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第11回公演「巌窟に眠る」おかげさまで無事千秋楽を終えることができました。
ご来場いただいた方々、応援してくださった方々、そして関係者のみなさま、本当にありがとうございました。


今回の公演では、ずっとやりたかった演劇の形を、ある程度象れたのではないかとかんがえています。
演出家がトップダウンで考えたことを実現するのではなく、役者、スタッフ、お客様、様々な要素が持ちこんだものの集大成が公演となり、その現場に居合わせた人それぞれに何かが見つかる。
そんな形の演劇をやりたいと、演劇を志した時に思っていました。

しかし、そうありたいと思っていても、それを良しとしない人もいますし、やろうと思ってもできない人もいます。
公演を終えるたびに、そんなのは理想で、できるはずのないことをカッコよく言ってるだけなんじゃないかと、落ち込みます。
今回の公演が目指していた形そのものであるかと言われれば、至らない点が多すぎて素直には頷けないのですが、少なくとも今までいた地平から一歩高いところまでは行けたという実感があります。



待て、而して希望せよ。


原作でも有名な台詞であり、今回の公演でもラストを飾る台詞として用いられています。
演劇に限らず、表現活動、もう少し範囲を広げて人間の意志が伴う活動では、何か目標を掲げて突き進んだ結果、成し遂げられないことが多々あります。

そうなった時、どうするのか。

その目標を捨てることもできます。
そうすれば楽になるけれどその目標は失われます。

諦めずに、さらに目標を追い求めることもできます。
多くの物語ではそれを良しとして、頑張れば夢は叶う、努力は裏切らないと、よく耳にする言葉に帰着することが多いように思えます。

上記のことは間違ってるとは思いませんし、努力なしで目標が達成することはあり得ないので、必死で頑張る必要はあると思います。
ただ、その時に重要なのが、己の意志(意識)だけでできることの限界がある、というのをわかっていることだと思っています。

自分の意志が強ければ目標は叶う。
これは逆の捉え方をすると、目標が叶わないのであれば自分は意志が弱い、となります。
若い頃はずっとこの考えに苦しめられました。

上で掲げたやりたい演劇の形をはじめ、こうやって生きたい、人に優しく接したい、まともな生活を送りたい、今晩焼肉食べたい。
いろんな目標を掲げては叶わず、自分は何も成しとげられない意志薄弱な人間なんだと思い続けていました。

そんな時、待つことが必要なんだと思います。
ただ待つだけでは、なくなってしまうから、いつか巡り合わせが整う日まで、希望し続ける。
この名台詞は様々な解釈ができると思いますが、自分はこんな感じで捉えています。


今回の公演では、過去にクロクロ所属だったメンバーも参加していただき、奇跡的にクロクロオールスターでお届けすることができました。
これも巡り合わせがたまたまうまくいった結果であり、そのタイミングが訪れるまで待てたのかな、と今振り返って思っています。


たくさんの方にご来場いただき、嬉しい感想をたくさんいただきました。
この結果は、メンバーを始め、関わってくださった全ての人の行動の結果だと思っています。

本当にありがとうございました。
またお会いできる日をお待ちしております。

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