2009年08月21日
都内でも珍しいバスク料理専門店、次々に繰り出されるピンチョスにお腹一杯@チョコ(TXOKO)
どうしても女性だけで集まってワイワイやりたい...という、チーズ友達(← 一体何の友達・笑)からの要望で、場をセッティングしてみました。最近セッティング専門職のようになってきていますが、まあ、人が喜んでくれるのであれば嬉しいので、良しとしています。
何軒か当たって見たのですが、人数が増員されてしまい、当初予定していたところが増席できず、試行錯誤したところ西麻布にあるチョコ(TXOKO)が大丈夫だったので、こちらにしました。チョコ(TXOKO)はショコラトゥリーでなく、都内では(いや日本でも)珍しいバスク料理専門店です。
バスク語で“チョコ”とは「隅」という意味で、現地では「人々が集まり料理と食事をする会」という意で使用されています。サン・セバスチャンではこのような集まりが121個もあり、バスクの食と文化を後世に伝える活動をしています。そんな会に賛同して名づけられた店名。
今回は夜のコース@4,500円を6名で頂きました。
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タライ・ベッリ チャコリ・デ・ゲタリア微発泡[2006]辛口白ワイン 02P03Aug09
マイルドな辛味と酸味がクセになる!スペイン・バスク地方の定番フードギンディーリャ【青とう...![]()
まずは食前酒からオーダーです。
やはりバスク料理店にきたら、チャコリですよね。ということで、空きっ腹に飲んだらぶっ倒れてしまう私ですが、この雰囲気を壊したくないので、チャコリをオーダーしてみました。
すると店員さんがドボドボドボーー!と勢い良く高いところからコップにチャコリを注ぎ始めました。チャコリの瓶の口には細〜い注ぎ口がつけてあり、そこから細くチャコリが出てきました。これは一瞬、味は大丈夫なのか?!心配になっちゃいました。
●グラス・ワイン:チャコリです。地元の品種、オンダラビを使用した、バスクのカジュアルな発泡酒です。
かなり軽い味わいで、青林檎やハーブのようです。サラリおしており、カジュアルな味。泡立ちが良いのは高いところからドボドボーっと細く注いでいるからで、香りが引き立ち、爽やかさをより感じられました。
ちなみにこのコップはボデガというものです。
●グラス・ワイン:カヴァ。
こちらは他の方々がオーダーされたもので、ちょっとしっかり目の泡ものです。色合いが極薄ですが、上品で酸がしっかりしていて、チャコリよりもボディのある味わいだそうです。
●自家製オリーブのマリネ:なんと全部で3種類ものオリーブのマリネがアミューズでサーヴされました。
アルベキーナ(ベージュ色)とマンサニージャ(緑色の大きいの)、エンペルドレ(小粒の黒)の3種類。マンサリージャってローズマリーの種類でもシェリーでも同じ名前の種類がありますね。これはとても食感がブリっとしていて、ジューシィでフルーティで、マスク・メロンみたいでした。アルベキーナはオーソドックスで、食べなれた味。エンペルドレは超濃厚でヌルっとした食感でオイリーです。これが一番印象的な味でした。
●ピンチョス、前菜盛り合わせ:ここから細々と色々出てきます。それぞれ更に盛り付けて取り分けて頂きます。
まず一品目は鰯のマリネ、ギンディージャソース。刻んだピーマンなどがたっぷりやハーブがたっぷりとのっています。
鰯はかなり小さめのものがが半生状態で〆られており、かなり鮮度が良いですね。野菜もたっぷりで、酸味も程よく、胃袋が刺激される一品。チャコリとの相性も良いです。
その次はじゃが芋と玉ねぎのオムレツ、トルティージャ。薄切りにしたじゃが芋がたっぷりと入っており、それを卵と混ぜて焼き上げ、仕上げに黒胡椒がかかっていました。
焼き色が薄く、優しい味わいで、シンプルながらも旨みがあって、ワインも進む一品です。
次はイベリコ・ベジョーダとチョリソー。やはり流石に旨みがあって、濃厚な味わい。これだけ齧っていてもワインが進む進む...。チョリソーはピリ辛いで刺激的です。熟成した肉ってなんて美味しいのでしょうか。
お待ちかねの串刺しのピンチョスは蛸のトマト煮込みを薄切りにして、バジルの葉をのせたもの。独特の細い串がなんともバスク風です。
ちょっとだけピリリと辛く、トマトと蛸の旨みが絡まって食べ応えがあります。蛸が結構大きい。
そして、薄くスライスしたパンに載っているのは刻んだシャンピニオン・ド・パリを炒めたものと刻んだパセリ。
しっとりとしていて、食べやくシャンピニオンの香りがよいですね。これまたチャコリ、またはカヴァに合います。パンが軽い味わい。
●白ワイン(ボトル)その1:オチョア ブランコ2007年ボデガス・オチョア製@4,500円。スペイン・バスクのナヴァーラのワイン。セパージュはピウラ73%、シャルドネ20%、モスカテル7%となっています。
辛口の白ワインで、カジュアルなもの。かなり色合いが薄めで、サラリとした口当り。フレッシュ&フルーティーであまり深いことを考えないで飲むワインですね。面白いのがスゥーティーのような味わいの中にジャスミンのような花の香りがふわりと漂っています。面白いです。
こういうコップのようなもので飲みますが、これがバスクスタイルなのでしょうか。イマイチ香りは取り難いのですが、雰囲気が出ますね。
この時点で色々細々と食べた上に、話もしまくってかなりお腹一杯になってきました。野菜とか繊維質なものがあるからでしょう。
もうピンチョスは出ないだろう、と思っていたら、まだありました(汗)。
こちらは塩鱈のブランダード入りコロッケです。こちらもピンチョスに刺さっています。
中はややトロリとしており、芋のほっくり感と共に、塩鱈の甘さと魚っぽさが来ます。ちょっとクリーミィは味付けでとても食べやすいく、これまたちょっとコクのある白ワインにぴったりな一品。
●カジョス。トリッパとひよこ豆のトマトの煮込み。焼き物とちょっと素朴な赤土色の器でサーヴされます。
これがとてもよく処理されたトリッパでプルプル。蜂の巣のような模様がちょっとエグいですが、食感がプルンとしており、とても食べやすく、トマトとちょっとピリ辛いな風味がとてもよい塩梅。ヒヨコ豆も旨みを吸い込んで、ほっくりとしています。
一緒に食べた友人はトリッパが苦手だったらしいのですが、これたあまりにも美味しくて、苦手を克服できたそうです。こういう経験って、大切ですね。
さて、話も食事も進み飲むペースが速くなってきて、私は既に撃沈気味です。
●白ワインその2(ボトル):アルブレット・シャルドネ2007年 Finca Albret製@6,200円。こちらもスペイン・バスクのナヴァーラの白ワイン。かなり色合いもしっかりとあり、ねっとりと濃厚な印象です。
味は酸もありながら豊かな果実味で落ち着いています。樽香もガッチリあって、ボディもしっかり。これは後半に飲むにはちょうど良いワインですね。蜂蜜やパイナップル、熟れた洋ナシのような味わい。樽香好きにはオススメのワインです。しかし、安い・笑。
●本日のスープ:蚕豆とグリーンピースの冷静スープ。添えられているのは刻んだハーブとドライにした生ハム、フルーティーなオリーブオイルがかかっていました。
お皿も冷たくなっていて、量は少なめですが、ハムもあり、食べ(飲み?)応えがあります。舌触りは滑らかな中に、ポックリとした豆の繊維も感じられます。色合いも緑っぽくて、青い豆の若々しい風味に汗がスーッと引いていきました。
●魚の軽いメイン:ヤリイカの詰め物、烏賊墨のソース。
これが旨みが詰まっていて、凄いパンチ力です。中にヤリイカの足が詰まっていました。ご飯はバターライスでややアルデンテ気味。イカ墨が良い塩梅の磯香で、ご飯とも相性がよいです。
●魚のメイン:金目鯛とアスパラのコスケラ。コスケラとは浅利のグリーンソースです。
このグリーンは何でグリーン色にしているのか聴いたのですが、酔っ払ってしまい、すっかり失念。一口頂きましたら、これまた浅利の旨みがしっかり出ていて、グリーンソースは青臭くなく、爽やか。アスパラにも合いますし、何しろ魚のポワレにも旨みが追い鰹みたいになっていました。浅利のパワーを感じます。
●肉メイン:スペイン地鶏のピカントンの骨付きロースト(+500円)。こちらは追加料金になてしまいますが、イチオシのメイン。一口頂きましたが、ロースと具合がギリギリでジューシィ極まれりって味です。ロースマリーの香りが効いています。
●肉のメイン:牛肉の赤ワイン煮込み。こちらもヴォリューム感タップリ。ごろごろとした塊が2つ。それにじゃが芋のピュレが敷かれて居ます。柔らかく煮込まれていて、ムワッとくる暑苦しい程の赤ワイン風味はスペインのワインが使われている感じがしました。
●肉のメイン:牛リブロースの香草グリル、シェリーソース添え。焼き野菜と共にじゃが芋のピュレも添えられています。ココットに入っているのがシェリーのソース。
こちらは私が選択したメイン。この焼き加減、見事です。表面はカリっと香ばしくややスモーキィ。中はジューシィでロゼ色。これに、ナッティな煮切り醤油(笑)のような風味のソースを付けると、これまた合うんですね。かなり塩っぱいのですが、シェリーのナッティ感があって、面白いソースです。もうお腹一杯、辛い...とか皆で言いながらも完食してしまいました。
●デセール:酔っ払って写真を紛失してしまいました。なんなんでしょうか。最近そんなことが多いのです。
アナナスのコンフィとライスプディングでした。アナナスのコンフィにはヴァニーユが効いており、煮汁もたっぷりと着いていました。ライスプディング(リ・オ・レ)はプルっと冷たく柔らかく、優しい味わいでした。
4,500円でここまで色々食べられて、郷土色豊かな味。ワインも安価なもので、バスク地方のものが多く、本当に特色があって面白いお店でした。お料理もそれぞれの素材感をよく生かしたものがばかり。前菜のピンチョスだけでもお腹一杯になりそうです。魚は旨みがしっかり引き出されていて、肉は素晴らしい焼き加減。コースだとちょっと季節で代わり映えしない内容ですが、ちょこっと飲みたいとか、つまみたいのであればアラカルトでも充分だと思います。
また暫くしてメニューが変わった頃に気の置けない仲間だけでワイワイ飲んで喋って...って会をやりたいなと思いました。あ、あと林檎で出来た発泡酒である“シードラ”も飲んでみたいですね。
このお店の話をしたら興味があるという方が多く居ました。気軽だし、ワインも安価だし、とてもよいお店ですよ。
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