2008年04月

2008年04月26日

椎根和「森茉莉さんと漫才コンビのように一緒にいて」

椎根 和『平凡パンチの三島由紀夫』(新潮社)

『対談 日本の文学』のことを書くので「森茉莉 三島由紀夫」で
検索していたら見つけたサイト。椎根和『平凡パンチの三島由紀夫』
著者(元編集者)へのインタビューで、森茉莉の名前が出てくる。

あえて葬儀に参列せず、パレスホテルでの一周忌にアフロヘアに
真っ赤なロンドンブーツとチェスターコート姿で出席しました。
ぼく一人会場で浮き上がっちゃって、あわてて森茉莉さんと
漫才コンビのように一緒にいて、冷たい視線を半減させようとした。



タイトルとは関係ないですが、
『森茉莉かぶれ』について感想があったブログ追加。

日々ぐるり。 『森茉莉かぶれ』 早川茉莉

ただ時々文の調子が今時の若者調に軽くなるのにはがっかり。

私は『森茉莉かぶれ』を読んで、いかにも早川さんらしい文章だなあ、
(サイトを読んでの印象ですが)と思ってたので若者調という感想は意外。
引用部分ではがっかりしてますが、この部分以外は好意的な評価。

森茉莉かぶれ(Noelの日記)

素的な森茉莉さんに「かぶれている」のだから、早川さんは凄く素的な女性にちがいない。

平凡パンチの三島由紀夫


chiwami403 at 21:53|PermalinkComments(0)森茉莉 

2008年04月18日

『対談 日本の文学』に森茉莉と三島由紀夫対談

証言 - ねこぱんだ雑記
で「森茉莉や小堀杏奴が父親の森鴎外について述べたり」
とあったので買った。森茉莉×三島由紀夫、小堀杏奴×大岡昇平の
対談が掲載されていた。買うまでは姉妹対談と思い込んでいた。

冒頭リンク先でも解説されているけど、中央公論の『日本の文学』
全八十巻の月報に掲載された対談・鼎談をまとめた本です。

森茉莉と三島由紀夫の対談は「父・森林太郎」というタイトルで対談の最後に
「昭和四十年十一月八日」とあった。写真はどこかのレストランと思しき場所で
二人を上のほうから撮影したのが1枚掲載されてます。
森茉莉は黒っぽい服で写真が小さく表情はよく分からない。
河出のムック本表紙と髪型や雰囲気は似ている気がします。
元の『日本の文学』鴎外の巻の月報を見れば、他の写真があるかも……
ブックオフで買った別の巻の月報には写真が何点か載っていた気がするので。

ところで、以前ブログでリンクした森茉莉のものらしき対談
「ももいろのとげ」は、この三島由紀夫と森茉莉の対談を一部抜書きしたものであった。

----読書を中断されて叱られるようなことはなかったのですか。

リンク先では「----」になっていた声の主は三島由紀夫だったのだな。
転載されていない部分で私がへーと思ったのは鴎外一家の行楽のようす。
日曜に家族で植物園や動物園に行ったらしい。

母が、江戸時代みたいなすごく大きいお重箱持って、おむすび入れて……。
子どもとお父さんがずいぶん食べるものですから。そして片方には牛肉の煮たの
とか、卵焼きとか入っていて、それに一升瓶に麦湯を詰めまして……。


ところで『日本の文学』の第五十巻は円地文子と幸田文の作品を掲載しているので、
『対談 日本の文学』には「女流作家について―円地文子・幸田文ほか」も
掲載している。塩田良平と平野謙による対談で、昭和41年2月とある。
ここでは円地・幸田の「家庭環境」が話題になっている。「父の娘」っぽい話題。
森茉莉の名前は出てこない。

平野 円地さんは上田万年の娘で、幸田さんは幸田露伴の娘でしょう。そういうと
ご本人たちは嫌がられるでしょうけれども、やはりなんとなく感じが出ているような気がしますね。
塩田 出ていますね。それは読まないだって、本の表紙を見ているだけでも違いますからね。
(中略)
平野 (前略)幸田さんにしても円地さんにしても、やはりお生まれになった家庭環境
というものからくる特殊な生活体験というものが、作家としての芯をなしているような気がするな。


で、少し前の部分で「明治三十年代には現在第一線で活躍されている女流作家が
ぞくぞくと生まれていますね」と作家名が列挙されるのだけど、

幸田文、佐多稲子、林芙美子、円地文子、平林たい子、壺井栄、網野菊、宇野千代

ももも森茉莉の名前がない(涙)『恋人たちの森』『贅沢貧乏』『枯葉の寝床』は出てるのだが。
鴎外の娘として、鴎外の思い出を語る対談を依頼されることはあっても、幸田文と違って
自分自身の作品は全集に掲載されず、近代文学研究家や評論家には第一線の作家扱いされず。

森茉莉の話題からは離れるけど、国木田独歩の奥さんについても言及していた。

塩田 最初は門前の小僧ならわぬ経読むの類ではなかったのでしょうか。
それに独歩が近事画報社を引き受けて独歩社になって……。
平野 それが赤字になって……。
塩田 「新古文林」の埋草ぐらいの気持ちではじめ使ったのじゃないでしょうか。
平野 そうとう書いてますか、治子さんは。
塩田 書いていますね。「貞ちゃん」「愁い」などの短編以外、長篇では「小夜千鳥」という
単行本、あれは地方新聞でしょう。それから「万朝」に「破産」という長いのを出しています。
これは独歩がひどく悪くなってから、おそらく家計を助けるためじゃないでしょうか。




chiwami403 at 21:14|PermalinkComments(0)森茉莉 

2008年04月12日

『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』人名索引を作成中

作業の残りが50ページ程度あるのでまだ完成してませんが、
ちくま文庫『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』の人名索引を
エクセルで作っています。

(作った経緯)
このブログを始めた2004年頃、海月書林のサイトの日記で
ベストオブドッキリチャンネルの索引があったら、みたいな記述を見た
(気がするがもしかしたら違う人かも。自信なくなってきた)
同じ頃、戸板康二『ちょっといい話』索引 の存在を知る

森茉莉のファンサイト、黒猫ジュリエットへの手紙 には
『甘い蜜の部屋』に登場する食事やモイラの服装、本などのリストがあり
本を再読するのが面倒なので大変助かっていた。

ふと『ベストオブ』の人名索引作ってみようかと思い立つ
 ↓
作ってみたがすぐ飽きて放置(たぶん2004年の夏頃)
 ↓
 ↓
 ↓面倒なので重い腰があがらず放置3年
 ↓ 
 ↓
2007年ごろふと思い出して作業再開(でもすぐ飽きて放置の繰り返し)
 ↓
2008年4月 やっとゴールが見えてきた(ただ惰性で作業中)


「えーとあの人のことはどこで書いていたっけ」と探す労力軽減になるかもしれず、
作家名・芸能人名で検索した人が「森茉莉が書いてるなら読んでみよう」
って思う人がいるかもしれない。
でも適当に文庫本ぱらぱらめくっていて「へーこんなこと書いてたっけ」と
気付いて夢中で読みふけってしまうのが楽しかったりするんだよな……

例)
永井荷風 ながいかふう 174,225,227,286,287,301
中村玉緒 なかむらたまお 85,172,173,      172俺たちの朝


このように、名前・読み・頁数を記載してます。
作成途中で、番組名も入れたほうがいいかもと思いつき(計画性がない)、
頁数と番組名を入れているところもあるけど、ないところも多く統一性なしです。

あまりにも登場人物多すぎて、忍者ハットリ君などを除き、実在の人物だけ。
それでも「×××(役者の名不明)」みたいな記述もあるし、
「あの番組の誰それの隣の」とか当時の番組を見てない私にはさっぱり
分からないのも多数。実在の人物だけにしたのに、それでも登場人物(?)
は既に400名を超えている。ほとんどが1回限りの登場ですが。

完成したらこのブログか別の場所かはまだ考えてないけど、
ネット上に出すつもりです。

chiwami403 at 21:16|PermalinkComments(0)森茉莉 

2008年04月11日

世田谷文学館の永井荷風展に森茉莉

もう会期が終わってしまったけど、世田谷文学館の企画展
「永井荷風のシングル・シンプルライフ展」。

永井荷風のシングル・シンプルライフ | 世田谷文学館

永井荷風に影響を受けた作家として森茉莉を紹介していたらしい。
この展示となった元の本、持田叙子の『朝寝の荷風』を図書館で
ちょっと見ましたが、この本でも同様に森茉莉について述べた
章があります。その部分だけしか読んでいないけど。

この企画展のコピー、

<ひとり>の悦楽、戦略としてのエロス、老いへの周到な準備。

NIKITAかananの中吊りコピーにありそうだ。
著者の持田さんは日々エロスの戦略を練っているのだろうか。

現代社会に生きる女性との共通点が多いって言われてもなあ。
ちょっと前の花森安冶展で暮しの手帖がロハスの先駆け扱いされて
たのに違和感があったのを思い出す。
世田谷文学館はライフスタイル提案な企画展が好きだね。

朝寝の荷風


chiwami403 at 21:04|PermalinkComments(0)森茉莉