Presented Moto Hagio

モーニング

「モーニングからのお年玉読み切り」ということで、22ページの短編が載ってます。
もうこの年になるとお年玉なんてもらえないと思ってたけど、こんなうれしいこともあるんだね。

『バス停まで』
震災で住めなくなった両親の家。
東京に住む息子が、避難中に他所で亡くなった父親の遺骨の欠片を埋めに来る。
帰りたかった場所に。

淡々とした描写と、極限まで削った説明。
読み手が心の中で繋げて膨らませて、萩尾望都さんの想いに近づく。
近づけば近づくほど、もう泣けて泣けて。
悲しみと希望の天秤、少しずつでもよい方へ動きますように。