2007年06月01日
西麻布が本店の鉄板焼きスタイルのフランス料理@ahill(銀座店)
鉄板焼きとフランス料理の融合をコンセプトにした、西麻布が本店のahill-アヒル-。その支店が銀座ベルヴィア館にオープンしたのは4月下旬のこと。
西麻布店は予約が取りずらいということなので、開業前に西麻布店に電話をして予約をしてみました。
まだそんなに知れ渡っているようではないので予約入れることが出来ました。
実際行ってみたら、土日だったせいか外まで人が並んでいました...あ、予約しといてよかったと思ったら結構回転が速いので、そんなに並ぶことはないみたいです。
ではまず、ワインからスタートです。グラスワインが色々あるようなので、ちょっとだけ飲みたいと思い、ボトルを見せて頂きました。
「グラスワインは何がありますか?」と伺ったらワインがあまりよく分からない店員さんだったので「グラスで飲める赤のボトルを見せてください」とお願いして決めました。後からソムリエさんが来て説明をしてくれました。グラスワインでフランスのものはお肉料理に合わせて濃い目のピノ・ノワール(Frederic Magnienの地域名ワイン)とか、カベルネソーヴィニヨン主体やシラーなのですが安価なオーストラリア産もそろえてあります。おーM. Chapoutier(シャプティエ)がある、牛肉食べるからこれにしようと思ってよく見たらM. Chapoutierのオーストラリアで作っているシラーズ(=シラー)でした。
●Domaine Tournon Mount Benson Shiraz 03 by M. Chapoutier@800:参考HPその1、参考HPその2。いや、はっきり言ってびっくりしました。オーストラリアのシラーズ(=シラー)はかなりフルーティでタンニンがイガイガし過ぎていなくて飲み易いし、何しろ美味しい。ちょっと生肉っぽい感じがあるのでミディアムレアの牛肉にはぴったりでしょう。この値段でこれだけコク深いのを飲めるのは有難いです。さすがシャプティエ。買いたくなりました。
レストランでオーストラリアのワインを飲んだのは初めてかもしれません。敢えて自分では選ばないので、たまには人の意見を聞き入れると良いことがありますね。フランスの著名な作り手が新世界で作っているワインは侮れません。
飲み物をオーダーしてプリフィクスのランチコース¥2,000を2名で頂きました。コース内容は追加が自由にできますが、プラス料金がいくらかかかります。
●前菜、蚕豆のババロワ 浅利風味のジュレ寄せ:ボソボソっとした舌ざわりの薄い塩味の冷たいババロワ。蚕豆臭さ控えめで、優しい味わい。周りにある緩くて薄味のジュレに浅利の旨みがしっかり出ていました。トマトコンカッセとフェンネルが丁度良い風味付けになっていました。かなりポクポクしてて芋っぽい感じ。量少なめです。
●前菜、(本日のスペシャル)豚肉のテリーヌ:結構目がしっかり詰っていて、網脂で包んだテリーヌ。結構パサッ&ほろほろとした崩れ方をして、塩がかなり効いています。表面には黒胡椒と赤胡椒、オリーブオイルがかかっていました。下にはムスクランサラダ。
結構網脂が効いていて、中はホロっとしていてあまりオイリーではないのですがしっかりコクがあります。潰したての黒&赤胡椒が良い香り。でももうちょっと大きくてもいいかなと思います。
バゲットも来ました。バゲットは焼き色がしっかりついたあまりクセのないものでした。小さめですが、後に追加でガーリックライスとahillカリーを頼んだのでこれで十分です。
カウンター席だと作っている人が見えるのでとても楽しいですね。これが鉄板焼きの楽しさかもしれません。久々の鉄板焼きだったのでちょっとだけ興奮気味で見てしまいました。
そして私の目の前で調理をしてくれた料理人さんはどうやら銀座店のヘッドらしく、山中さんという方で、一人だけ真っ白なコックコートを着ていました。やはり、明らかに他スタッフとは手さばきが違いますし、調理中も余裕の表情。手元の写真を撮っていいですか?と伺うと「いつでもどうぞ!」という感じでベテランの雰囲気。他の料理人さんとは鉄板の汚れ方とカスの出方が違います。
で、山中さんの見事な焼きで仕上げてくれたステーキがこちら。お皿が和風です。
●メイン、宮崎牛 特選フィレステーキ+¥1,000:かなり少量の牛肉です。添えてあるのはピーナッツ・スプラウト。極太にびっくり。そして、フィレにもかかわらずサシが入りまくった宮崎牛。横にはガーリックチップスと塩、そしてフリーズドライの醤油粉が添えてあります。また別に玉ねぎ&醤油のソースも頂きました。
果たして味はと申しますと、周りカリッと香ばしく中はジュワっとの基本を重視した素晴らしい焼き加減。フィレにもかかわらずものすごい柔らかさ。和牛の霜降りしまくった牛肉が得意ではない私にもこのくらい少量でフィレであれば食べることができました。こういう焼き加減ならば香ばしくていいですね。
そして塩、フリーズドライ醤油粉、タレとそれぞれ楽しんでみましたが、一番合ったのはフリーズドライ醤油粉。これ最強。甘い宮崎牛の脂には香ばしい濃い目の醤油粉が合います。この醤油粉、自宅にほしいです。
●メイン、青森産地鶏のグリル シャリーヴィネガーソース:グリルで焼いた地鶏にシェリーヴィネガーを煮詰めたソースをかけてあります。添えてあるのはソテーした茸(エリンギ、椎茸など)と新じゃが芋、スナップエンドウ。
割とグッキリした歯ごたえで青森地鶏、なかなかレジスタンス精神があります。北の大地で鍛えたもも肉。ちょっとだけシェリーヴィネガーの風味が強すぎるような気がしました。もうちょっとソースは控えめの方が青森地鶏を生かせるような。
●ガーリックライス+¥800:目の前で作っているところを見ていたのですが、細かいです。最初にオリーブオイルでかなり細かい大蒜を炒めてから油を切り→それからご飯を炒めて→最後に醤油をご飯に垂らすのですが、醤油をヘラの上に少量のせて、それを鉄板の上から手首のスナップを利かせてポトポトっと散らすようにしていました。また、敢えて鉄板の上で醤油をちょっとだけ焦がしてからご飯に混ぜ込んでいました。さらに青紫蘇を混ぜ込んであります。
青紫蘇が入っているせいか、とても爽やかな風味。大蒜風味はするのですがちょっと上品です。醤油加減も香ばしい。油もオリーブオイルなので全体的に軽いです。
●特製ahillカリー+¥800:こちらはドライカレーにさらにカレールーをかけたもの。上にいはたっぷりの万能葱。添えたるのは福神漬けのちょっとナチュラルな感じで、パリパリっとした食感。結構カレーの味わいは牛肉の筋とか良い部分の味がしました。こういう流れできていきなりカレーが来るとちょっとペースがおかしくなりそうですが、ギリギリ脱線しないラインを保っているようです。漬物が自家製っぽくてパリパリで美味でした。
●デセール、アイスクリームとシャーベットの盛り合わせ+¥500:フランボワーズとヴァニーユ、ショコラの3点盛り。
かなり小さいですが、これだけ食べた後には丁度いいかもしれません。ショコラがグラスではなくソルベであっさりとしていました。お皿が薄氷みたいで綺麗です。
●デセール、カスタードプリン+¥500:パウンド型で蒸し焼きで作ったプリンだと思われます。それにクレームアングレーズと軽いクレーム・フゥエテとセルフイユが添えてあります。
プルンとしてて卵の風味が強い味。王道な味わいで変なヒネリがなくて素直な味。やっぱりプリンは焼きの方が好みです。好きなタイプです。
●食後のカフェ:食後のカフェはしっかり苦味と甘味、酸味のあるフレンチローストのエスプレッソ。量も少なめでセレです。
店内には水も流れていて明るく清潔感があります。店員さんはワインのことを質問すると全くわからない方とそうでない方の差がありすぎるような気がしました。また、鉄板で焼いている料理人さんもかなり技量には個人差があります。今回はたまたま私が一番上手な方だったようで、結構満足できたかもしれませんが、違う方だったらちょっと違うかなと思いました。
ああ、一杯たべたーっと一瞬思ってしまいますが、全部かなり量が少ないです。なのでちょっと物足りない感じ。小食な女性であれば丁度良いですが食いしん坊さんには「あれ?」って感じの量です。お料理自体はなかなかなのですが量が少ないのが難点ですね。本当はアラカルトの苺&フォワグラのポワレが食べたかったのですが、苺の美味しい季節しか食べられないそうですので、また冬にでも行ってみるつもりです。
これで2名分、〆て¥8,600(サービス料&税込み)でした。
ちなみに一番注文が多かったのは特製ハンバーグステーキ(フォワグラ入り)です。
ahill ←(詳細レヴューはこちら)
最寄駅:銀座 / 有楽町 / 東銀座 / 銀座一丁目 / 宝町
料理:フランス料理 / 西洋料理一般 / 鉄板焼き
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:昼食



























