主宰の千頭和です。

第十三回公演『ギ・ジギ』について、台本が完成し公演に向けて稽古を重ねています。
今回も良い役者さんに集まっていただき、脚本を書いている段階では想定していなかったシーンが数多く生まれており、面白い公演になりそうです。

今回の『ギ・ジギ』には「箱庭」という言葉が出てきます。
チラシ等にも記載しておりますが、過去公演で使ったモチーフを今回も使用しています。

【箱庭】
人工的に作られたある程度のまとまりを持った仮想空間。
地球規模での天変地異により地上での生活は著しく制限されたため、人々は一生のほとんどを箱庭の中で過ごす様になっている。
箱庭同士は道でつながっており、オープンなものもあれば閉鎖的なものもある。

わかりやすく言うと、映画「マトリックス」や「攻殻機動隊」「ソード・アート・オンライン」等で扱われているバーチャルリアリティの世界が箱庭です。


「箱庭」の初出は第9回公演『灯影ノート』で、箱庭の中に暮らす人々を、時代を追って描きました。
また、箱庭の階層の狭間で悶える人々がいたら、きっとこんな感じなんだろうなと、役者さんとの稽古を通して考えたりもしました。


この公演を通して「箱庭」を使ってもっと考えたいと思い、前作「めぐりきたりとて」でも使用しています。
「めぐりきたりとて」では「箱庭」の内側と外側でめぐる輪を中心に据え、同じことを繰り返しているようで、進んでいるようで、やっぱり同じところに戻ってきている気がしてならない、みたいなことを考えました。

『ギ・ジギ』では、「わたし」が大きなテーマになりそうで、考え方によっては一人ぼっちになってしまう箱庭の中で、どうやって「あなた」とつきあうか、というお話になりそうです。


そんなわけで、前作「めぐりきたりとて」の公演映像を期間限定で無料公開させていただく運びとなりました!


○動画URL
https://youtu.be/JdHVphD8fPA

※公開開始前は非公開としております

○公開期間
2024年8月9日(金) 20:00 〜 8月18日(日) 23:59

○内容
通常版:70分
Director's cut版:70分(1:08:30~)
※通常版は撮影していただいたU-3さんが編集、Director's cut版は演出の千頭和が編集したものになります。


「めぐりきたりとて」や「灯影ノート」をご覧になってなくても、基本的にはお伝えできるように作ってはいるのですが、世界観を共有しているお話ということで、もしご興味がございましたら是非ご覧いただけますと幸いです!!!



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