4月、
私ずーっと働いている職種で。頑張ろうと思って、仕事に行ってる時は楽しくやっていて。だけど家に帰るとすぐ寝ちゃうし休みも寝倒れてる。自粛してる人たちが色んな活動してるの、羨ましくもあり尊敬もするけど、みる元気がない。自粛してる皆が動き出す時、私は力尽きてるんじゃないかなって思って、悲しくなったりもして。

「私も台詞言ったり何かしたら逆に元気になるのかな?」

近場の演劇人と、そんな話をして。台詞と音を合わせたものが創りたくて。クロクロがぴったりだと言ってくれて。私はCDやラジオみたいに、好きな時に選んで聴けるものが欲しいなと思ってて、と言い合って。すごく同じようなこと考えてて、いいねこうしたいねって言い合って。

「じゃ私台詞書いてきますよ。キジマさん録ってみてください。」

と、次の日には台詞をくれた。

私はその夜中、外で何度も読んで。風の音やら人の歩く音やらシャッターの閉まる音やらが入った音を、彼女に聞かせてみた。

「やっぱり役者さんには台詞が必要なんですよ!!」

もう一人近場の演劇人である主宰に、こういうのやりたくて私…って言ったら、0.5秒でじゃあこうしましょうって、クロクロでやっていた実験稽古の要素と合わさったものが、突然動き出してしまったのでした。




そういうわけで。
近場の演劇人であるところの、仲良しの人と、一緒につくりました。

あ、キジマです。劇団員の。キジマチカです。

いつも私を両親かのような眼差しで心配してくれるので、
もはや私は「実家の人たち」と呼んでいる、作家ユニット、ソラニエ。

脚本を二人で書いてる?え?どうやって?とまず尋いてしまう。
そういう意味で謎の?ユニット、ソラニエ。

の、尾崎レミ氏(@soranie_rem)からテキストをご提供…いや、採集。
(なんか採集だと奪う感じが出るんだけど…)

彼女は今、
ソラニエ・ラボ(@soranie_labo)で創作活動したり、
noteでも色々書いているのでそちらも良かったら覗いてみてください。

ふわっとやさしく、あたりはソフトなように見えて、決してそれだけじゃない。
私のイメージは戦士。闘う脚本家です。謎を深めた気がする…。

今回ご提供いただいたのもnoteから。こちらです。
『電車の来ない駅』



初コラボ?
コラボって言っていいの?

これがコラボならもう相応濃いぃことはしてきたけど。



去年の夏、クロクロの4分の3がソラニエにいて。
たくさんのお客様と劇場でお会いできました『乱反射パレード』

千頭和が演出。木村がサポート。キジマが出演。つまるところクロクロの4分の3。
あと一人?いや仲間はずれとかそんなこと。おい、なんてこと言うんだ。

えー、もっと以前から、
千頭和とキジマは、それぞれ演出、出演した2015年ソラニエ『狂乱フリーク』ではじめましてだったので。


お互いにソラニエさんの方が長いおつきあいなんですね。



ほらね?初コラボとは?という気持ちになってきたでしょ?
とにかくお互いに勝手知ったる、だったので、

「お任せですー。煮るなり焼くなりしてもらって大丈夫ですー。」

いやそれにしたって、というラフさ。
ソラニエは自由度が高くもあるので、本当に好き勝手に創りました。


二人で会話するようなものもまだなかったので、どうやって録るのがいいのか、色々試して、楽しかったし、自分でも意外な感じに出来上がりました。そして発見が色々、ザクザク。ふふふふふ。他の方のテキストもやってみたら面白いだろうなあ。
クロクロと遊んでくれないかなあ。


ソラニエのセリフは、なんというか、空に飛ばしたくなるので、
ますます広い劇場が恋しくなりましたが、
暗い部屋の中でくっきりとイメージが浮かんで。
宇宙で会話するの、愉しかった。

あの場所に連れて行きたいなあ。
感想お聞かせいただけたら嬉しいです。



彼女となんかやりたいね、と言い出したとき。
名義とかやり方とかちっとも考えてなかった。

トントン拍子でFragmenntsが始まったとき、
そういうわけでどうやって一緒にやったらいいのか、考え込んでしまった。

「キジマさんが元気がなかったから台詞を書いたんです。
元気になるなら何でもいいんですよー。」

ですってー。そうなの?私が元気なくて良かった!(おい)

そういう人なので、人が集まる。
もし誰か彼女たちと仕事をするチャンスがあるなら、
ぜひ一緒にしたほうがいいと思います。

ついでにクロクロとも遊んでください。(どういう?)


近場の演劇人と話をするだけで、演劇活動だったし、
話をするだけでも、助かる。

普通の時より、話す、発信する、吐き出す、みたいな、
身体的に外に出すことを意識的にしないと、
知らないにうちに溜まってしまう気がしています。

息、吐けてますか?

私がセリフを中空に飛ばした時、少しでも一緒に溶け出したらいいなあ。

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