主宰の千頭和です。
早いもので昨日稽古が終わり、明日から劇場に入ります。
いつもいつも感じていることですが、稽古場で良いと思っていたのにお客さんを前にしたときに、本当にこれで良いのかと迷うことがあります。
演出家だと迷ったとしてもその場では何も言えなくて、出ている人達にその迷いを託すしかありません。
一般的には、そういった迷い、ゆらぎは良いものとしては捉えられず、稽古で作り上げたものを信じてやるという方針が採られるように思います。
それは一つの正解の形ではあると思うのですが、自分個人の意見としては、そのゆらぎこそが演劇において一番大事なものなんじゃないかと思っています。
出演者やオペレーターは人間で、お客さまももちろん人間で。言葉は交わさなくとも視線や表情、雰囲気等を相互にやりとりすることで、その時だけ、いつもと違う何かが生まれるのは当たり前のことのように思えます。
音楽やお笑いのライブだともっと顕著にそれは表れているように思います。
そのいつもと違う何かを無視して行うことは、果たして演劇である必要があるのか、とか小難しいことを考えて生きてきたらいつの間にかおじさんになっていました。
自分の身体から、かつての父から感じていた確固たるおっさんの匂いがするのがわかります。
おじさんなのに、子供の頃考えていた大人には全くなれてなくて、ずっと同じところをぐるぐると堂々巡り。
やんなっちゃいますよね。
それでも、めぐってきたことに意味があると信じてこの公演をやろうと思いました。
メンバーをはじめ、良い関係者の方々にも恵まれて、ようやく形になりそうです。
まだまだやることはありますが、お客さまに見ていただけることでその時その時の形ができるものだと思っています。
是非、お力をお貸しいただけますと幸いです。
先週はこのブログにて出演者&配役紹介を行いました。もしお時間ございましたら併せてご覧ください。
リアル日常で親戚が倒れたりでバタバタ
劇場観劇は叶わず申し訳ありません
配信購入いたしました 楽しみに拝見します🌻😊