クロ・クロ

演劇ユニット「クロ・クロ」の公演情報などをお伝えするブログです。

千頭和客演出『オーロラの沈む海、もしくは未還の空』公演終了しました!

先日こちらのブログでもご案内させていただいた、saltyrock 24th stage『オーロラの沈む海、もしくは未還の空』公演終了いたしました!

ご来場いただいた方、配信を購入・検討していただいている方、応援していただいた方、改めまして本当にありがとうございます。

先日のブログでも触れましたが、今回は作る側にとってとても難しい脚本だと感じていて、本番期間中も含め不安の多い公演でした。
Twitter(しばらくしたらこの言葉も忘れられてしまうのでしょうか)でご来場いただいた方々のご感想を拝見していて、やはり難しいというご意見もありながらも、それでも受け取るものがあったというお言葉もいただき、ちゃんとお届けできる形にできたのだと思いました。

自分の演出手法と言えるものはいくつかあるのですが、その中の一つに脚本の交通整理をするというものがあります。
具体的にはたくさんある解釈の中からある程度の範囲の中で筋道を絞ることで、見ていただける方をなるべく混乱させないようにする、というものです。
今回の脚本においてはそれをやりすぎると脚本の良さを殺してしまうか、役者さんの持ち味を殺してしまうか、あまりよくない方向になりそうだと判断し、いつも自分が狭めている範囲を広く持つように作りました。
その結果わかりにくさを助長してしまった面はあるのですが、その分脚本が元々持っている広がりを損なわずに作れたのではないかと思っています。

稽古期間中に宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」を観ることができたのも、個人的には良い方向に向かえたのではないかと思っています。
詳細はネタバレになるので控えますが、わかりやすく作らなくても、作らない方が、良い場合もあるという意味で、自分にとっては力になりました。
※おそらく現代の大多数の評価が「わからない」になることを分かったうえで、敢えてやっているのだと勝手に思っています。

難しいもので、1980年代に行われていた演劇や音楽に感じる「わかりやすくないけど感じるもの」はともすればただの独りよがりになってしまう可能性があって、「わからなくても良い」「わかる奴だけわかれば良い」と明確な境界線はないと思っています。

どんなにわかりやすく作ったつもりでもわからない人はいるし、ある観点に対してわかりやすくした結果、別の観点ではわかりにくくなる、ということも往々にしてあります。
わかったつもりになる瞬間があっても、一日経てば全くわからなくなることもあるし、冷めた見方をすれば本当にわかることなんて何一つないと言うこともできます。

今回の脚本のテーマはそこにあると思っていて、だからこそこんな形になったということなのだと思っています。

などとフワフワしたことを書き連ねましたが、これから配信も始まります。
デモ版を見ただけでもかなり良いものになりそうなので、よろしければ配信もご検討いただけますと幸いです。
今回はいつも以上に劇場観劇と配信観劇で全く異なる体験になりそうな気がしています。

映像になったことで分かり辛くなってしまう部分もあるかと思いますが、カット割りや構図をはじめ映像ならではのわかりやすさへのアプローチもたくさんあります。
特に配信をご担当いただいたU-3さんはそこにこだわりを持ってお仕事をされている方ですので、ご期待ください・・・!
自分も楽しみにしています。

あと、このブログでは初めてアナウンスしますが千頭和個人のYOUTUBEチャンネルがありまして、そちらで公演の振り返りも含めた雑談配信をしようかなと思っています。
もしご興味ありましたらのぞいていただけたら嬉しいです。

https://youtube.com/live/DqYzuNAz0dQ?feature=share

今後も公演前後に何かしらできたらと思っています。


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開場中の風景





千頭和客演出『オーロラの沈む海、もしくは未還の空』

主宰の千頭和です。

水面下ではいろいろ動いているのですが、またもやだいぶご無沙汰しております。

千頭和個人のお知らせなのですが、8月頭に演出で公演がありますのでお知らせさせてください。

前々回公演の『巌窟に眠る』に脚本提供していただいたsaltyrockさんに久々にお呼ばれしまして、新作の演出を行っています。
今回は割とクロクロにもなじみ深い方が多く、前回の『めぐりきたりとて』に出演いただいたアンディさん、植松さん、石原さんも出演しています。

今回の脚本は作る上においてとても難しいものだったのですが、先日形になってきて本番でも良いものをお届けできそうです。

誤解のないように念のため説明すると、お話自体が難しいという訳ではありません。
何が難しいのかと言うと、脚本の解釈の幅が広く演出、役者、スタッフの手腕が試されるといった感じです。

全体の方向性をどのように関係者に提示していくか、その先にどのようにお客さんに届けるか、という点について、
自分の演出手法は曖昧な領域を良しとするため、稽古の序盤では形が掴みづらく自分も含め戸惑うことがありました。
役者さんとの対話を重ね、このメンバーでの形というものがまとまってきてからはみなさん驚くほどクオリティの高いものを持ってきてくださって、演出としても嬉しい状況が続いています。

前回の『めぐりきたりとて』も演劇らしさというか、演劇である意味を追求していたのですが、今回もまた違った形で演劇らしい公演になりそうです。

暑い日が続いておりますが、もしご興味持っていただけたら是非劇場に足を運んでいただけましたら幸いです!!
本公演は配信もありますので、もしご都合つかない場合はそちらもご検討ください。


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2023.08.03(木) ~ 06(日)
saltyrock 24th stage
「オーロラの沈む海、もしくは未還の空」

【劇場】
スタジオあくとれ
https://nakano-actre.jp/root.html

【脚本】
犬井ねここ

【演出】
千頭和直輝(演劇ユニット「クロ・クロ」)

【出演】
アンディ本山
石戸貞義(劇団宇宙キャンパス/インプロカンパニーPlatform/Re:play)
石原嵩志
今村貴登
植松りか(劇団花鳥風月)
小林カナ
内藤羊吉
長瀬巧
野崎涼子
古川ゆかり
まついゆか
松本真菜実

伊織夏生

【スタッフ】
音響:新直人
照明:由利優樹
舞台監督:千頭和直輝
撮影・配信:U-3
宣伝美術:塩澤亜美子
ビジュアル撮影カメラマン/ライティング 小林勇太(T.C.O.C.)
ビジュアル撮影ディレクション 永谷ちゃづけ(てにをは/poco)
舞台写真:加藤春日
当日運営:杉山純じ(しむじゃっく)
協力:ハンバーグらぁめん
企画・製作:salty rock

【タイムテーブル】
8月
3日(木)19:30
4日(金)14:00/19:30
5日(土)13:00/17:00
6日(日)12:00/16:00
※開場は開演の30分前
※上演時間は1時間40分程を予定(確定次第更新)

【料金】
■劇場観劇
①予約・当日 3,000円
②台本も一緒(データ)3,500円
※ダウンロードURLを当日お渡し
※データ台本のみ700円で販売予定
③台本も一緒(紙)4,000円
※要予約、紙台本のみの販売予定はありません
①〜③はブロマイドのプレゼント有り(詳細後日)
④応援チケット 4,000円
※要予約
※出演者を直接応援できます。サイン入りブロマイド付き

■劇場観劇予約
https://www.quartet-online.net/ticket/salty_aurora?m=0aghbea
■配信観劇
2,700円
※データ台本付き
※一定期間経過後、無料公開致します

■配信観劇予約
https://saltyrock.stores.jp/items/648317419353250037f39b27
※応援している関係者がいる場合は、備考欄へご記載ください。

【あらすじ】
鳥は灼けながら空を上り、
魚は溺れて泡になる
南十字に向かう列車の中、彼らは再び出会い、別れ、愛を謳う。
命を、謳う。

どこへ行こう。私たちはどこへ行こう。
いつかどこかで聞いた歌と、いつかどこかで見た笑顔と、
決して手放せないいくつかの思いだけを胸に私たちは。

salty rockがお送りする、青に沈んだ海と空の物語。

【注意事項】
※出演者はマスクなしで上演します。
※公共交通機関の大幅な遅延等ない限り、定刻開演いたします。

【salty rock】
HP:http://saltyrock.chu.jp
Mail:saltyrock.act@gmail.com
Instagram:https://www.instagram.com/saltyrock2022/
Twitter:https://twitter.com/salty_rock
(Twitterが最速で情報更新)

『めぐりきたりとて』配信終了

演劇ユニット「クロ・クロ」第12回公演『めぐりきたりとて』
昨日を持って配信終了いたしました。

配信視聴いただいた方、応援してくださった方、本当にありがとうございました!

これをもちまして『めぐりきたりとて』にまつわる活動は一旦全て終了です。
配信が終わったことでようやく公演が終わったような気がします。

クロクロにとっては初めての映像配信で、撮影・配信を行なってくださったU-3さんをはじめ、たくさんの方にご助力いただいて無事に終了することができました。
改めまして本当にありがとうございました。


クロクロの次回公演は決まっておりませんが、メンバーの木村さんが朱の会さんに出演します。
なんと公演2週間ほど前から完売しているご盛況ぶりで、現在はキャンセル待ちとのことです。

先日稽古場にお邪魔させていただいたのですが、演劇と朗読の間のグラデーションを様々な形で展開されていて、その手法の幅広さに圧倒されました。
その上で朗読を下地にされた技術力の高さや、元々のお話が持つ面白さも相まって良い観劇体験になりそうな予感をひしひしと感じました。
詳細は下記のご予約ページまたは木村さんのTwitterにて。

ご予約ページ

@_yuuki_kimura_

FqcVsocaQAEAJ9mFqcVtp_acAM6iWO










































































次回公演、まだ完全に白紙なのですが、メンバーとも話し合って動き出せそうになったらまた改めてご報告させていただければと思っています。

また何かしらの形でお会いできるのを心待ちにしております。

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