November 2008

November 28, 2008

あの日のムンバイ

mumbai


A氏との珍道中を平和にお送りする予定でしたが、もう皆さんもご存知のように、インドはそれどころではない事態になっております。水曜の夜、ムンバイで大規模テロが発生しました。実はここ数日、チェンナイは集中豪雨(サイクロンの影響らしいです)でとんでもない状態になっており、昨日は新聞の配達も遅れたし、どうやって会社まで行くか頭を悩ませていたので(オフィスバスは家からほんの3分くらいのところに来るのですが、道が海のようになっていて、とても歩いてバス停まで辿り着けないのです。まあ、インド人達は歩いちゃうんですけれどね。といって、連日タクシーというわけにもいかないし)、全くその事件に気がつかなかったのです。

ムンバイとチェンナイの位置関係がよくわからないままに、心配して私のブログをチェックした友人は、テロどころかA氏の120%スマイルがupされているのを見て、別の意味で腰を抜かしてしまったそうです。すみませんでした。いやー、そりゃ確かにびっくりしますよね。

オフィスにどうにか到着し、テロのニュースを知り、あのタージマハルホテルが燃えている画像を見た時には、ただただ呆然としてしまいました。その時点で既に100人以上の死者が出ていて、日本人も1名含まれていると報じられており、ショックはさらに増大。これまで、テロの対象となりにくいとされてきた高級ホテルなどが狙われたことも驚きでした。

上の写真は、昨年ムンバイを訪れた時のもの。わかりにくいですが、右の建物がタージマハルホテルです。

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これは車の中から撮った写真なので、ちょっと色が変ですが、ムンバイ市街地近郊の様子です。決して裕福な地区ではないのですが、でも、家並みや人々の生活ぶりがとても可愛らしく、印象に残っている風景です。

ムンバイにはたった一泊しかできなかったので、改めてゆっくり訪れたいと思っていました。実は、ムンバイのとある場所で食べたサンバル(南インドのスープカレー)、本場であるはずのチェンナイで食べたものより好みで(正統的なサンバルではないと言われそうですが)、もう一度食べてみたいなーと。

あの日のムンバイでのいろいろを懐かしく思い出しながら、亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、平和が一日も早く訪れることをただただ願うばかりです。

さて、チェンナイでは、まだ雨が降り続いています。私は今日一日、自宅に籠ることに決めました。雨はそれほどひどくなくなったのですが、まだ道路には水がいっぱいだし、昨日、オフィス間をつなぐシャトルバスに乗る際にびしょぬれになり、どうやら風邪をひいてしまったようです。昨日の雨も尋常でなく、午後6時にいきなり社内放送が流れ(そんなことは初めてでした)、大雨で道路状態が悪すぎるから、いつもは6時半に出発するオフィスバスが、今日は「6時きっかり」に発車しますと総務部長が繰り返し説明しました。おかしなことに、「6時きっかり」と言っている時点で6時3分くらいだったんですけれど、この真剣なのかギャグなのかわからないところがインドなんですよねー。ちなみにチェンナイの車は(無理やり)水陸両用です(笑)。人間もそのようにできているらしいのですが、私にはとてもあの汚い水の中を歩くことができません。なんせ、道がトイレだと思っている人が多すぎますからね。

日曜日には結婚式前のプジャに招待されており、久しぶりにサリーを着る予定です。が、こんな事態になっているので、直しに出しているブラウスがちゃんと明日あがってくるかどうか....。

そんなこんなで、波乱のインドをどうにか生き延びながら、平和とは何かであるかを考える今日この頃です。

chitrini at 12:48|PermalinkComments(10)TrackBack(0) mumbai 

November 27, 2008

チェンナイにディズニーランドがやってきた!? (2) A氏って何者?

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本編に入る前に、A氏こと、キムラアケミについて今一度説明したいと思います。
オーストラリア時代のブログでも紹介していますが、A氏とは高校時代からのつきあいで、現在彼女は私たちの故郷である山口県の光市という海辺の町で、アケミ屋というショップを営んでいます。

"ディズニーランド"な彼女といれば、どんな悲劇もたちまち笑いの種に。ある時、えらくショックなことがあって、レストランで食事をしながら二人してふさぎこんでいたつもりが、お店の人からはなぜか「なんだか、とても楽しそうですね」と声をかけられてしまいました(笑)

彼女には国境もありません。単語を並べる程度の英語で(ごめんねー、A氏)、世界を駆け回って買いつけやビジネス交渉をしているから驚きです。どうやら言語に頼らないコミュニケーション能力に秀でているようで、英語圏でなくてもへっちゃらです(大切なのはきっとハートなんですね)。つまり、言葉の壁は、世界進出しない理由にはならないってことですよ。どんなトラブルも、この写真のような120%の笑顔で乗り切ってしまうA氏。それにしても、なんで携帯メールチェックするだけなのに、満面の笑みなんでしょうか?(写真右-ややカメラを意識していますね)
あまり大きな声では言えませんが、今回、仕事先のバンコクからチェンナイ入りするためにチェックインしたエアラインのカウンターで、インドのビザを持ってないことを指摘され、慌ててタイのインド大使館に向かい、面接まで受けて、本来ならば1週間かかるところを1日でビザを取ってしまったようです。

でも、そんな彼女が唯一、歯が立たないと思った国、それがなんとインドなのです。4年前に一度、デリ―に立ち寄ったらしいのですが、恐ろしくて外を出歩けなかったというのです(ちなみに私は先月はじめてデリ―に、それも一人で行きましたが、とっても楽しかったんですけど)。

そんなA氏のリベンジともいうべき、インド再上陸が今回のチェンナイというわけです。我がインドの株を上げなければ!と、私も真剣勝負。さて、どんな旅になったでしょうか。次はいよいよ本編スタートです。

★アケミ屋★
山口県光市島田1-11-7 Be st. west
TEL:0833-74-0087

まいきちゃんのブログにも度々登場していますので、ぜひそちらものぞいてみて下さい!("アケミ"でブログ内を検索してみて下さい)

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とある店の一角を買い占めてしまったA氏の後ろ姿。ブレてるけど、なんだか気に入った一枚です。

chitrini at 03:33|PermalinkComments(6)TrackBack(0) chitrini | travel

November 23, 2008

チェンナイにディズニーランドがやってきた!? A氏来襲 (1)

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とりあえず、予告編です。もう1週間前のことになりますが、A氏がチェンナイにやってきました。氏と書きましたが、見ての通り正真正銘の女性です(笑)なんというか、彼女の存在は非常にユニークで、全てを超越しているんです。

最近、新聞の「インドにディズニーランドを!」という記事に添えられていた、タージマハルの前に立つミッキー&ミニーの合成写真を見て、A氏ってディズニーランドに似てるよなと思った次第です。特定のキャラクターでなく、ディズニーランド自体に似てるのです。といっても、彼女は決して人工的でなく、超天然なんですけれど。ということは、ディズニーランド自体が彼女に似ているのかもしれません。個人的には、ディズニーランドに行く必要性を感じていません。なぜなら、彼女のような友人(一応親友と言ってもいいでしょうか)がいるし、それになんたってインドに住んでるわけですから。私は、インドにはディズニーランドなんていらないんじゃないかって思いますね。現実の世界がほぼそれに近い、いや確実にそれを超えてますから(笑)

ということで、予告編を終わります。



chitrini at 14:06|PermalinkComments(4)TrackBack(0) travel | chitrini

November 09, 2008

オーストラリアに一番近いインド!?

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またしても、更新が滞っていました。仕事が終わって家に帰るとなぜかぐったりし、
夕食を食べたらすぐに眠くなってしまいます。聞いてみると、周りも結構そうなのです。

まあ、それはそれで置いといて、ディワリの小旅行の話に戻ります。
チェンナイから約1時間のマハバリプラム(世界遺産がある)、そこから約2時間のところにあるオーロヴィル&かつてフランス領だったポンディシェリーを巡りました。考えてみると、チェンナイに来てから初めての"観光"です。

オーロヴィルは、インド人宗教学者オーロヴィンドとフランス人「ザ・マザー」が作った理想郷。環境実験都市としても知られています。2年前のアデレード時代、チェンナイ出身のサルージャがお土産にオーロヴィルの特産であるハンドメイドペーパーで作った美しいノートをくれ、その時にヨーロピアンがたくさん住んでいるコミューンがあると聞き、いつか行ってみたいなーと思うようになりました。

チェンナイに来て、非インドな食べ物に飢えている時、スーパーでフランス風のチーズ各種を発見。パッケージもお洒落で、どこで作っているのかと見てみると、なんとオーロヴィル産でした。チェンナイ市内には、オーロヴィルで作られた雑貨や食品が売られているショップがあり、センスの良さがやっぱり違うんです。あれもこれも欲しくなってしまう。

ベストなインド友、Nちゃんが急遽日本に帰ることになり(またすぐに帰って来てくれると思うけれど)、最後にチェンナイに遊びに行きたい、マハバリプラムにも行きたいと言うので、じゃあオーロヴィルまで足をのばしてみない?と誘ったのです。

最初にマハバリプラムの遺跡を見て、それからポンディのお洒落なレストランでランチをとり(デザートが美味しかったんだけど、でもクレームブリュレが生っぽかった)、オーロヴィルに向かいました。

私、勝手にオーロヴィルってオープンな空間だと思っていたのです。が、実際は、森でした。それもオーストラリアに限りなく似てるんです。赤土だし、ユーカリも生えてたりするし。上の写真はゲストハウスの庭(?)。

突然の旅なので、ゲストハウスも空きがなく、ようやく見つけたところは、着いてみてびっくりの場所でした。続きを読む

chitrini at 02:39|PermalinkComments(10)TrackBack(0) nature | travel