2007年06月26日
ワインも料理も両方楽しみたいのですが...@ル・ギャルソン・ドゥ・ラ・ヴィーニュ
2005年9月オープンのビストロ、ル・ギャルソン・ドゥ・ラ・ヴィーニュに行ってきました。マルシェ・オー・ヴァン・ヤマダでマネージャーを務めた飯野瑞樹氏がオーナーソムリエのお店。お店のトレードマークは大きな葡萄の木に登っている男の子で、店名と合わせてあるようです。ワインへのリスペクト感が表れているようです。
広尾の商店街奥を左にちょっと行ったところにあります。
入り口が通りから一段下がったところにあり、大きなワイン樽が置いてあるのでそれが目印。また、ちょっとフランスの田舎的な雰囲気で撮影にも使われているようです。

こちらの特徴はオーナーソムリエ、飯野さんセレクションのオーガニックワイン。日替わりで赤白4種類とシャンパーニュやデザートワインも揃えています。2年間フランスでワイン造りをしていた方なのでかなりこだわりがあるそうです。
店内はちょっと薄暗い感じで、手前に席が14くらあり、奥にも部屋があり、鰻の寝床のような形。
壁にはワイン関連書籍がズラっと飾ってありました。
テーブルクロスは落ち着いた黄色。

ランチメニューは3種類。
ムニュ・ギャルソン@1,200はスープ又は前菜のサラダ+魚のメイン+パン。
ムニュ・プレジール@1,600は野菜の前菜+メイン(肉2種類から選択)+パン+カフェ。
ムニュ・スペシャル@2,800は野菜の前菜+魚+肉(2種類から選択)+パン+でデザートと成っています。
今回はムニュ・スペシャル@2,800を2名で頂きました。
飯野氏セレクションのオーガニックに拘ったワインが飲みたかったのでワインをオーダー。「今日飲めるグラスワインはなんですか?」と言っても教えてくれないので、「ワインリストはありますか?」と言っても持ってきてくれません。なんか声も小さくてよく聞き取れないし、会話が全くキャッチボールにならなくて苦しい思いがしました。どうやら、ソムリエさんは飲ませたいワインがあり、それ以外は出さないつもりのようでした。でも、一応ある程度こんなの飲みたいっていう好みがあるので、いくつかこちらに選択肢を頂いて選ばせてもらっても罰が当たらないと思いますけど...。
●前菜:じゃが芋のサラダ、ゆで卵添え。茹でたじゃが芋を塩コショウをかけてちょっと潰して、マヨネーズで和えたようなものが中心にあり、上には紫玉ねぎ入りサラダとゆで卵(半分)にヴィネグレットソースがかかっています。
じゃが芋直球の味で産地直送の野菜を味わってほしいのでしょうか。しかしじゃが芋自体それほど味わい深いものではありませんでした。というか量も少なくて、縦に盛り付けてあるので立体感はありますが、これはかなり弱すぎる...。
●パン:かなり酸味が強い、むっちりしたパン・ドゥ・カンパーニュでした。酸味が強い割にはふわふわしてて、これはちょっと発酵しすぎかなという印象。ソースとの相性は良かったです。
●ワイン:コート・デュ・ローヌ南部のグルナッシュ主体の赤なのですが、かなり瓶の下の方のワインでした。前日からの残りでしょうか。エチケットを見せてくださいと言いましたがものの2秒程で持っていかれてしまいました…。作り手とか知りたかったに...飾ってある写真だけ紹介されました。ワインが大事なんですね。
味はオーガニックの気難しさがなく、ローヌ南の割にはおしとやかで果実実がフレッシュで飲みやすかったです。ちょっと陰気な雰囲気もありつつ、スパイシー過ぎず、凝縮した黒系果実の香り。
●魚:ソイのポワレ、おかひじき添え。かなり小さいです。しっかりめに塩をふってからポワレしたソイ。ソースはブールブランにケッパーなどが入っていて、酸味とバターの香りがしっかり。おかひじきはシンプルに軽く茹でて添えてあると思います。
席に着いて注文してからすぐに焼き始めていたので大丈夫かな?と思っていたら、やはり焼過ぎでした。周りがガリガリしている状態。でもソースは酸味とバター、塩がしっかりでボディ重めの白ワインには合うだろうなぁという味。おかひじきのシャキシャキ感はソイのポワレとはちょっと合わないような。
●塩豚のロースト マスタードソース、らタトゥイユとじゃが芋添え:塩豚と書かれているように、分厚い豚肉には芯までしっかり塩が効いていました。添えてあるのはムタール・アンシエンヌ主体のソースとマッシュポテト、細切りのラタトゥイユ。
塩豚は表面がカリっとしていますが、脂の部分にもうちょっとしっかり火入れをしたら香ばしくてよかったかもしれません。分厚いのですが、かなり小さいです。酸味とパセリが効いたムタール・アンシエンヌのソースと相性が良いです。ワインがないと辛い塩気です。
しかし、塩豚に合わせてと言われて出されたローヌのグルナッシュはあまり合いませんでした。ワインの方が断然濃いようで、マリアージュしませんでした。
●鶏もも肉のコンフィ、じゃが芋とラタトゥイユ添え:かなり小さめの骨付き鶏モモ肉のコンフィ。ソースはこちらも酸味が効いたムタール・アンシエンヌ主体のもので、塩豚よりはちょっと薄めな感じですがとても似ています。添えものは塩豚のお皿と全く同じ。
コンフィはかなり水分が抜けていて、先っちょの方は焦げ臭がしていました。火入れし過ぎですね。身がパサっとなっていて、せっかくのコンフィの醍醐味が味わえません。こちらもワインを意識してか塩強めの味付け。
●デセール:マンゴーのムースとレーズン&プルーンの赤ワイン コンポート添え。土台はショコラ風味のビスキュイでその上にムース・オ・ショコラとマンゴー、表面にはマンゴーのジュレ。お皿には粉砂糖がかかっていました。
かかっていた粉砂糖に手が触れてびっくりしたのですが、既に固まっています。ということは、サーヴする前にかけたのではなく、ガトーを置いてかけてから冷凍庫にしまっておいたようです。また、ガトー自体も凍っていました。こういうムース主体のガトーは凍っていてもパルフェみたいな感じと思えば食べられるのですが、これはどうも心が無いというか...。
赤ワインで煮込んだレーズンとプルーンの方が芳醇な味がしました。でもこのマンゴーのガトーとの相性はあまり関係ないようです。
本当は色々相談しつつ、オススメのワインをグラスでいくつか飲みながら楽しみたかったのですが、何しろ会話が成立しないのでそうも出来なかったのがとても残念でした。そして声が小さくて何を言っているのかよく分かりませんでした。また、ソムリエさんはワイングラスのお手入れやワインの管理で大分お忙しいようです。
たまたまそうだったのかもと思いたいのですが、週末のランチだというのに、ほぼ満席の店内で誰一人としてワインを注文する人は居ませんでした。ここって、食堂?なんて思ってしまいました。
更に、ワインの値段にびっくり。このローヌ南の一杯で¥1500。そして、シャンパーニュのドラピエNMは1本¥10,150、グラスでは¥1,450だし、フィリップ・パカレのポマール04は1本¥17,000也、マルセル・ラピエールのモルゴン05は¥6,400...という具合です。とにかくこのサーヴィスとお店とは不釣合いなワインの値段設定。お料理が安くてもこれではドン引きです。ドラピエに至ってはこれはちょっと...。
ワインに重きを置くあまりに料理とのバランス感が大分悪くなっているように感じました。
ル ギャルソン ドゥ ラ ヴィーニュ ←(詳細レヴューはこちら)
最寄駅:広尾
料理:フランス料理 / ワインバー
採点:★★☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:昼食
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