2005年11月22日

Fish、魚、Poisson!東京の魚好き救済店@たき下4

入り口@たき下私は魚が好きです。特にお寿司と焼き魚が大好きです。小さい頃はこれらとご飯だけを食べて育ったようなものなのです。だから小骨など多い魚を食べるのが得意で、一度、高校時代に長崎一人旅でオコゼを割烹料理店で頂いたときにあまりに綺麗に身を残すことなく食べつくしたので調理場の奥から板長が出てきて私を見に来たくらいでした。そのくらい、魚それも地魚が大好きです。旅行や出張の時には必ずご当地の魚を食べられるお店に行きます。こちらのたき下さんはそんな魚好きが集う場所であるということを聴き付けて…また、なんと!この時期はすっぽんがお椀代わりに頂けるということで訪問してきました。すっぽんも大好きです。

お店は南北線・大江戸線の麻布十番駅からすぐ、とても近いです。小さい入り口、でも看板からしてキテいます、気合を感じます。こういう看板にセンスのあるお店って美味しいんですよね。最初の印象って大事です。ということで¥5,250の夜のコース(1種類のみ、他単品アラカルト有)を頂きました。もうお店に入るとすごい熱気、お客さんはどんどん入ってきますし、早い時間から飲っていたお客様は既に出来上がっていました(笑)

柿の白和え@たき下お造り@たき下●お通し“柿の白和え”:黒いお茶碗のようなシックな器にちょこんと入った白和え。上にはさっと湯がいた菊がデコレート。柿ってあまり得意なフルーツではありませんが、これは、甘さ控えめの割とドライな白和えのペイストに合います。ほんのりとした甘みとジューシィさ。普通の白和えよりも具材が小さく切ってあり、上品な味。☆4

●お造り(メジ鮪、カンパチ、カレイ):お醤油とポン酢が付きます。なんだよー量少ないよーっと魚好きには一見寂しい刺身盛り(苦笑)しかし、魚お造りアップ@たき下の味が違います。メジ鮪は細かい繊維が詰まっていて、脂は少なめですがキシキシした食感と血っぽい味がいいです。カンパチは細かいサシがしっかり入り、ブリブリした食感。下にはハラミのところが1枚だけあります。このすごい歯ごたえと脂にびっくりします。カレイはとっても味わい深くて泣けてきました。噛み締めるとちょっと歯ごたえがあって、その後噛むごとにアミノ酸がじわじわ〜〜っと口の中に広がってきます。捌いた後にしっかり旨みが出るように落ち着かせてからサーヴしているのがよくわかります。これはポン酢につけていただきます。爽やかな酸味とちょっと強めの醤油がさらにカレイの甘みと香りを引き出しました。そしてツマが美味しいこと。シャッキシャキの大根、そしてふんわりと甘いくらい味わい深い山葵。心地よい辛さと風味を感じますが、決して辛ばかりではない、かなり甘いと思いました。ああ、アップで見るとまた美味しさを思い出します(笑)☆5

すっぽんの丸鍋@たき下焼き太刀魚の押し寿司@たき下●お椀“すっぽんの丸鍋”:お椀代わりにたっぷりのすっぽん鍋、嬉しくてまた涙が出そうです。大サービスです。このほか、すっぽんが苦手でも他の味のお椀を選ぶこともできます。

すっぽん鍋は一人分ずつサーヴされるのもまた嬉しい演出。そして量も多い。隠し包丁が入った焼き葱、焼き餅、豆腐、すっぽんの身と肝。どれも美味しくてしっかり下仕事が施されています。特にすっぽんの肝はふわんふわんで、色はセメントみたいですが、かなり上品な味。臭みは一切なく、レバームースのような口当たり。身はブリブリ。少量ずつですが色々な部位が入っています。スープはやや塩味強めで生姜が効いています。寒い季節にはぴったり。☆4

●焼き太刀魚の押し寿司:これまた一仕事が香ばしい一品。口の中にスモーキィな香りと柚子、太刀魚の脂がブワーっと広がります。こんなに小さいのに、脂がたっぷりなのでお腹が一杯になりました。付け合せの生姜の酢漬けも自家製のようでとっても新鮮でシャキシャキと爽やかな味。☆4.5

脂カマスの塩焼きと鰆の照り焼き@たき下えぼ鯛の唐揚げあんかけ@たき下●焼き物“脂カマスの塩焼きと鰆の付け焼き”:しみじみ魚が美味しいと感じるのはやっぱり焼きかな、と思いました。

脂ががっちり乗ったカマスはいわゆる普通のふんわりホクホクした身とは全く違う味。脂が乗りに乗ってトロッとしていて、香りが強いです。皮もちょっと硬いんですけど、脂をしっかり抱き込んでいて、一緒に食べると中から脂がジュワっとあふれるようです。でも身の繊維は細かくてシルキーな舌触り。やはりカマスさんの仲間です。そこは同じようでした。

鰆は香ばしいタレが表面を覆っていて、焦げがいいです、こちらも細かい繊維でほろほろした食感。鰆独特の香りが薄かったのですが、それはこの時期だからでしょうか。でも美味しいです。

付け合せのカボスをかけるのもったえない位の魚の香りでした。たっぷりの大根おろし、青菜の胡麻和えも外さない美味しさ。☆5

●揚げ物“エボ鯛の唐揚げ、あんかけ”:カリっと揚がったエボ鯛。さすがエボ鯛高貴な味。身は儚い程柔らか。周りのヒレや頭までカラリと揚がっていてバリバリ食べてしまいました。さすがに中骨はいただけませんけども。餡は薄い色で茸や牛蒡の千切りなど野菜がたっぷり。生姜がキリリとアクセントになります。ちょっと塩がキツめでした。☆4

ご飯、味噌汁、芽ひじき@たき下お漬物@たき下●ご飯、お味噌汁、香の物:ご飯はピカピカでよく粒が立っていました。この深めのお茶碗がいいです。お味噌汁は長ネギと豆腐。その奥にちょこっと見えるのが芽ひじきの煮物でこれがちょっと濃い味でとっても美味しかったです。芽ひじきが細かいこと。お漬物も結構塩強めでご飯が進む味でした。青菜の漬物を刻んだものと、醤油がキリリと効いた昆布の佃煮。ご飯って幸せな組み合わせだなぁとつくづく思いました。思いのほか、ちょっとお味噌汁がハズし気味でした(苦笑)

別注文:烏賊の塩辛@たき下和栗のムースと無花果@たき下●別注文“烏賊の塩辛”@525:量たっぷりです。ちょこっとだけ柚子が効いていて軽やかな香り。明らかに使っている烏賊の鮮度が違うのと極細切りの烏賊の食感がヌルっと心地よいです。ワタは割と軽やかな味で重たくありません。こちらもしっかり塩が効いており、全体的にはまろやかな味。ご飯もいいけどお酒も合いますね。これなら日本酒好きにはたまらないツマミだと思いました。この色だけでも美味しさが伝わると思います。☆4.5

●デザート“和栗のババロワ、無花果添え”:最後まで手抜きがありません。荒く潰したちょっとエグミのある和栗(多分、新栗♪)のムース。ちょっと舌触りが悪いですが、心尽くしが感じられるデセールです。下にはアングレーズそーすが!すごい頑張っているのを感じます。無花果も熟れ熟れでした。☆4

最後まで美味しかったです。本当に頑張っています。あんな狭い厨房でここまで作るとは。この値段でここまで良い素材の美味しいお魚を東京で頂ける、貴重なお店です。次回は気軽にランチも行ってみたいです。サービスは若い男性が白衣を着て、清潔感の誠実さがあります。何度も通いたいお店です。魚でお腹が一杯になるという贅沢が出来るお店です。

メニュー@たき下たき下  ←(詳細はこちら、レビュー未投稿)
最寄駅:麻布十番
料理:割烹
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食



chiyogoro at 00:35│TrackBack(1)この記事をクリップ!和食全般 

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1. たき下 (和食)  [ 南北線味紀行 ]   2006年01月02日 18:45
店名 たき下 〒 106-0045 住所 東京都港区麻布十番2-1-11 TEL 03-5418-4701 営業時間 11:30-13:30 17:30-22:00 定休日 土曜 南北線 麻布十番駅 番出口より徒歩分 地図