千野隆司の「時代小説の向こう側」

時代小説を書く楽しみと喜び。 その裏側を……。

成り上がり弐吉札差帖 貼り紙値段

 はや二月も下旬となりました。正月など彼方へ行ってしまい、上着を着ていると暑いような日もあるこの頃になりました。日にちはあれよあれよという間に過ぎていきますね。
 今月の新刊が出ました。

成り上がり弐吉札差帖

貼り紙値段

角川文庫(700円+税)シリーズ第二弾となります。

消えた裏金 おれに任せろ!
札差・笠倉屋では、公にできない大金が強奪されて大騒ぎに。
商人の矜持と店の信用を守るため、弐吉は犯人を追うが……。
激動の出世奮闘記!

成り上がり2

 知恵と根性で理不尽を跳ね返し、札差の世界で奮闘する若者の出世成長譚!

 百両の“賄賂”が奪われた! 公に出来ない大金を巡って、札差笠倉屋に激震が走る。極秘情報である米の公定価格が百両で事前に分かるという怪しい儲け話に、若旦那が独断で乗ってしまったのだ。運搬中に強奪された百両を秘密裡に取り戻すよう命じられた弐吉は、企みの首謀者を探し始める。調べの中、昔住んでいた長屋近辺で、10年前に父を死なせた侍の手がかりも浮上し……。消えた百両と父の仇に迫る、激動のシリーズ第2巻!
bookデーターベースより

 
侍の狼藉によって親を失った弐吉が、札差に奉公をします。いじめや嫌がらせに耐えながら、商人としての腕や才覚を学んでゆく物語です。お金を扱うことで、武士と対峙をします。刀を武士の魂とあがめる侍も、金銭の前では町人と代わりません。
 
 公儀から与えられる切米は、直参の給料です。直参は支給された米を札差によって換金させ、それで暮らしを立てます。一俵の値段はこのときの米相場によって変わります。少しでも高く売りたいのは、自分の収入に関わるからです。
 
 お米の値段は、江戸城内中の口というところに、紙に書かれて張り出されます。米は公定価格で引き取られます。この値段を「貼り紙値段」と言いました。この値が高ければ喜び、安ければがっかりしたわけです。

 家禄は、出世をしない限り上がりません。「貼り紙値段」は、直参の暮らしを左右する米の値段でした。

 この値段について、悪事を働こうとする者がいて、札差や直参は翻弄されます。札差笠倉屋に降りかかった難題を、弐吉はどう解決してゆくのでしょうか。

 本日発売です。ご購読ください。

鉞ばばあと孫娘 貸金始末 まがいもの

 一月も下旬となりました。能登地震の傷痕が深くて、避難生活を続けられる方々の体調が気になります。ここしばらくが、一年で一番寒いところですね。日本赤十字社での義援金募集が始まったので、少しばかりですが郵便局から振り込んできました。自分にできることは、それくらいしかありません。

 飛行機事故があり、政治家の残念な事件があって気が滅入りますが(ふてぶてしさに腹も立つ)、まずは自分ができることをしてゆくということだと思います。小説作りに励みます。

 今年最初の新刊です。軽いタッチですが、渾身の作ですよ。

鉞ばばあと孫娘 貸金始末 

まがいもの

集英社文庫(600円+税)しりーず第二弾です。

描かない絵描きの 秘密を探れ!
強欲だが悪にも厳しい、江戸最強のばばあと柔術使いのお転婆娘が活躍する痛快事件帖。

鉞ばばあ2

お鈴は両親を亡くし、金貸しの祖母お絹と二人暮らし。
看板描きの仕事をしながら、祖母の集金を手伝っている。
ある日、身投げしようとする絵描きの与三次を見つける。
絵が描きたくないから、お絹に借りた金を月末までに返せないという。
お絹が与三次の技量を見込んで金を貸したことを知ったお鈴は、絵を描かない理由を探ろうと……。
鉞で客を脅す江戸最強の強欲ばばあとお転婆孫娘の痛快事件帖。
BOOKデーターベースより

 鉞ばばあは強欲で、江戸最強の意地悪でもあります。銭をこよなく大事にし、返済を渋る者には、磨き抜かれた鉞で対峙をします。銭金は、貸す方も借りる方も命懸けだ、そのつもりで借りに来いという考えです。

 今回は、第一話『売れない絵師』、第二話『落とした富籤』、第三話『昔の悪い仲間』の三作構成です。

 強欲な鉞ばばあと、昔は悪だった大叔父の岡っ引き、そして意気地なしの相棒豆次郎、この三人が、お節介で好奇心の強い、おっちょこちょいの主人公お鈴と共に江戸の町に小さな波風を立てます。少しずつ成長してゆくお鈴と豆次郎を、見守ってやってください。

 すでに発売中です。ご購読ください。


元旦の地震

 おせちをいただいて、少しばかりお酒を飲みました。それから初詣に行き、戻って来ると、年賀状が届いていました。一通り目を通します。年賀状だけのお付き合いの方も少なからずあります。元気でお過ごしならば何よりです。

 それから仕事を始めました。三が日明けには、原稿を送らなくてはなりません。急かされているのではなく、編集担当の方を待たせてしまっているのです。「やらなければ終わらない」というのが、私の口癖になってしまいました。

 仕事を始めて、部屋が揺れているのに気付きました。すぐに治まるだろうと思っていましたが、長いです。本棚がぎしぎし音を立てました。立ち上がって戸を開けました。
 
 ようやく治まったと思ってテレビをつけたら、アナウンサーが「今すぐ避難をし、命を守る行動を」と切迫した声で言っていました。能登でマグニチュード7、6で震度7の地震があったと伝えています。倒壊した建物が映され、火事になっているところもありました。津波警報も出ました。

 死傷者も出ているということです。倒壊した建物の下敷きになった方です。安否不明の方が多数あると伝えられました。仰天です。正月気分が、一瞬にして吹っ飛びました。よりによって元旦に大地震です。

 能登へは、令和四年の十月に和倉温泉へ行きました。風光明媚で、町の方々は皆さん親切にしてくださいました。七尾湾の穏やかな様子が目に浮かびます。

 避難所となる体育館は、夏暑くて冬は寒い。暖房施設があればいいと思います。千人規模の自衛隊が救助に向かったとのことです。行方不明になっている方の安否確認ができると共に、倒壊した家屋の下敷きになっている方々の救出が進むことを願わずにはいられません。

 亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りいたします。

あけましておめでとうございます






 新しい一年となりました。皆様にとって、幸多い一年であることをご祈念いたします。

2024・正月2

 我が家のベランダから見える富士山です。快晴です。

 いつもと同じおせちで、新年を祝いました。心地よく、酔っています。

2024・正月

年の瀬となりました

 一年過ぎるのが、年々早くなりました。ほんの少し前まで、夏だと思っていました。そしていつの間にか冬至も過ぎて、新年を迎えようとしています。

 今年も引き籠って、原稿書きに専念する日々でした。本が出るたびに、どのような方が読んで下さるのかと気になります。ご購読くださる方たちがいるから、続けられます。「順調ですよ」と版元の編集担当の方から伺うと、ほっとします。
 
 それと何回かの旅行と、親しい友人たちとの飲み会が救いでした。

 原稿を書いているときは辛いこともありますが、一作が完成されてそれが本になり、書店に並んでいるのを目にするのは、何よりの喜びでした。編集担当をしてくださる方々との交流は、励みになりました。それがあったればこその出版となりました。

 自分一人では、どうにもならないことがあります。助けていただきました。

 また営業の方や、取次さん、書店員の方々にもお世話になりました。書くという作業を、孤独だと思ったことはありません。今書いている小説には、読者の方を含めた多くの方の気持ちが積み込まれると考えているからです。

 今年は、以下の十冊が刊行されました。


 新装版一冊、書き下ろしが九冊でした。
 ご購読くださった読者の方々に、御礼申し上げます。

 寒い日が続きますが、体調には気を付けてください。インフルエンザも流行っています。私も気をつけます。

 本年最後のブログとなります。どうぞよいお年をお迎えください。





おれは一万石 五両の報

 十二月も中旬となり、令和五年も残り少なになりました。デパートなどの入口には、クリスマスツリーが飾られています。ジングルベルのメロディーが、どこからともなく聞こえてきます。

 御歳暮商戦も真っ盛りですね。学生の頃は、晴海にあった三越の配送センターでアルバイトをしましたっけ。そして今は、締め切りに追われています。忘年会に出る時間が取れなくて、不義理をせざるを得ないこともあります。

 今年最後の新刊のお知らせです。

おれは一万石

五両の報

双葉文庫(670円+税)でシリーズ第二十七巻になります。

闇落ち!!
甘言弄する誘いに乗ったが命取り!
あとに残るは厄介の涙

写・一万石27

 藩と領民が力を合わせ「国替え」という最大の難事を乗り越えた高岡藩井上家。
先代正国の葬儀も滞りなく終わり、京の出産も間近に迫る中、正紀の腹心である植村に縁談が持ち上がる。
 一方、市中では複数の侍が白昼堂々商家に押し入り金子を奪うという大胆な手口による押し込みが発生。北町与力の山野辺は、下手人捜しに奔走するが──。シリーズ第27弾!
BOOKデーターベース

 五両という金高に目が眩んだ若侍が、誑かされて白昼の押込みをおこないます。現代の、どこかの国にもある話です。五両は高額ですが、若者の人生を狂わせるほどの額ではありません。まして江戸時代ならば、本人だけでは済みません。捕えられれば、御家の大事となります。

 働かせる方は、若侍が捕らえられても、痛くも痒くもありません。使った側には、捕縛の手が及ばないような仕組みになっています。この事件に、正紀と高岡藩士が絡みます。悪の罠に嵌った若侍にも、それぞれの事情がありました。

 そして独り者だった植村には、縁談が舞い込みます。母親以外の女性とは、関わったことのない武骨者です。また相手は出戻りで、心に傷を抱えていました。その二人が、強盗事件の解決に向かう中で、絆を深めていきます。
 どのような展開になるのでしょうか。

 本日発売です。ぜひご購読ください。

おれは一万石 第一巻が15刷に

 今日は、冬を実感させる寒さです。昼間は暖かい日もありますが、日が落ちると冷えます。体調には気を付けてください。

 風邪が流行っていますね。先日私も引いて、近くの医者へ行ったら、待合室は患者でいっぱいでした。みなさんゴホゴホやっています。かえってひどくなりそうです。

 注文していた年賀状印刷ができてきて、手元に届きました。ああ、今年もあとひと月で終わるのだなと実感しました。先月の中旬くらいまでは、Tシャツで過ごしていた気がするのですが。

  そんな中、双葉社の編集部から『おれは一万石』第一巻の重版見本が送られてきました。第15刷でした。この第一巻を書いていたときには、想像もしなかった数字です。

一万石15刷

 ご購読くださった読者の皆さんに感謝いたします。今シリーズは来月の12月刊で第27巻になります。お陰様でロングシリーズになりました。
 
 12月になると、双葉文庫の時代小説ベストフェアがあります。本作も、その中の一冊に加えていただきました。書店に行かれた折には、手に取っていただければ幸いです。
 

朝比奈凜之介捕物暦 死人の口

 11月だというのに、夏日のこの数日。しかし朝夕は、夏という感じではなくなります。体調を崩しやすい時期ですので、ご注意ください。

 今月の新刊です。


朝比奈凜之介捕物暦

死人の口

文春文庫(720円+税)シリーズ第三弾となります。

新米同心、兄の死の真相に迫る!
背後に渦巻く陰謀
凜之介危機一髪!


写・凜之助3

 朝比奈凜之助はある事件で兄を亡くしていた。背後には材木納入を巡る不正の影が……。新米同心の成長を描くシリーズ第三弾。
BOOKデーターベースより

 同心を主人公にした本格時代ミステリーです。大身旗本と豪商、それに町奉行所の与力が絡む事件です。

 探索中に、事故に見せかけて命を奪われた兄の仇を討つために、悪人どもに立ち向かいます。兄が命を奪われたのは二年前のことです。将軍家にゆかりのある寺院の修復にあたって材木の不正な取引があり、それをさぐっていたさなかのことでした。

 不正の金子を得た大身旗本は、そてをもとに猟官活動を行い、出世の道を歩んでいます。跡を継いで南町奉行所の定町廻り同心として出仕した凜之助ですが、証拠はすべて消されていました。

 敵は大身旗本や豪商の意を受けた、南町奉行所の与力です。再三、探索からは手を引くようにと告げられていました。

 そして遠国奉行だった大身旗本が、さらに出世をしてきて、南町奉行所の奉行に就任するという報が流れてきました。そうなると兄殺しの犯人が、凜之助の上司ということになります。大身旗本にとって凜之助は、邪魔者です。

 探索ができない、牢屋同心へ異動させられるという危機に陥ります。兄の死は、永遠に探れない。

 一念発起した凜之助は、重要な関係者を割り出します。犯行を明らかにする、確実なカギを握った人物です。しかしせっかく捜し出したこの人物は、敵に殺されてしまいます。「死人に口なし」の状態です。

 とはいえ負けてはいられません。「死人の口」を利用して、悪党どもを追い詰めます。

 またこの巻でも、母と祖母の確執は続きます。祖母は病の床につきますが、それでどうなることもなく、二人の女の意地が絡みます。一つの家に、二羽の牝鶏は暮らせないのか。朝比奈家に、平穏はありません。

 本日発売です。ぜひご購読ください。
 

書店さん廻りをしました

 昨日は、晴天の秋空。爽やかな一日でした。普通なら、朝食後はすぐに机に向かいますが、昨日は特別で、十時前に家を出ました。朝の日差しが、眩しかったです。

 角川文庫の新シリーズ『
成り上がり弐吉札差帖』発売の日でしたので、首都圏の書店さんへご挨拶に上がりました。編集部のYさん、書籍販売部のTさんと三人で回ります。 

 長らくご愛顧いただいた、「入り婿侍商い商い帖」シリーズが完結して、今回新たなシリーズの立ち上げとなりました。プロモーション活動の一環です。廻る書店さんは決まっていたので、ポップ用のミニ色紙なども用意をしていました。

 集合は池袋でした。私はよく利用をさせてもらっている書店さんです。東京旭屋書店池袋店さんです。
弐吉書店7

 まずは旭屋書店さん。だいぶへこんでいるのがいい感じです。背後にあるポップは、試し読みようのチラシを挟んでいす。チラシを広げてパチリです。サイン本も作らせてもらいました。

 次は、紀伊国屋書店新宿本店さんです。しばらく工事中でしたが、リニューアルされて垢ぬけたきれいな店舗になりました。
弐吉書店8

 同じポップを使っていただいていました。実は本作用には、もう一つポップを拵えていただいていました。それがこちらです。サイン本も作らせてもらいました。

弐吉書店5

 これも目につきますね。ありがたいことです。

弐吉書店6

 さらに三軒目は、丸善丸の内店本店さんです。かつての店舗とは変わって丸の内オアゾに移っていました。高い天井で、雰囲気が微妙に違います。

弐吉書店3

 そして四軒目の三省堂書店アトレ上野店さんでは、早速持参したポップを使っていただきました。

弐吉書店4

 そして今回最後が、三省堂書店有楽町店さんでした。

弐吉書店2

 他社の拙作も、横に並べておいてくださっていました。

 どこの店員さんも、気さくにお話をして下さって、気持ちのよいご挨拶ができたと思っています。今回廻ったすべての書店さんで、サイン本を作りました(他の書店さんにはありません)。よろしかったら、そういう本もお求めになってみてください。

 五店廻り終えると、日差しは西空になっていました。各書店さんでは、お忙しい中ではありましたが、お時間を頂戴できて幸いでした。

 本は著者が一人だけでできているわけでなく、編集や校閲、営業や取次、配送があって書店さんに並びます。一番読者に近い書店の皆さんと話ができたのは、私にとっては有意義な時間でした。貴重なお時間をいただけたこと、御礼を申し上げます。
 まだ段取りをしてくださったKADAKAWAの皆さんにも感謝いたします。書店担当のHさんやNさんにもお世話になりました。

成り上がり弐吉札差帖

月も下旬になって、秋も深まってきました。暑くも寒くもない、過ごしやすい気候です。読書の秋、といったこの頃です。
 
 今月の新刊を紹介させていただきます。今年の二月で、長くご購読いただいた「入り婿侍商い帖」が完結いたしました。平成二十六年九月にスタートし、お陰様で全二十八巻という、ロングシリーズとなりました。寂しい気持ちもありましたが、末娘のお波津の婿も決まって、まずは大黒屋も安泰というところで、幕を閉じさせていただきました。

 そして満を持してスタートさせるのが、今回の新シリーズです。

成り上がり弐吉札差帖

角川文庫(700円+税)です。

負けてたまるか。
天涯孤独の青年が智恵と根性で立ち向かう!
札差出世奮闘記。

弐吉1





























 知恵と人情を武器に、札差の世界でのし上がっていく若者の出世奮闘記!

 武家社会の中で江戸の裏長屋暮らしだった少年・弐吉は、直参の侍の狼藉がもとで両親を亡くし、札差・笠倉屋で小僧奉公をすることに。逃げ場のない俊吉は、家族を奪った武家への強い恨みを心の底に持ちつつも日々夢中で働いていた。弐吉の一生懸命な働きぶりと持ち前の優しさが伝わり、周囲には少しずつ味方が増えていく。また、札差の仕事を通じて、傲慢で威張ってばかりいるようにしか見えなかった直参御家人のお金事情やそれぞれの家の問題点が見えてくる。「これは、おもしろい」弐吉は、この稼業に一生をかけようと決めた。
 その矢先、笠倉屋からの貸金がある札旦那が、辻斬りの嫌疑をかけられて御家断絶の危機に。そうなると貸金は一文の回収もできなくなる。主人から「冤罪を晴らせ」と命じられた弐吉は札旦那の身辺を探り始め……。著者渾身の新シリーズ始動!
BOOKデーターベースより

 札差を主人公にした小説は、これまでも少なからず手掛けてきました。札差は今はない職業ですが、幕臣の給与を担保にして金を貸すという特殊な稼業でした。武士は食わねど高楊枝、というわけにはいきません。そこには、侍たちの喜怒哀楽が集約されています。

 主人公の弐吉は、裏長屋に住む浅蜊売りの子どもでした。侍の狼藉によって、父親の命があっけなく奪われます。非道な侍に対して、恨みの気持ちを持って立ち向かいます。

 侍も人である以上、銭がなくては暮らせません。直参と威張ってみたところで、銭がなければ、すきっ腹を抱えるしかないことになります。侍に金を貸す札差は、封建社会ではあっても、金銭貸借という面は対等に立ちます。様々なドラマが生まれます。

 また札差の中にも、そこで生きる人々の軋轢や妬み、恨みといったものが現れてきます。

 私はお金(経済)を通して、江戸期に生きた人々の暮らしを描きたいと考えていますが、今シリーズでは、天涯孤独の市井の子どもが、札差として成長する姿を描くことを通して、今に通じる江戸の人々(武家も町人も)の暮らしを見詰め直してみたいと思っています。

 明日発売です。ご購読ください。

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プロフィール

chino17jidai

千野隆司の時代小説
【近刊書籍】

☆「おれは一万石 銘茶の行方」(双葉文庫)令和6年3月刊


【既刊書籍】

★「成り上がり弐吉札差帖 貼り紙値段」(角川文庫)令和6年2月刊

★「鉞ばばあと孫娘貸金始末 まがいもの」(集英社文庫)令和6年1月刊

★「おれは一万石 五両の報」(双葉文庫)令和5年12月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦 死人の口」(文春文庫)令和5年11月刊

★「成り上がり弐吉札差帖」(角川文庫)令和5年10月刊

★「札差市三郎の女房」【新装版】(集英社文庫)令和5年8月刊

★「おれは一万石 国替の渦」(双葉文庫)令和5年8月刊

★「おれは一万石 不酔の酒」(双葉文庫)令和5年7月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦 駆け落ち無情」(文春文庫)令和5年5月刊

★「鉞ばばあと孫娘貸金始末」(集英社文庫)令和5年4月刊

★「おれは一万石 若殿の名」(双葉文庫)令和5年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)」(角川文庫)令和5年2月刊

★「おれは一万石 西国の宝船」(双葉文庫)令和4年12月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦」(文春文庫)令和4年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(二)」(角川文庫)令和4年10月刊

★「湯屋のお助け人・神無の恋風」【新装版】(双葉文庫)令和4年9月刊

★「おれは一万石 藩主の座」(双葉文庫)令和4年8月刊

★「おれは一万石 世継の壁」(双葉文庫)令和4年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(一)」(角川文庫)令和4年6月刊

★「湯屋のお助け人・待宵の芒舟」【新装版】(双葉文庫)令和4年5月刊

★「出世商人(五)」(文春文庫)令和4年5月刊

★「髪結おれん 恋情びんだらい」(角川文庫)令和4年4月刊

★「おれは一万石 花街の仇討ち」(双葉文庫)令和4年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(三)」(角川文庫)令和4年2月刊

★「湯屋のお助け人・覚悟の算盤」【新装版】(双葉文庫)令和4年1月刊

★「おれは一万石 尚武の志」(双葉文庫)令和3年12月刊

★「出世商人(四)」(文春文庫)令和3年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(二)」(角川文庫)令和3年10月刊

★「湯屋のお助け人・桃湯の産声」【新装版】(双葉文庫)令和3年10月刊

★「湯屋のお助け人・菖蒲の若侍」【新装版】(双葉文庫)令和3年9月刊

★「おれは一万石 大殿の顔」(双葉文庫)令和3年8月刊

★「おれは一万石 金の鰯」(双葉文庫)令和3年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)」(角川文庫)令和3年6月刊

★「出世商人(三)」(文春文庫)令和3年5月刊

★「銘酒の真贋 下り酒一番(五)」(講談社文庫)令和3年4月刊

★「おれは一万石 出女の影」(双葉文庫)令和3年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(三)」(角川文庫)令和3年2月刊

★「追跡」(講談社文庫)令和3年1月刊

★「おれは一万石 大奥の縁」(双葉文庫)令和2年12月刊

★「出世商人(二)」(文春文庫)令和2年11月刊

★「出世商人(一)」(文春文庫)令和2年10月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(二)」(角川文庫)令和2年9月刊

★「おれは一万石 商武の絆」(双葉文庫)令和2年8月刊

★「おれは一万石 訣別の旗幟」(双葉文庫)令和2年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(一)」(角川文庫)令和2年5月刊

★「大酒の合戦 下り酒一番(四)」(講談社文庫)令和2年4月刊

★「おれは一万石 慶事の魔」(双葉文庫)令和2年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 二つの祝言」(角川文庫)令和2年2月刊

★「おれは一万石 繰綿の幻」(双葉文庫)令和元年12月刊

★「新・入り婿侍商い帖 嫉妬の代償」(角川文庫)令和元年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖」(角川文庫)令和元年10月刊

★「髪結おれん 恋情びんだらい」(KADOKAWA)令和元年9月刊

★「おれは一万石 無人の稲田」(双葉文庫)令和元年8月刊

★「おれは一万石 贋作の謀」(双葉文庫)令和元年7月刊

★「献上の祝酒 下り酒一番(三)」(講談社文庫)令和元年6月刊

★「入り婿侍商い帖・外伝 青葉の季節」(角川文庫)令和元年5月刊

★「おれは一万石 囲米の罠」(双葉文庫)平成31年3月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(三)」(角川文庫)平成31年2月刊

★「密命同心轟三四郎・水底二千両」【新装版】(コスミック時代文庫)平成31年2月刊

★「分家の始末 下り酒一番(二)」(講談社文庫)平成31年1月刊

★「密命同心轟三四郎・空飛ぶ千両箱」【新装版】(コスミック時代文庫)平成30年12月刊

★「おれは一万石 定信の触」(双葉文庫)平成30年11月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(二)」(角川文庫)平成30年10月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(一)」(角川文庫)平成30年9月刊

★「野分の朝 江戸職人綴」(徳間文庫)平成30年9月刊

★「おれは一万石 一揆の声」(双葉文庫)平成30年8月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖3 死守」(小学館文庫)平成30年7月刊

★「大店の暖簾 下り酒一番」(講談社文庫)平成30年6月刊

★「おれは一万石 無節の欅」(双葉文庫)平成30年5月刊

★「おれは一万石 麦の滴」(双葉文庫)平成30年4月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(三)」(角川文庫)平成30年3月刊

★「おれは一万石 紫の夢」(双葉文庫)平成30年2月刊

★「出世侍(五)雨垂れ石を穿つ」(幻冬舎時代小説文庫)平成29年12月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(二)」(角川文庫)平成29年11月刊

★「おれは一万石 塩の道」(双葉文庫)平成29年10月刊

★「おれは一万石」(双葉文庫)平成29年9月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(一)」(角川文庫)平成29年8月刊

★「雇われ師範豊之助・鬼婆の魂胆」(双葉文庫)平成29年7月刊

★「出世侍(四)正直者が損をする」(幻冬舎時代小説文庫)平成29年6月刊

★「次男坊若さま修行中・名月の出会い」(コスミック文庫)平成29年5月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖2 決意」(小学館文庫)平成29年5月刊

★「雇われ師範豊之助・泣き虫大将」(双葉文庫)平成29年4月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(三)」(角川文庫)平成29年3月刊

★「雇われ師範豊之助・家宝の鈍刀」(双葉文庫)平成28年12月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(二)」(角川文庫)平成28年11月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖1 憧憬」(小学館文庫)平成28年10月刊

★「次男坊若さま修行中・願いの錦絵」(コスミック文庫)平成28年9月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(一)」(角川文庫)平成28年8月刊

★「出世侍(三)昨日の敵は今日も敵」(幻冬舎時代小説文庫)平成28年6月刊

★「寺社役同心事件帖・富くじ狂瀾」(朝日文庫)平成28年5月刊

★「雇われ師範豊之助・瓢箪から駒」(双葉文庫)平成28年3月刊

★「寺社役同心事件帖・竹寳寺の闇からくり」(朝日文庫)平成28年3月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達(三)」(角川文庫)平成28年2月刊

★「出世侍(二)出る杭は打たれ強い」(幻冬舎時代小説文庫)平成27年12月刊

★「札差髙田屋繁昌記(三)兄の背中」(ハルキ文庫)平成27年11月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達(二)」(角川文庫)平成27年10月刊

★「雇われ師範豊之助・ぬか喜び」(双葉文庫)平成27年10月刊

★「雇われ師範豊之助・借金道場」(双葉文庫)平成27年7月刊

★「札差髙田屋繁昌記(二)生きる」(ハルキ文庫)平成27年6月刊

★「出世侍(一)」(幻冬舎時代小説文庫)平成27年6月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達」(角川文庫)平成27年5月刊

★「次男坊若さま修行中・初雷の祠」(コスミック文庫)平成27年4月刊

★「札差髙田屋繁昌記(一)若旦那の覚悟」(ハルキ文庫)平成27年3月刊

★「入り婿侍商い帖(三)女房の声」(富士見新時代小説文庫)平成27年2月刊

★「若殿見聞録(六)家慶の一歩」(ハルキ文庫)平成26年11月刊

★「入り婿侍商い帖(二)水運のゆくえ」(富士見新時代小説文庫)平成26年10月刊

★「入り婿侍商い帖(一)」(富士見新時代小説文庫)平成26年9月刊

★「神楽坂化粧暦 夕霞の女」(宝島社文庫)平成26年8月刊

★「若殿見聞録(五)東照宮、拝礼」(ハルキ文庫)平成26年7月刊

★「へっつい河岸恩情番屋・鬼灯のにおい」(コスミック文庫)平成26年4月刊

★「若殿見聞録(四)閏月の嵐」(ハルキ文庫)平成26年3月刊

★「権現の餅-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成26年2月刊

★「若殿見聞録(三)秋風渡る」(ハルキ文庫)平成25年11月刊

★「霜降の朝-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年11月刊

★「船頭岡っ引き控・秋の調べ」(学研M文庫)平成25年9月刊

★「寺侍市之丞・干戈の檄(かんかのげき)」(光文社文庫)平成25年9月刊

★「千俵の船-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年8月刊

★「若殿見聞録(二)逆臣の刃」(ハルキ文庫)平成25年7月刊

★「へっつい河岸恩情番屋・夏初月の雨」(コスミック文庫)平成25年4月刊

★「寺侍市之丞・打ち壊し」(光文社文庫)平成25年3月刊

★「船頭岡っ引き控・花冷えの霞」(学研M文庫)平成25年3月刊

★「若殿見聞録(一)徳川家慶、推参」(ハルキ文庫)平成25年2月刊

★「恵方の風-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年2月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・木枯らしの朝」(ハルキ文庫)平成24年11月刊

★「棒手振り同心事件帖・秋の声」(学研M文庫)平成24年10月刊

★「赤鍔の剣-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成24年9月刊

★「寺侍市之丞・西方の霊獣」(光文社文庫)平成24年8月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・初螢の数」(ハルキ文庫)平成24年7月刊

★「棒手振り同心事件帖・皐月の風」(学研M文庫)平成24年5月刊

★「密命同心轟三四郎・水底二千両」(コスミック文庫)平成24年4月刊

★「戸隠秘宝の砦 第三部・光芒はるか」(小学館文庫)平成24年4月刊

★「寺侍市之丞・孔雀の羽」(光文社文庫)平成24年3月刊

★「戸隠秘宝の砦 第二部・気比の長祭り」(小学館文庫)平成24年3月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・母恋い桜」(ハルキ文庫)平成24年2月刊

★「戸隠秘宝の砦 第一部・吉原惣籬」(小学館文庫)平成24年2月刊

★「湯屋のお助け人・神無の恋風」(双葉文庫)平成24年1月刊

★「棒手振り同心事件帖・初水の夢」(学研M文庫)平成23年12月刊

★「湯屋のお助け人・待宵の芒舟」(双葉文庫)平成23年11月刊

★「お寧結髪秘録・秘花二日咲き」(静山社文庫)平成23年10月刊

★「寺侍市之丞」(光文社文庫)平成23年9月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・霜夜のなごり」(ハルキ文庫)平成23年8月刊

★「湯屋のお助け人・覚悟の算盤」(双葉文庫)平成23年7月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・命の女」(学研M文庫)平成23年5月刊

★「湯屋のお助け人・桃湯の産声」(双葉文庫)平成23年3月刊

★「密命同心轟三四郎・空飛ぶ千両箱」(コスミック時代文庫)平成23年3月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・菊月の香」(ハルキ文庫)平成23年2月刊

★「湯屋のお助け人・菖蒲の若侍」(双葉文庫)平成23年1月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・残り蛍」(学研M文庫)平成22年11月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・夏越しの夜」(ハルキ文庫)平成22年8月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・恋の辻占」(学研M文庫)平成22年7月刊

★「主税助捕物暦・玄武斃し」(双葉文庫)平成22年3月刊

★「へっぴり木兵衛聞書帖・水面の月」(学研M文庫)平成22年1月刊

★「首斬り浅右衛門人情控・安政くだ狐」(祥伝社文庫)平成21年12月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・四つの千両箱」(ハルキ文庫)平成21年11月刊

★「主税助捕物暦・鮫鰐裁ち」(双葉文庫)平成21年10月刊

★「へっぴり木兵衛聞書帖・永代橋の女」(学研M文庫)平成21年8月刊

★「首斬り浅右衛門人情帖・莫連娘」(祥伝社文庫)平成21年7月刊

★「主税助捕物暦・紅鸞突き」(双葉文庫)平成21年4月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・わすれ形見」(ハルキ文庫)平成20年12月刊

★「首斬り浅右衛門人情控」(祥伝社文庫)平成20年9月刊

★「本所竪川河岸瓦版・紅の雁」(学研M文庫)平成20年8月刊

★「主税助捕物暦・怨霊崩し」(双葉文庫)平成20年5月刊

★「火盗改メ異聞・仇討青鼠」(徳間文庫)平成20年4月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・霊岸島の刺客」(ハルキ文庫)平成19年12月刊

★「本所竪川河岸瓦版・花燈籠」(学研M文庫)平成19年11月刊

★「霊岸島捕物控・新川河岸迷い酒」(学研M文庫)平成19年5月刊

★「主税助捕物暦・虎狼舞い」(双葉文庫)平成19年3月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・雪しぐれ」(ハルキ文庫)平成19年1月刊

★「本所竪川河岸瓦版・ビードロ風鈴の女」(学研M文庫)平成18年9月刊

★「主税助捕物暦・麒麟越え」(双葉文庫)平成18年4月刊

★「霊岸島捕物控・大川端ふたり舟」(学研M文庫)平成18年1月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・鬼心」(ハルキ文庫)平成17年11月刊

★「主税助捕物暦・天狗斬り」(双葉文庫)平成17年7月刊

★「本所竪川河岸瓦版・冬花火」(学研M文庫)平成17年6月刊

★「追跡」(講談社)平成17年5月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・伽羅千尋」(ハルキ文庫)平成16年11月刊

★「主税助捕物暦・夜叉追い」(双葉文庫)平成16年10月刊

★「札差市三郎の女房」(ハルキ文庫)平成16年1月刊

★「霊岸島捕物控・新川河岸迷い酒」(学習研究社)平成15年10月刊

★「霊岸島捕物控・大川端ふたり舟」(学習研究社)平成14年7月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・夕暮れの女」(ハルキ文庫)平成14年2月刊

★「逃亡者」(講談社文庫)平成13年12月刊

★「二夜の月」(双葉文庫)平成13年6月刊

★「永代橋、陽炎立つ」(双葉文庫)平成13年4月刊

★「札差市三郎の女房」(角川春樹事務所)平成12年6月刊

★「北辰の剣・千葉周作開眼」(祥伝社文庫)平成10年12月刊

★「逃亡者」(講談社)平成10年12月刊

★「二夜の月」(双葉社)平成9年7月刊

★「永代橋、陽炎立つ」(双葉社)平成8年7月刊

★「かんざし図絵」(双葉文庫)平成8年2月刊

★「浜町河岸夕暮れ」(双葉文庫)平成6年10月刊

★「かんざし図絵」(双葉社)平成5年3月刊

★「浜町河岸夕暮れ」(双葉社)平成3年8月刊
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