2006年06月11日
下町の和懐石風フランス料理?!@レストラン モモ
根津に新しいフランス料理店が開店したということで行ってきました。最近この辺りはフレンチ激戦区になりつつあります。ちかくには評判のイタリア料理店イルサーレなどの競合店もたくさんあります。はてさて、こちらは生き残っていけるのか?!ということで、実際にお料理を頂いてみました。
お店はあのメゾン・デュ・シャテーニュの斜め向かえ。かなり小さい入り口なので通り過ぎてしまいました。まだ新しい香りがプンプンする店内。ちょっと古い木と真っ白い壁が印象的。店内の壁には赤いチューリップの大きな絵が飾ってありました。
ディナーコース@5,000を頂きました。
まずはヴァン・ムスゥ@840(位)で乾杯。かなり細いフリュートに結構たっぷり入ってきます。マスカットのような青々とした香りで甘さがよく立っています。泡はやや大きめ。あまり好みの味ではありませんが、軽い食前酒です。
●アミューズ・ブーシュ:鯵のリエット。鯵の身が細かくなって、ジャガ芋やマヨネーズっぽいものと和えてあります。カナッペの上にのせて、ディルをトッピング。
初めて頂きました。リエットというと脂っぽい感じがしますが、魚だと軽い食感で、鯵の臭いもありません。もうちょっと鯵らしさがあってもいいかもしれないなと思いました。
パンは近くのアンデルセンで調達しているらしいです。ふわふわした食感のバゲットにバターが付きます。
●前菜盛り合わせ:サザエのエスカルゴ・バター焼き、フルーツトマト、魚介のマリネ、生ハムなど6種類です。
味は素材直球で、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。いろいろあって楽しいのですが、もう一工夫ほしいところ。どうやら他のテーブルをみていたら9種類のお皿もありました。
●ワインは赤、あまりよくわかりませんが、キンキンに冷えてサーヴされました。ちょっとあったまってしまうと、エグミが出てきてしまいました。
●フォワグラ丼:玄米入りご飯にポワレしたフォワグラと白ゴマ&海苔をトッピング。ちょっと醤油のような香りも…。
玄米がプチプチした食感でなかなかヘルシーです。フォワグラの焼き具合も程よく、少量ですが、満足感の高い一皿。しかしこんな前半でご飯ものを出してしまうとは…このあとどうなってしまうのかちょっと不安になります。
●新たまねぎときのこのスープ:シメジなどの茸と新玉ねぎが粒粒状になったちょっとトロっとしたスープ。少量なのでいいのですが、背景にあるはずのさまざまな素材があまり見えてきません。
●エスカルゴとホタテ、きのこのパセリバターソース焼き:こちらも再びシメジ、ホタテ、エスカルゴをエスカルゴ・バターで焼いたもの。このソースはもうちょっと色々ハーブやエシャロットを感じてもいいはずなのですが、あまり感じませんでした。ホタテはしっかりとした身で甘みがありました。
●海老のエスニック風グリエ:ちょっとココナッツっぽいアジアティックな風味の海老のスパイス焼きです。添えてあるのはオクラ。甘さもあります。ソースは柑橘類の皮で作ったもので、かなり爽やかですがエグミが強いです。前菜盛り合わせと同じソースでした。
●長野産白アスパラのサラダ:極小白アスパラのサラダ。ちょっと白っぽい乳化したような円やかなヴィネグレットソースでとても食べやすくなっていますがなぜか黒胡椒が入っている…。葉ものは柔らかく小さめのサニーレタスや日本的な水菜など。白アスパラは小さいながらも風味豊かです。茹で加減はちょうどよく、小さいので繊維も気になりませんが、ちょっと物足りない感じがしました。
●新玉ねぎのフラン、ドライトマト添え:一番下はちょっとだけフォンが効いた洋風茶碗蒸の新玉ねぎのフラン、その上にはとろみが付いたフォンとドライトマト。食べるとものすごくあっさりと、円やかなのですが、とろみの部分と頂くと結構パンチのある塩味。ドライトマトを崩していただくと酸味と甘みがガツンと広がり多様性のある味わいになります。しかし…発想は面白いのですが、フランス料理というよりはイタリアンか創作和食っぽい印象です。
●牛肉のたたき:牛肉のステーキかな、と思ったら、タタキでした。ソースもたまねぎと醤油っぽいです。添え物は小松菜のソテー。火入れ具合はいいのですが、ちょっと筋っぽい肉質。脂身が少ないので、ヘルシーさはあり、ますがこの硬さだと年配の方はちょっとキツイかもしれません。そして、また少量(笑)
●デセール盛り合わせ:ムース・オ・ショコラ、苺などのフルーツ、ティラミス、ヨーグルトのアイスクリーム。これ、和食器のお弁当箱らしきものに入っています。なかなかかわかいいのですが、このかわいいパステルな雰囲気のお店にはちょっと合わないような気がしました。味は特筆するところはありませんが、全体的に色々盛り込むよりも一点に集中してもらいたいなぁと思いました。
●カフェ:家庭用エスプレッソマシンで入れたと思われます。ちょっと薄めのフレンチロースト。これがまた、湯のみでサーヴされます。悪くはないのですが、薄すぎて間延びしてしまったような味だったのでちょっと残念でした。
開店して数ヶ月、オーナーはリヨンや千石にあるビストロで修行した若いシェフとマダムの30代前半の若いご夫婦のようです。スタッフも若々しさが一杯。お料理は全体的に和懐石風フランス料理?という感じがしました。どのお皿にも同じような素材を使っているのであまり変化を感じないのは残念でした。舌が肥えた下町の方々に定着できるかどうか、まだまだ未知数ではあります。ここのところ東京のフランス料理のレヴェルアップは激しいので、競合に負けないで頑張ってほしいです。
レストラン モモ ←(詳細レビューはこちら)
最寄駅:根津
料理:フランス料理
採点:★★☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食