一般財団法人 千葉県薬剤師会検査センターのブログ

一般財団法人 千葉県薬剤師会検査センターのブログです。 当センターでは水道水、環境一般をはじめ医薬品・化粧品・食品・放射能等の検査を行っています。 詳しくは検査センターのHP(http://www.chiba-kensacenter.or.jp/index.htm)をご覧ください。

水道水質検査項目の話(ジブロモクロロメタン・ブロモジクロロメタン)

水道水質検査項目の話(ジブロモクロロメタン・ブロモジクロロメタン)

9月に入っても異常な暑さが続き、身の危険さえ感じられます。

十分な体調管理や暑さ対策に注意したいものです。

 

さて、以前に総トリハロメタンのお話をしましたが、今回はトリハロメタン4種類のうちジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタンの2成分についてお話をします。

おさらいですが、トリハロメタンとは、メタン(CH4)を構成する4つの水素原子のうち、3つが塩素、臭素などのハロゲン化合物に置換されたもので、そのなかで、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン及びブロモホルム4成分の総和を総トリハロメタンといいます。

トリハロメタンは、水中のフミン質等の有機物質と消毒剤の遊離塩素が反応して生成する消毒副生成物が原因で、一般にクロロホルムが最も多く生成されます。

ジブロモクロロメタンはメタン(CH4)を構成する4つの水素原子のうち、1つが塩素に2つが臭素に置換された物質(CHBr2Cl)で水質基準値は0.1mg/L以下です。

ブロモジクロロメタンはメタン(CH4)を構成する4つの水素原子のうち、2つが塩素に1つが臭素に置換された物質(CHBrC2)で水質基準値は0.03mg/L以下です。

いずれの物質も脂溶性はクロロホルムより高く、胃、肝臓や腎臓へ吸収されるとされていますが人への健康影響の報告は有用な報告がないため不明です。

 

除去方法は活性炭処理及び曝気処理が有効ですが、抜根的な対策には水源に含まれるトリハロメタン前駆物質除去が必要になります。

家庭用浄水器にもトリハロメタン除去できるものもありますが、性能維持のため定期的な交換が必要になりますので、購入先メーカーの取扱書の確認をお願いします

プール熱(咽頭結膜熱)について

  今年の夏は異常なほど暑く、ニュースでも熱中症注意を繰り返し耳にしますが皆様の体調管理はどうでしょうか。

前回のブログでプール水のお話をしましたが、今回はそのプール利用に関連するお話をしたいと思います。

最近はあまり聞きませんが、「プール熱」をご存知でしょうか。

正式には「咽頭結膜熱」のことで主に小さい子供さんに発症しやすく、通常夏期に流行します。その原因は「アデノウイルス」というウイルス感染で、感染経路は飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染で、プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられています。

プール水に関しては、前回お話した水質管理基準を維持し、遊離残留塩素を0.4mg/L以上で管理していれば問題ありません。

しかし衛生面を重視し、プールからあがったときは、よくシャワーを浴び、うがいをすることをお勧めします。

  また共用しているタオル等の使用は避けるようにしてください。

プール水検査項目の話

6月中の梅雨明けとともに真夏が容赦なく来た感じで、熱中症には十分注意したいものです。

この暑さで子供たちはプールが待ちどうしいのではないでしょうか。

そこで、今回はプール水検査のお話をします。

プールは学校関係のプール水と遊泳用プールに分けられ、それぞれ監督省庁が違います。

学校水泳プールは文部科学省、遊泳用プールは厚生労働省が管轄し、それぞれに衛生基準が設定されています。

その内容は水質管理と施設管理について定められ大きな違いはありません。


水質基準の項目は下表の項目になります。

検査項目

学校水泳プール判定基準

遊泳用プール判定基準

1.濁度

2度以下

2度以下

2.H

5.8以上8.6以下

5.8以上8.6以下

3.遊離残留塩素

0.4mg/L以上1.0mg/L以下が望ましい

0.4mg/L以上(1.0mg/以下が望ましい)

4.過マンガン酸カリウム消費量

12mg/L以下

12mg/L以下

5.大腸菌

検出されないこと

検出されないこと

6.一般細菌

200コロニー/L以下

200CFU/L以下

7.総トリハロメタン

0.2mg/L以下であることが望ましい

概ね0.2mg/L以下が望ましい

8.循環ろ過装置の出口処理水

0.5度以下

0.1度以下が望ましい)

0.5度以下

0.1度以下が望ましい)

 

 

 

注:二酸化塩素の場合0.1mg/L以上0.4mg/L以下、亜塩素酸の場合12mg/L以下



 プール水は常に消毒を行うこと、浮遊物などを除去することが大切になります。

利用する際は、マナーを守り衛生面も心がけたいものです。

ギャラリー
  • 分析室・試験室等業務報告会(Lab会)を開催しました。
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