2006年01月29日

お皿はキャンバス@ル・デッサン4

ランチメニュー@ル・デッサン

パレットのお皿@ル・デッサン

情報によると、夜でもコースが¥3600くらいらしい、そしてランチは¥1700、2500というなんとも安価なレストラン。その上、料理のセンスも写真で見る限りとてもよさそうなのです。何度か予約を入れようとしましたが、大体一週間前には満席でなかなか取れません。そんなことが2回も続き…撃沈かなと思っていた矢先にやっとランチで予約が取れ行ってきました。

お店は都営大江戸線牛込柳町から出てすぐ。あまりに近すぎて見つけられませんでした(笑)。

とにかくお店構えがかわいいです。小さい入り口に入るとすぐ右横が厨房。大きな窓があるので、すぐにシェフが気づいて挨拶してくれました。入ってびっくり。なんとも狭いお店なのです。12席くらいしかありません…これじゃあ、予約もなかなか取れないわけです。いや、それもありますが、きっとここのお料理が一番の魅力ゴッゼ@ル・デッサンなのだと思います。自家製パン@ル・デッサン

ランチコース@2500を2名で頂きました。ランチコースは本日の前菜3種類からチョイス、本日の魚料理(1種類のみ)、肉料理3種類からチョイス、デセールは盛り合わせ、エスプレッソかコーヒー、カプチーノからチョイス。これらが付きます。

テーブルには柔らかな黄色いテーブルクロス。席に着くとパレット型のお皿とその上には麻糸で括ったナプキン。でもこのパレット型のお皿はすぐに退散します。メニューを選びながらグラスシャンパーニュを頂きました。こちらはゴッセで¥1050/杯です。りんごのようなフルーティだけどしっかりとした味わい。開けたばかりのようで、泡立ちは激しい。いいですねぇ。グラスもゴッセです。ちょうっと表面積が広めです。

パンは自家製。ふすまがちょっと入ったミネラル感のある味。クラスト薄めで、中はむっちり。イタリアンっぽい味です軽い味ですが、なかなか美味しいです。

さつま芋のムース@ル・デッサンさつま芋のムースのアップ@ル・デッサン●(前菜)さつま芋のムース:メニューを見たときから気になっていました。ふわふわ、プルンとした程よい硬さとキメ細かいムースに甘くないクレームアングレーズ風の卵主体のソース。上にはヤングコーン、赤蕪、オクラ、スナップエンドウ、しめじなどが軽く火入れして下味が軽くついています。

まずびっくりするのが、さつま芋のムースの甘み。とてもまろやかで、甘い香りと味。お菓子になりそうでなっていないギリギリのラインを保っています。かなり淡い味わいなので、素材そのものを味わう感じです。芋臭さがなくてとても上品です。付け合せの野菜は野菜の美味しさが充分発揮されていて、程よい火入れと味加減がとても素晴らしいです。

野菜のレリーヌ@ル・デッサン野菜のレリーヌのアップ@ル・デッサン●(前菜)野菜のテリーヌ:まさにお皿がキャンバス状態。サーブされたお客さんは皆さん「わぁ、ステキ!」と言っていました。

周りはベーコンで中のジュレは野菜のコンソメだと思います。ヤングコーン、人参、グルジェット、しめじ、オクラが入っています。テリーヌの下にはちょっと酸味があるトマトの滑らかなソース。周りには茶色と緑色のソースが絵の具のように配されています。カイエンペッパーもぱらぱらと。付け合せの野菜は蓮根、人参、セロリで、あと緑色のものは何かのつぼみみたいな感じでカリカリと不思議な食感。味は甘みが強くて、インゲンが小さくなってみたいな感じでした。ちょっとだけトマトソースの味が立っていて、淡いテリーヌの味とはバランスが合わないような気がしましたが、野菜を丁寧に使っていて最大限美味しさを引き出しているように思いました。

本日の魚@ル・デッサンプチ・アスパラガスが一束@ル・デッサン●(本日の魚)ソイのポワレ、玉ねぎとトマトのソース:皮をパリっと焼いたソイのポワレ。下には炒めた玉ねぎをトマトソースに絡めたものがあります。付け合せの野菜は大量のプチ・アスペルジュをポワローで撒いて焼いたものです。

こちらも野菜がとても重要な位置を占めていて、力が入っていると思います。これだけ大量のアスペルジュがあるのはなんか嬉しい。歯ごたえも柔らかく、甘みがあります。ポワローもしっかり焼かれていて香ばしいです。ソイのポワレは皮がパリっと焼かれていて、中の身はふっくら。ちょっとプリっとしていて、香りが強いです。ソースは炒めた玉ねぎにトマトソースが絡んでいます。野菜のテリーヌのソースよりは円やかな味。香りの強いソイにあわせると、なかなか良いバランス。でももうちょっとソースがクリーミィでもよかったかなと思いました。

ポトフゥ@ル・デッサンポトフゥのアップ@ル・デッサン●(メイン肉)野菜のポトフゥ:豚肉が入ったポトフゥ。他野菜はプチ・キャベツ、絹さや、蕪、人参などなど。上には刻んだイタリアンパセリとシブレット。

スープの味は素材の美味しさが詰まっていて、それだけでご飯にかけて食べても美味しそうでした。あまりスパイスが効いていないので、とても食べやすいです。野菜はクタクタに煮込まれていますが、しっかり形をとどめていて、柔らかくスープがジュワっと滲みていました。スパイスをあまり効かせていないにも関わらず、豚肉は臭みを感じず食べやすく、柔らかい食感。塩加減は控えめで、かなりヘルシーな一皿です。野菜でお腹一杯。

鴨のコンフィ@ル・デッサン鴨のコンフィのアップ@ル・デッサン●(メイン肉)鴨のコンフィ:下にはレンズ豆と人参のピュレ。よく火が入った皮がパリパリの鴨モモ肉のコンフィ。上にはタイムを飾ってあります。

ちょっとタイムの葉を落として頂きました。皮はパリパリで、かなり焦げギリギリの火入れ加減が絶妙です。中の身は柔らかいのですが、ちょっと水分が抜けすぎかな?と思いましたが、このパリパリ具合がたまりません。ポトフゥと比べてこちらは塩がきっちり効いていて、パンやお酒が進みます。下のピュレはぽくぽくした食感で、豆と人参の味が濃かったです。

ムタールと手を洗うボウル@ル・デッサン

壁のデッサン画@ルデッサンポトフゥと鴨のコンフィにはムタールがついてきました。粒と滑らかなムタール。どちらも特別なものではありませんが、やはりお肉に付けると味わいが増していいです。ポトフゥはちょっと味に変化がついて、最後まで飽きないで食べることができます。

食べていてふと壁を見上げるとデッサン画がありました。私のすぐ上には野菜などのデッサン画。向かいにある壁にはパリの街角の街灯やベンチなどが描かれていました。なかなかこの空間には合う素朴なデッサンでした。

デセール盛り合わせ@ルデッサン●デセール盛り合わせ:ランチのデセールはチョイスが出来ず盛り合わせのみです。上はガトーショコラ。下は左から、ムース・オ・フロマージュ、洋梨のソルベ、バナナのグラスです。

一見どうってことないものですが、どれもとても美味しく、手間隙かけて作っているなぁと思いました。ムースは軽いフロマージュブランの香りがよく、ふわふわととても軽い食感。きめ細かい泡。洋梨も果実の濃度が高いです。バナナは安っぽくなりがちな素材ですが、これは上品で濃い味。ネロ〜ンと粘りつくような舌触りとちょっとエグミを感じる味。大人のバナナという印象です。一つ一つ侮れない作りこみです。

エスプレッソ@ルデッサンクリームと砂糖@ル・デッサン●食後のエスプエッソ:むんむんするくらいの苦さ、でもなかなかバランスが良く円やかな味のエスプレッソでした。普通のカフェも頼んだのでミルクが付きました。砂糖が入っている入れ物がかわいいです。最後のカフェまでしっかり美味しかったので安心しました。この安心感があると、レストランで食事してよかったなぁと思います。

期待を裏切らない味とボリューム感。まさに店名の通りお料理が絵画のようでした。私が考えるところ、というか食べて感じたことは、「ル・デッサン」の意味は頭の中でシェフが描いているお料理が「デッサン」で、お皿に表現されたお料理が絵画みたいな感じです。デッサンを頭で描いて、お皿の上がキャバスでお客さまの前に出たときが仕上がりなのだと。どのお皿にもシェフの精一杯の仕事と料理への熱い思いを感じることができました。

入り口の看板@ルデッサン入り口@ルデッサンいやぁ、野菜がとても美味しい!と思いました。それが印象深いです。夜はスペシャリテのデセールやアミューズ2品、ポタージュなどもあってまた盛りだくさんな内容らしいのでまた行ってみたいです。

帰り際、調理場の横を通りすぎると、シェフが「雪の中わざわざありがとうございました!」と深く頭を下げています。「いえいえ、こちらこそ、とても美味しかったです。また来ます!」と告げると嬉しそうでした。

シェフはかなりのイケメンで、目がパッチリしてて、白髪交じりの独特な清潔感のあるロン毛(死語か?)俳優さんみたいですねぇ。ちょっと若くなった和製“ピエール・ガニエール”みたいだなぁと思ったのは私だけでしょうか…。

ル・デッサン ←(詳細レビューはこちら)
最寄駅:牛込柳町
料理:フランス料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食



chiyogoro at 00:02│TrackBack(1)フランス料理 

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