奇跡が起きた。
我が国は、本当にすごい。
あの日、完全に「盗まれた」と
絶望していた息子のSwitch2が、なんと
翌日の午後には手元に戻ってきたのだ。
事の起こりは、私が緊急でブログをアップした日の夜だった。
妻の嘉子のスマホに、
長女の部活の先生から一本の電話が入った。
「龍太郎くんのSwitch2、ありましたよ」
明日、会場へ持っていくので
長女に渡してくださるという。
詳しく話を聞くと、
どうやら悪意を持って盗まれたわけではなかったらしい。
応援席の近くに置きっぱなしになっていた本体を、
見つけて拾ってくれた誰かが
事務局に届けてくれたのだ。
そこから部活の顧問へと連絡が回り、
無事に我が家へと辿り着いたというわけだ。
思考停止と「2%の奇跡」
手元に戻ってきたSwitch2を見て、
息子は驚きと喜びに満ち溢れていた。
しかし正直なところ、
一番驚いていたのは私かもしれない。
なぜなら、私は「絶対に戻ってくるはずがない」と
完全に諦めきっていたからだ。
戻ってくる確率は、
せいぜい2%くらいだろうと思っていた。
第一報の「盗まれた」という言葉で
完全に思考がストップしてしまっていたし、
何より嘉子が「息子が居た場所を何度も探した」と言うのだ。
そこまで探して無いのであれば、
もう諦めるしかなかった。
受け取ったバトンを次へ:息子に伝えたいこと
今回の出来事は私にとって何を意味するのだろうか。
それは「予期できることをした結果、
予期せぬ出来事が起こった」
ということかもしれない。
世の中には「恩送り」という言葉がある。
人知れず善意を向けてくれた、
見知らぬ誰かから受け取ったこの大きな恩は、
私や息子がまた別の誰かへと
送っていかなければならない。
誰かが落とし物をして困っていたら届ける、
困っている人がいたら手を差し伸べる。
そうやって善意のバトンを繋いでいくことこそが、
今回拾ってくれた方への
一番の恩返しになるはずだ。
この「恩送り」の大切さを、
今回の奇跡を通じて、
息子にはしっかりと伝えていきたいと思う。

