2005年07月

2005年07月31日

老舗の実力@ラデュレ

パリでは箱@ラデュレマカロンと言えばラデュレと言われるほど、マカロンで有名な老舗の名店です。日本でいうところの虎屋黒川みたいな存在感があります。お菓子は軽いヴィエノワズリーからプチガトー(生ケーキ)やアントルメ、焼き菓子はマカロンを中心に。もちろん全て盛りかえりOK。イートインでは軽食(サンドイッチやオムレツ)もあります。かなり店内はテーブルがひしめき合っていて、狭いのですが、一度入って食べてみる価値はあると思います。特にマドレーヌ寺院近く rue Royalにあるお店はクラシックな作りで、一番好きです。
 
15年ちょっと程前に一人で初めてラデュレに行ったとき、私の隣でかなり年配のですがさりげなく着飾ったマダムが、パラフィン紙で巻いてあるサンドイッチをナイフ&フォークで上品に召し上がっていました。常連さんらしく、忙しい店員さんなのですが度々会話をしながらしっかり食べたいものや要望を伝えていました。サンドイッチってナイフ&フォークで頂くものなのね!と生粋のパリジェンヌの食べ方が印象的でした。そのとき私は店員さんお勧めのミルフイユ・プラリネを頂き、ノックアウトされました。あまりの濃厚さに胃がびっくりしました(笑)
 マカロン@ラデュレ
今回はフランスからのお土産で箱入りのマカロンを数個頂きました。この緑色の箱を見るとゾクゾクしてきます(笑)フルール・ドゥ・セル入りキャラメルを中心に、ローズ、シトロン、ショコラ。キャラメルは塩と甘みが絶妙のバランスで、味わい深い。中にはやや粘りがあるキャラメルクリーム。ローズはアーモンドプードルとローズの香りがリンクして華やかだけど温かみがあります。シトロンはかなり生地が黄色く、中のレモンの香りはよく噛んでいくとほんのりと。どちらも中にはクレーム・オ・ブール。ショコラはかなりワイルドなくらいほろ苦さがあり、中には濃厚なガナッシュ入り。今まで違うところのを頂いていてこちらの味をしばらく忘れてしまっていましたが、やはりラデュレは美味しい。パリンッ!と弾けるような軽い歯ごたえのマカロン生地、しっかりとした混ぜ方と火入れ具合、そして、カサッとしたドライ感が特徴です。
 
初めて訪問したとき年配の着飾ったマダムが多かったので…「結構年配のおばあちゃんが多いんだね」と私が言うと、父は「店も古いが客も古い」と一言。確かに、その通り。しかし、お菓子のエスプリは温故知新のお店です。
 
ラデュレHP→ http://www.laduree.fr/


chiyogoro at 02:59|PermalinkTrackBack(0)パティスリー