千野隆司の「時代小説の向こう側」

時代小説を書く楽しみと喜び。 その裏側を……。

おれは一万石 後嗣の祠

 三寒四温とはよくいったもので、雪が降ったかと思うと、今日のように暖かい日もあります。春はもう、足元まできていますね。

 今月の新刊です。私にとっては、思い出の一冊になります。

おおれは一万石

後嗣の祠

双葉文庫(680円+税)で、シリーズ三十二巻となります。

嫡男早世!
幼子を失う悲しみに 追い打ちをかけるあらぬ疑惑!
神も仏もない中で 胸に染みるは人の情け!!

写・一万石32

 高岡藩井上家待望の嫡子である清三郎が病のため身罷った。正紀夫妻の悲しみは深く、とりわけ京の嘆きぶりを慮った勘定頭の井尻の提案で、亀戸の下屋敷に鎮魂のための祠が建てられる。
世継ぎを失った悲しみを乗り越え、必死に前に進もうとする正紀たちであったが、廻漕河岸場方の杉尾と橋本に、思わぬ殺しの疑いがかかり──。大人気シリーズ第32弾!
BOOKデーターベース

 正紀と京の間に生まれた清三郎は、高岡藩一万石の跡取りとして、その成長を藩士や領民から期待されました。しかし生まれながらの病弱で、ついにこの世の人ではなくなしました。高岡藩全ての人々は驚き悲しみました。そこで正紀や藩士たちは、下屋敷に清三郎を祀る祠を建てました。

 幼子の病快癒と成長を祈願する祠として、近隣の人たちにも噂が広がり、参拝する人が徐々に増えました。清三郎の霊が、幼子を護るならば、何よりのことだと正紀夫婦は考えます。

 しかし悪意の者たちは、一同の悲しみにかまわず、高岡藩の跡取り問題で正紀に迫ってきます。藩主家の跡取り問題は、大名家の存続に関わります。高岡藩の存続のために、正紀や藩士たちは奮闘いたします。

 昨日発売でした。今巻で、シリーズ累計100万部となりました。ご購読くださった皆さんに御礼を申し上げます。


成り上がり弐吉札差帖 棄捐令(二)

 昨日一昨日は四月下旬の暖かさでしたが、今日は打って変わって真冬に戻りました。東京は午後になると雪がちらつくとか。まさに三寒四温ですね。春が近づいています。

 今月の新刊のお知らせです。

成り上がり弐吉札差帖

棄捐令(二)

角川文庫740円+税です。シリーズ第五巻となりました。

まさかの借金帳消し令?
幕府の横暴で、武士への貸金がチャラに
江戸金融界”未曾有の危機”に立ち向かえ!

写・弐吉





























 江戸の札差業界を大きく揺るがす“棄捐令”が発布された。侍たちの6年前までの借金が帳消しになり、利息も大きく下がるという。貸した金が消えることで閉店に追い込まれる札差が相次ぐ中、弐吉の機転で貸金を整理していた笠倉屋は少ない損失で持ちこたえていた。しかし、大口金主から出資を断る書状が届き、またもや店の存続が困難に――。
未曾有の危機を乗り越えろ! 商人としての真価が問われるシリーズ第5巻!
BOOKデーターベースより

「昔貸した金だけどさ、もう返さなくていいよ。貸した方は、催促できないよ」
 と時の為政者から告げられたら、どうでしょう。文句を言えない立場です。泣き寝入りをしろよという話です。そんな出来事が、寛政元年(1789)にありました。私としては、松平定信の施策の中で、囲米の令に並ぶ失策の一つだったと考えています。

 直参の給与である禄米を担保に金を貸していた札差に取っては、衝撃的な出来事です。潰れる店も出ました。弐吉が働く笠倉屋も、危機に見舞われます。

 札差は金を貸しますが、自前の金子で貸していたわけではありません。今の銀行と同じで、預金者(金主)がいてその金を貸し、利息を取りました。利息の一部は、金主に払わなくてはなりません。その貸金がチャラになりました。とはいえ、金主への返済や利息の支払いがなくなるわけではありません。

 江戸金融界の未曾有の危機に、店を守るために弐吉は奮闘をします。そのさなかに、これまでまったく分からなかった、密かに恋情を抱えていたお文の過去が見えてきます。

 さて、どのような顛末になるのでしょうか。弐吉とお文を、応援していただければと存じます。すでに発売中です。ご購読ください。

ラストは台北で

 いよいよ最後の訪問地、台北へ向かいます。台鉄台南駅から新幹線の高鉄台南駅へ行くには、在来線に乗らなくてはいけません。

 急がないので、ホテルでゆっくりしてからタクシーに乗りました。
沙崙駅へ向かいます。台北へ2














台南から台北へ3













 中途半端な時間なので、車内はすいています。新幹線に乗るらしい、旅行者の姿が見えます。

台南から台北へ1













 ここで新幹線の切符を手に入れます。帰路もすでに日本から予約をしていたので、問題なく切符が手に入りました、帰路は外国人割引きは15パーセント引きでした。これでもだいぶ割引でした。
 
 そして台北駅に着きました。チェックインの時間よりもだいぶ早く着いたのですが、すぐに部屋へ入らせてもらいました。17階だったので、町の景色がよく見えました。天気も良かった。
台北へ4













 町は高雄や台南とは一味違って、とても躍動的です
台北へ5













 やはり高雄や台南と比べると都会です。荷物を置いて、少し休憩してから町に出ます。台北は初めてではないので、いわゆる定番観光はしません。ただぶらぶらと町を歩きます。
台北へ10













 こんなものを見つけました。何で四つも投函口があるのかと近寄ってみました。書かれている文字を読んで、納得しました。画像をクリックしていただくと、画面が大きくなります。
 そしてお昼を食べました。

台北へ6

 

















写真で見ると人の姿がありませんが、行ったときには行列でした。看板通り、蒸餃子を食べさせる店です。これが絶品。今回の台湾旅行では、一番おいしかった。お薦めです。
台北へ7



















台北へ8




















上の写真がワンタンメンです。あまりに美味しかったので、翌日のチェックアウトをした後にも行きました。

台北へ21













 調味料は、テーブルに置かれた各種から自分で調合します。何が何だかわからいので、酢と醤油のシンプルなものにしました。

 それから町へ出ます、一駅分歩いて行ったのはこちらです。

台北へ11











台北へ12














 豆花は、一度も食べたことがなかったので、期待していました。豆腐に甘い汁がかかっています。白豆とタピオカがついています。杏仁豆腐のようなものかと思っていましたが、絹こし豆腐に甘い汁がかかったものとしか感じず、私の好みではありませんでした。
 とはいえ、こんなものと納得できたのでよかったです。

 また街歩きをして、この六日間はかなり歩きました。お腹もすいていないので、一休みをします。その場所はこちらです。

台北へ22



















 45分の足裏マッサージです。痛いくらいしっかり揉んでいただきました。お陰で終わったときにはすっきりしました。足が軽くなった感じです。

 そして夕食です。台北では、食べてばかりです。

台北へ16













 新しいお店です。日本から予約していました。小ぎれいな店舗です。
台北へ18





























 黄金キムチ?と賞味期限18時間のビールです。今回台湾へ来て、初めて飲みました。
台北へ17













 小籠包と鳥のスープ、チャーハンを注文しました。お腹は空いていなかったので、これだけ食べるのでもたいへんでした。
 重くなったお腹を抱えて、ホテルへ戻ります。

 そして一夜が明けました。翌朝の朝食は有名店です。こちら。

台北へ13














台北へ14



















 注文したのは、セントウジャンとダンピンです。おぼろ豆腐と玉子焼き。これはどちらも美味しい。店内は、活気があります。
台北へ15













 そして昼は、昨日行った蒸し餃子のお店へ。お腹はぱんぱんです。
 ホテルに預けておいた荷物を受け取って、松山空港へ向かいます。

台北へ20













 16時50分発のNH854です。5泊6日は長いかと思いましたが、始まったらあっという間でした。

 期待していた機内食ですが、お腹がいっぱいで、半分も食べられませんでした。これだけが心残りです。

台南二日目

 台南二日目となりました。この日も25度で、肌感覚では初夏でした。爽やかです。今回ホテルはすべて素泊まりにして、外へ朝食を食べに行きます。それが楽しみでした。
 足を向けたのはこちらです。


台南2日目1

 











 醇涎坊という、ちょっと見た感じではどうということもない朝ごはん屋です。鍋焼意面というのが人気で、私も注文しました。英語も日本語も通じません。注文は、壁にかかったメニューを指差します。

 台南2日目2




















 油で揚げた麺です。固焼きそばを柔らかくして汁に入れた感じで、これがほんとにおいしい。汁も格別で、飲み干しました。これで60元というのは格安です。もう一度台南へ行くことがあったら、また行きたいですね。

 それからタクシーで向かったのがこちらです。台南は地下鉄が通っていませんので、交通はタクシーかバスだけです。それから自分の足ですね。


台南2日目3













 安平樹屋という旧跡です。倉庫がガジュマルの木で覆われていて、植物のパワーを感じさせる場所です。

台南2日目4




















台南2日目5














 アンコールワットを思い出しました。あちらの方が、迫力はあります。

 それから安平定番の観光地、古堡です。台湾最古の城
堡だそうです。ここには台湾の小学生が多数いて、移送教室の最中といった感じです。先生の説明を熱心に聞いている子もいれば、そっぽを向いている子もいます。日本と同じです。
台南2日目6














台南2日目7











 

塔に登ってみました。台南市内が、一望に見渡せます。
 それから、周辺を歩きます。

台南2日目8




















 台湾独立の父、鄭成功の像です。これは他でも、いくつか見かけました。英雄ということですね。

台南2日目9













台南2日目10













 安平老街です。この店で牡蠣料理を食べました。台南2日目11



















 お味は、夜市で売っているものとっして変わらない感じです。

 そしてまたタクシーに乗りました。向かったのは神農街と呼ばれる場所です。
台南2日目12



















 夜に来ると風情があるようですが、昼間ではちょっとですね。人も出ていません。
 そのまま歩いて行くと大通りに出て、渡ると市場がありました。なかなか活気があります。
台南2日目14



















 後で調べたら、水仙宮市場というのだと分かりました。下手な観光地よりも面白いです。
 さらに町を歩きます。半袖でも、だいぶ暑いです。それでも市場を歩く女性は、冬支度です。

台南2日目17














台南2日目19














 やって来た場所は、どのガイドブックにでも載っている
赤崁樓です。ご覧のとおり幕がかかっていて改修中でした。中には入りませんでした。この段階で、けっこう歩きt疲れています。
 体力が衰えているなと感じます。

 そこで目についたのが、こちらのかき氷屋さんでした。台南は暑いですから、かき氷屋はいろいろなところで目につきます。
台南2日目16
















台南2日目15
















 



 注文したのは、練乳かけの小豆氷です。これはラーメンの丼くらいのおおきさがあります。暑かったし喉が渇いてもいたので、初めは調子よく食べましたが、次第にきつくなりました。やっと感触です。私は、氷小豆は、結構好きです。

 そして次はこちら。デパートですが有名観光地で、早い話が総合お土産店といった雰囲気です。
台南2日目20






















台南2日目22


















 
 屋上です。奥には神社もあります。


 そして夕暮れどきになりました。夕食の時間です。もう中華はちょっとね、といった気分になていました。泊まっているホテルの、隣のホテル内にある無国籍料理の店へ行きました。

台南2日目23














『隠糧』という店です。今までの店よりも、少しお高めです。

台南2日25


















 ポークでした。おいしゅうございました。
 

高雄から台南へ

 2月18日、高雄で二泊三日を過ごし、台南へ移動をします。朝食はホテルから少しばかり歩いて、「大ㄎㄡ胖碳烤三明治」というサンドイッチ屋へテイクアウトをしに行きました。すでに何人か並んでいました。なかなかの味です。

台南へ3


 
















 ジュースとヨーグルトは、近くのコンビニで買いました。ジュースは期待していませんでしたが、驚くくらい新鮮でおいしかったです。

 はしはしと動く旅ではないので、行動はゆっくりです。ホテルのチェックアウトを済ませてから荷物をごろごろさせて、地下鉄の駅まで歩きます。台鉄高雄駅へ行きます。短い滞在でしたが、気持ちよく過ごせました。

 高雄駅で沙崙駅行きの切符を買います。新幹線ではなく、在来線急行の時間を事前に調べておきました。
沙崙駅というのが、台鉄の台南駅の名称です。

台南へ1
























台南へ2













台南3













 台南駅に着きました。駅前広場です。高雄ほどではありませんが、それなりに賑やかで活気があります。タクシーでホテルへ行き、荷物を預けます。

 町の中を、しばらくぶらぶらします。台南の方が、昔来た台北の町並みに近いです。ホテルの近くに、「
藍晒圖文創園區」というものがありました。

台南4














 人っ子一人いず、閑散としています。おしゃれなカフェがあると聞いていたので期待していましたが、どこも閉じ要られていました。ちょっとがっかり。夕方になって前を通ると、それなりの人の姿がありました。

台南5

 












 夏の国らしい植物が目につきました。鮮やかな色です。

 夕食は、台南の有名店です。行列があるかなと思って、早めに出かけました。予約はしていませんでした。

台南9























台南10



















 台湾のではよく出てくる、サバヒーという魚のスープです。美味しいのですがね、においがちょいと。

台南11



















 青野菜が食べたかったので、牛肉と炒めたものを。ビールの肴にはこれが一番会いました。

台南10




















 やはりここの「
担仔麺」は天下一品でした。これだけを食べに来ている、若い日本人の学生さんふうがいました。

 そしてホテルへ帰り、チェックインをしました。すでにホテルは夜の景色で、ネオンが灯っていました。


台南7




















 ウエルカムフルーツが嬉しいです。お皿が台湾の形になっています。

台南8

 

















 リンゴもオレンジも、実に美味しいものでした。


台湾高雄

2月17日です。朝食は、昨日のチャーハンを打包(持ち帰り)してもらったものを食べました。部屋のお茶と、近くのセブンで買ってきたヨーグルトです。チャーハンは冷めてもおいしかったですよ。

 そして出発。
左榮駅で降りて、10分ちょっと歩きます。高雄観光の定番、蓮池潭です。「ああこれだな」と写真で見た建物が見えました。

台湾二日目1























 つい最近まで工事で見られなかったのですが、幸い終わって見物することができました。混んではいませんが、観光客は、ツアーの日本人客が目立ちました。

 台湾二日目2













 裏側から見ると、こんな感じです。通りの向こうには、立派な寺院が見えます。

台湾二日目3














 池は広々としています。空気は多少ぼやけていますが、天気もよくて爽やか。水のにおいも気持ちよくて、静かです。畔を歩いていると、人の声も聞こえなくなってとても静かです。ベンチがあったので、そこで30分くらいぼんやりしました。2時間でも3時間でもいらてそうです。

 
蓮池潭は定番観光と軽く見て、ちょっと見ればいいと思っていましたが、池のほとりを歩いていると癒されます。すれ違う人の中国語の会話が耳に入ります。池の向こうにはビル群が見えますが、とてもいい感じです。

台湾二日目4



















 歩いている途中で、こんなものを見かけました。木の根が、池の水を吸っています。

台湾二日目5






























 元帝廟北極亭です。北極玄天上帝のぞうです。見上げるほどです。この廟のすぐ近くにある茶店のようなところから、歌謡曲「北国の春」がきこえてきて、びっくりしました。覗いてみると、老人が集まってカラオケ大会をしていました。楽しそうです。皆さん、たいへんお上手です。

 それから新
左榮駅へ戻って地下鉄に乗ります。行った先は西子湾駅です。ここから歩いて、鼓山輪渡駅というフェリー乗り場へ行きます。対岸の旗津へ向かいます。

台湾二日目7














台湾二日目8









 対岸に着きました。

台湾二日目9











 立派な駅です。


台湾二日目13













 ここも高雄では知られた観光地で、岸に沿って細長い島です。海岸もあって、ジョギングをしている人もいます。ここでお昼を食べました。

台湾二日目10













 臨海の町ですから、魚貝が新鮮でおいしいという評判です。この店に入りました。メニューをパチリ。

台湾二日目11



















 円安なので、1元が5円前後となります。五倍すると、日本円になります。
 蛤のスープが美味しかったですね。蒸し海老やイカなど食べました。写真も撮ったのですが、うまくとれていませんでした。

 そして地下鉄に乗って、
鹽埕埔駅で下車します。
 ここはホテルの下車駅ですが、駅の反対側になります。からすみの問屋が並んでいると一角があります。

台湾二日目16














 酒のつまみ用のからすみを買いました。
 この近くには、評判のかき氷屋さんがあります。美味しいという評判の店です。

台湾二日目33



















 さらに地下鉄に乗って、美麗島駅に出ます。見事なステンドグラスがある駅です。


 台湾二日目18













 それから台湾鉄道の高雄駅に出ます。
 
台湾二日目20














そして歩いて向かった先は、こちら三鳳宮です。

台湾二日目21













台湾二日目22














 赤い提灯で有名な寺院です。
 そろそろ夕暮れどきです。歩いて六合夜市へ向かいます。台湾といったら、夜市ですね。高雄で一番賑やかだと聞きました。


台湾二日目23











台湾二日目24













 まだ宵の口なので、まだそれほど混んでいません。歩いているうちに人が集まってきました。臭豆腐のにおいが、どこからともかくしてきます。私はにおいに弱いので、足早に店から離れます。

 見ものだったのは、鉄板チャーハン屋の屋台です。行列です。

台湾二日目25














台湾二日目26



















 二十人分くらいのチャーハンを鉄板で調理します。そのパホーマンスに見惚れます。一折買って、ホテルへ持ち帰って食べました。お味はまあ、パホーマンスですから細かいことは申しません。

 二万四千歩ほど歩きました。バスに入って、日本語放送を見て寝ました。



台湾・高雄は初夏でした

 2月16日(日)、私は羽田空港へ向かいました。9時20分発の飛行機に乗るので、6時前に家を出ました。まだ暗いですし、薄いコートを着ているだけなので、最寄り駅までの道は寒かったです。

 モノレールを使って、羽田空港第2ターミナルに着きました。旅行をするのは楽しいですが、多少の緊張もあります。仕事を調整し、ずいぶん前から計画をしていました。

台湾一日目1

 台北行きのNH851便です。台北へは前に行ったことがありますが、他の町にも行ってみたいと思っていました。そこで今回は、ずっと南の高雄市と台南市へ行ってみることにしました。国際線空港の雰囲気っていいですね。外国語が流れてきて、いろいろな人種の人がいて、わくわくしてきます。アナウンスの声が、旅情をそそります。

 飛行機に乗ったら、間もなく機内食が出て、食べ終えてしばらくすると台北松山空港に着きました。早いですね。入国審査を済ませます。喋ることもなく、簡単に済みました。

 ゲートを出ると、台湾消費金5000元が当たる籤があります。事前に申請してバーコドを貰っておくと、抽選をすることができます。チャレンジしてみましたが、電子画面で、訳が分からないうちに終わって外れでした。申請に手間取りましたがあっという間に外れで、あっけなかったです。

 そして地下鉄で、台北駅へ向かいます。台北市は地下鉄網が発達しているので、移動には便利ですね。1回乗り換えて、台北駅に着きます。

台湾一日目2














 立派な駅舎です。広くて人が多くて、迷います。台湾の鉄道は、台湾鉄道(在来線)と高速鉄道(新幹線)は別なので、それぞれの目的に合った切符売り場へ行かなくてはなりません。

台湾一日目8














 中央広場では大勢の人が座り込んで、弁当を食べるなどして出発時間を待っています。私は新幹線チケットは日本で予約していたので、窓口ですぐに受け取ることができました。

台湾一日目3











左榮駅というのが、高速鉄道高雄駅のことです。初めは、左榮駅って何だと思っていました。大阪駅と梅田駅という感覚でした。
 事前に外国人の特別割引で申し込んでいたので、なんと運賃は50パーセント引きでした。日本からの予約がおすすめです。


台湾一日目4




















 新幹線がホームに入ってきました。日本製ということで、車内はまるで日本のものと同じです。乗ってしまったら、東京から名古屋へ行くくらいの時間で、左営駅に着きました。

 新幹線からホームへ出てすぐに感じたのは、とにかく暑いということで驚きました(まあ、予想はしていましたが)。セーターなど着ていられません。脱いで、シャツの袖をまくりました。25度でした。さすがに南国です。それでも現地の方の中には、ダウンを来ている方がいてびっくりです。

 高雄市内には、台北ほどではありませんが地下鉄網があります。左榮駅から地下鉄で、ホテルの最寄りの駅へ向かいます。駅近のホテルを予約していました。
 チェックインを済ませます。

台湾一日目10
























 前は広い公園で、さぞかし景色がよかろうと思いましたが、私の部屋は正面ではなくて横側でした。ビューは、細い通りを隔てた向かい側の古い高層マンションで、生活臭が漂っていました。それはそれで趣きがありましたが。

 荷物を置いて、早速外に出ます。高雄市はその中心に愛河が流れています。ホテルからは目と鼻の先です。

台湾一日目6














 ここから遊覧船に乗って、水上から市内見物です。

台湾一日目5













 薄暮の高雄市内は、とても美しいです。若干川のにおいがしましたが、すぐに感じなくなりました。

台湾一日目7











 


 なかなか奇抜な建物です。「高雄流行音楽中心」という総合施設です。日暮れると、ライトアップされてそれは美しい。川べりには食事ができる場所もあって、軽快な音楽が流れてきます。

 回遊が済んで、ホテルに戻ります。夕食は、ホテル内にある飲茶のレストランです。ガイドブックにも載っているレストランで、30分くらい待たされました。
 
 美味しそうな料理がワゴンで運ばれてきます。蒸し料理三つ取ってビールを飲んでいると、腹七分目くらいになりました。若い頃はもっと食べられたのですがね、もう無理ですね。最後に、シラスのチャーハンを取りました。これが実に美味しい。


台湾一日目9























 今回の旅行では、3回チャーハンを食べましたが、ここのが一番おいしかったですね。一緒に写っているスープはサンラータンというものですが、これはいまいちでした。池袋の「新珍味」の方が、私には美味しい。

 長い一日が終わりました。ベッドに入ると、バタンキューでした。



鉞ばばあと孫娘 貸金始末 十両役者

    昨日から大寒です。天気はいいですが、さすがに風は冷たいです。一月も、瞬く間に終盤となりました。インフルエンザが猛威を振るっているといった感じです。注意してお過ごしください。

 今年最初の新刊です。

鉞ばばあと孫娘 貸金始末

十両役者

集英社文庫(600円+税)シリーズ第三巻となります。

千両役者になりてえ!
檜舞台を目指す男の修羅が悪事を・・

江戸最強の意地悪ばばあと柔術使いの孫娘が活躍する痛快事件帖

鉞ばばあ3

金貸しのお絹は、お転婆な孫娘お鈴と二人暮らし。
男前の役者・市村團五郎が、次の舞台の衣装代十五両を借りに来た。
早速、お絹はお鈴を連れて今月の芝居を見物するが、華がないと言い放つ。
そして、命懸けで返しなと鉞を手に凄んで、十両だけ貸す。
だが、團五郎は金を奪われてしまい……。
同情したお鈴は、お絹の知恵を借りて嫉妬渦巻く芝居町の闇に挑んでいく。
強欲だが罪を憎む祖母と孫娘の痛快事件帖。
BOOKデータベースより

 本シリーズも、三佐冊目になりました。江戸最強の意地悪ばあさんの啖呵も、ますます気合いが入っています。若い頃は相当の美人だったといいますから、凄味もあります。磨き抜かれた鉞の刃先に映る顔を見たら、誰もが金を借りることの厳しさを肌で感じるに違いありません。
 取り立ても厳しいです。

 第一話は、日に千両を稼ぐといわれる江戸三座の檜舞台で、千両役者を目指す大部屋役者の奮闘を、後押しします。第二話は、意気地なしの豆次郎を襲った危機に、立ち向かいます。そして第三話では、向こうっ気の強いお鈴が、珍しく僻みます。

 どのような話になるのでしょうか。本日発売です。ご購読ください。


お正月


       

       


 今年も正月を迎えることができました。晴天で、ベランダから朝日を拝みました。清々しい気分になります。元日だと思うだけで、気持ちが改まります。

初日の出

 朝、ベランダから撮った写真です。

 正月を迎えることがあたりまえだった歳を過ぎました。迎えられない親類や知人がいます。その人たちの分も、しっかりと日々を大事にして暮らさなくてはと思いました。

 昨年は、たくさんの読者にみなさんや編集者さん、営業さん、書店さんの方々に支えられて、拙著が書店に並びました。励ましていただきました。

 本年も、果敢に創作活動にかかりたいと思っています。

正月2025

 『おれは一万石』シリーズ(双葉文庫)
 『成り上がり弐吉札差帖』シリーズ(角川文庫)
 『鉞ばばあと孫娘 貸金始末』シリーズ(集英社文庫)
 『めおと旅籠繁盛記』シリーズ(小学館文庫)

 は、今年も引き続き刊行されていきます。

 『朝比奈凜之助捕物暦』シリーズ(文春文庫)は、第五巻をもって完結しました。ご購読、ありがとうございました。文春文庫では、新たなシリーズを検討しています。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。皆様の、ご健康とご多幸をお祈りいたします。

一年が駆け足で

 令和六年(2024)も今日で終わりとなります。長い夏を挟んでの一年でしたが、終わってみれば駆け足で過ぎていきました。そして一つ、歳を取りました。その間に、親しかった人を亡くしました。歳だから仕方がない部分もありましたが、悲しくて寂しいことでした。

 その方と過ごした、数々の思い出がよみがえります。

 ただ悲しいことばかりでなく、私にも孫が生まれました。1月に生まれて、今ではいつ歩き出してもおかしくないような成長ぶりです。元気な泣き声を聞くだけで、生きるエネルギーを貰うようです。

 そして今年は、十一冊の書き下ろしの刊行をすることができました。ご購読くださる皆さんのお陰です。


 読んでいただけることの喜びを感じつつ、新作の構想を練りました。これからも、続けていきます。

 インフルエンザが猛威をふるっています。どうぞ体調に気を付けて、よいお年をお迎えください。

最新コメント
月別アーカイブ
記事検索
プロフィール

chino17jidai

千野隆司の時代小説
【近刊書籍】

☆「めおと旅籠繁盛記 柝の音響く」(小学館文庫)令和7年4月刊


【既刊書籍】

★「おれは一万石 後嗣の祠」(双葉文庫)令和7年3月刊

★「成り上がり弐吉札差帖 棄捐令(二)」(角川文庫)令和7年2月刊

★「鉞ばばあと孫娘貸金始末 十両役者」(集英社文庫)令和7年1月刊

★「おれは一万石 陥穽の束」(双葉文庫)令和6年12月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦 昔の仲間」(文春文庫)令和6年11月刊

★「成り上がり弐吉札差帖 棄捐令(一)」(角川文庫)令和6年10月刊

★「おれは一万石 民草の激」(双葉文庫)令和6年8月刊

★「おれは一万石 普請の闇」(双葉文庫)令和6年7月刊

★「成り上がり弐吉札差帖 公儀御用達」(角川文庫)令和6年6月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦 美しい女房」(文春文庫)令和6年5月刊

★「めおと旅籠繁盛記」(小学館文庫)令和6年4月刊

★「おれは一万石 銘茶の行方」(双葉文庫)令和6年3月刊

★「成り上がり弐吉札差帖 貼り紙値段」(角川文庫)令和6年2月刊

★「鉞ばばあと孫娘貸金始末 まがいもの」(集英社文庫)令和6年1月刊

★「おれは一万石 五両の報」(双葉文庫)令和5年12月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦 死人の口」(文春文庫)令和5年11月刊

★「成り上がり弐吉札差帖」(角川文庫)令和5年10月刊

★「札差市三郎の女房」【新装版】(集英社文庫)令和5年8月刊

★「おれは一万石 国替の渦」(双葉文庫)令和5年8月刊

★「おれは一万石 不酔の酒」(双葉文庫)令和5年7月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦 駆け落ち無情」(文春文庫)令和5年5月刊

★「鉞ばばあと孫娘貸金始末」(集英社文庫)令和5年4月刊

★「おれは一万石 若殿の名」(双葉文庫)令和5年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(三)」(角川文庫)令和5年2月刊

★「おれは一万石 西国の宝船」(双葉文庫)令和4年12月刊

★「朝比奈凜之助捕物暦」(文春文庫)令和4年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(二)」(角川文庫)令和4年10月刊

★「湯屋のお助け人・神無の恋風」【新装版】(双葉文庫)令和4年9月刊

★「おれは一万石 藩主の座」(双葉文庫)令和4年8月刊

★「おれは一万石 世継の壁」(双葉文庫)令和4年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 お波津の婿(一)」(角川文庫)令和4年6月刊

★「湯屋のお助け人・待宵の芒舟」【新装版】(双葉文庫)令和4年5月刊

★「出世商人(五)」(文春文庫)令和4年5月刊

★「髪結おれん 恋情びんだらい」(角川文庫)令和4年4月刊

★「おれは一万石 花街の仇討ち」(双葉文庫)令和4年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(三)」(角川文庫)令和4年2月刊

★「湯屋のお助け人・覚悟の算盤」【新装版】(双葉文庫)令和4年1月刊

★「おれは一万石 尚武の志」(双葉文庫)令和3年12月刊

★「出世商人(四)」(文春文庫)令和3年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(二)」(角川文庫)令和3年10月刊

★「湯屋のお助け人・桃湯の産声」【新装版】(双葉文庫)令和3年10月刊

★「湯屋のお助け人・菖蒲の若侍」【新装版】(双葉文庫)令和3年9月刊

★「おれは一万石 大殿の顔」(双葉文庫)令和3年8月刊

★「おれは一万石 金の鰯」(双葉文庫)令和3年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(一)」(角川文庫)令和3年6月刊

★「出世商人(三)」(文春文庫)令和3年5月刊

★「銘酒の真贋 下り酒一番(五)」(講談社文庫)令和3年4月刊

★「おれは一万石 出女の影」(双葉文庫)令和3年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(三)」(角川文庫)令和3年2月刊

★「追跡」(講談社文庫)令和3年1月刊

★「おれは一万石 大奥の縁」(双葉文庫)令和2年12月刊

★「出世商人(二)」(文春文庫)令和2年11月刊

★「出世商人(一)」(文春文庫)令和2年10月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(二)」(角川文庫)令和2年9月刊

★「おれは一万石 商武の絆」(双葉文庫)令和2年8月刊

★「おれは一万石 訣別の旗幟」(双葉文庫)令和2年7月刊

★「新・入り婿侍商い帖 遠島の罠(一)」(角川文庫)令和2年5月刊

★「大酒の合戦 下り酒一番(四)」(講談社文庫)令和2年4月刊

★「おれは一万石 慶事の魔」(双葉文庫)令和2年3月刊

★「新・入り婿侍商い帖 二つの祝言」(角川文庫)令和2年2月刊

★「おれは一万石 繰綿の幻」(双葉文庫)令和元年12月刊

★「新・入り婿侍商い帖 嫉妬の代償」(角川文庫)令和元年11月刊

★「新・入り婿侍商い帖」(角川文庫)令和元年10月刊

★「髪結おれん 恋情びんだらい」(KADOKAWA)令和元年9月刊

★「おれは一万石 無人の稲田」(双葉文庫)令和元年8月刊

★「おれは一万石 贋作の謀」(双葉文庫)令和元年7月刊

★「献上の祝酒 下り酒一番(三)」(講談社文庫)令和元年6月刊

★「入り婿侍商い帖・外伝 青葉の季節」(角川文庫)令和元年5月刊

★「おれは一万石 囲米の罠」(双葉文庫)平成31年3月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(三)」(角川文庫)平成31年2月刊

★「密命同心轟三四郎・水底二千両」【新装版】(コスミック時代文庫)平成31年2月刊

★「分家の始末 下り酒一番(二)」(講談社文庫)平成31年1月刊

★「密命同心轟三四郎・空飛ぶ千両箱」【新装版】(コスミック時代文庫)平成30年12月刊

★「おれは一万石 定信の触」(双葉文庫)平成30年11月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(二)」(角川文庫)平成30年10月刊

★「入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(一)」(角川文庫)平成30年9月刊

★「野分の朝 江戸職人綴」(徳間文庫)平成30年9月刊

★「おれは一万石 一揆の声」(双葉文庫)平成30年8月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖3 死守」(小学館文庫)平成30年7月刊

★「大店の暖簾 下り酒一番」(講談社文庫)平成30年6月刊

★「おれは一万石 無節の欅」(双葉文庫)平成30年5月刊

★「おれは一万石 麦の滴」(双葉文庫)平成30年4月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(三)」(角川文庫)平成30年3月刊

★「おれは一万石 紫の夢」(双葉文庫)平成30年2月刊

★「出世侍(五)雨垂れ石を穿つ」(幻冬舎時代小説文庫)平成29年12月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(二)」(角川文庫)平成29年11月刊

★「おれは一万石 塩の道」(双葉文庫)平成29年10月刊

★「おれは一万石」(双葉文庫)平成29年9月刊

★「入り婿侍商い帖 大目付御用(一)」(角川文庫)平成29年8月刊

★「雇われ師範豊之助・鬼婆の魂胆」(双葉文庫)平成29年7月刊

★「出世侍(四)正直者が損をする」(幻冬舎時代小説文庫)平成29年6月刊

★「次男坊若さま修行中・名月の出会い」(コスミック文庫)平成29年5月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖2 決意」(小学館文庫)平成29年5月刊

★「雇われ師範豊之助・泣き虫大将」(双葉文庫)平成29年4月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(三)」(角川文庫)平成29年3月刊

★「雇われ師範豊之助・家宝の鈍刀」(双葉文庫)平成28年12月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(二)」(角川文庫)平成28年11月刊

★「長谷川平蔵人足寄場 平之助事件帖1 憧憬」(小学館文庫)平成28年10月刊

★「次男坊若さま修行中・願いの錦絵」(コスミック文庫)平成28年9月刊

★「入り婿侍商い帖 出仕秘命(一)」(角川文庫)平成28年8月刊

★「出世侍(三)昨日の敵は今日も敵」(幻冬舎時代小説文庫)平成28年6月刊

★「寺社役同心事件帖・富くじ狂瀾」(朝日文庫)平成28年5月刊

★「雇われ師範豊之助・瓢箪から駒」(双葉文庫)平成28年3月刊

★「寺社役同心事件帖・竹寳寺の闇からくり」(朝日文庫)平成28年3月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達(三)」(角川文庫)平成28年2月刊

★「出世侍(二)出る杭は打たれ強い」(幻冬舎時代小説文庫)平成27年12月刊

★「札差髙田屋繁昌記(三)兄の背中」(ハルキ文庫)平成27年11月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達(二)」(角川文庫)平成27年10月刊

★「雇われ師範豊之助・ぬか喜び」(双葉文庫)平成27年10月刊

★「雇われ師範豊之助・借金道場」(双葉文庫)平成27年7月刊

★「札差髙田屋繁昌記(二)生きる」(ハルキ文庫)平成27年6月刊

★「出世侍(一)」(幻冬舎時代小説文庫)平成27年6月刊

★「入り婿侍商い帖 関宿御用達」(角川文庫)平成27年5月刊

★「次男坊若さま修行中・初雷の祠」(コスミック文庫)平成27年4月刊

★「札差髙田屋繁昌記(一)若旦那の覚悟」(ハルキ文庫)平成27年3月刊

★「入り婿侍商い帖(三)女房の声」(富士見新時代小説文庫)平成27年2月刊

★「若殿見聞録(六)家慶の一歩」(ハルキ文庫)平成26年11月刊

★「入り婿侍商い帖(二)水運のゆくえ」(富士見新時代小説文庫)平成26年10月刊

★「入り婿侍商い帖(一)」(富士見新時代小説文庫)平成26年9月刊

★「神楽坂化粧暦 夕霞の女」(宝島社文庫)平成26年8月刊

★「若殿見聞録(五)東照宮、拝礼」(ハルキ文庫)平成26年7月刊

★「へっつい河岸恩情番屋・鬼灯のにおい」(コスミック文庫)平成26年4月刊

★「若殿見聞録(四)閏月の嵐」(ハルキ文庫)平成26年3月刊

★「権現の餅-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成26年2月刊

★「若殿見聞録(三)秋風渡る」(ハルキ文庫)平成25年11月刊

★「霜降の朝-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年11月刊

★「船頭岡っ引き控・秋の調べ」(学研M文庫)平成25年9月刊

★「寺侍市之丞・干戈の檄(かんかのげき)」(光文社文庫)平成25年9月刊

★「千俵の船-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年8月刊

★「若殿見聞録(二)逆臣の刃」(ハルキ文庫)平成25年7月刊

★「へっつい河岸恩情番屋・夏初月の雨」(コスミック文庫)平成25年4月刊

★「寺侍市之丞・打ち壊し」(光文社文庫)平成25年3月刊

★「船頭岡っ引き控・花冷えの霞」(学研M文庫)平成25年3月刊

★「若殿見聞録(一)徳川家慶、推参」(ハルキ文庫)平成25年2月刊

★「恵方の風-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成25年2月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・木枯らしの朝」(ハルキ文庫)平成24年11月刊

★「棒手振り同心事件帖・秋の声」(学研M文庫)平成24年10月刊

★「赤鍔の剣-駆け出し同心・鈴原淳之助」(双葉文庫)平成24年9月刊

★「寺侍市之丞・西方の霊獣」(光文社文庫)平成24年8月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・初螢の数」(ハルキ文庫)平成24年7月刊

★「棒手振り同心事件帖・皐月の風」(学研M文庫)平成24年5月刊

★「密命同心轟三四郎・水底二千両」(コスミック文庫)平成24年4月刊

★「戸隠秘宝の砦 第三部・光芒はるか」(小学館文庫)平成24年4月刊

★「寺侍市之丞・孔雀の羽」(光文社文庫)平成24年3月刊

★「戸隠秘宝の砦 第二部・気比の長祭り」(小学館文庫)平成24年3月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・母恋い桜」(ハルキ文庫)平成24年2月刊

★「戸隠秘宝の砦 第一部・吉原惣籬」(小学館文庫)平成24年2月刊

★「湯屋のお助け人・神無の恋風」(双葉文庫)平成24年1月刊

★「棒手振り同心事件帖・初水の夢」(学研M文庫)平成23年12月刊

★「湯屋のお助け人・待宵の芒舟」(双葉文庫)平成23年11月刊

★「お寧結髪秘録・秘花二日咲き」(静山社文庫)平成23年10月刊

★「寺侍市之丞」(光文社文庫)平成23年9月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・霜夜のなごり」(ハルキ文庫)平成23年8月刊

★「湯屋のお助け人・覚悟の算盤」(双葉文庫)平成23年7月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・命の女」(学研M文庫)平成23年5月刊

★「湯屋のお助け人・桃湯の産声」(双葉文庫)平成23年3月刊

★「密命同心轟三四郎・空飛ぶ千両箱」(コスミック時代文庫)平成23年3月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・菊月の香」(ハルキ文庫)平成23年2月刊

★「湯屋のお助け人・菖蒲の若侍」(双葉文庫)平成23年1月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・残り蛍」(学研M文庫)平成22年11月刊

★「蕎麦売り平次郎人情帖・夏越しの夜」(ハルキ文庫)平成22年8月刊

★「槍の文蔵江戸草紙・恋の辻占」(学研M文庫)平成22年7月刊

★「主税助捕物暦・玄武斃し」(双葉文庫)平成22年3月刊

★「へっぴり木兵衛聞書帖・水面の月」(学研M文庫)平成22年1月刊

★「首斬り浅右衛門人情控・安政くだ狐」(祥伝社文庫)平成21年12月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・四つの千両箱」(ハルキ文庫)平成21年11月刊

★「主税助捕物暦・鮫鰐裁ち」(双葉文庫)平成21年10月刊

★「へっぴり木兵衛聞書帖・永代橋の女」(学研M文庫)平成21年8月刊

★「首斬り浅右衛門人情帖・莫連娘」(祥伝社文庫)平成21年7月刊

★「主税助捕物暦・紅鸞突き」(双葉文庫)平成21年4月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・わすれ形見」(ハルキ文庫)平成20年12月刊

★「首斬り浅右衛門人情控」(祥伝社文庫)平成20年9月刊

★「本所竪川河岸瓦版・紅の雁」(学研M文庫)平成20年8月刊

★「主税助捕物暦・怨霊崩し」(双葉文庫)平成20年5月刊

★「火盗改メ異聞・仇討青鼠」(徳間文庫)平成20年4月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・霊岸島の刺客」(ハルキ文庫)平成19年12月刊

★「本所竪川河岸瓦版・花燈籠」(学研M文庫)平成19年11月刊

★「霊岸島捕物控・新川河岸迷い酒」(学研M文庫)平成19年5月刊

★「主税助捕物暦・虎狼舞い」(双葉文庫)平成19年3月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・雪しぐれ」(ハルキ文庫)平成19年1月刊

★「本所竪川河岸瓦版・ビードロ風鈴の女」(学研M文庫)平成18年9月刊

★「主税助捕物暦・麒麟越え」(双葉文庫)平成18年4月刊

★「霊岸島捕物控・大川端ふたり舟」(学研M文庫)平成18年1月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・鬼心」(ハルキ文庫)平成17年11月刊

★「主税助捕物暦・天狗斬り」(双葉文庫)平成17年7月刊

★「本所竪川河岸瓦版・冬花火」(学研M文庫)平成17年6月刊

★「追跡」(講談社)平成17年5月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・伽羅千尋」(ハルキ文庫)平成16年11月刊

★「主税助捕物暦・夜叉追い」(双葉文庫)平成16年10月刊

★「札差市三郎の女房」(ハルキ文庫)平成16年1月刊

★「霊岸島捕物控・新川河岸迷い酒」(学習研究社)平成15年10月刊

★「霊岸島捕物控・大川端ふたり舟」(学習研究社)平成14年7月刊

★「南町同心早瀬惣十郎捕物控・夕暮れの女」(ハルキ文庫)平成14年2月刊

★「逃亡者」(講談社文庫)平成13年12月刊

★「二夜の月」(双葉文庫)平成13年6月刊

★「永代橋、陽炎立つ」(双葉文庫)平成13年4月刊

★「札差市三郎の女房」(角川春樹事務所)平成12年6月刊

★「北辰の剣・千葉周作開眼」(祥伝社文庫)平成10年12月刊

★「逃亡者」(講談社)平成10年12月刊

★「二夜の月」(双葉社)平成9年7月刊

★「永代橋、陽炎立つ」(双葉社)平成8年7月刊

★「かんざし図絵」(双葉文庫)平成8年2月刊

★「浜町河岸夕暮れ」(双葉文庫)平成6年10月刊

★「かんざし図絵」(双葉社)平成5年3月刊

★「浜町河岸夕暮れ」(双葉社)平成3年8月刊
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ