立松和平日本を歩く (1)

新聞や雑誌に掲載された旅のコラムをまとめた一冊。
「日本を歩く」と題して、関東、中部など、地域別に7巻が出ている。
第1巻は、北日本。
北海道から福島まで。
図書館で見つけたら、自分の住んでいるところや、立ち寄ったところだけでも読んでみると楽しいかも。
例えば、「仙台・広瀬川旅情」
仙台は杜の都と呼ばれるけれど、実は広瀬川による水の都でもある。
立松和平さんは、河口から源流点までの旅をしてそう思ったと書いている。
広瀬川は仙台城の堀となり、船の道となり、田畑を灌漑する。
大都市でありながら市街地でヤマセミも見れるところはここぐらい、と賞賛している。

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広瀬川に沸いている温泉に行ってきました。
美女づくりの湯、作並温泉。

家の猫が、冬毛から夏毛に生え変わってすっきりしているの。
それを見ていたら、私も一皮むきたくなった。
蛇の脱皮ではない。(笑)

『谷の湯けむりつい誘はれて もみぢ散る日の玉の肌』(白鳥省吾)

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部屋の窓からの景色。
今の季節は緑が鮮やかで綺麗。
きっと、秋の紅葉もいいね。

宿のお風呂は、女性が入れるのは3つ。
男女別の広い内風呂、女性専用の小さな半露天風呂、豪快な露天岩風呂。

『作並の河原の湯こそうれしけれ 太古の岩に囲まれて沸く』(土井晩翠)

はい、は〜い、岩風呂がいい!
露天大好き♪

ここのは混浴。
旅番組でバスタオルを巻いてそういうお風呂に入っている女性を映すけど、衛生面からよくないんだよ。
温泉でタオルを湯船に入れるのはマナー違反だ。
もちろん、この宿でも厳禁の張り紙がしてある。

となると、私もちょっと躊躇する。
でも、そんなこともあろうかと、短いけど女性専用の時間も設けられているので安心。
写真撮影禁止だったので、この宿に泊まったことのある正岡子規の文章を。

 作並温泉に投宿す。
 家は山の底にありて翠色窓間に滴り水声床下に響く。
 絶えて世上の涼炎を知らざるものの如し。
 『涼しさや行燈うつる夜の山』

 温泉は廊下伝ひに絶壁を下る事数百級にして漸く達すべし。 
 浴槽の底板一枚下は即ち涼々たる渓流なり。
 盖し山間の奇泉なりけらし。
 (“はて知らずの記”より)

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「なまけ者になりなさい」

うん、そうだね。
たまには。
なんでここに目玉おやじがいるのかは、また後で。


※正岡子規といえば、お気に入りにしている“asahi.com”のページがあるのでご紹介。
『子規おりおり』