2007年11月16日
ヴァニラ好きによるヴァニラ好きの為のヴァニラのお菓子@ピエール・エルメ パリ
パティスリー業界が騒がしい今日この頃。鎧塚さんがワイン好き女優さんと婚約ですか…。今後も変わらずに美味しいお菓子を提供して下さることを願うばかりです。
なんだかんだ言ってもココに戻ってきてしまうんですよね…。お酒だなんだって言っても私の原点はケーキなのです。
そして、ここ。
ピエール・エルメです。なんか超保守派百貨店の日本橋三越本店に新規出店とのことで行ってみました。伊勢丹との提携になり、ちょっと攻めの姿勢が伺えます。
売り場は結構広くて商品も豊富。プチガトーは青山店に比べると少なめですが、マカロンもしっかりありました。平日夕方になると結構品数が少なくなっていますので注意が必要です。
今回は以前から気になっていたフェティッシュ・ヴァニーユのプチガトーを全品制覇すべく購入してみましたが...エモーション・ヴァニーユだけ売り切れていました。
このヴァニーユシリーズは寒くなってきた晩秋にぴったりの風味。去年食べ逃してしまったので今年こそは!と以前から予定を合わせて臨みました。
箱を開けた瞬間、ふわ〜んと甘やかなヴァニラの香りが広がります。それもとても上品な甘さ。きっと良い素材を使っているんだろうな。
使用するヴァニラはタヒチ、パプアニューギニア、マダガスカル産などを適切なものを使用し、一部はブレンドしているそうです。
<過去の食歴>
2007年ヴァレンタイン(ニューオータニ)
2007年フェティッシュ・パーティ “サティネ”お土産編
2007年フェティッシュ・パーティ “サティネ”
2007年マカロン祭り
2006年アントルメ“ミルフイユ・プレニチュード”
2005年マカロン祭り-2
2006年マカロン祭り-1
2006年ガレット・デ・ロワ
2005年ミス・グラグラとクープ
●ミルフイユ・ヴァニーユ:しっかりとキャラメリゼしたパートフイユテの間には、マダガスカル産ヴァニラビーンズ入りのマスカルポーネのクレームが挟まっています。
結構シンプルな外観なのですが、横から見えるマスカルポーネ入りの濃厚なクレームにヴァニラビーンズがたっぷりと見えます。カットしてみると、サックリとパートフイユテが切れ、口の中ではスモーキィな風味とヴァニラの甘い香り。マスカルポーネが体温でゆっくりと溶けて行く様はまさに至福のひと時です。キャラメリゼの軽い焦香とヴァニラのマリアージュ、最高です。★5.0
●タルト・ヴァニーユ:土台は薄めのパートシュクレ、その上にヴァニラ風味のショコラブランのガナッシュ、ヴァニラ果汁漬けビスキュイとヴァニラビーンズ入りクレーム・マスカルポーネ。
これは...見た目真っ白で純潔そうなのですが、かなり味のトーンがしっかりとしていて押しが強めです。ねっとりとしたショコラブランのガナッシュと軽めのますカルポーネでバランスを取っていますが、どちらも乳脂肪分が高めなので、重めの食感。ううん、でもやっぱりショコラブランにヴァニラビーンズってガツンと風味が下に伝わってきます。まさにヴァニラが主役のタルトです。★4.8
●アンフィニマン・ヴァニーユ:アーモンド粉入りビスキュイの間にはヴァニラのジュレとヴァニラ風味クレーム・ムースリーヌがサンドされています。
ちょっと黄色味がかったクレーム・ムースリーヌがなんとも風味豊かで口溶けが良いのです。ここが主役のプチガトーかもしれません。驚くことにヴァニラビーンズがたっぷり入ったジュレもサンドされていて、三位一体で食べると程よいバランスです。プチプチと口の中で弾けるヴァニラビーンズ...クレームムースリーヌが本当に良い味です。★5.0
●マカロン・ヴァニーユ:ヴァニラ繋がりでこちらも買ってみました。プレーンなベージュ色のマカロン生地にもしっかりヴァニラビーンズが入っています。間にはもちろんヴァニラビーンズが入ったショコラブランのガナッシュ。
ヴァニラの最高峰かもしれません。まさにヴァニラのマカロンとはこういうのを言うんですね。本当は一番スタンダードな風味なのかもしれませんが、この香りとまったりとした味わい、外側パリっと中はドライな生地で、濃厚なガナッシュの組み合わせはエルメさんならでは。キング・オブ・マカロンです。★5.0
●エモーション・ヴァニーユ:次回再度訪問してこちらもゲットできました。これは人気のようで早い時間に売り切れてしまうそうです。
ヴァニラ入りジュレ、ヴァニラ風味のババ(サヴァラン)とヴァニラ風味のクレーム・マスカルポーネ。表面には銀箔とヴァニラビーンズ入りショコラブランの薄いプラックがのせられています。
まずはプラックショコラから頂きます。口の中でも滑らかな舌触りで、プチプチっとヴァニラビーンズが弾けてよい香りを放っていました。
ジュワジュワっとヴァニラのシロップが染みたサヴァランとマスカルポーネ、ヴァニラのジュレの層。どれもヴァニラをしっかり使っていて香り豊かな上に食感も色々で面白いですね。大部分をマルカルポーネが占めているので、クリーミィです。ヴァニラのジュレがさっぱりとしているのでこちらもバランス感がありました。これは売り切れても仕方ないかなと思いました。★4.8
フェティッシュ・ヴァニーユは秋が深まるこの時期にはぴったりのほっこりとした甘やかな香りと軽めミルキィ感があってとても素晴らしいものでした。今までヴァニラって脇役になっていることが多いのですが、このシリーズではまさに主役で、ヴァニラの偉大さを堪能できるようになっています。
ヴァニラ好きは毎年11月が楽しみですね。
エルメ氏曰く「私がヴァニラを好きなのは、味覚がピュアだからです」とのこと。他のフレーヴァーとの組み合わせではなくヴァニラ単体なのです。ラム酒も使用しているそうですが、品質の良いラムはヴァニラと非常に近い風味になるので、効果的だと思いました。ヴァニラが本当に好きな方じゃないとこの味は作り出せないでしょうね。お菓子好きの心をガッチリつかんで離さないのは作っている人もお菓子が大好きだからなんですね。
ピエール・エルメ パリ ←(詳細レヴューはこちら)
最寄駅:日本橋 / 三越前 / 小伝馬町 / 新日本橋
料理:ケーキ / チョコレート / タルト・パイ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:おやつ


















