December 19, 2017

大木民夫さんを偲ぶ。

役者として大先輩であり、アテレコ創世期から長らく現役で声優を続けてこられた
大木民夫さんの訃報を聞く(享年89)。ああ、大好きな方が・・・
業界の重鎮とも言えるほどの大ベテランで、共演する機会は多くはなかったけれど
一時期同じ事務所に籍を置いていたので、ユニット作品ほかでご一緒させて頂いた。
物静かで、いつも穏やかな笑みを湛えておられましたが、芝居に対しては鬼気迫る
ものがあり、とにかく台本の読み込みにしっかりと時間をかけているのがわかった。
誤差の修正はコンマ秒単位、まるで精密機械のようだったのを驚きとともに記憶し
ている。自分は果してそこまで突き詰めているのだろうかと問われれば恥ずかしく
なるほど、本当のプロフェッショナルだったと思う。威厳のある声、紳士の声、
老練な語り口が売りであったが、一方でコミカルな役も大いにノッて演じられる方
だった。自分がはたしょう二監督から直々にご指名頂いてゲスト出演したアニメの
「おおかみかくし」で、その一端が垣間見れたのは本当に楽しかった。自分は単な
るチンピラの「兄貴」役、大木さんは伝説のウェイター「嫦娥の重」役。シリアス
な台詞回しと、ズッコけた時の落差が実に見事。1クール(全12話)の中、唯一の
番外編であり、大木さんのコメディリリーフとしての楽しさが伝わってきます。

この共演から7年も経つのに、いつもきちんと年賀状をくれていた大木さん。
本当に大好きな方でした。もう一度ご一緒したかったです。悲しい。合掌。


アニメ「おおかみかくし」(2010年)
第12話「嫦娥町奇譚」(最終話)

(兄貴の登場は17:10より。)



chizie at 00:00│Comments(0)日常あれこれ 

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