2007年01月

2007年01月31日

長谷川時雨の直筆(その6)

長谷川時雨の直筆続き。これで終わりです。

この和歌は前回までの万葉集ではなく、万葉集写本の数年後
に作られた「万葉抄」の写本だそうです。

晩年の長谷川時雨のそばにいた若林つやの『野薔薇幻相』
には確か時雨が大阪へ行ったときの話が出ていた気がする
ので、その折にこの本の持ち主の所へ訪れ、頼まれて書いた
のではないかと勝手に想像。

やがてわれもきゆる身なれば消るとも
 こと  うけて薄墨に置く しぐれ


(「こと」の後2文字不明)長谷川時雨(万葉抄)

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2007年01月30日

長谷川時雨の直筆(その5)

長谷川時雨の直筆続き。

1句目の下の句の最初、「超」?「越」?

夕立のくヾつがごとくこの世をば
 走せさらばやのねがひもありけり

そのあしたさつとひとふききよ/\"と
 雪ふきおろせ初秋の風


長谷川時雨05

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2007年01月29日

長谷川時雨の直筆(その4)

長谷川時雨の直筆はまだ続く。

「仁」は時雨の弟の子で、母親が早くに亡くなった
ので、時雨が母親代わりに面倒を見ていました。
時雨の写真にも一緒に写っていることが多く、
『長谷川時雨 人と生涯』にも時雨を偲ぶ文章を
寄せています。

仁のはヽ春菜十九にてうせけるをりよめる 時雨

西の国浄土は春のとこ世にて
 若き日をすていそぎゆきしか


長谷川時雨04

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2007年01月28日

長谷川時雨の直筆(その3)

長谷川時雨の直筆

「雨」の次の字は不明。


大和の人のおくづきをたちて

大和路はかすみ空なり小雨 る
 あすか川辺にたヽずみ見れば 時雨


長谷川時雨03

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2007年01月26日

長谷川時雨の直筆(その2)

長谷川時雨の直筆和歌、続き。

父のうせけるとき 七月三十日

はてしらぬくさばの旅も文月の
 露のあけゆゑすヾしかるらん 時雨


長谷川時雨02

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2007年01月25日

長谷川時雨の直筆

長谷川時雨直筆の俳句や和歌が手元にあるが、どう読むのか、
どういう意味なのか教えてほしい、というメールの問い合わせ
がありました。

メールによると、昭和10年前後に関西地方の学者さんが作った
万葉集の写本に、当時の政治家、学者、作家、俳人、書家、画家
など著名人の書き込みが多数あり、長谷川時雨も書いているとのこと。
実物は拝見していないのですが、画像を送っていただきました。

長谷川時雨の顕彰に長年努め、『わたしの長谷川時雨』の著書もある
森下真理さんに解読をお願いいたしました。森下さんをご紹介して
下さった方に御礼申しあげます。

写本の持主と解読の森下さんに了解を得て、直筆部分の写真と読みを
掲載します。


昭和九年とし/\”の思出草に 時雨

むさしのヽ草にうまれしみなればや
 くさの花にぞこヽろひかるヽ

草の葉にふきてかへらぬ風の背に
 秘めしおもひをさヽやきてやる

野辺みれば下のみ白し鐘のなる
 夕ぐれなれば空をながむる

くさのはを折りしきねなば夜の風は
 わがたましひをさそひてゆくや

九條武子の居をおもふ

秋の夜のなのりし人の遺書(ふみ)よみて
 霜おく暁にともし火消しぬ

(/\”は続き字。写真クリックで拡大)

長谷川時雨01

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2007年01月17日

長谷川春子装幀『作法無作法』吉田健一

吉田健一 『作法無作法』( 宝文館 1958 年 )の表紙。

長谷川春子が装幀と聞いて探していたが「日本の古本屋」
にもなく、荻窪の海月書林に行ったら見かけたので飛びつく。
昭和30年代とは思えないかわいらしい表紙。

ピチカートファイブの「戦争に反対する唯一の手段は」
の出典が吉田健一の文章で、初出がこの本なので、引用元
としてのみ有名なようだ(書名で検索しての印象)。

有名になった吉田健一の文句はこれ↓

戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、
それに執着することである


ところで、Hugo Strikes Back! 突然の終了宣言に驚く。
毎日楽しみに見ていたのですが〜。

森茉莉関係の記事もあるので、ご興味のある方はサイト内を
「森茉莉」で検索の上、消滅前に閲覧&保存をおすすめします。

アンテナに当blogを加えていただき、見に来ていただくのが
何よりの励みでした。管理人さんに勝手に本を押しつけたことが
何度かあり、それが記事になったときは本当に嬉しかった。


長谷川春子装幀『作法無作法』吉田健一

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