主宰の千頭和です。
寒い日が続いており大寒波がやってくるという噂ですが、今年は年明けからバタバタとしております。


今年2本目は、クロクロにも何度もご出演いただいている石原嵩志君の主宰団体、ときたま演劇クラブに演出としてお呼ばれしています。

フライヤー














岸田國士の『命を弄ぶ男ふたり』を、これまたクロクロでも何度もお世話になっている長瀬巧さんと演じます。

岸田國士作品は昔『明日は天気』を演出したことがあり、その際に何本か勉強したのですが、恥ずかしながらこの脚本は知りませんでした。
『明日は天気』ではせっかく古典をやるのだから、若気の至りもあってテキレジ(脚本の順番を入れ替えたりして再構成すること)をめちゃくちゃ行い、それはそれで楽しかった記憶があるのですが、今回はストレートに行う運びとなりました。
最初脚本を読んだ段階ではわからなかったことが、稽古を進めていく中で徐々に立ち上がってきて、そういった点も古典の良さだよなと再認識しています。

古典を観劇する面白さとして、有名な作家、お話に触れるという体験もあるのですが、その脚本を通して背景にある文化を知れるというのも魅力の一つだと思っています。
チェーホフ等の海外戯曲はその国の当時の文化がわからないと理解できない部分もあるように思えますが、日本の戯曲であれば現代日本と地続きなので、当時はこういった思いを持って人が動いていたんだなとか、思いを巡らせると楽しかったりします。

とはいえ現在では使われなくなった言い回しや、現在だと理解しづらい価値観等、執筆当時に由来するあれこれがあります。
そのあたりを現代の俳優の身体や、今を生きているお客様の反応を通して、現在ならではの公演が作られるのが古典を上演する醍醐味の一つだと思っています。

出演者のお二人は相性もバランスも良く、それぞれの良さが十分に伝わる公演になりそうです。
一日のみの公演で客席数も限られておりますので、もしご興味がございましたらお早めにご予約いただけましたら幸いです。

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2024.02.11(日)
13:00~/16:00~
ときたま演劇クラブ『命を弄ぶ男ふたり』
作:岸田國士
演出:千頭和直輝

【劇場】
高円寺K'sスタジオ【本館】

【詳細】

【劇場観劇予約】
前売り、当日チケット:2,000円
※12/9より発売開始

【上演時間】 約50分(休憩なし)を予定

ご予約はこちらから
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ご来場、心よりお待ちしております!!!