2005年11月

2005年11月30日

森茉莉と須永朝彦とルウルウ本

須永朝彦バックナンバー:森茉莉譯著『マドモアゼル ルウルウ』奇談

60年代後半の森茉莉と会ったことある人の回想。
サンドイッチの話とマフラーの話はいかにも森茉莉。
須永さんは繊細なお人なのだろうな。

この須永さんが古書展で戦前の『マドモアゼル ルウルウ』を購入、
それから薔薇十字社版の出版に至るまでのいきさつがすごい。
森茉莉の強烈エピソード含めリンク先必見。

それと ↓ がとても羨ましい。

その後、薔薇十字社は潰れ、『マドモアゼルルウルウ』は
暫くの間、ゾッキ本として神保町界隈に出廻つてゐた。


この本は『海月書林の古本案内』でも紹介されています。
時々ヤフオクに安値で出ていますが、かわいい装丁です。

また須永さんはこのサイトでオークションをやっていて
上記のマドモアゼル本の他、署名入り合本なども出品。
が、このサイト発見したのが29日で締切月末。そうでなくても
私はこういうの所蔵できる自信も金もないので眺めるだけです。

須永朝彦小説全集


chiwami403 at 23:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 森茉莉 | 森茉莉

2005年11月19日

blog「猫額洞の日々」に森茉莉カテゴリ

森茉莉に会いに行ったことのある中野の古本屋さんの
blog「猫額洞の日々」を以前紹介しましたが、その後
森茉莉カテゴリ」が出来ていました。

森茉莉サイト「黒猫ジュリエットへの手紙」で紹介されていた
関連書籍の販売していたり、川村二郎や安原顕が森茉莉について
書いたものを引用したり、初めて知ったことばかりで今後の記事も
楽しみです。安原顕は『甘い蜜の部屋』をかなり評価してるんだねえ。

森茉莉カテゴリじゃないけど
2005年11月4日記事「わが文学生活」+「ボク宝」 には、
森茉莉がシルヴィ・ヴァルタンについての発言があって

「あんな綺麗な人は、むしろ死んじゃった方がよかったんじゃない?」

が、なんか森茉莉らしいなと思った。
といってもシルヴィ・ヴァルタンを知らないので今検索したところ。

chiwami403 at 22:31|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 森茉莉 | 森茉莉

2005年11月16日

仙台での森茉莉を辿るblog

最初に結婚した山田珠樹のことは『記憶の書物』をはじめ
そりゃもーあっちこっちで微に入り細を穿ち書いている森茉莉ですが
再婚の仙台時代のことは作品ではほとんど書いていない。

今年出た『鴎外の遺産II』には再婚で仙台にいた森茉莉と
東京にいた杏奴の書簡を掲載しているのが何よりも大ニュースで、
本を入手してまず読んだのはこの部分であった。

森茉莉が医者の佐藤さんと暮らしていた辺りを仙台在住の
leavesさんが探訪しているblogが「甘いleavesの部屋」です。
私は仙台って一度行ったきりでほとんど覚えてないので、地元の人による
解説がとても嬉しい。特に自転車で西公園行った記事とか。

blog内の「仙台には銀座も三越もない」の出典は森類の「鴎外の子供たち」。
本郷座については、先日文京区の歴史館見に行ったら写真パネルがありました。

仙台の歌舞伎座についてはLeavesさんからメールいただいたときに
「市史を調べてはどうか」と勧めたのですが、その前に市や県の
郷土関係の展示施設や図書館の郷土資料コーナーに行って聞いてみると
担当者が参考になる資料や本を知っているかもしれません。

私は、港区の赤坂図書館や中央区の日本橋図書館の郷土資料コーナーなどに
時々行っています。今は大抵のことはネットで調べられるのですが
郷土資料って地味だけど自分の思い入れがあるせいか、見てて楽しいので。

leavesさん、調べものや更新は無理せずマイペースでどうぞ〜。
私なんかも、とりあえず現地探訪はしてみたものの、その後の調べものと
記事書くの全然やってないとか、保留にしてるもの多いので。

(嬉)現地探訪>>本とネットで調べる>>>>>記事にまとめる(面倒)

優先順位つけるとこう。「記事にまとめる」がつい後回しになるのよねえ。
長谷川時雨ブームのときは、近代美人伝読むより先に佃島と鶴見に行ってしまい
もうそれだけで満足してしまっていた。現地行っても特に何もないんだけど。  

chiwami403 at 23:29|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 森茉莉 | 森茉莉

2005年11月14日

室生朝子『猫のうた』に森茉莉のことが

4月に出店した一箱古本市で、私の隣の箱だった旅猫書房
かねこさんからメールが届きました。
和の雑貨などを扱うネットショップ「旅猫雑貨店」店主でもあり
阿佐ヶ谷にある古本屋、元我堂の金曜日店長さんでもあります。
blogの旅猫雑貨店 路地裏縁側日記は猫写真と古本話満載。

メールによると、室生朝子の『猫のうた』(PHP出版/昭和48年)
に森茉莉のことが書いてあるそうで、室生朝子と森茉莉の交流は
知っていたけど、この本のことは知りませんでした。
かねこさんからのメールをそのまま転載いたします(太線部分)。
『』内が本からの引用部分。

先日購入した古本に森茉莉に関する記述があり、
いろいろ調べていらっしゃるので既にご存知のことかも
しれませんが、念のためご報告してみようと思いメイルいたしました。

2冊あり、まず、室生朝子『猫のうた』(PHP出版/昭和48年)
P.91 タイトル「森茉莉さんのこと」、
小見出し「初めて出会った日」。

室生朝子が、父犀星と母と3人で自宅でお茶を飲んでいると、
“森鴎外のお嬢さん”が訪ねてくる。

『私は父の「お嬢さん」という言葉を聞きちがいではないかと思った。
 門にいる身をちぢこませている女の人は、「お嬢さん」という言葉
 のひびきからは遠い、年配の人であった。だが、その意味を考える
 と、私自身にも常におおいかぶさっている言葉であった。離婚した
 あとまで、「お嬢さん」と呼ばれる気恥ずかしさを、私は度々味わっ
 ていた』

『そして私はその日から森茉莉さんと、友人になった。萩原葉子を交
 え、私達は急速に親しくなっていった。お互いが随筆を書きはじめ
 ていた時であったから、会えば刺激になり、心のはげみにもなって
 いた。』

『茉莉さんという人は、別れてのちしみじみとその時の話の内容を、
 またはいくつかの言葉を思い起こさせる、魅力を持っている人であ
 る。それは単に話し方が上手だということではない。また文学的す
 ぎるというのでもない、人の心に喰い込むような、あと味の香りを
 いつまでも相手に残す人なのである。』

『今から十五年程前、私達は親しい編集者をまじえて、毎月一日、
 萩原葉子の家に集まり、お菓子を食べ夕食を共にして、夜の更ける
 のも忘れ、時には真面目にややこしい文学論を戦わせ、他愛ないこ
 とに笑いが止まらず、楽しい夜をすごした。誰かが「三奇人の会」
 と言った。』

他に、森茉莉のアパートに痴漢が忍び込んだ話、落ちたネギを拾うた
めに走り来るバスの前にかがみこんだ話、室生犀星から出された
干菓子を、食べたふりをしてバッグにしまい、二年ほど後に小引出し
からその干菓子が出てきた話、森茉莉がいかに純粋な心を持っていた
か、などが10ページあまりにわたって書かれております。


以上かねこさんからのメールでした。
もう一冊は田宮虎彦『愛するということ』(東都書房/昭和32年)で
森類の『鴎外の子供たち』での森茉莉と作品についての感想。

かねこさんからは、更に本のコピーも送っていただき、感謝感激雨アラレ。
特に私は道に落ちたネギを拾う話が森茉莉らしくていいと思った。

要領を得たメールも、きっちりと揃ったコピー原稿も、きちんとした人柄と
性格がにじみ出ていて、ズボラな自分は大層ありがたいと思ったのであった。
かねこさんは森茉莉作品を読み始めた所だそうで、ちょうどこのメールを
送ってくださった頃に、地元の駅前にネギの束が転がってるのを発見したそうな。

阿佐ヶ谷は森茉莉が戦後住んでいた街だから一度行ってみるかなあ。
今、講談社文芸文庫の年譜見たら杉並区永福になっていたけどこれかな。
確か良い値で着物を買い取ってくれる質屋さんがいたはず(出典忘れた)。

かねこさん、貴重な情報をありがとうございました。
これからも森茉莉記事頑張って書きます。

chiwami403 at 22:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 森茉莉 | 森茉莉

2005年11月10日

パソコンが家に戻ってまいりました

修理に出したパソコンが戻って来た。
いまどきWindowsMEをそこまでして使うほどのもんでも
ないだろと思うのですが、いや別に好きじゃないんですが。

パソコンがないと不便だけど、珍しく部屋の掃除したり
本を読んだり、友達に手紙を書いたりしてのんびりしてました。
でもまたネット漬けに戻っちゃうだろうか。

明日から毎日記事投稿、というわけには参りませんが
ゆっくりと更新再開します。

密偵おまささんのはてなダイアリー* フ ム ト ア ン デ ル *
など、長谷川時雨を読む人の輪がちょっとずつ広がっているようで
ひそかに嬉しい。私は最初、『旧聞日本橋』はとっつきづらくて、
幸田文の随筆など軽く目を通して「ちょっと昔の文体に慣らして」
から読んだりしていた。評伝を先に読むのもいいと思います。

chiwami403 at 21:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 脱線 | 脱線