北九州の海運会社に所属する外洋型タグボートが、マラッカ海峡で海賊に襲われ、日本人の船長・機関長とフィリピン人の船員1名、計3人が拉致された。
ちょうど、東洋書林『図説海賊大全』『女海賊大全』を借りてきて読み始めたところであった。西手新九郎降臨か? 巫山戯てはいけないが。
近藤海事の「韋駄天」(323トン)は、漁船(に偽装した海賊船というべきか)に乗った10人ほどの海賊にいきなり銃撃を受け、船体は孔だらけ、賊はロケットランチャーも所持しており、抵抗しようもなかった、と伝えられる。
以前、マラッカ海峡の海賊跳梁が深刻化してきた頃、対抗策として舷側や船尾甲板に「忍び返し」を設ける、高圧放水銃を装備するといったことが議論されたことを覚えている。あの頃はまだ、海峡の狭いところで減速を余儀なくされた大型船に忍び寄り、鉤付縄などで乗り込んでくるというのが常套戦術であったし、自衛手段とはいえ、おおっぴらな武装は憚られる雰囲気があったのだろう。
しかし、「敵」がこうも重武装化してはたまらない。重要度・危険度の高い船舶には武装した海上保安官が同乗する、最終的には法改正(憲法解釈)がなされて海自の高速舟艇隊派遣、というところまで行かざるを得ないのか。
いい方策がある。日本船舶はすべて「八幡大菩薩」の幟旗を翻して航行すればよいのである。南蛮の海民に、500年前の悪夢を思い出させてやればよいのだ。
だから、巫山戯けてはいかん、というのに。