aoba泣いた日もある 怨んだことも
思い出すだろ なつかしく
(丘灯至夫)




『青葉繁れる』 井上ひさし(著) 文芸春秋

この写真を撮ったら、なぜか思い出して再読。
「青葉茂れる桜井の」だったら楠正成で大阪だけど、これは「青葉通り薫る葉みどり」の仙台の話。
高校三年生。
成績が300人中、284番の稔、285番のジャナリ、293番のデコ、294番のユッヘは、仲良し4人組。
登校途中にすれ違う女の子を押し倒すことを夢想したり、医学書の女性器の絵を食い入るように見たり、ほんとしょうがないことばっかりしてる。
少しは勉強せんかい、みたいな。
それに東京からの転校生、俊介が加わってさらにパワーアップ。
喜劇に分類されるみたいだけど、じわっとくる悲しみも随所にある。

でもみんな、ひたすら純情。
夢がはばたく遠い空だ。

確か、映画とテレビドラマがあったはず。
森田健作さんはどっちだったかな。


井上ひさしさんが書いた色紙に、こんなのがあるそう。
「むずかしいことをやさしく
 やさしいことをふかく
 ふかいことを楽しく」

kurinsou