2008年05月24日

週刊読書人に森茉莉の書評『フランス語のすすめ』

「調べ物をしていたら森茉莉の書評があったので」
と日用帳のふじたさんから週刊読書人のコピーを頂戴した。

昭和39年11月9日(月)号の8面。中央あたりに

楽しく覚えさせる 小林正著『フランス語のすすめ』 森茉莉

とタイトルがある。「楽しく〜」と森茉莉が大きめの字。
全集の索引を見てみましたが、全集未掲載作品かもしれません。

冒頭引用。

まだ本を見ないで、書評についてのお話をうけた時には、
私はやっぱり女学校時代のVerbe(文法)やAnalyse(文章を文法的に
いちいち解体する科目)を頭に浮べて、一寸恐怖したのだったが、
実はこの本は大変に楽しい本である。


どの部分を引用したらいいのか迷うけど

【直訳=私は寒さをもつ】という場合を、寒さ暑さも
持ちもの、と言ってあるところなぞ愉快である。

この本はフランス語の複雑な規則を、(その複雑さのあるために、
実はフランス語はその羅馬字の配列も、読んだひびきも、
優雅なのである。)面白がっているうちに覚えさせるように出来ている。


後のエッセイで見たことあるフレーズも。

フランス語という国語は怒る時のための言葉ではなくて、
愛するときのための言葉のようである。


フランス語のすすめ (講談社現代新書 17)


本のタイトルで検索したら、この本は現在も絶賛発売中!であった。
著者略歴を見ると小林氏は東大仏文の出身で1911年生まれ。

御参考:2006年01月12日 山田珠樹他仏文学者の生年一覧

小林正 (仏文学者) - Wikipedia
を見ると、山田じゃくとの共訳もある。
スタンダール研究ということは生前の山田珠樹とも接点があったかな?

chiwami403 at 20:24│Comments(0) 森茉莉 

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