2009年09月

2009年09月14日

『春帯記』高間筆子の章

長谷川時雨『春帯記』のスクラップを眺めていて気になったのが
高間筆子の章。これは残念ながら青空文庫には入っていなくて、
「作業中」のところにも名前が挙がっていない。

「美の巨人」というテレビ番組で筆子を紹介した回があったようだ。

高間筆子の死について時雨は

 自殺――さうと信じられてゐる。初夏の旅で、山は、青葉は、
空は、水は、彼女に何を語りかけたのだらう。
 だが、私は自殺でない気もする。彼女は、あんまり深く空を
見つめすぎ、熱のある体が、からつぽのやうに浮いたのだと――、
筆子自身すら、死の刹那まで、死を知らなかつたのではないかと
思つてゐる。


と書いている。「初夏の旅」は死ぬ直前、母親に誘われ高野山へ
行っていたことを指している。

春帯記_高間筆子挿絵
「高間筆子(四)」の挿絵。
食事中急に席を立って自室に戻り絵を描く筆子と
それを心配そうに眺める弟の図。

春帯記_高間筆子






タイトル部分にはパレットの絵が。取り上げる人物によって
この箇所の絵も変わります。



chiwami403 at 20:31|PermalinkComments(0)長谷川時雨 

2009年09月10日

『春帯記』スクラップ帳 「モルガンお雪(一)」

長谷川時雨『春帯記』のスクラップ帳について続き。

写真は「モルガンお雪」の1回目のスクラップページ。
青空文庫に全文掲載されています。

長谷川時雨 モルガンお雪(青空文庫)

前回の「田澤稲舟」も青空文庫に入っています。
長谷川時雨 田沢稲船(青空文庫)

春帯記_モルガンお雪

chiwami403 at 20:07|PermalinkComments(0)長谷川時雨 

2009年09月07日

長谷川時雨 春帯記のスクラップ帳

しばらく長谷川時雨カテゴリでの更新が続きます。

このブログを見ている人から、田村書店の店頭で見つけたという
「春帯記」の新聞連載の切り抜きスクラップ帳を送っていただきました。
送って下さった方、貴重なものをありがとうございました。
改めて御礼申し上げます。

茶色い表紙のスクラップ帳の見返しには伊藤屋のシールが
貼ってあり、PRICE 35とありました。

貼ってあるのは第1回から最終の84回まで。
タイトルは 「春帯記 −明治大正女性抄−」挿絵は苅谷鷺行。
最後の回には

春帯記は思ひがけない御声援をいただき、ことに章のかはり
ますたびに、御注意をお寄せ下さいました皆様に、謹んで御礼を
申し上げます。 時雨


とコメントが寄せられている。84回の内訳は下記の通り。
1〜5回:日本橋生まれ
6〜25回:田澤稲舟
26〜38回:モルガンお雪
39〜42回:江夏歌子
43〜49回:高間筆子
50〜77回:操子ときみ子
78〜84回:市川九女八

いくつかは青空文庫で公開されています。

1日1ページで貼られてるんだけど、よく読むと1枚目と2枚目の間、
それから2枚目の1段目と2段目の間の部分が足りていない(他の日も同様)。
切り抜くときに見落としたのか、見た目重視で切り抜きやめたのかは
不明ですが、それでもスクラップ部分読むだけでも興味深いものがあります。

春帯記_田澤稲舟

chiwami403 at 20:11|PermalinkComments(0)長谷川時雨