2006年07月

2006年07月27日

長谷川春子による川端康成・平林たい子

『戯画漫文』には長谷川時雨、林芙美子、矢田津世子、宇野千代など
女流作家の絵のほかに、広津和郎(苦み走った男前、だそうです)尾崎士郎
など男性作家の絵もたくさん。改造で林芙美子と一緒に作家探訪記のような
連載をしていたらしい。

その中で川端康成と平林たい子。
平林たい子、笑ったら申し訳ないんだけどおかしい。
ハルコチャンは「女史よ何か変わったものを書きたまへ」と助言している。

川端康成(長谷川春子画)

平林たい子(長谷川春子画)

chiwami403 at 21:37|PermalinkComments(0)長谷川時雨 | 長谷川時雨

2006年07月26日

百鬼園日記帖の表紙は長谷川春子の絵

森茉莉ではなく、長谷川春子の話。

blogのキーワード検索というのは大変便利なもので
記事を書いたご本人はあまり意識しないで書いたであろう
ことが、こちらにとっては大発見、ということがあります。

長谷川時雨の妹、長谷川春子は画家なのですが
大宅壮一との対談で毒舌を発揮したり面白い人物だけど
今はあまり知られておらず、ハルコちゃんが好きな私は
残念だなあと思っている。

先日、長谷川春子で検索していたら珍しくblogの記事が
あり、『百鬼園日記帖』の表紙絵を書いた人ってことで
名前が出ていた。しかもご丁寧に表紙写真まで載っている。
中央区の図書館で同じ本を予約したらカバーついてなかったし
自分で買うと高いので、ありがたい限り。

桃猫温泉三昧:百鬼園日記帖

この絵はどこかで見たことがあるような……と
先日買った『戯画漫文』をめくってみた。
これに掲載されている百鬼園先生の顔部分だけ
表紙に使用したらしい。元の絵↓

『戯画漫文』の百鬼園先生






百鬼園先生の家に取材に行ったら、手ぬぐいゆかた姿で
部屋には鳥籠がたくさんあったそうで、そういう写真が
新潮から出ている作家アルバムに載っていたような。

元の絵では孫の手を持っていて、一本は空襲で焼けたけど
日本郵船にもう一本残っていたという、例の孫の手かな?



chiwami403 at 22:46|PermalinkComments(2)長谷川時雨 | 長谷川時雨

2006年07月18日

台湾で『甘い蜜の部屋』出版?

森茉莉でblog検索していたら、中国語のblogがひっかかった。
繁體中文 とあるから台湾?

二重海:甜蜜的房間

中国語は全然分からないが『甘い蜜の部屋』の
翻訳本が出たようだ。
本の表紙画像をクリックすると本のデータと
あらすじ紹介っぽいのが出ている。

中国語になっても「永遠の少女」なんだなあ、森茉莉。



chiwami403 at 12:27|PermalinkComments(0)森茉莉 | 森茉莉

2006年07月12日

森茉莉が疎開していたもう一軒の家(続々)

太字部分はKさんのメールから引用。
このメールを下さったKさんの母親(昭和15年生まれ)によると、

茉莉さんはぼぁ〜としていて何にもしない人だった

らしい。『贅沢貧乏』に書いてあるそのまんまだなあ〜
ちょっとは謙遜しているもんだとばかり。

疎開して最初に住んだ家、Kさん祖父様宅の離れから出て
他の家に住むようになっても、森茉莉はKさん祖父様宅や
その離れにあるM氏宅へもよく来ていた、とのこと。

疎開してきた森茉莉は、当初着物や持ち物を売って
生活していたらしい。売る物がなくなった後は

学生を集めて英語を教えて生活の足しにしていたようで、
その当時英語を習っていた方は何人か市内に健在です。


というのが、ものすごく意外というか衝撃であった。
しかもフランス語じゃなくて英語。どの程度「英語を教えて」
いたのかは謎ですが、学生に英語を教える森茉莉……想像つかん。

森茉莉の話とは離れますが、Kさんによると
昭和電工のM氏は定年退職後画家になりました。
妻の良子も画家で、M氏夫妻の子供4人は写真や陶芸や
バレエなどの道に進んだという芸術家一家なのがすごい。

それから安宅家の美穂子・良子姉妹の弟は武者小路実篤に
関係があるそうで「武者小路実篤 安宅」で検索したら、
実篤の娘が安宅侃三郎と結婚し、男性が武者小路姓を名乗る、
と解説したサイトがあったので、この弟さんのことと思われます。

武者小路実篤が履いていた会津の桐下駄は、Kさんの祖父様が
年に何回か贈っていたものだそうで、これも疎開のご縁でしょう。
桐下駄は会津の名産で、デパートの物産展で見たときに
履く予定はあまりないけど欲しいなと思っていたのだった。
武者小路実篤が気に入って履いてたってありがたみが増す気がするな。

chiwami403 at 12:29|PermalinkComments(0)森茉莉 | 森茉莉

2006年07月11日

森茉莉が疎開していたもう一軒の家(続)

喜多方出身のKさんから伺った、森茉莉の疎開話。
以下文中の敬称は一部略します。

喜多方駅の裏にある、当時としてはかなり大きい工場、
昭和電工株式会社の課長として赴任してきた男性がいました。
仮にM氏とします。ちなみに今も駅の近くに昭和電工がある。

森類は画家・安宅安五郎の娘、美穂子と結婚しましたが、
美穂子には良子という妹がいて、その夫が昭和電工のM氏であった。
当初M氏は社宅に住んでいましたが、戦争が激しくなり
良子の両親(=安宅安五郎夫妻)が疎開してくるというので、

どこか住む所はないか、M氏がKさん祖父様に相談
(Kさん祖父は自治会長をしていたこともあったそうだ)
 ↓
Kさん祖父様、裏庭にある離れをM氏に貸す
 ↓
その後、森類一家+森茉莉が疎開してきて、
Kさん祖父様宅の離れに身を寄せる
 ↓
M氏一家+安宅夫妻+森類一家+森茉莉では余りに
狭いので、しばらくして類一家と森茉莉が
幸橋の手前にある染物屋に移り住む

というのが森茉莉が疎開してきた経緯であった。
Kさん祖父様の家の敷地内には畑があり、使用人が何人かいて
当時にしては良い暮らしぶりだったそうですが、それでも疎開
してきた人を受け入れるのは大変だったでありましょう。
Kさん祖父様は疎開してきた子供にも自分の子同様に接し、
物も平等に与えていたとのことです。

以下私の感想。

年譜に「弟の妻の縁を頼って」とあった疎開の経緯になるほどーと納得。
Kさん祖父様宅→幸橋手前にある染物屋→私の友達の親戚宅 と
喜多方での森茉莉の足取り(?)が分かってきました。

疎開先の喜多方で弟の嫁は羽仁もと子式頑張り(=自由学園出身)で
畑仕事に精を出しているのに、自分だけ何もせず眺めていたという記述が
『贅沢貧乏』にあるけど、この家の畑のことかもしれないな。

喜多方の昭和電工にフランス人の技師が来たときに、森茉莉に
白羽の矢が立ち、流暢にフランス語を喋って周りを驚かせた
という話を、私は森類の娘の山口五百さんから聞いたのですが、
M氏が話を持ちかけたのかも? と疎開の経緯を知って勝手に想像。

森茉莉から見たM氏は「弟の嫁の妹の夫」という、かなり
遠い存在である。戦時中はかなり遠縁でも
頼って疎開してたというけど、迎えたほうもびっくりだろな。

※関係図を作ったけど投稿したらずれたので
 手直ししたものを後日掲載予定

(2007年4月5日追記 森茉莉が疎開してきた件「あてもないまま」の部分削除)

chiwami403 at 12:08|PermalinkComments(0)森茉莉 | 森茉莉

2006年07月10日

森茉莉が疎開していたもう一軒の家

森茉莉は戦時中喜多方に疎開していて、それが偶然
友達のご親戚宅だったので、以前記事にしましたが(※)
先日、喜多方ご出身で現在は東京にお住いのKさんから

母方の祖母のところに森茉莉が疎開していたと、家の母に聞かされました

という驚きのメールが届いた。

メールによると、森茉莉はKさんの母方の祖父母の家に疎開していて、
Kさんの祖父様は既に亡くなっているが、Kさんのお祖母様(91歳)
はご健在で、Kさんの母上はは昭和15年生まれとのこと。

早速、自分の知っている森茉莉の疎開話の概略をお伝えして
私が記事にしたのはKさん宅とは違う家であること、
喜多方疎開時代は不明な点が多いので、もし機会があれば森茉莉が
疎開していた時の話を、ご家族に聞いてみていただけませんか、
と厚かましくもお願いしました。

その後Kさんから、ご実家に話を聞く機会があったとのことで、
メールいただきました。Kさんの了解を得て、お名前やお住いの
場所が特定されない範囲で記事にします。
貴重な話を聞かせていただき、また、記事掲載に許可いただき
Kさん、本当にありがとうございました。

※ご参考
森茉莉の疎開先、喜多方への旅(1)から「次の記事へ」を順次参照

明日、明後日連続で詳細の記事を投稿します

chiwami403 at 12:35|PermalinkComments(0)森茉莉 | 森茉莉

2006年07月05日

平凡社ライブラリーから矢川澄子『「父の娘」 たち』

以前ヤフーオークションでけっこう高値がついていた
『「父の娘」たち 森茉莉とアナイス・ニン』ですが
7月に平凡社ライブラリーから出るようです。

私は図書館で借りて読んだけど、手元に置きたい派の
人には朗報かと思います。解説は誰が書くのだろう。
今読むと「こういうこと書いてたけど自殺しちゃった
んだよなあ」としみじみしそうだ。

平凡社図書目録 検索詳細情報 :「父の娘」たち 森茉莉とアナイス・ニン

更新は再開しますが、前に比べて更新頻度かなり減って
10日にいっぺんとかその程度になると思います。

「父の娘」たち―森茉莉とアナイス・ニン


chiwami403 at 12:24|PermalinkComments(0)森茉莉 | 森茉莉