2008年07月24日
予約販売のドタキャンをゲット、個性が光る和菓子です@まめ
青山一丁目の駅から徒歩5分もかからないくらいの、青山通りから一本入ったところにある和菓子店です。
注:2008年6月21日を以って一旦閉店となりました。営業再開はまた別の場所で10月頃から開始するそうです。
ちなみにイートインできそうな外観ですが、出来ませんのでご注意ください。普通の民家を改造したような感じですね。
こちらは「まめ」というお店で、一軒家を改造した和菓子屋さん。ちなみにイートインは出来そうに見えますが、できません、お持ち帰りのみ。店主の大八木恵子さんは京都生まれの京都育ち。ご飯よりも餡子が大好きという方で、特に餡子にフォーカスした和菓子作りをしているそうです。
お店に入るとちょっと古い感じの茶色がかった店内。若い店員さんが畳になった内側から接客してくれました。商品数は少なめで、季節の和菓子(苺大福、桜餅など)と定番品は豆大福、わらび餅、黒米おはぎ、豆乳プリン、そして何故か珈琲豆。
この日は先に一度通りかかったら既に「品切れの為閉店しました」と看板に書かれていたのですが、用事が終わってからもう一度通りかかったら、なんと販売中となっていました。これは買うしかありません。
何かあったのかな?
<過去の食歴>
素朴さの中に垣間見える主張のある“素材感”@まめ
と思って入って見ると、女性の店主さんが一人で畳の上に座り、作業をしていますが、何やらちょっと落ち込んでいる様子。
20分ほど前に通りかかったが売り切れで今は商品があるようですが、どうしたのかと伺ったところ、取り置きをしていたお客さんにドタキャンを食らったらしく、そちらを販売しているとのこと。それでも良いので、ということで、内容を確認して大丈夫だったので販売して頂きました。こちらも嬉しいし、店主さんも嬉しそうでした(笑)。しかし取り置きお願いしておいて、ドタキャンはいけません。
●豆乳プリン:プラスチックのカップの中に豆乳で出来た層が大部分で、上に薄い層の抹茶があります。黒砂糖シロップが添えてあります。
これが相変わらずもっちりプルプルっとした歯ごたえでなんとも言えない食感。甘さが極控えめで優しく、クリーミィな豆乳の風味とほろ苦い抹茶がさっぱりとした後味になっています。これに香ばしい黒砂糖シロップをかけると、カフェオレのような、キャラメルのような味わいになって、また違った味わいを楽しむことが出来ます。★4.1
●マンゴーまん@290:これは夏向きの和菓子で、なんとマンゴーを使った一品。土台はプレーンの葛が下部にあり、上部は山吹色のマンゴー風味の葛生地と酸味がしっかりでよく熟したペリカンマンゴーと思われる果肉がペロっと入っています。中には水分たっぷりで赤紫色の漉し餡が入っていました。水まんじゅうみたいな感じです。
ええーー?マンゴーと餡子?と思って購入したのですが、これが意外なマッチングを見せていました。プルプルの葛の生地からニュルっと出て来る甘酸っぱく、フラワリーな香りのマンゴーと漉し餡の素直な味わいが絡み合うと何か新しい風味が感じられました。この酸味が少々しっかりめのマンゴーがキーポイントだと思われます。プルプルの葛も良い食感。気を衒った組み合わせに見えますが、味はしっかり計算されていました。★4.5
●豆大福:しっかりとした歯ごたえでミネラル感たっぷりの餅生地の中に赤えんどう豆がポツポツと入っています。中にはまさに潰したような赤紫色の粒餡がたっぷりと入っていました。
気温が暑くてもベローっと伸びない餅生地に気合を感じます。噛めば噛む程味わいが出てきて餅の本来の味わいが堪能できると思います。赤えんどう豆もふっくらとした仕上がりで豆が苦手な私でも頂くことが出来ました。こちらの餡子はどれも赤味があって、メリハリがあり、この豆大福にはワイルドな潰し餡を併せているて、餅のワイルドさに餡子を共鳴させているところも好感がもてました。下手な有名店の豆大福よりも数段味わい深いです。★4.5
これらと更にわらび餅も頂き、相変わらず素材感とメリハリがあって味わい深い和菓子でした。店主さん独特のセンスが入った“マンゴーまん”の味わいにはびっくりしました。また是非食べたいです。
なんと、2008年6月21日を以って一旦閉店となってしまったのでとても残念です。これが私への最後の雄姿だったのでしょうか。しかし、また10月に別の場所で復活するらしいので、そちらも是非伺ってみたいと思います。
まめ
採点:★★★★ |