April 25, 2011

マサラワーラーがやって来る!

イベントのお知らせです。
アーティストの武田尋善さん(タケダワーラー)と鹿島信治さん(カシマワーラー)のインド料理ユニット、マサラワーラーがチェンナイにやってきます!

5月1日(日)には、チェンナイから車で1時間の海辺の街、マハーバリプラム(マーマッラプラム)で、マサラワーラー Live at マハーバリプラム、壁画ライブと音楽演奏とインド料理の食べ放題イベントを開催!

タミル語も交え、こんなに楽しそうなポスターが出来上がりました。今からワクワクです。

場所はビーチが目の前の絶景ルーフトップレストラン、Good Luck Cafe(密かにお気に入りの場所です)。

masalawala


Good Luck Cafe
Sri Harui Guest House, Fisherman's Colony, Mamallapuram,
Tamil Nadu, India
Mobile:+91 9840361432
URL:http://goodluckcafejdm.blogspot.com

11時オープンで、料金はRs.250(1ドリンク、1コーヒー、水、食べ放題つき)です。

ぜひぜひ、皆さん、来てくださいねー!


wallposter


さて、先週末はイベントのポスター貼りに明け暮れました。
いくつかのお店に貼らせてもらい、また、インドっぽく道の脇の壁に貼ってみようと思ったものの、持参したパーマネントボンドというテープでは、壁のペンキが手につくばかりで、すぐはがれてしまいます。

どうやらポスター貼りには、小麦粉と水を煮たものを糊代わりに使っているらしいという情報を入手したので、さっそく自宅で作って再挑戦。近所で偶然にもプロのポスター貼り軍団に遭遇したので、技を伝授してもらいました。

どんな技が飛び出すかと思いきや、ポスターを裏返しにして壁に広げ、糊の入った容器に勢いよく手を突っ込み、そのまま大胆かつ大雑把に手で糊を塗りたくり、また裏返して貼り付けていました。
製本用の糊を使っているとのこと。
かなりの枚数があるようでしたが、手が荒れたりしないんでしょうか。

ちなみに、小麦粉+水の糊も時々使うよ、ということでした。
これ、日本でも障子紙を張る際に使用するようですね。

wall

習ったばかりの技を駆使して(素手でなく、使い古しのナイロンたわしを使用)、バス停の近くの壁の、タミル映画の横に貼ってみました。
バスを待つ人々も大注目。
通りがかりのおじさんにも「いいね!」と言われ、気分よく任務完了。

あとは、5月1日を待つばかり。

それでは当日、マハーバリプラムでお待ちしています!


chitrini at 22:38|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

April 20, 2011

箸のない国のライスヌードル

magazine_image_201105


東日本大震災から既に1ヶ月以上経ちましたが、被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復興をお祈り申し上げます。


料理通信5月号に、「南インドのライスヌードル」を寄稿しました。

撮影日は地震の翌日で、なんとも重苦しい気持ちで取材先のヴィジ先生に向かい、偶然にも日本と関わりのある先生と撮影担当のジョエル、3人で祈るように撮影しました。

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意外に思われるかもしれませんが、インドにも麺文化があります。
といっても、インドは箸のない手食の国。例えば、今回紹介したイディヤーパムは、細い米麺を鳥の巣状にまとめ、片手でちぎって食べる南インドのユニークな麺です。

idiyappamkerala


記事では、タミル・ナードゥ州、チェティナードゥ地方のイディヤーパムの作り方を紹介しましたが、上の写真はココナッツをふんだんに使うケーララスタイル。米から作る蒸しパン、イドゥリ用の型に入れて蒸し、小さめにまとめたお洒落バージョンです。添えられているのは、ケーララ風シチュー(現地ではイステューと呼ぶようです)。

その昔は牛乳につけて食べていたのではないかと思われるイディヤーパム、マイルドで汁気のある料理と相性◎(現在でもココナッツミルクと一緒に食べたりもします)。

viji&shanti


撮影中の一コマ(未使用カット)。家族でイディヤーパムを食べているところをということだったのですが、あいにく先生のご主人は外出中だったので、お手伝いのシャーンティにお願いして一緒にパチリ。が、これは絶対にインドではあり得ない光景。よーく見ると、くつろいだ笑顔を見せながらも、シャーンティーは椅子に半分も腰掛けていませんでした。

27年間、先生のお宅で働いているシャーンティ。先生も彼女を心から信頼し、実際、家族のような関係です。

最後に、記事の内容について。続きを読む

chitrini at 06:39|PermalinkComments(4)TrackBack(0)south indian food 

January 22, 2011

ビレッジにて。青い家と大きなワダ

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来年のポンガルはぜひ村で祝いたいと前回書きましたが、昨年9月、初めて義父の出身地である村を訪れました。チェンナイから車で3時間、行きは車の前が全く見えなくなるほどの豪雨で無事に辿りつけるか心配でしたが(それでも車を走らせるドライバーに恐れをなしました)、村に到着する頃には雨も上がっていました。

不思議な造りの家だと夫からは聞いていたけれど、100年くらい前に建てられたというこの家、真ん中に中庭があり、それを囲むように部屋がつながっています。

青色×黄色がテーマとなっているようで(理由は不明)、家の至るところがその組み合わせでした。目を見はったのは、プージャルームの前の部屋の天井(?梁がむき出しだけど)の飾り。こういうの家にほしいなー(笑)

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戸棚も青ベースに黄色の組み合わせ。スプーンがかわいい。描かれているのはヴィシュヌ派のシンボルです。ヒンドゥー教はビシュヌ派とシヴァ派に大きく分けられます。インドの街を歩いていると、額に横線とか縦線を入れた人をよく見かけますが、縦線3本がヴィシュヌ派、横線3本がシヴァ派となっているようです。


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写真は夫の祖母(故人)の弟。非常にわかりやすい縦線ではあるのですが、ちょっと目立ちすぎでしょうか?(笑)
義母と義父は恋愛結婚で、出身コミュニティも違うのですが、周囲に反対されたといいつつも最初から一部の親戚をのぞいて、親戚付き合いもあったのは、同じヴィシュヌ派であるということも関係していたかもしれません。


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寝室の壁も青でした。写真ではよく見えませんが、ベットカバーがさりげなく黄色です。こだわり?それとも偶然?

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中庭と部屋をつなぐのは、回廊。ところどころに凹みが作ってあって、今は物入れになっていますが、昔はランプを置いていたんでしょうか?シェイプもかわいい。こういうの家にほしいなー。それにしても、オリーブオイルなんて洒落たものを何に使っているのでしょうか?聞き忘れました。ヘアオイル?







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夫の伯母は、たくさん料理を作って待っていてくれました。ここで伯母と書いたのは、実は上で紹介した夫の祖母の弟の妻はなんと義父の姉なんです。最初の奥さんが亡くなり、伯母が後妻になったということ。ちょっと驚いてしまいましたが、昔は財産を守るためによくあったことだそうです。へぇー。

写真はおやつに作ってくれたワダ。かなり巨大で、これにもびっくり。一つ食べるのも大変かなと思いきや、美味しくて何個も何個も食べてしまいました。おやつとしてのワダには甘いものがよく合います。この日の付け合わせはハルワでした。これも美味しかったー。

義母曰く、村の料理は何でもビッグサイズだし、ここに1ヶ月もいれば、伯母は私の体重をなんなく倍にしてくれると、なんとも恐ろしい話をしてくれました(笑)

ちなみに、ワダは普通、手のひらで生地を整えて油であげるのですが、あまりに巨大なので、伯母は、私達が昼食用に持って行ったバナナの葉(お皿として使います)を使っていました。

でも、伯母自身はとてもスリムなんですけれどね。

というわけで、今回は、また遊びに行きたい!村のお話でした。




chitrini at 19:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)south indian food | village

January 17, 2011

牛も、鳥も、人も、みんなで祝う収穫祭ポンガル2011

Pongal_2011


以前にご紹介した新年のコーラム(吉祥模様)。コーラムの本番といえば、なんといっても収穫を祝うお祭り、ポンガル!ご近所ではすっかりコーラムウォッチャーとして知られている私、もちろん朝からフル稼働。写真は全て、ポンガル第二日目で、一番重要な「タイポンガル」の日のもの。この日につきものの食べ物といえば、祭りと同じ名前の料理、ポンガル!普段はスパイシーな味付けですが、この日だけは特別に甘いポンガルを作ってお祝いします。

さて、ポンガルは4日間連続するお祭りです。かなり長いエントリーですが、覚悟はいいですか?(笑)
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chitrini at 02:17|PermalinkComments(2)TrackBack(0)festival 

January 10, 2011

今日からハーフインディアン

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<昨年の結婚記念日、私達が結婚式を挙げた寺にお参りした際に出会った結婚式。新婚カップルのこぼれるような笑顔が美しい。エントリーと直接の関係はないけれど、お気に入りの1枚>

先月の一時帰国、出張は2週間だったので、そのまま実家に戻って久しぶりの日本のお正月を楽しむ予定だったのですが、あることを先月中に済ませておいた方がいいのではということになり、12月の最終週にチェンナイに戻って来ました。そのあることとは、

PIOカードの申請。

PIOカードとは、Person of Indian Origin cardで、インドの永住権のようなもの。といっても有効期間は15年(更新可能)。選挙権は持てないけれど、就労・就学(博士課程の場合は許可が必要)が自由で、不動産の登記もでき(農園は×)、毎年行っていた外国人登録(書類を集めるのが大変)も基本的には15年に1度でいいことなり、インド生活の自由度はかなり高くなるので取っておいて損はないでしょう。

結婚後、インドの知人からカードの存在を聞き、早めに取得するように勧められたのだけど、他の公的手続きと同様、情報も曖昧だし、申請・審査も大変そうで、インターネットで調べても、皆さんかなり格闘しておられるようでした。

インド国籍保持者と結婚した場合、結婚後1年経てば申請可能ということだけど、これまでインドの各種手続きがスムーズに進んだことは一度もないし、特に結婚登録は困難を極めたので(弁護士+賄賂で切り抜けました)、とりあえず雇用ビザもあるし、1年が過ぎても二の足を踏んでいました。

インドからでも日本からでも申請可能だけど、日本でする場合、夫も同行しなければならないし(それはインドでも同じではあるけれど)、書類が足りなかった場合の対応も面倒なので、インドで挑戦してみたいと思ったのだけど、その場合、取得まで1年くらいかかるという恐ろしい噂も。しかも、何度もイミグレに出向いたり、プッシュしたりとかなり大変そう。

いろいろ考えた結果、インドでとりあえず挑戦して、ダメだったら日本で再申請すればいいという結論に至り、重い腰をあげて夫と移民局に出向いたのが昨年11月の中旬。

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chitrini at 16:00|PermalinkComments(4)TrackBack(0)chitrini 

January 07, 2011

Annalakshmi、豊穣の女神の食卓にて

annalakshmi


チェンナイに来た当初、外食をあまり好まないベジタリアンの知り合い(タミル人)が、ここは別格と紹介してくれたのがAnnalakshmi(アンナラクシュミー)。さらに、「他のレストランだと、単に食事をするってだけだけど、Annalakshmiでの時間って、それ以上の何かがあるんだよね」とノンベジ代表の元シェアメイトも絶賛。

で、二人からの共通のアドバイスは「お腹をぺこぺこにしてから行くこと。量がはんぱじゃないから」。ということで一食抜いてから初めて訪れたのはもう2年半くらい前のこと。

その洗練された、でもどこか家庭的な味わい、丁寧すぎない、だけどしっかりしたサービス、そして、奥に鎮座するAnnalakshmi像をはじめ別世界へ誘ってくれる独特な雰囲気......、確かにこれは食事を超えたAnnalakshmi体験と言っていいかも。ベジタリアンレストランなんだけど、野菜だけでこんなに満足できる食事ができるということにもちょっとびっくりさせられます。

スペンサーズプラザの近くに、ひっそりと隠れ家的に存在していたAnnalakshmi。にも関わらず大人気で予約は必須。急に思い立って食べに行くことができないのが難点だったのだけど、昨年秋、スペースの広い場所に移転(といっても工事中のビルの2階というすごい場所ですが)。続きを読む

chitrini at 01:25|PermalinkComments(6)TrackBack(0)south indian food | vegetarian

January 03, 2011

コーラム(吉祥模様)新年バージョン2011

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皆様、明けましておめでとうございます!
2011年もよろしくお願いいたします。

日本のお正月もいいものですが、でも、チェンナイでのお正月にもとっておきの楽しみがあります。それは、コーラムと呼ばれる吉祥模様。毎朝、各家庭の主婦は米粉で家の前に美しい模様を描きますが、お祭りシーズンであるタミル暦のMarkazhi月(12月中旬あたりから1月中旬のポンガル(収穫祭)の前まで)は別名コーラム月とも呼ばれ、大きく華やかなコーラムを競うように描いて通りを彩ります。

kolamnightnewyear

元旦零時、わくわくしながら外に出てみると、やっぱり!お母さん達の描き初めは既に始まっていました。見事!(クリックして拡大)
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chitrini at 01:10|PermalinkComments(2)TrackBack(0)festival | indian collection

December 31, 2010

富士を眺めながらインドな2010年を振り返る

japandec2010


ご無沙汰しております。あっという間に2010年も暮れとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今月初旬から2週間ほど、出張で日本へ一時帰国し、主に、富士山の眺めが美しい富士宮市(写真右下。手前に写っているのは名物・富士山(ふじやま)チャイボール。お茶とハイボールをミックスしたユニークなお酒)に滞在しました。

といっても、インド人コンサルタントA&Bも同行し、はたまた成田空港で遭遇した見ず知らずのインド人家族をはじめ、随所でインド人達が飛び入り参加するやっぱりどこまでもインドな2週間でした(笑)

が、ここではあくまでもジャパニーズテイストですすめたいと思います。
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chitrini at 13:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)japan 

April 14, 2010

新年の味は人生の如く〜マンゴー・パチャディ〜



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昨年のディワリからご無沙汰しておりました。
皆様、新年明けましておめでとうございます!

西暦ではとっくに年は明けていますが、今日がタミル暦の1月1日。といっても、タミル・ナードゥ州政府の決定により、2009年から西暦の1月14日あたり、ポンガルと同じ日が新年となったのですが、人々にとってはやはり今日が新年。でも、ポンガルやディワリの日のような騒がしさもなく、毎朝各家庭の前に描かれるコーラムも色とりどりの華やかなものでもなく、一見、街はいつものまんま……と思ったら、どうやら家の中ではそうではないみたい(別の理由として、伝統的にシンプルな白(と赤)のコーラムで新年を迎えるというしきたりもあるよう)。

新年前日、日本風に言えば大晦日、同僚に、新年向けに何か特別な料理を作るのかと聞いてみたところ、やはりありました!スペシャルメニュー!

彼女の家では、マンゴー・パチャディ(Maangai Pachadi)、ダールペースト、モールコランブ、青バナナの炒めもの、ワダ、タピオカのパヤサムを作るのだそう。

注目したいのは、マンゴー・パチャディ。ニームの花を使うのだとのこと。そういえば、Viji先生の新年向けメニューにも登場したっけ、ニームの花。そしてその同僚は一言、「タミルの新年にはね、全ての味が揃ってなきゃいけないの」。

全ての味、つまりインドでは、塩味、辛味、甘味、酸味、苦味、ピリッとした刺激味の六味。そういえば、先週の土曜日のHindu紙にもそんなことが書いてあったな。でもそれってインドではごく一般的な話だと思って気に留めていなかったのだけど、ミールス全体で六味を揃えるわけでなく、1つの料理に取り込んでしまうということだったとはねー。その後、新年のメニューをいろんな知り合いに聞いてみたところ、メニュー構成に少しづつ違いはあっても、マンゴー・パチャディを作ることは共通していて、そして皆、口を揃えたように「全ての味」を強調。その晩、アンマに聞いても同じ。へぇー、そんなもんなんだと興味深く感じながら就寝。

新年の朝は、プージャのために、夫の実家で料理づくり。そうそう、ニームの花は近所の八百屋さんで売っていなくて、大家さんのご厚意で、庭に生えているニームの木から枝ごといただきました。

夫の実家のメニューは、マンゴーパチャディ、ダールペースト、サンバル、ラッサム、青バナナの炒めもの、オクラの炒めもの、コリアンダーたっぷりのワダ、そしてライスのパヤサム。

Viji先生のマンゴー・パチャディのレシピによれば、材料はニームの花、青マンゴー、ジャグリ、マスタードシード、塩にギーだけというとってもシンプルかつマイルドなものなんだけど、アンマのレシピは、そこにカレーリーフ、青唐辛子、赤唐辛子のホール&パウダーが入り、油もギーじゃなくて普通のサンフラワー油というちょっとスパイシーバージョン。しかもかなり大雑把な作り方(笑)

一体どんな味になるんだろう、美味しいのかな?とプージャの後、夫と義父が先に食事している時にも少々不安に。いよいよ私と義母が食べる番になり、ライスとダルペースト(最初に食べなければならない)にまず手をつけ、それからすぐにマンゴーパチャディを味見。それが……

「ものすごく美味しいー!私これ好き!」と思わず大きな声で言ってしまった私。ジャグリーのまろやかな甘さと青マンゴーの爽やかな酸味と、ほどよい塩味とスパイス、そしてニームの花の苦みが時々かすかに舌の奥で感じられる、なんというか心地よい味のハーモニー。これって日本人はかなり好きな味だと思う。

食事の後、どうして「新年には全ての味」にこだわるのかと聞いてみると、「いろんな味が混ざってるのが人生だから」とアンマ。

でも、ニームの花は単に人生の苦みだけではないみたい。皆が口を揃えて言うのは、「苦いけど、でも、とっても体にいいのよ」。乾燥した花をラッサムにいれたりもするらしい。

そういえば、Viji先生は言ったっけ。

"We add Neem flowers (fried in ghee) for taking the bitterness of life as well as the goodness that God gives us!"

このパチャディには、きっと、「これから1年、健康でいられますように」という願いもこもっているんだな。

お隣、アーンドラ・プラデシュ州のテルグ・ニューイヤーでも、ウガディ・パチャディという名前のマンゴー・パチャディはつきもの。これはタマリンドも入っていて、飲み物的存在。テルグ系の同僚によれば、家で作らず、お寺でプラサドとしてふるまわれるとのこと(日本風に考えれば一種のお屠蘇?お酒じゃないけど)。「ウガディ・パチャディを飲まないことには新しい年は始まらないのよ」と彼女。もっとも、彼女の家ではウガディ・パチャディでなく単に「苦いパチャディ」と呼んでるらしいけれど(笑)

それにしてもこの可憐な小さい花がこんなに苦いなんてねー。でも、花を料理に使うなんてなんてロマンチック!

新年の朝、この時期に咲くニームの花と未熟なマンゴーを庭から採ってきて、家族の幸せ、充実した毎日と健康を祈りながら料理する.....そんな伝統がこれからもずっと続いてほしいな。パチャディを食べながら、やっぱりタミルの新年は1月じゃなくて4月であるべきなんじゃないかなー。周りの多くの人達と同じように私もそう感じました。

あ、そうそう、蚊に悩まされている方に耳より情報(インド限定?)。ニームの葉、蚊よけにものすごい効果ありです。

chitrini at 23:00|PermalinkComments(17)TrackBack(0)festival | south indian food

October 20, 2009

Thalai Depavaliはどこまでも過激に

diwali


結婚して始めて迎えるディワリはThalai Depavaliと呼ばれ、特別な意味があるようです。
本来、私の実家で祝うべきらしいのですが、そういうわけにもいかないので、夫の実家で過ごしました。
ディワリ前日から出向いたのですが、17日の朝は早く起きて(といっても5時15分くらいなので普段より遅めでしたが)まず歯を磨き、夫と並んでプジャコーナーの前に体育座り。アンマが私達の両足をターメリック&クムクムで縁取り、オイルバスのためのオイルを少量、頭に垂らします。その後、シャワーを浴び、新しい服を着て、数種のスイーツを食べます。

プジャ、朝食を済ませると、年長者の祝福を受けるためにと、近所のご夫婦の元に送り出されました。
なんと50年前に恋愛結婚されたというお二人。当時、恋愛結婚は恐ろしい罪だと考えられており、12年間、家族や親戚と絶縁状態だったとか。大変な苦労をされたことだと思いますが、美しい英語で昔を振り返るお二人の穏やかな表情、なんというかとても輝いて見えました。いや、実際、美男美女のお二人ですが。

と、書くと、いかにも穏やかに和やかに時が過ぎているようですが、外のあまりの騒音にしばしば会話が中断されます。
なぜなら、人々が爆竹を延々と鳴らし続けているので。
道を歩く時にも注意が必要です。
なぜなら人々が途切れなく爆竹をしかけているので。
中には二段飛びの爆竹もあり、設置地点から離れていても注意が必要です。そしてわかっていても、その音は非常に心臓に悪く、耳をふさぎ、顔をしかめざるを得ません。

いや、この爆竹というかクラッカーも、Thalai Depavaliの重要アイテムらしく、なんでも私達が最初に鳴らさないといけないとか。どうりでお祝い電話(?)がかかってくる度に、「もうクラッカーは鳴らした?」と聞かれたのが後でわかりました。

夜は騒音もピークになります。
なぜなら打ち上げ花火がはじまるので。
花火ウォッチングのため、全員テラスで過ごします。
花火は数個所でなどというかわいいものでなく、視界の全て、360度が全て打ち上げ花火で埋め尽くされます。
「きれいだねー」と余裕で楽しむインド人達。さすがです。
「毎年やってたら、じきになれるよ」と、周りの人々。
「いや、そんなことはないと思う」と顔がこわばる私。

ディワリを祝うこと自体は大切なことだと思うのですが、もうちょっと静かに祝いたいと思う私。オーストラリアでのディワリは楽しかったんだけど....。

そして、一日中差し出されるお菓子の数々。文字通りエンドレスなスイーツマラソン。今回、コルカタからアンマの知人夫婦がやってきて一緒に滞在していたので、コルカタ名物のお菓子がどっさり。アンマはアンマでタミルなお菓子をいろいろと用意。インドのお菓子にはかなり慣れたつもりだし、好きなのですが、でもやっぱりひっきりなしに食べるのは私には無理。

「この日だけじゃないのよ。私達は年中甘いものをたくさん食べてるの」とアディティ(from コルカタ)。どうやらコルカタの人々はかなりの甘党らしく、一本の道路に2、3軒は確実にお菓子屋があるとか。


さて、チェンナイの新聞によると、ディワリ前の1週間、あるお菓子屋チェーンでは500トンのお菓子を販売したそうです。一つのチェーンでそれだけの量ということは、チェンナイ全体では一体どれだけの量になるのでしょうか。
そうやって小さなお菓子屋も生き残っていくんだなーと思いました。
もちろん、家でもお菓子を作るので、ギーやギーを作るクッキングバターが店頭からどんどん消えます。

さらに、ディワリ週末で出たごみの量は通常量を1000トン上回ったとのこと。その内訳は爆竹&花火&お菓子の箱でしょうか?

火事や負傷者も少なくなかったようですが、例年を下回ったそうです。

実は私も危うく負傷しかけました。といっても火傷じゃないのですが。
アンマからディワリギフトとしてもらったのはゴールドのピアス。でも、南インドスタイルなので、芯が太すぎて、見るからに私のピアス穴に入りそうにない代物。以前も親戚からいただいたものが太すぎてダメだったのですが、それを知っていてなぜあえて同じようなものを買ったのかと聞くと、「芯が少し細そうに見えたから」との答えが(私の目にはほとんど変わりなく見えるのですが-笑)。私のピアス穴の軽く3倍はある太さです。それでも「後で時間がある時にゆっくり入れてみましょう」というアンマ。いや、試してみなくても結果はわかっています。それに試したら返品できなくなってしまいます。

ついにアディティに援軍を頼んだところ、アディティもびっくり。「アンティ、このピアスは私にも無理だわ。南インドスタイルじゃなくて、ボンベイスタイル(芯が細め)のものに換えてもらった方がいいわ」と一言。

納得したように見えるアンマ(でも、前回もそうだったんだけど)。そして解放された私。

と、穏やかに見えるこのランプの写真とは裏腹にどこまでも過激なディワリ@Chennai。やっぱり来年から国外避難が正解かもしれません。


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