみっともない。罹患すれば、いろいろたいへんです。

 今月中はもう、どこにも出かけません。コロナ第七波のお陰で、本当に見事に何もない日々になりました。原稿の締め切り日だけが迫ってきます。

 

 昨日の通院先の待合室は、お盆明けで混んでいました。けっこう密でした。その中で、婆さん二人がずうっとお喋りをしていました。他には誰も喋らないので、聞きたくなくても話が耳に入ってしまいます。どうでもいいような日常会話ですが、途切れません。
 
 痺れを切らしたのでしょう、横にいた四十歳くらいの女性が声をかけました。

「話をするならば、外でしていただけませんか」

 きつい言い方ではありませんが、けっこう本気で言っていました。病院ですから、コロナに罹りたくない、持病があったのかもしれません。婆さんたちは、注意されたのが不満だったのでしょう。そのまま喋り続けました。

 すると少しして、斜め向かいに座っていた爺さんが、声を荒げました。

「黙れよ、婆あども」

 さすがに婆さんたちは不貞腐れて黙りました。でも反省はしていませんね、あの顔は。いわれなきパワハラを受けた、という顔だと感じました。

 コロナ絡みのマナーですが、配慮のない身勝手な婆さんたちと怒鳴りつける不寛容な爺さん。引きこもりがたまに外へ出ると、生々しい世界があります。

 

 残暑は厳しそうです。皆さん、体調に気をつけてお過ごしください。

おれは一万石 藩主の座

 猛暑が続きます。コロナの第七波が、とんでもない罹患者数を記録しています。親戚の誰々さん、近所の何さんと何さんが罹ったという言葉が、普通に飛び交う状態です。
 行動制限のないお盆休みとなりますが、充分に注意をしてお過ごしください。

 そんな中ではありますが、新刊のご紹介です。自宅で読書の方が、安全です。

おれは一万石

藩主の座

双葉文庫(640円+税)シリーズ第二十二弾です。

名誉挽回!
罠に嵌って焦れども
謹慎蟄居、籠の鳥
反撃の鍵は 親子の絆!!

写・一万石22

 廃嫡を目論む正棠や浦川たちの奸計に嵌まり、蟄居謹慎を余儀なくされた正紀。
高岡藩の藩主交代が間近に迫るなか、正棠らは高岡藩をも切り崩しにかかり、藩内でも正紀廃嫡の気運が高まってくる。
 さらには将軍家斉までもが正紀の藩主就任に難色を示すに至った。
窮地に追い込まれた正紀は、無事藩主の座に就けるのか──!?
BOOKデータベースより

 前巻で正紀は、江戸の商家を襲った賊を捕えますが、逆に罠に嵌ってしまいました。組織ぐるみの偽証があり、蟄居謹慎の身となってしまったのです。この件については、敵対する一派によって、将軍家斉公の耳にも届いてしまいます。

 藩主正国が隠居し、代替わりをする直前のことでした。このままでは、廃嫡になります。高岡藩の藩政建て直しは、道半ばです。今、藩から離れては、これまでの事業もどうなるか分かりません。

 正紀と家臣たちは、力を合わせて真相の究明にあたります。しかし藩内にも、正紀廃嫡を企む勢力が現れてきました。

 難題山積の中で、極悪犯の過去に事件解決のカギを見つけます。

 先代正国は、寛政三年(1791)三月六日で藩主の座を退きます。それまでに事件を解決させなくてはなりません。正紀と高岡藩はどうなるのでしょうか。

 本日発売です。ぜひご購読ください。

おれは一万石 世継の壁

 梅雨の戻りといった感じです。じめじめと、蒸し暑い感じです。コロナが、猛威を発揮し始めました。第七波ですね。どうぞ気をつけてお過ごしください。
 今月の新刊のご報告です。

おれは一万石

世継の壁

双葉文庫(640円+税)で、第二十一弾となります。

世子失格?
藩主交代迫るなか 友に頼まれ 盗賊探し
捕えてみれば 分か身に火の粉

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正国、倒れる──。
幸い一命は取り留めたものの、短い間に二度も心の臓の発作に襲われた正国は隠居を決意、高岡藩井上家では藩主交代の運びとなった。
藩主就任が間近に迫るなか、正紀は親友で北町奉行所高積見廻り与力の山野辺に請われ、干鰯〆粕魚油問屋を襲った盗賊の探索に協力することになるのだが──。
大人気時代シリーズ、刮目の第21弾!
BOOKデータベースより

 寛政三年(一七九一)二月、下総高岡藩主井上正国は、病のため当主の座を退きます。世子は婿の正紀です。順当ならば、正紀が当主の座に就きます。しかし高岡藩及び本家浜松藩と同じ分家下妻藩の中に、それを快く思わない者がありました。

 御家騒動といわれるものですが、敵対勢力は巧妙でした。正紀潰しが始めります。敵は外にあるだけではありません。藩内の人心を乱してきます。

 正紀は、一万石当主という地位に未練があるわけではありません。ただそこで暮らす藩士領民と共に生きていきたいという願いがあります。だからこそ、これまでの困難に立ち向かってきました。
 
 正紀は、新たな試練に見舞われます。どのような活躍をするのでしょうか。本日発売です。ぜひご購読ください。

香道志野流渋谷教場

   私の大学時代の同級生で、児玉式子さんという方がいます。彼女は在学時代から聡明で、はっきりと自分というものをお持ちでした。私のような、ぼんやりとした同級生でも気さくに話をしてくれました。大人っぽい感じでもありました。

 その彼女が志野流のお香の修行を長くしていたというのを知ったのは、ずっと後になってからです。拙著『南町同心早瀬惣十郎捕物控 伽羅千尋』(ハルキ文庫)では、お香のにおいが事件の鍵となる物語でしたが、そのとき様々な資料や助言をもらいました。
 それがなければ、あの小説は捕物だけの薄っぺらな作品になってしまったと今でも思っています。

「一度、見学に来てみれば」
 とも言われていました。ということで、先日お邪魔してきました。場所は、私たちの母校國學院大學の同窓会である院友会が運営する院友会館の一室です。

 志野流(しのりゅう)は、志野宗信を始祖とする室町時代から現在まで香道の道統を唯一途絶えることなく継承してきた流派です。


 静寂な空気の中に、緊張と微妙な香のにおい、穏やかな会話があって、その場に身を置くとそれだけで気持ちが安らいだのは不思議でした。

 写真を撮らせてもらいました。


お香2


 右端にいるのが師匠です。気配りをしています。志野流の皆伝です。入門して三十五年、教授歴は二十年ほどになるとか。

 教場を持った理由を聞いてみました。

 昔から一貫して、一部特権的に伝えられてきた香道を広く世間に伝え、更に次の世代に残して頂きたい。その為に乱れの本手前から四方盆、長盆のお手前まで幅広く御稽古しているとのこと。穏やかですが、熱意が伝わってきます。

お香1

 今は時節柄、においをかぐとき以外は、マスク着用です。源氏物語や古典にまつわる会話が楽し気です。皆さん、勉強しています。

お香3


 稽古日は第2、第4木曜日の1時から4時半までで、現在は5時半から8時までのクラスの会員を募集しているとか。月謝は8000円。夜のクラスは5000円。

   

    場所は國學院大學院友会館 渋谷区東4丁目12-8 國學院の卒業生である必要はありません。交通機関は、恵比寿駅から日赤医療センター行きのバスで東4丁目(三つ目)下車が便利です。
    
 よろしかったら、どうぞ。 見学を御希望の方、お問い合わせは

      022-263-4487  児玉まで御連絡下さいとのこと。

 いってよかったと思います。お弟子さんには、男性もいるとか。 

有馬温泉

 梅雨空で、晴れた日があると嬉しいこの頃です。寒暖の差もありますね。体調には気をつけていただきたいです。

 夏の二か月連続刊行の原稿を送れたところで一息つきました。一泊だけでしたが、有馬温泉へ行きました。新幹線に乗ると、すぐにビールです。これが嬉しい。解放された気分になります。幸いこの日は、晴れていました

 新神戸駅で下車して、乗り換えが二か所あって有馬温泉駅に着きました。

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 改札を出たら、たまたま宿のバスが泊まっていたので乗り込み、3時前にチェックインしました。荷物を置いて、温泉街を散策します。平日でしたが、それでも人の姿は結構ありました。

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 太閤橋の傍には、ねねの像があります。

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 広い通りには土産物屋が並んでいます。賞味期限5秒という有馬炭酸煎餅の店に人が並んでいました。

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 広い通りから、細い路地に入ります。ここまで来た方は、この道を散策します。

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 有馬名物「金泉」専用の外湯です。ホテルなどに泊まらなくても、金色の温泉につかれます。金色というよりも、土色ですが。

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 昔風の土産物屋が並びます。炭酸煎餅だけでなく、神戸牛を使ったコロッケなども売っています。若い頃ならば買うのですが、今はすぐにお腹がいっぱいになってしまうので、夕食を美味しく食べるために我慢です。

有馬温泉8

 源泉の湧き出るところでしょうか。

 一通り歩いてから、ホテルの部屋へ戻ります。早速入浴です。のんびり入ります。金色の露天風呂がありました。明るいうちの温泉で、風も爽やかです。

 部屋の広縁にはマッサージ器が設置してありました。体を揉まれながら、六甲の山並みを眺めます。

有馬温泉9
有馬温泉10

 そして売店で買ってきたビールを飲みました。

有馬温泉11

 至福のひと時です。
 

新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(一)

 東京も梅雨入りをして、からっと晴れない寒暖の差のある日が続いています。体調を崩すことなくお過ごしならば何よりです。

 今月の新刊のご紹介をいたします。

新・入り婿侍商い帖

お波津の婿(一)

角川文庫(700円+税)シリーズ十巻目、総巻で二十六巻目となります。私の最長シリーズです。

波瀾の新章開幕

燃える船は怨霊の仕業!?
新米の時季に現れた火の玉の船に江戸は大騒ぎ。
大黒屋では、お波津の婿を見定めようと動き出すが……。

写・火の玉

 水上で燃える「火の玉の船」の真相とは。大黒屋の婿探しも始まる新章開幕!

 新米の季節がやってきた。米問屋羽前屋の主人・善太郎は関宿へ向かう途中の江戸川で、火の玉のように燃える大船を目撃する。異様な光景に江戸では祟りや怨霊説が囁かれる中、大村から頼まれた善太郎は真相を調べることに。大黒屋では、跡取り娘・お波津の婿探しが始まった。候補となった二人は見た目も性格もまるで正反対。それぞれの考えで大黒屋への婿入りを望むようだが、お波津はどこか冷めていて……。波瀾の新章開幕!
b00kデータベースより

 大黒屋の跡取り娘お波津は、よんどころない事情で相愛だった銀次郎と別の道を歩むことになりました。婿を取らなくてはなりません。大黒屋は間口二間半の舂米屋から、年商七千俵の米問屋になりました。活気のある店です。たくさんの波乱を乗り越えてきました。

 大黒屋を継ぐお波津の婿は、誰でもいいというわけにはいきません。角次郎とお万季の眼鏡に叶い、お波津が心を寄せる人物が現れるのでしょうか。

 そして羽前屋の善太郎は、旗本大村秀之助から難題の解決の手伝いを依頼されます。江戸川に現れた火の玉の船の、真相解明です。船は公儀の年貢米を積んだ船でした。そこには大掛かりな陰謀が潜んでいました。

 新章の開幕です。大黒屋と善太郎・お波津の兄妹は、どのようにして試練を乗り越えてゆくのでしょうか。本日発売です。ご購読ください。

池袋 昼飲みハシゴ

 私は物心ついたときから今に至るまで、池袋駅から延びる私鉄や地下鉄の駅で過ごしてきました。ですので、飲みに行くときは、池袋が近くて便利です。愛着のある町でもあります。また池袋を通らないと、都心へ行けません。

 池袋では演芸場へ行くだけで、一度も酒を飲んだことがないという旧友がいました。そこで私が、昼から飲める昭和の香り漂う店があると話すと、行きたいと言いました。おしゃれな店もいいが、そういうのも捨てがたいというわけです。
「じゃあ行こう」
 飲み会の打ち合わせは、簡単に決まります。先日のことです。

 旧友は、夜は出たくありません。JR池袋駅に午前11時半に集合です。この時間に開いている、昭和の香り漂う居酒屋でなくてはなりません。人が働いている時間に飲むというのが、ささやかな喜びでもあります。

 一軒目はこちら。『ふくろ』という店です。ここは何と、朝8時半開店の居酒屋です。外見からして、すでに昭和です。

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 コの字型のカウンターで、一人一人透明なアクリル板で仕切られています。丸椅子です。開店時には、夜勤を終えた方が一杯やるために訪れます。男性率99%。この日も女性は見かけませんでした。年齢も中年以上ですね。一人のみがほとんどです。そして瓶ビールといえば大瓶です。

 煮込みや焼鳥、ハムカツ、そしてハムエッグといった大衆居酒屋ならではのメニューが並びます。値段もリーズナブルで、若い頃はよく行きました。ほっと落ち着く空間で、くつろげました。

 そして次はこちら。『八丈島』という店です。

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 ここは、午前11時開店です。店名の通り、八丈島と馴染みの料理で酒を飲みます。昭和の香り漂う店内ですが、女性率は40%くらいありました。一軒目と客層が違うのは、こちらが八丈島に特化した店だからかもしれません。
 昼間から男女混合で、3,40代の方たちが宴会をしていました。

 島焼酎で、明日葉の天ぷら、トビウオのくさや、島寿司などをつまみます。くさやが、意外に食べやすかったですね。変わり種は、グリーンのビールです。

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 ビールに明日葉の粉末が混ぜてあります。飲むと、確かに明日葉の味がします。

 三軒目は、〆もかねてこちらのお店です。

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 『新珍味』という町中華です。飲食の激戦地、池袋北口の繁華街で、もう何十年も営業を続けています。ここは看板にもありますが、ターロー麺の名店として、知る人ぞ知る穴場です。
「知らなかったら、絶対入らない」
 と友人は言いました。しかし一度食べると、また行きたくなります。

 ここでは餃子とビールを飲んでから、ターロー麵をいただきました。すでにお腹は八分目を超しています。ハーフサイズがあるので、それを注文しました。醤油味ベースで、酢が効いています。飲んだ後には、ぴったりです。

 いい気持ちになって外へ出ても、まだ日は高いところにあります。
3時くらいでした。良い子は、これで帰ります。帰りの電車で、うとうとしました。

湯屋のお助け人・待宵の芒舟【新装版】

 五月は、新刊が二冊出ます。一冊が『出世商人(五)』(文春文庫)ですが、もう一冊はこれです。

湯屋のお助け人

待宵の芒舟

双葉文庫(640円+税)シリーズ第四弾です。
平成二十三年(2011年)に双葉文庫で刊行されたものに加筆修正を加えた新装版です。

昔の思い人の出現に揺れる母の心、気がかりな娘の心
何としてでも守ってやりたい。

写・湯屋4

 旗本家の次男、大曽根三樹之助は家を飛び出し大繁盛の「夢の湯」に居候している。
ある日、竹造という男が湯屋を訪れた。かつてお久を慕っていた版木職人だったが、とある事情で江戸を出されていたという。
 竹造が現れて以降、様子がおかしいお久だが……。若侍三樹之助の活躍を描く、大人気シリーズ新装版第四弾!
bookデータベースより

 いつもは明るい湯屋の娘おナツですが、今回のカバー絵では、どこか寂し気な面持ちです。おっかさんのお久が、いつもとは違う様子に気づいているからです。仕事をしない源兵衛に変わって夢の湯を率いるお久ですが、若い頃の夢や思いではあります。
 
 その思い出の昔の人が、事件を持ち込みます。お助け人の三樹之助が、その解決を図ってゆく中で、お久の昔が明らかになっていきます。心を痛めるおナツ。
 三樹之助が一肌脱ぎます。

 発売中です。未読の方は、ぜひご購読ください。

出世商人(五)

 天気に恵まれたゴールデンウイークは、あっという間に過ぎました。いかがお過ごしだったでしょうか。すっかり、青葉の季節といった頃合いになりました。一年で一番いい季節だと思います。
 今月の新刊のご紹介です。

出世商人(五)

文春文庫(640円+税)でシリーズ第五弾です。

”おれが白黒をつけてやる”
殺された西国訛りの振り売りの男。
砂糖商いが絡んだ大事件に、文吉は巻き込まれていく……。
人気シリーズ最終巻、勘当の完結!!

写・出世商人5

 白砂糖の振り売りが何者かに殺害された。巷では白砂糖の値も下がっており抜け荷が行われているらしい。文吉は調べを始めるが……。
bookデータベースより

 薬種問屋遠州屋の小僧だった文吉は、育ての父の死によって、手代になる目前で実家である艾屋へ戻りました。育ての母が待つ艾屋は借金だらけで、店を手放さざるを得ない直前でした。手塚良庵の手助けを得て、滋養強壮の元気丸を売り、黒砂糖の製造販売を行うなどして、落ちぶれた稼業を盛り返してきました。

 これには、歳上の女房お邑の力添えも大きなものがありました。奉公人も、置くことができるようになりました。

 今回は、抜け荷の白砂糖商いに関わる事件に巻き込まれます。白砂糖商いは、大きな利益を得られます。薬種商人として大きくなるためには、越えなくてはならないハードルです。

 そして文吉は、表通りに店を持つ好機を得ます。これは宿願でもありました。『商いは算盤でする戦だ』これを心に命じて、一つ一つの出来事に向かっていきます。一介の小僧から、文吉は商人としてどこまで出世をしてゆくことができるのでしょうか。

 本日発売です。新刊書店でお求めの上ご一読ください。

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プロフィール

chino17jidai

千野隆司の時代小説
【近刊書籍】

☆「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(二)」(角川文庫)令和4年10月刊


【既刊書籍】

★「湯屋のお助け人・神無の恋風」【新装版】(双葉文庫)令和4年9月刊

★「おれは一万石 藩主の座」(双葉文庫)令和4年8月刊

★「おれは一万石 世継の壁」(双葉文庫)令和4年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(一)」(角川文庫)令和4年6月刊

★「湯屋のお助け人・待宵の芒舟」【新装版】(双葉文庫)令和4年5月刊

★「出世商人(五)」(文春文庫)令和4年5月刊

★「髪結おれん 恋情びんだらい」(角川文庫)令和4年4月刊

★「おれは一万石 花街の仇討ち」(双葉文庫)令和4年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(三)」(角川文庫)令和4年2月刊

★「湯屋のお助け人・覚悟の算盤」【新装版】(双葉文庫)令和4年1月刊

★「おれは一万石 尚武の志」(双葉文庫)令和3年12月刊

★「出世商人(四)」(文春文庫)令和3年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(二)」(角川文庫)令和3年10月刊

★「湯屋のお助け人・桃湯の産声」【新装版】(双葉文庫)令和3年10月刊

★「湯屋のお助け人・菖蒲の若侍」【新装版】(双葉文庫)令和3年9月刊

★「おれは一万石 大殿の顔」(双葉文庫)令和3年8月刊

★「おれは一万石 金の鰯」(双葉文庫)令和3年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)」(角川文庫)令和3年6月刊

★「出世商人(三)」(文春文庫)令和3年5月刊

★「銘酒の真贋 下り酒一番(五)」(講談社文庫)令和3年4月刊

★「おれは一万石 出女の影」(双葉文庫)令和3年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(三)」(角川文庫)令和3年2月刊

★「追跡」(講談社文庫)令和3年1月刊

★「おれは一万石 大奥の縁」(双葉文庫)令和2年12月刊

★「出世商人(二)」(文春文庫)令和2年11月刊

★「出世商人(一)」(文春文庫)令和2年10月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(二)」(角川文庫)令和2年9月刊

★「おれは一万石 商武の絆」(双葉文庫)令和2年8月刊

★「おれは一万石 訣別の旗幟」(双葉文庫)令和2年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(一)」(角川文庫)令和2年5月刊

★「大酒の合戦 下り酒一番(四)」(講談社文庫)令和2年4月刊

★「おれは一万石 慶事の魔」(双葉文庫)令和2年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 二つの祝言」(角川文庫)令和2年2月刊

★「おれは一万石 繰綿の幻」(双葉文庫)令和元年12月刊

★「新・入り婿侍商い帖 嫉妬の代償」(角川文庫)令和元年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖」(角川文庫)令和元年10月刊

★「髪結おれん 恋情びんだらい」(KADOKAWA)令和元年9月刊

★「おれは一万石 無人の稲田」(双葉文庫)令和元年8月刊

★「おれは一万石 贋作の謀」(双葉文庫)令和元年7月刊

★「献上の祝酒 下り酒一番(三)」(講談社文庫)令和元年6月刊

★「入り婿侍商い帖・外伝 青葉の季節」(角川文庫)令和元年5月刊

★「おれは一万石 囲米の罠」(双葉文庫)平成31年3月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(三)」(角川文庫)平成31年2月刊

★「密命同心轟三四郎・水底二千両」【新装版】(コスミック時代文庫)平成31年2月刊

★「分家の始末 下り酒一番(二)」(講談社文庫)平成31年1月刊

★「密命同心轟三四郎・空飛ぶ千両箱」【新装版】(コスミック時代文庫)平成30年12月刊

★「おれは一万石 定信の触」(双葉文庫)平成30年11月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(二)」(角川文庫)平成30年10月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(一)」(角川文庫)平成30年9月刊

★「野分の朝 江戸職人綴」(徳間文庫)平成30年9月刊

★「おれは一万石 一揆の声」(双葉文庫)平成30年8月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖3 死守」(小学館文庫)平成30年7月刊

★「大店の暖簾 下り酒一番」(講談社文庫)平成30年6月刊

★「おれは一万石 無節の欅」(双葉文庫)平成30年5月刊

★「おれは一万石 麦の滴」(双葉文庫)平成30年4月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(三)」(角川文庫)平成30年3月刊

★「おれは一万石 紫の夢」(双葉文庫)平成30年2月刊

★「出世侍(五)雨垂れ石を穿つ」(幻冬舎時代小説文庫)平成29年12月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(二)」(角川文庫)平成29年11月刊

★「おれは一万石 塩の道」(双葉文庫)平成29年10月刊

★「おれは一万石」(双葉文庫)平成29年9月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(一)」(角川文庫)平成29年8月刊

★「雇われ師範豊之助・鬼婆の魂胆」(双葉文庫)平成29年7月刊

★「出世侍(四)正直者が損をする」(幻冬舎時代小説文庫)平成29年6月刊

★「次男坊若さま修行中・名月の出会い」(コスミック文庫)平成29年5月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖2 決意」(小学館文庫)平成29年5月刊

★「雇われ師範豊之助・泣き虫大将」(双葉文庫)平成29年4月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(三)」(角川文庫)平成29年3月刊

★「雇われ師範豊之助・家宝の鈍刀」(双葉文庫)平成28年12月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(二)」(角川文庫)平成28年11月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖1 憧憬」(小学館文庫)平成28年10月刊

★「次男坊若さま修行中・願いの錦絵」(コスミック文庫)平成28年9月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(一)」(角川文庫)平成28年8月刊

★「出世侍(三)昨日の敵は今日も敵」(幻冬舎時代小説文庫)平成28年6月刊

★「寺社役同心事件帖・富くじ狂瀾」(朝日文庫)平成28年5月刊

★「雇われ師範豊之助・瓢箪から駒」(双葉文庫)平成28年3月刊

★「寺社役同心事件帖・竹寳寺の闇からくり」(朝日文庫)平成28年3月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達(三)」(角川文庫)平成28年2月刊

★「出世侍(二)出る杭は打たれ強い」(幻冬舎時代小説文庫)平成27年12月刊

★「札差髙田屋繁昌記(三)兄の背中」(ハルキ文庫)平成27年11月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達(二)」(角川文庫)平成27年10月刊

★「雇われ師範豊之助・ぬか喜び」(双葉文庫)平成27年10月刊

★「雇われ師範豊之助・借金道場」(双葉文庫)平成27年7月刊

★「札差髙田屋繁昌記(二)生きる」(ハルキ文庫)平成27年6月刊

★「出世侍(一)」(幻冬舎時代小説文庫)平成27年6月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達」(角川文庫)平成27年5月刊

★「次男坊若さま修行中・初雷の祠」(コスミック文庫)平成27年4月刊

★「札差髙田屋繁昌記(一)若旦那の覚悟」(ハルキ文庫)平成27年3月刊

★「入り婿侍商い帖(三)女房の声」(富士見新時代小説文庫)平成27年2月刊

★「若殿見聞録(六)家慶の一歩」(ハルキ文庫)平成26年11月刊

★「入り婿侍商い帖(二)水運のゆくえ」(富士見新時代小説文庫)平成26年10月刊

★「入り婿侍商い帖(一)」(富士見新時代小説文庫)平成26年9月刊

★「神楽坂化粧暦 夕霞の女」(宝島社文庫)平成26年8月刊

★「若殿見聞録(五)東照宮、拝礼」(ハルキ文庫)平成26年7月刊

★「へっつい河岸恩情番屋・鬼灯のにおい」(コスミック文庫)平成26年4月刊

★「若殿見聞録(四)閏月の嵐」(ハルキ文庫)平成26年3月刊

★「権現の餅-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成26年2月刊

★「若殿見聞録(三)秋風渡る」(ハルキ文庫)平成25年11月刊

★「霜降の朝-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年11月刊

★「船頭岡っ引き控・秋の調べ」(学研M文庫)平成25年9月刊

★「寺侍市之丞・干戈の檄(かんかのげき)」(光文社文庫)平成25年9月刊

★「千俵の船-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年8月刊

★「若殿見聞録(二)逆臣の刃」(ハルキ文庫)平成25年7月刊

★「へっつい河岸恩情番屋・夏初月の雨」(コスミック文庫)平成25年4月刊

★「寺侍市之丞・打ち壊し」(光文社文庫)平成25年3月刊

★「船頭岡っ引き控・花冷えの霞」(学研M文庫)平成25年3月刊

★「若殿見聞録(一)徳川家慶、推参」(ハルキ文庫)平成25年2月刊

★「恵方の風-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年2月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・木枯らしの朝」(ハルキ文庫)平成24年11月刊

★「棒手振り同心事件帖・秋の声」(学研M文庫)平成24年10月刊

★「赤鍔の剣-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成24年9月刊

★「寺侍市之丞・西方の霊獣」(光文社文庫)平成24年8月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・初螢の数」(ハルキ文庫)平成24年7月刊

★「棒手振り同心事件帖・皐月の風」(学研M文庫)平成24年5月刊

★「密命同心轟三四郎・水底二千両」(コスミック文庫)平成24年4月刊

★「戸隠秘宝の砦 第三部・光芒はるか」(小学館文庫)平成24年4月刊

★「寺侍市之丞・孔雀の羽」(光文社文庫)平成24年3月刊

★「戸隠秘宝の砦 第二部・気比の長祭り」(小学館文庫)平成24年3月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・母恋い桜」(ハルキ文庫)平成24年2月刊

★「戸隠秘宝の砦 第一部・吉原惣籬」(小学館文庫)平成24年2月刊

★「湯屋のお助け人・神無の恋風」(双葉文庫)平成24年1月刊

★「棒手振り同心事件帖・初水の夢」(学研M文庫)平成23年12月刊

★「湯屋のお助け人・待宵の芒舟」(双葉文庫)平成23年11月刊

★「お寧結髪秘録・秘花二日咲き」(静山社文庫)平成23年10月刊

★「寺侍市之丞」(光文社文庫)平成23年9月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・霜夜のなごり」(ハルキ文庫)平成23年8月刊

★「湯屋のお助け人・覚悟の算盤」(双葉文庫)平成23年7月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・命の女」(学研M文庫)平成23年5月刊

★「湯屋のお助け人・桃湯の産声」(双葉文庫)平成23年3月刊

★「密命同心轟三四郎・空飛ぶ千両箱」(コスミック時代文庫)平成23年3月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・菊月の香」(ハルキ文庫)平成23年2月刊

★「湯屋のお助け人・菖蒲の若侍」(双葉文庫)平成23年1月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・残り蛍」(学研M文庫)平成22年11月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・夏越しの夜」(ハルキ文庫)平成22年8月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・恋の辻占」(学研M文庫)平成22年7月刊

★「主税助捕物暦・玄武斃し」(双葉文庫)平成22年3月刊

★「へっぴり木兵衛聞書帖・水面の月」(学研M文庫)平成22年1月刊

★「首斬り浅右衛門人情控・安政くだ狐」(祥伝社文庫)平成21年12月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・四つの千両箱」(ハルキ文庫)平成21年11月刊

★「主税助捕物暦・鮫鰐裁ち」(双葉文庫)平成21年10月刊

★「へっぴり木兵衛聞書帖・永代橋の女」(学研M文庫)平成21年8月刊

★「首斬り浅右衛門人情帖・莫連娘」(祥伝社文庫)平成21年7月刊

★「主税助捕物暦・紅鸞突き」(双葉文庫)平成21年4月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・わすれ形見」(ハルキ文庫)平成20年12月刊

★「首斬り浅右衛門人情控」(祥伝社文庫)平成20年9月刊

★「本所竪川河岸瓦版・紅の雁」(学研M文庫)平成20年8月刊

★「主税助捕物暦・怨霊崩し」(双葉文庫)平成20年5月刊

★「火盗改メ異聞・仇討青鼠」(徳間文庫)平成20年4月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・霊岸島の刺客」(ハルキ文庫)平成19年12月刊

★「本所竪川河岸瓦版・花燈籠」(学研M文庫)平成19年11月刊

★「霊岸島捕物控・新川河岸迷い酒」(学研M文庫)平成19年5月刊

★「主税助捕物暦・虎狼舞い」(双葉文庫)平成19年3月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・雪しぐれ」(ハルキ文庫)平成19年1月刊

★「本所竪川河岸瓦版・ビードロ風鈴の女」(学研M文庫)平成18年9月刊

★「主税助捕物暦・麒麟越え」(双葉文庫)平成18年4月刊

★「霊岸島捕物控・大川端ふたり舟」(学研M文庫)平成18年1月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・鬼心」(ハルキ文庫)平成17年11月刊

★「主税助捕物暦・天狗斬り」(双葉文庫)平成17年7月刊

★「本所竪川河岸瓦版・冬花火」(学研M文庫)平成17年6月刊

★「追跡」(講談社)平成17年5月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・伽羅千尋」(ハルキ文庫)平成16年11月刊

★「主税助捕物暦・夜叉追い」(双葉文庫)平成16年10月刊

★「札差市三郎の女房」(ハルキ文庫)平成16年1月刊

★「霊岸島捕物控・新川河岸迷い酒」(学習研究社)平成15年10月刊

★「霊岸島捕物控・大川端ふたり舟」(学習研究社)平成14年7月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・夕暮れの女」(ハルキ文庫)平成14年2月刊

★「逃亡者」(講談社文庫)平成13年12月刊

★「二夜の月」(双葉文庫)平成13年6月刊

★「永代橋、陽炎立つ」(双葉文庫)平成13年4月刊

★「札差市三郎の女房」(角川春樹事務所)平成12年6月刊

★「北辰の剣・千葉周作開眼」(祥伝社文庫)平成10年12月刊

★「逃亡者」(講談社)平成10年12月刊

★「二夜の月」(双葉社)平成9年7月刊

★「永代橋、陽炎立つ」(双葉社)平成8年7月刊

★「かんざし図絵」(双葉文庫)平成8年2月刊

★「浜町河岸夕暮れ」(双葉文庫)平成6年10月刊

★「かんざし図絵」(双葉社)平成5年3月刊

★「浜町河岸夕暮れ」(双葉社)平成3年8月刊
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